登録日:2022/07/14 木 18:59:00
更新日:2024/06/24 Mon 13:00:12NEW!
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ゴブリン 天空の扉 kakeru 害虫 害獣 マスコット
ゴブリンとは、KAKERU氏作の漫画「天空の扉」に登場する最弱にして最強の種族である。
<概要>
外見は二足歩行の小さなウサギのようで、ピーターラビットのような可愛らしい服装をしている。(実際には服装ではなく産毛が脂で塗り固まってできたもの。猫で言う毛玉のようなもの)
その愛らしい姿だけを見れば魔法少女アニメもののマスコットキャラとして存在してもいいものだが……
<生態>
大きさは生まれた時は3センチ程度で成熟した個体は25センチほどになる。
生まれた時から半端に人間に近い知能を持ち、テレパシーによって人間に意思を伝えることが出来る無駄に高性能な小動物である。
なお、本作にはモンスターと呼ばれる魔界由来の怪物が存在するのだが魔王であるディアボロが生態をよく知らなかったりモンスターではなく飽くまでも害虫、害獣と呼ばれている事から人間界の生物らしい。
雑食で何でも食べどこにでも住み付き、生後半年ほどで成体となり、不定期に10~20匹くらいの子供を単体生殖で糞と共に排出する。それ故に性別は存在しない。(作中の描写からすると性自認(?)はメスらしい)
小動物ではあるが(恐らく前述の誕生起因により)肉は臭く、腹痛を招くため食用には向かないくせに民家だろうが商店街だろうがどこにでも姿を見せては食料を盗み食いして糞をまき散らすことで汚損を招くため、人々からは害獣として忌み嫌われている。
その嫌われ方は尋常ではなく、割かし可愛い外見であるものの本作のヒロインであるマギアちゃん(13歳)にすら見つけ次第殺されたり、医療魔術の実験として死んだ方がマシと言う拷問を与えられる。なお、モンスターの餌として扱われる描写があるためモンスターの胃なら問題ない可能性もある。
また、個体としての強さはまさしく最弱であり、人間は愚か他の小動物にすら一方的に捕食される程度。基本的に人間に餌をたかるか、共食いするか、生ごみを食べるかでしか食いつなぐことが出来ず攻撃能力と言うのがほとんど存在しないのが起因。しかし(後述)
その人間に対してだが、基本的に生まれたばかりの子供を見せびらかしながら人間に対して餌を求めるなどの可愛い外見とは打って変わって凶悪な仕草を見せる。(大抵はそのまままとめて踏み殺される)
何故ここまで人間に対して無遠慮且つ無心でいられるのかと言えばゴブリンの多くは子供が生まれて半数以上が非常食として親姉妹に食い殺され、生き残った子供はどうして自分は食われなかったのかと思考した末に…
食べられたのは屑だったからコフ、
ワタチが優しくされるのはワタチが可愛くて偉いからコフ!!
こんなに強いママたちがワタチに仕えてるコフ!
ワタチは凄いコフ!!選ばれたコフ!!ワタチは神コフ!!!
…と半端な知能の高さが災いして究極まで肥大した自意識と無根拠なプライド、無思慮なだけの楽観を覆すことが出来ず、堂々と人間にすり寄る本能の壊れた害虫が誕生するわけである。
<ゴブリンの駆除法>
前述通り人間にとっては害獣でしかないため、作中の人物からは徹底的に見つけ次第駆除されている。
ルーシュ:生まれたばかりの子供を見せびらかしながら餌を要求するゴブリンを全く見ないまま足でグリグリと踏み潰す。離れた岩の影で暮らしていた一家の親ゴブリンの頭部だけ吹っ飛ばす。
マギア:姿を見かけてきた瞬間に氷魔法で氷漬けにする。(死体すら他のゴブリンの餌になるため、凍らせることで完全に存在を無力化できている)医療魔術の実験のために様々な仕打ちを行なう。自分を襲ってきた夜盗の切断した左手と接合する。
スタン:食事で残した魚の骨を「ギリギリでゴブリンが取れない高さで木の枝から垂らす」事でゴブリンたちを集めては共食いさせる。
勇者レイ一行:ビリヤードの玉と同じように扱い、虐殺。また、ブラックホーネットと言う巨大な蜂のモンスターの餌として大量に捕獲しているらしき描写がある。
ディアボロ:脳波をジャックして強制自害させる。
<ルーツ>
ディアボロによって明かされたそのルーツ。
それは古代の超魔法文明が発達していた世界でとある一人の天才少女によって開発された「新しい形の人間」であり、一部の先鋭化しすぎた性嫌悪を持った女達のなれのはてであった。
当時の世界では非戦闘用の魔法が発達していて「人為的にも多様性を」と自分たちの肉体を新たなステージへと、文字通りファッション感覚で作り替えるのが流行っていた。その末裔が後の魔族である。即ち魔族もゴブリンも元は人間から変異した生物という事になる。
そしてこのゴブリンは
・見た目は誰が見ても愛らしいが男が欲情しないぬいぐるみの姿
・性行為はしたくないが子供がほしいため単体生殖できる生態
・総排泄口だけが下半身にあり性感も性欲も出産時の苦痛もない
・親から知識を与えられた状態で生まれてくるから子育ての手間もいらない理想の妖精
として開発され前述した一部の女達の新たなる姿として不可逆の変身を遂げた生物だった。
しかしあまりに急激な遺伝子の変化故開発者にも制御が効かず、そしてプログラムからは考えられない異常な多産により暴走してはついに当時の文明を滅ぼしてしまった。
飽くまでも人間から変異を遂げた存在であるため当時の法と常識では人類であるという非常に面倒くさく危険な存在だと判明されたが……
<ゴブリンキング>
ごくまれに出現するゴブリンの中でも特に知能がすぐれた個体。
他のゴブリンとはまるで違う生物と言ってよく、言動や風格はまさに王族のそれと言っていい。
ゴブリンキングが誕生すると、他のゴブリン達を集めて人里離れた山奥に「ゴブリンランド」と呼ばれるゴブリンだけの集落が形成される。こうなると、一般人の力では歯が立たず最低でも市街地場合によっては国家1つが滅ぼされる。
上述のようにゴブリン1体1体は小動物や昆虫にすら捕食される程度の弱さしかないが、人間はおろか他のあらゆる生物と比較しても尋常でない程高い体力で数日程度なら飲まず食わずで行動できるタフネスと、
人間の皮膚やもちろん骨さえ軽々とかみ砕く強靭なあごの力、
そして何より単体生殖によりネズミがそれ以上に増え続ける個体数が脅威であり、作中ブリンキングの采配によってルーシュ達がいる街が襲撃された時にはかつて魔王ディアボロを破った勇者レイを何度も退けているルーシュ達がいたにもかかわらず多くの犠牲者を出し、最終的には町1つが滅亡すると言う大災害をもたらしている。
(これでもルーシュ達のようなチートと言っていい存在がいたからこそ町1つ程度の犠牲で済んだと言う状態である)
以上の様に単体ではあっさりと死ぬ小動物であり害獣でありながらゴブリンキングの采配を得ると忽ち排水溝やら下水道やらから侵入しては津波のように人間の街を襲い、逃げ惑う人々も重装備した軍人でさえもあっさりと食い散らかし、ついには滅ぼしてしまう事から作中では最弱の存在であると同時に「国喰らいの獣」として存在しているのである。
そして……
「愛らしき滅びの乙女!世界を食い尽くす死の帝王!天空の扉を開く鍵!」
<余談>
モチーフは実装石とされている。
実装石とはなんぞや?というと、漫画ローゼンメイデンに登場する球体関節人形「翠星石」を、虐待するためにデフォルメした姿である。
要は、翠星石がありもしない政治主張をしたり、虐待したりしているイラストにローゼンメイデンファンの気が悪くないように、「これは翠星石ではないよ!実装石だよ!」という詭弁を述べるための存在である。尚更タチ悪いとは言わない
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