ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~

ページ名:ソフィーのアトリエ2 _不思議な夢の錬金術士_

登録日:2022/04/12 (火) 23:02:00
更新日:2024/06/18 Tue 13:33:28NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



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無数の『夢』を見ていた  なんにもない世界で  たった一人


大地、空、海  欲求、願望、愛情  人の『夢』の中には全部が詰まっていた


ある時、一際輝く『夢』を見た  優しくて、明るくて、とても強い


会いたい  彼女に会ってみたい  そう願わずにはいられなかった


たとえそれが、許されないことだったとしても



ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』(Atelier Sophie 2: The Alchemist of the Mysterious Dream)とは、コーエーテクモゲームスより2022年2月24日に発売されたRPG。
アトリエシリーズの23作目であり、『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』にて完結を迎えた不思議シリーズの4作目である。
対応ハードはPlayStation4Nintendo SwitchSteam




【概要】


アトリエシリーズが25周年を迎える中、それにふさわしいタイトルは何かを考えた際に、各種アンケートやグッズ売上の結果からソフィーの人気が安定して高いことが判明していた。
そして、『ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜』で、主人公が続投する続編というスタイルが好意的に受け入れられたこともあり、再びソフィー(とプラフタ)を主人公とする作品が作られることとなった。
ただし、不思議シリーズ自体は『リディー&スール』できちんと完結しているため、その後の物語を作っては蛇足になる…というわけで、
『ソフィー』では駆け出し錬金術士だったソフィーが『フィリス』で先生役をやれるまでになる成長を描く、と間の時系列の物語となった。
一方で、ソフィーとプラフタ以外は過去作のキャラクターは登場せず、不思議シリーズの「ゼロ」に当たる部分も描かれているため、過去3作品をプレイしていなくても遊び易くなっている。


広大なマップとそれを表現するグラフィックなど『ライザ』からフィードバックされた要素を受けつつも、
ターン&タイムカード制のバトルやパネルを用いたパズル式の調合といった不思議シリーズならではの美点もより進化している。


なお、誰もが期待と予想をしていたであろう秘密シリーズの続編については「夏の物語はまだ終わっていない」とのこと。
…そして、2023年2月22日、秘密シリーズの完結作『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』が発売予定となった。




【システム】

基本的な流れはソフィーと同じであるため、ここでは主に相違点を記述する。


調合関連

調合は、決まったスペース内に素材の持つ成分に当たるパネルをはめていくというソフィーのアトリエ相当のもの。
釜変更に当たる要素「錬金触媒」は中盤までアンロックされないが、最初から回転は自由にできる。
成分が重なる場合、古い素材分は消滅してしまうが、各触媒の効果「分散」を発現させれば重なった部分だけ消滅するようになる。


●リンク
本作では、属性ごとの効果レベルに上限がかかっており、高度な効果を得るためにはこの上限を解放しないといけない。
素材の成分には☆マークが入っているものがあり、これを繋げていくことで解放されていく。
さらに、リンクを繋げていくことで、触媒によってはリンク数比例の効果を得られたり、パーティメンバーと仲良くなることで協力スキルが発動する。
☆成分の数は調合品であれば効果レベルに応じて固定だが、採取素材の場合は一定の範囲でランダム。
☆は決して隣接しないように配置されるため、最大数は5。


●協力スキル
パーティメンバーとイベントを重ねると取得できるスキル。各キャラ4つの協力スキルがあり、それぞれ対応した属性のリンクを増やすことで発動する。
属性変化・リンク変化でリンクの内容が変化しても効果は無効にならない。

  • 品質向上:リンク数比例で品質がアップする。
  • 属性変化:任意の属性成分を発動した属性に変化させる。選択した成分が☆であれば当然そのリンク内容も切り替わる。キャンセル可能。
  • リンク変化:属性変化と同じだが、☆成分でなくても☆成分化させる。
  • 追加投入:属性に応じて決まったカテゴリの素材を1つだけ投入できる*1

最終盤のアイテムはこれらと触媒の効果を最大限利用しなければ最大効果を得ることは不可能。
装備品のステータスを強化できるアイテムを含む雷(金属)・光属性(神秘の力)は、装備品を作る際は例え全く無関係の属性であっても追加投入まで発動させたい。
ある属性を伸ばしたいがデフォルトのカテゴリでは難しい場合、あえて追加投入を狙って投入するのもあり。


●大成功
確率で最終的な品質が1.5倍になる。
ビンゴの要領で、縦横のラインに何らかの属性を埋めることで大成功が発生しやすくなる。最大範囲である7×7マス全てを埋めることでほぼ確実に発生する。
これを活用することで、基本的に品質が低めである採取素材が混じる調合品でもカンストさせることが可能。


●リバースパネル
触媒と同時に解放されるシステム。ノーマルパネルとは別のリバースパネルが選択可能となる。
本作ではノーマルパネルであればどれほど高度なアイテムであっても全てのマスを使用可能だが、リバースパネルは一部のマスが使用不可能になる代わりにさらに高度な効果を得られるようになる。
当然、リンクをさらに増やさないと解放・発揮できない上に成分の置き場が減るので難易度は大幅にアップするが、その分得られる効果も大きく強化されることが多い。
なお、使用不可能になったマスは使用済み扱いになるため、ラインは揃えやすくなる。


●特性
概ね従来と同じであるが、複雑な合成パターンを持つ色系特性と人系特性が追加された。
通常の特性の最終到達点が最下級特性の延長1つのみであるのに対し、下級特性の組み合わせと強化用上位特性により、下級特性とは全く関係ない複数の特性へと派生するという特徴を持つ。
最上級特性はかなり強力な効果を持つ半面、解放するのは困難。大人しく攻略サイトを頼ることをお勧めする。
また、細かい点として特性合成が発生する組み合わせでも合成後の特性が既に存在する場合は合成が発生しない。


探索関連

●大採取
特定のポイントで実行できるミニゲーム付き採取。
☆成分数など通常の採取では不可能なレベルで付与したり任意の属性を成分として確定させて入手できる。
採取ポイントにて、最大3つある枠のいずれかを選択し、ミニゲームで詳細な内容を決める。
種類によって難易度や有用な効果の得やすさに差があり、虫取り・パチンコ以外は人によって評価がまちまち。
大採取の挑戦回数は採取アイテムの効果による。


●天候
特定のポイントにて天候を切り替えることで、フィールドの状態を変更させることができる。
天候に応じて出現する敵や素材が変化するようになっている。
天候操作アイテムはストーリー進行で増えていき、使用回数を調合で回復させる仕様。
ぶっちゃけ全体的に面倒くさい。



戦闘関連

●オーラ
途中から敵に付与される特性。被ダメージを大幅に減少させる。
耐久度があり、逆の属性を当てることで大きく減少させることができる。
オーラが破られた敵はブレイク状態になり、今度は逆に被ダメージが大幅に上昇する。
そのため、オーラを手早く破壊できればオーラを持たない敵より楽に倒せる。



【登場人物】


■ソフィー・ノイエンミュラー(CV:相坂優歌
まだソフィー先生にもソフィーさんにもなる前のソフィー。未成年なので飲酒もしない。無属性。
衣装は『ソフィー』時の衣装を少し派手な感じにアレンジした「いつものあたし・改」。
『ソフィー』時代ではおぼろげにしか聞こえなかった素材の声だが、今作での出来事を通じてはっきりと聞こえるようになる。
本作では初期の錬金レベルがかなり高く設定されており、ライザとは異なった形で続投主人公の違和感を消しにかかっている。スキル?アビリティ?それは知らん。



■プラフタ(人形)(CV:井口裕香
まだ人形の頃のプラフタ。
エルデ=ヴィーゲに召喚された際に行方不明になってしまい、彼女を探すことがソフィーの当面の目的となる。
後に復帰するも、ロイテールの町長となり、パーティインすることはない。
何かあったらしく、過去の自分の口癖を恥ずかしく思ってる。



■プラフタ(CV:井口裕香)
ソフィー達よりも前にエルデ=ヴィーゲにやってきた、プラフタの過去の姿。ロリフタ。「すこぶる~」が口癖。光属性。
未知の研究に目を輝かせたり、ソフィーとの錬金術勝負に負けて涙ぐんだりと、現在のプラフタよりも感情を大きく見せる面がある。
本作最大のバランスブレイカー。最強の専用アイテムは、装備を含めて最大限作りこむことで最高難易度のDLCボスすら瞬殺するという血も涙もない破壊力を持つ。
仮に生き残れたとしても複数の状態異常が付与され、状態異常の数だけ威力が増すアイテムなどで追撃されると結局耐えられない。
デメリットとしてMP全てを消費してしまうが、回復アイテムで容易に全回復できるのであまり意味がない。
後世まで「根絶の錬金術士」とか呼ばれても否定できない破壊神。



■ラミゼル・エルレンマイヤー(CV:高橋李依
ロイテールのリーダーの錬金術士。火属性。
エルヴィーラとは最も長い付き合いのある人間であり、明るい笑顔と温和な雰囲気で住民達からも頼りにされている。
ソフィーの祖母と同じ名(旧姓)であるが…?と思いきや、エルヴィーラによってあっさりとソフィーの祖母であるとバラされてしまう。
血は争えないのかソフィー同様にものぐさな面もある。
現在の錬金術の腕はソフィーやプラフタに劣るが、将来は公認錬金術士の試験に合格することとなる。
ソフィーが知るラミゼルは、キルヘン・ベルでアトリエを営み、住民達を助けるため、様々な薬や道具を作っていた。
ソフィーは、そんな住民達から慕われる錬金術士として生涯を全うした彼女に憧れ、目標としている。
ただし、数少ない錬金術士で天候操作アイテムの補充も出来はしていたが、この時点での彼女は自分が公認になれると思っておらず、後の自分の話をされても容易に信じられなかった。
ちなみに、恋愛系の読み物は好きだが、恋愛経験0。
スキルの全てが物理攻撃で、与ダメージは男衆よりも高いなど清々しいまでの脳筋



■アレット・クラルティ(CV:悠木碧
エルデ=ヴィーゲで商人兼調達屋をしている少女。風属性。
ロイテールの商業区に小さいながらも自分の露店を持っている。
無鉄砲でおてんばでお調子者。自信家ではあるが特に理由はなくドジを踏んで失敗するトラブルメーカー気質なところも。
右も左もわからないソフィーのために、行動を共にしてくれるようになる。
ソフィーのことが気に入ったから、というのもあるが、一緒にエルデ=ヴィーゲを冒険することで、見たこともないお宝が手に入るかもしれない、という思いもある。
お金持ちになる、という夢を叶えるのが目的。



■オリアス・エンデルス(CV:前野智昭
ロイテールの町の用心棒。水属性。
自称「最強の超用心棒」で、実際に実力があり、住民からの人気と信頼も厚い。
だが、その自信の大きさからか俺様一番、という思考で動いているところは、住民たちから呆れられている。
とはいえ、気さくで頼りがいがあり、実際に強いため、なんだかんだで頼りにされている。
家庭菜園で野菜を育てていたり、散らかしたソフィーの部屋を片付けたりと生活力の高いオカン属性もある。
元の世界では傭兵団に入って旅をしていたため、何年も故郷に帰っていない。
同業のディーボルトとの仲は良好で、某暴れ回る幽霊並みのコンビネーション力を誇る



■ディーボルト・レーヴェレンツ(CV:河西健吾
ロイテールの町の用心棒で元騎士。雷属性。
凶暴な水竜を一撃で撃退するほどの実力者。ただし、作中のポジションは盾。ナイトなので。
誠実で真面目な人柄である一方、寡黙で必要最低限のことしか話さないため、暗い性格に思われることが多い。
とある国の騎士団長として、魔物に脅かされていた国に平和を取り戻すことに成功した過去を持つ。実は結構昔の人物。
オリアスはエルデ=ヴィーゲにやってきた際に用心棒稼業を勧めてくれた恩人であり、先輩として敬おうと考えているがオリアスからは対等な関係を要求されている。



■エルヴィーラ(CV:上田麗奈
夢幻世界エルデ=ヴィーゲを創った夢の神。
見た目は妖艶な女性であり、長い年月を生きているが、人と接することがほとんどなかったため精神面は幼い。
人間の夢幻を見る能力を持ち、気に入った夢を持つ者をエルデ=ヴィーゲに連れてくることができる。
自分の姿にコンプレックスを持っていて、人間の前に姿を出すことを極度に恐れている。



■ピリカ(CV:早瀬雪未)
ロイテールの町で商店を営んでいる女性。ボクっ娘
コルネリアと同じ一族であり、仕入れた品物を売るだけでなく、複製能力を使い、まったく同じ品物を量産することができる。
複製能力の副作用は眠くなることであり、店番の最中に寝ている姿がよく目撃される。
コルネリアの副作用と全く関係ないように見えるが、睡眠は牛乳を飲むこと同様成長につながる行為であるため、実際は睡眠は本来の副作用に対する対抗策である可能性がある。
一族が衰退していることを危惧し、外からの人間を迎え入れることで再び一族を繁栄させたいという夢を持っている。



■カトリーナ・バルバストル(CV:沼倉愛美)
ロイテールの食事処、水晶の輝き亭を経営する女性。愛称はカティ。
ロイテールの町で暮らす住民の中でも古株に入る一人で、誰よりも町のことに詳しい。
町のサブリーダー的立場で、高い情報収集能力を持っており、事務関係の仕事を一手に引き受けている。
その反面、料理の腕は一級ながら店の仕事に関しては一切しないと言っていいくらい何もしない。



■ノーム・デュモルティエ(CV:大野柚布子)
水晶の輝き亭で働く青年。
真面目で心優しい好青年で働き者。
店主のカティがあまり働かないため、彼が代わりに店のほとんどの仕事を請け負っている。
カティに対して恩義を感じているため、少しでも彼女の力になりたいと考えている。




【世界観・用語】


◆夢幻
人が眠っている時に見る夢。
エルヴィーラは、人が寝ている時に見る夢の中に、その人の叶えたいと思う夢や目標を見ることができる。
そのため人が眠っている間に見ているのは、その人自身の夢の幻影である、と考え、夢幻と呼んでいる。



◆夢幻世界エルデ=ヴィーゲ
人の見る夢幻を元に作られた異世界。
この世界に来るための条件は三つ。
1:無数にある夢の中からエルヴィーラが見つけること
2:その人の夢や目標をエルヴィーラが気に入ること
3:世界中に点在する、エルデ=ヴィーゲと元の世界を行き来することができる特定の場所にいること
これらの条件が揃うことで、エルデ=ヴィーゲに招待される。
エルデ=ヴィーゲは元の世界と時間の流れが違うため、何年生活していたとしても年を取ることはなく、
帰る時には来た時と同じ場所、同じ時間に戻ることができる。また、こちらで得たものを持ち帰ることも可能。
そのため、この世界で夢を叶えるために必要な技術や知識を、心から満足するまで学ぶことが出来る。
なお、後のシリーズにある不思議な絵画と特徴が似ているが、関係するかは不明。


元の世界に帰るためには
1:夢を叶えて満足する
2:夢を諦める
3:帰りたいとエルヴィーラに望む
のいずれかの条件を満たすことで、元の世界へと帰ることができる。



◆ロイテール
エルデ=ヴィーゲに唯一存在する町。
色んな時代、場所に存在していた人々が暮らしている。
人の出入りが激しいため、住民の顔と名前を覚えるのは大変らしい。
この町の実質的リーダーはラミゼルだが、正式な町長というわけではなかった。
そのため、大きな問題であれば住民たちが協力して解決するよう動いていたが、細々とした問題は放置されたままとなっている。
基本的にエルヴィーラが見込んだ人物しか来れないため、悪人などは一人もいない。



◆夢の大樹
エルデ=ヴィーゲと元の世界、両方に存在する大樹。
この大樹の前には、エルヴィーラのいる空間へと繋がる入り口がある。
ただし、エルヴィーラが認めたもの以外はその空間へ入ることも、入り口を見つけることもできない。
夢の大樹の状態はエルヴィーラの心と繋がっており、彼女の心の状態により緑の葉をつけたり、枯れたりとその見た目が変わる。
エルデ=ヴィーゲと元の世界を行き来することのできる数少ない場所の一つでもある。




追記・修正はエルデ=ヴィーゲに招かれるだけの夢を持つ人がお願いします。


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  • 無印と違いスカートの下から見えるだぼだぼスカートがえちえちソフィーちゃん -- 名無しさん (2022-04-13 05:37:18)
  • コンプライアンス体制が変化したのかスカートの下はレギンスかドロワーズ着用がデフォルトになってしまった… -- 名無しさん (2022-04-13 11:30:54)
  • 今までずっと出てたからまだフィリスの前だというのを忘れそうになる -- 名無しさん (2022-04-13 15:36:24)
  • 「戦闘レベル?それは知らん」も何も、ソフィーのアトリエ時代は戦闘レベルは20で最大、そして本作でもソフィーの初期レベルは20だからこれも違和感消しにかかってるよ。無理にツッコミ入れるとしたら前作で習得してた一部スキルとアビリティどこいった、くらいがいいかと -- 名無しさん (2022-04-19 06:02:21)
  • これやった後ソフィーのアトリエの始まりを考えると「必然だった出会い」を感じられてなんか感慨に耽ってしまった。「これから」の物語としてとてもよく出来ていて素晴らしかったし特にED直前なんかはソフィー1作を知っていると始まりと終わりを感じてアトリエでは珍しく涙が零れるほどだった -- 名無しさん (2023-06-12 22:56:59)

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*1 火属性なら燃料、水属性なら水、風属性なら気体、雷属性なら金属、光属性なら神秘の力

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