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ドマえもん第2巻表紙
機器貓小叮咚(ドマえもん)は象印出版社が台湾で海賊版全盛期に刊行した単行本。書名は『機器貓小叮噹』(海賊版ドラえもん)のもじりで、「小叮噹」(ドラえもん)ならぬ「小叮咚」(小叮噹のもじり。発音が近い)を主人公にした、描きおろし漫画作品。表紙に明記されている作画担当者は鄭文旭。
ドマえもん第1巻表紙
台湾のオリジナル作品であるため日本語名は存在しない。魔界出身のキャラであるため、本稿では2007年3月23日放送のテレビアニメ第2作第2期「悪魔の城のヒミツ」に登場する、魔界のドラえもん「ドマえもん」から名前を採った。
ドマえもん第2巻本文
主人公「ドマえもん」は魔界からきたという、ドラえもんに似た耳付きのロボット。体色は第1巻表紙では黄色だったが、第2巻表紙では青色になっている。ベビー(原文・娃娃)という無鉄砲な女の子の家に居候している。絵柄のみならず話も破天荒で、操縦不能な展開がアニメ『ポコニャン!』を彷彿とさせる。なお一部のエピソードは青文海賊版ドラえもんでリメイクされているものの、あくまで登場人物を置換する程度であってストーリーはほぼ未修正。そのため、ドラえもんとしては違和感の強烈なエピソードとなっている。
ドマえもんは魔界出身とはいえ別に魔法を使うわけではない。普通のドラえもんと異なるのは、ドマえもんがかなりのひねくれ者だという点。
陽銘版ドラえもん第2巻収録「鯨魚戰爭」の中国海賊版の本文。ドマえもんの口にちょうちょが入って機械が狂ってしまうシーン
ちなみにドマえもんと女の子の2人は、象印出版社と無関係である陽銘出版社の『新編機器貓小叮噹』第2巻(1988年7月発行)収録「鯨魚戰爭」(『T・Pぼん』「T・P隊員の犯罪」のドラ化改変作品)にも登場し、デフォー役をドマえもんが演じている。作画担当者は二鄭。その巻頭の登場人物紹介によると、ドマえもんはセワシの親戚であるマリ(原文・許小莉)の家が買ったロボットで、ドラえもんと同じ工場で生まれた同型ロボットとのこと。なお陽銘版は中国で勝手に簡体字化出版されたため、おかげで中国でも『小叮咚』の名が知られている。
詳細不明。『象印海賊版ドラえもん』第38巻に発売中との告知が掲載されていることから、1985年6月下旬発売か。
1985年9月発行。
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