果心居士(BORUTO)

ページ名:果心居士_BORUTO_

登録日:2021/02/22 Mon 22:38:12
更新日:2024/05/24 Fri 13:51:08NEW!
所要時間:約 8 分で読めます



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本記事には『BORUTO‐ボルト‐』に関する重大なネタバレが含まれています。










木ノ葉の里か…。よくよく縁があるようだなあの里とは



果心居士かしんこじとは漫画『BORUTO‐ボルト‐』の登場人物。


CV:中村悠一


●目次



【概要】

作中で暗躍する謎の組織「」の内陣インナーの一人。


目元を隠す仮面が特徴で、白い長髪と揉み上げから顎まで繋がっている髭を生やした貫禄のある風貌をしている。
また「油」の鏡文字が入った額当てを持つ。


内陣の中では若手の方らしく、ヴィクタからは「若造」と呼ばれている。



【人物】

現実的な合理主義者で、時に冷徹な一面も見せる。
一方で内陣でありながらジゲンの弱点を探り倒そうと画策する描写がある。
また、木ノ葉の里では上層部と一部の者しか知らないはずの大蛇丸とミツキとの関係も知っている。


更にペインとの戦いで死亡した自来也を想起させる要素が強い
例として、

  • 仮面から覗かせる目元には隈取りの模様が少しだが確認できる
  • 蝦蟇の口寄せの術を使う
  • 自来也以外では四代目火影・波風ミナトら直系のに当たる者以外に使い手のいない「螺旋丸」を使う*1
  • 登録のあるチャクラ以外を弾く木ノ葉隠れの感知結界を通過できる=木ノ葉の忍であった可能性が高いこと

etc…


しかし忍の定義については、初代火影・千手柱間から受け継がれる「目的のために耐え忍ぶ者」ではなく、「道具で結構、『忍』とはそういうものだ」とどこか達観したような物言いで切り捨てている。



【能力】

ほとんどの「殻」のメンバーがサイボーグ化や人体改造を施し、その機能を駆使して戦うのに対し、戦闘のほとんどを忍術を使って戦う異質な戦い方をする*2


主に火遁系の術と口寄せの術を使用するが、蝦蟇の口寄せも含めて自来也の覚えていた術は一通り会得しており、仙人モードすらも使用する



【使用術】

  • 口寄せ・蒸気ボイラー蝦蟇ガマ

背中に蒸気の噴射口を持つサイボーグのような巨大蝦蟇を口寄せする。
うずまきボルトを抹殺する際に口寄せした個体の他にも通常のカエルサイズの個体も口寄せ可能で、「三昧の真火」発動の媒体に使用している。
なお、小型の蒸気蝦蟇は生物以外に効果を発揮する少名毘古那によって縮小されているので、機械ベースの存在と思われる。


  • 三昧の真火

相手に仕込んだ小型蒸気蝦蟇を爆発させ、果心居士曰く「強風だろうと豪雨だろうと消えない炎」で相手を焼き尽くす。
その火力は再生能力も追い付かないほどだが、この炎自体は通常の火遁であるため、サスケ天照と異なり火遁系の封印術で対処可能となる。


  • 蝦蟇油弾

対象に向けて口から油を発射し、火遁などの炎を扱う術の火力を高める。


  • 火遁・炎弾/大炎弾

チャクラを練り上げて炎として吹き付ける術。
上位版として大炎弾も存在する。


  • 火遁・炎撃

徒手空拳で攻撃すると同時に炎を発生させる。


  • 封印術・蛙呑み

四つの岩の柱を口寄せして相手を囲い、柱からの放電で動けなくする術。


最初は科学忍具の類いかと疑われたが、正真正銘本物の螺旋丸であり、対峙していた木ノ葉丸やボルトたちを驚愕させた。


  • 土遁・黄泉沼

チャクラを流した地面を底なし沼に変えて敵を捕縛する。
自来也が得意としていた足止めの術でもある。


  • 口寄せ・火焔山

忍界のどこかに存在する火焔山の炎を口寄せする。
自然界のエネルギーそのものの攻撃であるため、チャクラ吸収では対応できない。


  • 乱獅子髪の術

髪を伸ばして自在に操り、敵を捕縛する。
硬質化させる事で攻撃にも使える。


自来也と違って顔が蛙化していないなど完成度は自来也を上回っており、ナルト同様の「完璧な仙人モード」となっている。


  • 仙法・五火神焔扇

仙術チャクラで爆発的な炎を巻き起こし一帯を焼き尽くす。



【劇中の活躍】

組織内の裏切り者によって計画の要となる「器」を積んだ飛行船が不時着したことで、「器」回収のために現地に赴き、外陣アウターにして元霧隠れの里の上忍・に「器」回収を指示する。


その後、青を破ったうずまきボルトたちを襲撃し木ノ葉丸と交戦するも、ボルトが無意識に「カーマ」を発動させると戦闘を打ち切り、引き上げた。
しばらくは里の外から様子見していたが、デルタを出し抜き自分のみ木ノ葉に潜入する。
ナルトが側に控えている事もあってカワキは奪還せずに静観しており、ボルトとカワキの二人を観察することで「楔」の能力を分析しようとする。


しかし、ジゲンがカワキの楔を通してうずまき家に侵入する場面を目撃すると殻のアジトへ帰還。
何故かアマドの脱走に協力し、逆口寄せで外に送り出すとジゲンが待つ奥間へと進む。
ジゲンと対面した居士はカワキの楔から出現した事を取り挙げ、回収任務その物の必要性に疑問を投げかけるが、当のジゲンはその事に関してはぐらかした上でそもそもの発端である「飛行船の墜落事故」について言及。
そして、カワキの脱走やそのきっかけとなった飛行船の墜落も果心居士がアマドと共謀してが裏で糸を引いていた事を見抜いており、裏切り者を粛正するジゲンと「ジゲンを殺すために造られた」居士で戦闘に発展する。


うずまきナルトうちはサスケを相手にして疲弊していた事もあるが、ジゲンを相手に体術で渡り合うという凄まじい戦闘力を見せる居士。
しかし消耗していると言ってもジゲンの力は圧倒的で、居士が放つ火遁・炎弾、蝦蟇油で火力を上げた口寄せ蛙の炎、土遁・黄泉沼などの攻撃の数々も、チャクラを吸収する楔と秘術・少名毘古那*3により全て無力化されてしまう。
だが、黄泉沼で地面に刻んだ呪法円より居士が口寄せした「火焔山の真火」はジゲンの楔でも対応出来ないものであった。
やむを得ず少名毘古那で炎自体を縮小しようとしたところでジゲンの身体に限界が訪れ、再度燃え上がった炎に飲まれてジゲンは焼死した


直後、ジゲンを「器」として転生し、ジゲンの正体にして本体…[[大筒木イッシキ>大筒木イッシキ]]が復活する。
復活して本来の力を取り戻したイッシキは火焔山の真火を一瞬で縮小し、周辺の石柱も手当たり次第縮小していく。
そして居士の仮面にも目を付け、縮小によって砕き始める。



あの男●●●は強い「宿命」を……「変革の星」を背負っていた……

アマドは縋りたかったのだ……あの男●●●の強い「宿命」に……

「変革」の僅かな可能性に………



伝説の三忍自来也のクローン 果心居士


ここで死ぬ事もまた その遺伝子の「宿命」だ




仮面より露わになった素顔は自来也と瓜二つの顔
その正体はアマドによって造られた自来也のクローンであった。*4


「器」が消失しバックアップを失ったイッシキを相手にこのまま決着を付けようとするが、イッシキから「アマドの本命はナルトとサスケであり、居士の力では自分を倒せない」と断言され、加えて「アマドに利用されて終わる、道具としての忍ですらない哀れな捨て駒」である事を指摘される。
その言葉を否定するように仙人モードへと移行し、火遁・大炎弾や火遁・炎撃などを放って攻勢を掛けるが尽く縮小され、更には体術でも圧倒されてしまう。
そこで居士は、少名毘古那が対象を見る事によって効果を発揮する「噇術」である点に着目し、仙法・五火神焔扇でイッシキの周囲を炎で覆って背後から超大玉螺旋丸を仕掛けることで、炎を縮小し続ければ背後から迫る螺旋丸により「引き裂かれ」、螺旋丸を縮小しようと振り向けば周囲の炎で「焼かれる」というまさに必殺の状況を作り出す。



さあ…引き裂かれるか焼かれるか…


好きな方を自分で選べッ






ガンッ



ドンッ      

      ズンッ



…秘術「大黒天」………



突如、居士の左腕に石の柱が降りかかり、続け様に脚と腹にも突き刺さって戦闘不能となってしまった。
原因は縮小した物を異空間より取り出せるイッシキの秘術「大黒天」。先ほど縮小された石柱が三本ほど居士の身体に降り注いだためだった。


倒れる居士に向けて、イッシキは「負けると分かっていながら自身に立ち向かった」居士の心情を「アマドの裏切りを認めたくなかった」「その人間的な弱さをアマドに見抜かれ、付け込まれていたのだろう」と分析する。
元同胞のよしみとして、イッシキから最後にアマドへの伝言を尋ねられると、



………


…聞こえんな……何だ



「…口寄せの術……」



不意打ちで蒸気蝦蟇を口寄せし、居士自身を蛙の口内に格納させると続けて逆口寄せする事で、何処かへ撤退したのだった。


その後は物語からフェードアウトし、生死すら不明となっている。


第二部

イッシキが倒れ、全能によって世界が改変されてから三年の月日が経った後のこと。
世界から孤立するボルトの仲間として居士が連れていた小型の蒸気蝦蟇が二匹登場し、共にコード十尾を止めるべく協力している。


全能による改変でボルトの事はカワキと認識しているはずだが、どういった経緯で連れ添っているのだろうか?



【木ノ葉の感知システム】

アニメ版では木ノ葉の里の感知システムについていくつか補足がされている。
里の周囲を覆う大規模な結界は自来也の存命期から存在しており、感知タイプの忍の感知能力と併用することで里内に侵入した不審なチャクラを即座に感知していた。
『BORUTO』の時代になると科学技術と組み合わせることで結界の術式を完全自動化し、登録されていないチャクラを瞬時に発見できるシステムが構築された*5
なお感知は基本的に外見ではなくチャクラで識別するため、自らのチャクラを変化させて他人に成り済ます能力を持つ忍に対しては相性が悪い*6


なお、作中ではうちはオビトうちはイタチ干柿鬼鮫が里にあっさり侵入しているが、これは以下の理由によるもの

  • オビト結界をすり抜ける能力を使用したため
  • イタチ:暗部時代に結界をすり抜ける暗号術式を知る立場だったため
  • 鬼鮫:イタチに同伴していたため侵入できた

ちなみに疾風伝「カカシ暗部篇」では「イタチがいつでもサスケの顔を見に来れるように」という猿飛ヒルゼン里の防衛上とてつもなく致命傷となりうる配慮により、イタチの里抜け時から暗号術式が一度も変更されていなかったことが判明した。
ヒルゼンのイタチへの全幅の信頼の表れではあろうが...。



【余談】

  • 居士は「殻」の首領たるジゲン(イッシキ)の能力を見抜き、彼を追い詰めたことでナルトたちによるイッシキ撃破に大きく貢献している
    そのクローン元である自来也もまた、かつて「」のリーダーであるペインの能力を見抜き、命と引き換えにナルトたちによるペイン撃破に大きく貢献している。
    手札の多彩さとそれらを過不足なく十分十全に扱いこなす応用力と判断力(自来也の項目から引用)は健在。
    クローンとなってなお、弟子を救ったとも考えられる。今後のナルトとの対面に期待したい。

  • 名前の元ネタである果心居士は戦国時代の幻術師であり、信長や秀吉といった名だたる大名に幻術を披露したとされる。
    しかし、かつて自来也は幻術は使えないと自認しており、居士もまた幻術を用いてはいない。
    自来也の元ネタが蝦蟇忍者であることに対して、こちらは元ネタとキャラクター性が一致しない状況にある。



追記・修正は自来也を上回ってからお願いします。


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  • カカシ暗部篇見直したけど、ヒルゼンがマジで「結界の術式は変更せずにおく」って言ってた。 -- 名無しさん (2021-02-22 23:09:15)
  • クローンなら少なくともDNAは必要な筈だけど本当にどうやって採って来たんだ…?それじゃ何で第四次忍界対戦でカブトが穢土転生させなかったってなるのに -- 名無しさん (2021-02-23 00:03:09)
  • ↑(続き)一応ペインの武器からでも採取可能とはカブトは解説してたけど結局スルーされたし… -- 名無しさん (2021-02-23 00:04:21)
  • ↑ もしかして終戦後に潜水艦か何かで海底に沈んだ遺体からDNAを採取したんじゃないかな。 -- 名無しさん (2021-02-23 00:39:22)
  • ↑4イタチやヒルゼンのファンには悪いがそれが本当ならヒルゼンは大組織の長としては不適格だわ。と言うか忍者としても失格 -- 名無しさん (2021-02-23 01:59:02)
  • ↑ヒルゼンって人格者ではあるんだけど、本人も言ってる通り長としては甘すぎるんだよな。おまけに補佐役のダンゾウが正反対の超強硬派だったしな。 -- 名無しさん (2021-02-23 02:03:48)
  • 結構歳取ってる感じだったけど、予想外のイケボでビックリ -- 名無しさん (2021-02-23 11:03:29)
  • 殻には大蛇丸と綱手とかにもクローンいんのかな -- 名無しさん (2021-02-23 14:34:36)
  • ヒルゼンはゲロ甘過ぎて、逆にダンゾウはクッソ厳し過ぎた。二人いれば丁度良く、と思うかもしれんがむしろ逆で派閥化してたし。仮にダンゾウが会談後も生き延びたら、木の葉で内戦起きてた可能性もあるし -- 名無しさん (2021-02-26 08:05:55)
  • これだけクローンで攻めてくるなら、うちはシンも再登場するかもね -- 名無しさん (2021-02-26 08:08:00)
  • ↑2 相談役のホムラとコハルが2人の間に立って潤滑油的な役割を果たせばもう少しマシになってただろうけど、あの2人はダンゾウ寄りだったからな。 -- 名無しさん (2021-02-26 08:28:44)
  • 例えばの話こいつが死んでその肉体を元に穢土転生かけたら蘇るのはこいつなのか自来也なのかは結構気になる所。口寄せの契約で呼び出されるガマが自来也と異なるから普通に考えたらこっちなんだろうけどワンちゃんあり得るのかなって -- 名無しさん (2021-10-14 23:50:25)
  • ↑自来也とは双子みたいなもんだからこっちが来ると思う。それか魂を2つ口寄せして失敗するか -- 名無しさん (2021-11-23 00:01:48)
  • この人、死んでないからこれから先の青年編BORUTOに出てくるんだろうな。作者忘れてないよな -- 名無しさん (2023-06-13 02:42:05)
  • 出てきたところで戦力的にもストーリー的にも蚊帳の外なんであんま意味無いかも皮肉にもイッシキの言葉通りジゲンを倒した時点で役目が終わってる感ある -- 名無しさん (2023-07-13 00:04:04)
  • ↑とか言ってたら今月号で居士らしき蝦蟇が出てきたなボルトと協力関係にあるのか?まあ全能の効果を受けようと受けまいと十尾の対処には協力してくれそうだが -- 名無しさん (2023-10-22 18:19:10)
  • 肉体的には自来也と全く同じなのだから本来なら声も同じはずなのに自来也は大塚芳忠で居士は中村悠一なのが不思議DNAが同じだけで自来也とは別人であると強調したかったからか? -- 名無しさん (2023-11-02 23:10:12)
  • 無理やり辻褄合わせるなら本物にも中村ボイスだった時期があったか、アマドが声帯をいじっていたとか? -- 名無しさん (2023-11-02 23:39:31)
  • Xシリーズのゼロとロクゼロのゼロみたいなもんでしょメタ的な世界観一新による変更NARUTOの正式な続編とは言えやってる事は宇宙人vsクローン人間と前作からしたら相当ブッ飛んだ内容だし -- 名無しさん (2023-11-05 18:02:10)
  • 能力的に自来也より若干上だけど真面目過ぎで余裕の無さがチラホラしてて頼もしさは劣る感じ殻の連中が言ってたように若造と言うか青二才の印象が強い…まあそこが自来也とは異なる魅力かも知れんが -- 名無しさん (2024-01-07 16:20:24)

#comment(striction)

*1 科学忍具を使えば(使いこなせるかは別として)一応は誰でも螺旋丸を使用できる。
*2 そもそも忍者漫画では忍術を使った戦い方が王道で「殻」メンバーの戦い方の方が異質ではあるが。
*3 物質のサイズを小さく出来る能力。
*4 蝦蟇の口寄せや螺旋丸など自来也の術を一通り扱えたり、木ノ葉の結界を潜り抜けて里に潜入できたのもこのためである
*5 ただし感知できるのは結界を通過した一瞬だけのため、探索班が即座に現場に向かう必要がある。
*6 二代目土影・無のようにチャクラそのものを消す能力を持つ忍が結界を通過した場合、感知システムは反応しない。

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