登録日:2020/12/26 Sat 18:54:41
更新日:2024/05/24 Fri 12:46:10NEW!
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誰かを想う人の心が黎い海の底で希望を紡ぐ
虚無と夢幻のフラグメント
-Deep One-
『Deep One 虚無と夢幻のフラグメント』とはDMM GAMESが配信するブラウザゲーム。
略称は『とのフラ』
概要
2018年10月にNamelesから発売された18禁ビジュアルノベル『Deep One -ディープワン-』の外伝作品。
といってもシナリオライターは原作と異なる*1ほか、時系列としては原作からある程度未来を舞台とし、登場人物も一新されており世界観や用語などを共有している別作品と捉えて差し支えない。
当初は2020年初冬の配信を目指していたが色々あって5月12日の配信となった。
この手のDMMブラゲーのお約束として全年齢版と18禁版にわかれている。
既存のDMM系列のゲームで言えば『あいりすミスティリア!~少女のつむぐ夢の秘跡~』や『アイ・アム・マジカミ』『ぼくらの放課後戦争!-AFTER SCHOOL WARS-』のような
プレイアブルキャラクターの総数を絞り、少数のキャラクターに対しバリエーションを多く増やしていくタイプのゲームシステムとなっている。
新規キャラの追加ペース自体は上記のゲーム群と比べるとかなり早い部類でサービス開始当初は月イチほどのペースで増えていたが、
次第に追加ペースは落ち着いてきており、現在は外伝キャラを除けば通常クエストの更新時と異典イベントで年に数人追加される程度となっている。閉鎖空間なのにポンポン人が増えているが元々ルルイエにいた人間を回収しているだけなので問題ない。いいね?
また、本家がアダルトシーンの薄さに関して批判を受けたこともあってかアダルトシーンにかなり力を入れており、
それぞれのキャラとの最初の行為は2024年4月時点で外伝キャラ及びコラボキャラを除いた44名分が閲覧可能になっている。
外伝クエストで実装されたキャラおよびコラボで実装されたキャラは対象外だが、上記の44名に関してはユニットとしては所持していないキャラであっても最初の1回目は閲覧出来るのが特徴。
(アダルトシーン閲覧の前にキャラ紹介のための導入エピソード2つを閲覧する必要はある。)
他にも特殊なルームグッズを入手すると閲覧可能な3Pイベントが月イチで登場したり、復刻イベント開催時にミッションをこなすと入手できる復刻ストーリー開放鍵を集めることご褒美としてイベントと関係あったりなかったりするキャラのアダルトシーンが解禁されるなど何かとそういったシーンの追加の機会が多い。
ストーリー
世界中に存在する人知を超える力を秘めた魔導書
その全ての源流たる七大原書のひとつ
ナコト原書
海底アーコロジールルイエに集った魔術士たちは
ナコト原書が作り出す異界幻夢境へと挑む
施設が封印され、脱出不可能となった少女たち
虚無から生まれた復讐が悪意を揺り起こす
明日を失わないために、願い、祈り、抗いながら進み続ける
(公式ティザーPVより)
用語
一部の用語解説はDeep Oneの解説から拝借
ナコト原書
人に依り憑き叡智と力と破滅を齎すという魔導書の中でも特に強大な『七大原書』のひとつ。
《定常遷移・七位流転図》における霊質はおそらく自立型。幻夢境という異空間を構築しこれまでナコト原書を求める何人もの魔術士を飲み込んできた。
『原書』という名前だが実体を持たない概念的存在。
またナコト写本という人類によって模倣された魔道書も存在する。
ナコト原書の意思は単一ではなく複数の夢として存在している。
第一部における事件では主人公たちの在り方に興味を覚えた夢の一片と和解。
フラウの影を模した夢が主人公と同化することで一連の事件は一応の収束を迎えた。
なお、原典たるクトゥルフ神話において『ナコト写本』とはイースの大いなる種族の知識を氷河時代以前に人間の言語に翻訳したもので、『原書』は登場していない。
ラヴクラフト財団
ルルイエを建造したナコト原書の確保を目的とする組織。
現在最もナコト原書に近づいている組織とされ、目的の為に手段を選ばない性質から多くの組織と交流している。
孤児院を経営しており、素養のある子供に魔術の訓練を受けさせることもある。
その実態はナコト原書を入手するためならあらゆる手段を用いることを厭わない過激派組織。
本当になんでもやらかしているため、裏事情を一部だけでも覗けるユーザーからすると一番ヤバく見える組織である。
歴代の想索者全員の遺伝子情報を保管しており、中にはそれらから生まれたクローンの魔術師も存在する。
ただし、幅広く想索者をスカウトしたり、各種組織との共闘や連携するために外面は悪くしないように気を付けている模様。
あくまでも最終的なメリット(ナコト原書確保)を追求しているため、ナコト原書に近しい想索者を安直に害する(人体実験)手段はあまり取らず、想索者を利用するために快適な環境を提供する姿勢にも繋がっており、これだけがブレーキになっている感がある。
そのため財団暗部に関わっている人間からはともかく、一般の想索者は組織の薄暗さに気付いていてもどの程度業が深いのかはあまり図り切れていない。(あまり気にしない人が多いというのもある)
ルルイエ
ラヴクラフト財団が建造した海底アーコロジー*2。
魔術と科学の粋を集めて建造された施設であり、研究施設や訓練場の他、人工農場等の補給施設が備わっているため基本的に自給自足で生活できる。
海底という気軽に出入り出来ない立地や想索における負担の関係もあってか内部施設が非常に充実しており、
調べ物をするための資料ライブラリに食料確保のための農場といったものはもちろん、
人工的な風の吹く庭園や楽器の充実した音楽堂、映画やライブ映像などの膨大な娯楽系ライブラリに、ローマ風と和風の浴場にフィンランド式サウナ、食玩やアダルトグッズの自販機やSMプレイ用の部屋など様々な施設が存在している。
世界で唯一幻夢境との往来を可能にする境門があるため、魔術に関わる多数の組織から人員が出向しており、ラヴクラフト財団も有望な魔術士には積極的にスカウトを行なっていた。
ゲーム開始時に発生したトラブルで封鎖され外界と隔絶されてしまい、また多くの人員が幻夢境に飲み込まれてしまったため、主人公とヒロインたちは行方不明者の救出とナコト原書を確保し脱出を目指して幻夢境を想索していく。
実のところ作中でキャラクター達が拠点としているルルイエはゼロが幻夢境の中に構築した本物のルルイエのコピー。
幻夢境の負荷が発生しないよう厳重に保護されているため、その保護に瑕疵が入るまで誰も気付くことがなかった。
ゼノたち幻夢境にしか存在できない失想者がルルイエに入ることができたのも、幻夢境から出てはいなかったというのが真相。
なおその事実を加味すると、ルームエピソードに登場する妙な家具類は幻夢境の産物という可能性が……
幻夢境
ナコト原書の内部に構築された異空間。人の心をもとに様々な領域を構築する。
幻夢境内では通常の人間にはいるだけで負荷がかかり、やがて幻夢境に存在を飲み込まれてしまう。
ナコト原書の意思はそれらのどこかに存在するとされ、接触を図って何人もの魔術士が挑み破れていった。
虚像というエネミーや、幻夢境で散った者を基に再構築された失想者という存在が独自に生活している。
なお、基本的にメインストーリーに登場する領域は天地の入れ替わった『逆転倫敦』や巨大なステンドグラスが天を覆うとある人物の記憶から構築された聖奠教の施設『天硝聖堂』、幻夢境にまつわる記憶を収集する成立の古い領域『無限書架』といった厳かなものが並ぶのだが、
イベントではエネミーを倒すと何故か食材がドロップする郊外の洋菓子店風の領域や、異様にマッシブな兎型エネミーがくそ不味い団子を作っている薄野の領域、どう見ても日本の温泉施設にしか見えないし実際虚像が温泉を利用している形跡がある上にとある想索者も隙あらば利用していたという曰く付きの領域といったふざけた奇妙な領域も登場する。
これはナコト原書に人間を害するなどの特定の指向性はないためとされていて、混沌としているかららしい。(負荷がかかるのは力が膨大過ぎるだけの話で人間が勝手に自滅する形)
失想者
幻夢境に散った人間の残滓が再構築された存在。
基になった人間の性質を受け継ぐが、個人としては断絶した状態で新生するため同一人物とは言い難い。
残滓は完全に失われるわけではなく、稀に人間時代の記憶などを強く留めたまま再構築されたり、後天的に思い出す場合もある。
人の姿を取っているが人間とは決定的に違う存在であり、睡眠や食事を取らなくても活動でき、不死でこそないものの寿命も存在しない。
ただしそれゆえに時間の感覚は曖昧になりがちで、刺激や安寧のない生き方をすると容易に心が枯れ果てその先に待つのは精神的な死。
具体的には何十年何百年でも平気でぼけーっとすることができるので、必要ないからといって本当に何もしないとただひたすらぼけーっとするだけになる。
また、あまりにも長い年月が経つと失想者も記憶が風化していくことからも、致命傷を負わなければ無条件に永遠に無事に過ごせる存在というわけではない。
これらから皮肉にも失想者が失想者としての自我を保つために重要なのは人間らしい生き方である。
容姿に耳や尻尾など動物の要素を持つ者が多いが、ルルイエ内ではこれらの特徴の多くが失われる*3傾向があり、
ゼノに至っては夏服衣装[潮風の観測者]にて幻夢境内でありながらも領域の影響により耳と尻尾が一時的に失われている。
逆に旺華やリンのように一部の想索者もまた幻夢境内で主人公の能力の影響を受けると獣の耳や角が生える人間がいるのと相まって謎が多い部分となっている。
幻夢境から生まれた幻夢境の一部と言える存在のためか、幻夢境内ではある程度任意での転移が可能。
領域の特性により囚われ転移が出来ない場合もあるがそういった制約さえなければ自由度は高い。
往々にして失想者は自らが定めた領域で生活するものが多く、欠落を埋めるような馴染みを感じられる領域を好む傾向がある。
ちなみに通常クエスト3章EXヴィー編ではヴィーがベアトリーサと共に自身の領域を定めた経緯が描かれている。
なお幻夢境に生まれたものの性として幻夢境より外に出ることが出来ない…はずなのだが、何故かルルイエには出入りすることが可能。
個別のキャラエピソードやルームエピソードでは失想者の面々もルルイエを拠点としている前提で進行するほか、
通常クエスト4章ではノルンが強制発動した帰還術式にゼノが巻き込まれてしまう事故から偶発的にルルイエに足を踏み入れることになった。
この理由は当初境門があるルルイエが特殊なのかと予想されていたが事実は全く異なるものであった。詳しくは上記のルルイエの項にて。
回祁者
失想者から変じる特殊な存在。喪失を取り戻し超常の力を手に入れた者。
字形規格の関係で「祁」と表記しているがゲーム中ではしめすへん(ネ)におおざと(阝)で表記されている。
回祁者は失想者としての己と人間としての己が重なることで絶大な力を発揮できるようになる。
不完全な回祁者を自称する供遠 七羽ですらヴィー、ベアトリーサ、亜紗花をまとめて相手取った上で瞬時の転移で別領域へ引きずり込む芸当を見せており、
回祁者として完全な覚醒に至ったヴィー――空狐に至っては七羽、ゼノ、亜紗花を同時に敵に回してなお終始優勢に立ち回る圧倒的な強さを発揮。
七羽をもってして直撃は避けたいと評された亜紗花の火炎魔術すら平然と耐えきり、逆に亜紗花の炎を自身の炎で飲み込んで押し切った上に、
移動経路を指定した条件発動式魔術を仕掛けまんまと亜紗花を罠に追い込む狡猾さまで発揮している。
流石にアサカの参戦は警戒していたものの、「我の脅威となりうるのは、この場ではそれくらいなのだから」とアサカ以外は物の数ではないと言い切っている。
さらに七羽の人格を押しのけて現れたもう一人の完全なる回祁者…"天魔"はベアトリーサ、ゼノ、亜紗花、そして空狐を交えた4人がかりでなお時間稼ぎがやっとという異次元の強さで暴れまわることになる。わずか3回のイベントで猛烈な勢いで加速するインフレ合戦。
しかし回祁者へと至る過程において過去に死した人間としての人格と今を生きる失想者としての人格が互いを否定しせめぎ合うことになり、
精神の均衡が崩れると暴走し、強大な力を撒き散らす厄災へと成り果ててしまう…とされていた。
だが、ヴィーはアサカの思惑により主人公との対立を決断した亜紗花を交えた追い込みと、2人のヴィーを結ぶベアトリーサとの絆により、
「ベアトリーサの邪魔をするものを否定する」という指向性を得たことで空狐は一定の自我を得ることに成功。
さらに主人公とフラウ、そしてベアトリーサとゼノの協力により危うい均衡の上ではあるものの暴走を克服してみせた。
異典イベント『天魔、月を穿つ』シリーズでは回祁者へと至りかけているヴィーを巡り七羽、ゼノと主人公、ベアトリーサが対立することになる。
鐘撞き堂
倫敦に拠点を置く魔術機関。
十二針という最高位の大魔術師を擁する世界有数の組織。
ルルイエに所属する魔術士にも鐘撞き堂からの出向者が数名存在する。
聖奠教
ナコト原書を信奉する宗教団体。
魔術に関わらない表社会にも信徒が存在するなど組織規模は非常に大きい。
組織の頂点にはシンボルとして聖女が存在するが、子をなした歴代の聖女は幻夢境に挑みそして当然のように散っていった。
聖女以外にもナコト原書の確保のために多くの信徒を幻夢境へ送り込んでいるが、その想索は一方通行のため帰還した者は絶無。
メアリー・ウォーレン魔術傭兵団
魔術師たちによる傭兵組織。去る者追わずで退団者も多く、現在のルルイエでの関係者の2人が所属員ではなく退団者。
初代団長が落命してから方針が変わったようで、他の組織との交流も途切れた模様。
直営の孤児院があるが全員が傭兵になるのではなく里親に引き取られる子供もいた。
ちなみに『メアリー・ウォーレン』とは悪名高いセイラム魔女裁判の告発者の一人と同名。
バルティクム騎士団
東欧を中心に活動する魔術組織。
元々は十字軍に排斥された土着信仰の自警団的存在だったが、現在は人々の安寧を守るための武力組織となっている。
防疫修道会
自分たちの信仰を絶対視する過激派宗教団体。
ヴェンディゴ病という魔術的な病魔によって変異したV化生物や虚像、失想者などの『主が生み出したものでない人のようなもの』を敵視し、これを殲滅するためなら無辜の民の犠牲すら厭わない狂信者集団。
一応、ロゼットを保護し人間性を教えた司祭のような比較的穏健派の構成員が居たり、あまりに素行が悪ければ追放するなど禁忌とされる行為も存在する模様。
魔術に関わるならその存在は嫌でも耳にし、そして概ね最低の評価を下されている。
ただし倫理観がぶっとんでいる分実力はお墨付きで、本作の様に問題行動を起こしづらい状況でなら評価したり、問題部分は分けて実力を評価する者も居る。
夢見人
外伝イベント『永遠を飄流する風肖』にて初めて言及された存在。
幻夢境を自由に行き来できる能力を持つ者。
名称が出たイベント以外は誰からも言及されなかったためDeepOneの世界にクトゥルフ神話におけるランドルフ・カーターのような存在がいることを示唆するものだと思われていたが……。
聖女の一族であるブルンツェアが元を正せば夢見人の血筋であることが明かされた。
初代聖女の伯母にあたるラズルーカと後に初代聖女の父となるラズルーカの弟の2人が力を持っていた。
弟の娘である初代聖女も断片的に受け継いでおり、歴代聖女に受け継がれていったが現代では血が薄れているようでラズルーカの見立てではカティアは夢見人の力を持っていない。
ラズルーカと弟の力は2人1組で使われるものであり、片方が現実に残り、幻夢境に潜った方を引っ張り上げることで現実に戻せる仕組みの模様。
そのことをラズルーカの弟が死ぬ直前に暴露したことで当時の聖奠教の元となった組織の人間は残った夢見人であるラズルーカと弟の娘である初代聖女に手が出せなくなった。
なお、ラズルーカによれば自分は会ったことがないと前置きしながらも夢見人は自分たち以外にも存在しているらしく、別口の夢見人が登場する可能性も浮上している。
影
ナコト原書によって呼び出された想索者たちのifの姿。
飽くまで可能性という曖昧な存在ではあるが、それぞれが最悪と言える絶望の人生を歩んでおり、その末路の記憶を持った状態で召喚されている。
そのため中には喪った大切な人物の形見として現実においては所持していない魔導書を所持している場合もある。
その多くは現在のまだ希望ある自身との邂逅により和解し、同化して必要な時以外は内部で休眠状態にある。
ディープワン
本作のタイトルにもなっている現象。
生命が魂を損なうことなく、深層に達すること。
達成深度により、生命体としての強さ、異形化の度合いが異なるが、深層域になればなるほど、この世にあるまじきおぞましい姿と力を有するようになる。
神話の時代の残り火にして、現行人類の科学や魔術では未だ及ぶことのできない神秘のひとつとされている。
メインストーリーでは『母体錬成術式』を行使した影響でノルンとフラウが到達。
さらにそれを呼び水として亜紗花、ブリジット、カティア、ダナ、エデルガルドも一時的にその力を得た。
原作で見られた深層の特徴が出ていないため段階としては浅いのだがそれでもそれまで手も足もできなかった敵にダメージを与えるほどの能力向上が見られた。
ノルン[黄昏]のカードエピソードによればナコト原書の系譜である自分達は潜在的にディープワンに近しいに存在であると語っており、
それを証明するように第2部5章では復活したフラウがノルンと共に再びディープワンの領域に到達。
大型ヴァリアント「落顱蠢動する刎翅屍」をディープワンの力で分解したようで、ざくろ(ゼロ)はその力を使いすぎるといつか戻ってこれなくなってしまうと忠告している。
登場人物
初期ヒロインなど一部はイニシャルがアルファベット26文字と対応する名前になっている。
主人公
cv.なし
ルルイエ内にて拘束されていた謎の青年。基本的に「あなた」「彼」など二人称・三人称で呼ばれるため本名不明。
この手の主人公によくある役職もないため、プレイヤーからはノルンの対比からの「善意」、タバサから電池みたいな男と言われたことからの「電池」、エーリカからの呼び方の「下郎」などと呼ばれてる。ロクなあだ名がないな。
物語開始時にゼロによって解放され、その後は封鎖されたルルイエからの脱出を目指してヒロインたちと共に幻夢境を想索していく。
特異な霊質を持っており一般的な魔術が一切使えない代わり、幻夢境での負荷を大きく軽減し、またヒロインたちの意志に応じてナコト原書から力を供給する謎の能力を有している。
自身に関する記憶がなく、基本的に能天気というか楽観的。戦う力はないがヒロインたちを庇ったりといった男気を見せることもあり、それゆえヒロインたちからも好意を持たれている。
ヒロインたちに戦いを任せなければならないことに関しては男として忸怩たる思いがあり、せめていざというときに対応できるようにと熱心に身体を鍛えている。その成果もあり、シナリオではフラウを抱えて全力疾走しても平然としているほどの体力を身に付けており、身体を鍛えるのがもはや趣味になっていると言われるほど。ヒロイン達も彼の心意気を買ってはいるが、やはりどうしても庇護対象として扱われるため、「下手に加減しないから」という理由で天魔に手合わせを願い、血塗れになったことも。
剣も習っており、実力に関しては一流の剣士から「思ったより強くて手加減しにくい」と評価されている。剣術は仲間から習った戦い方を色々混ぜてるようでその分中途半端になっておりまだ未完成とのこと。
パーソナルな部分が謎だらけだが、指先は器用なのかあるイベントではミリアムの説明を聞いただけでさくっとと花輪を作りあげミリアムを驚かせた。教えた張本人のミリアムはド下手だったため尚更。
一方で年頃の青年らしくかなり性欲に正直。普通にぶっ飛ばされても文句の言えないような強引さで行為を迫ることも少なくなく、設定的に数十人のヒロイン全員と日常的に行為をしていながら、幻夢境の探索中でも発情するその性欲は凄まじいの一言。
なお、ヒロインとの情事は『蓄積した負荷を癒すためのより高密度な接触』という理由付けがなされている。男の想索者がいたらどうしてたんだろう?
そのためヒロインによっては仕方なくや本人の意思に反してという場合もあるが基本的には上記の通り好感を抱かれているので最終的にはノリノリである。
この手のゲームでのお約束ではあるがたまに鬼畜なベッドヤクザに変貌することも。
ヒロインたちからも性欲に正直なところは呆れられつつもそういった面も含めて受け入れられている。
その正体はナコト原書が自身を物理的に受肉させるために構築した大魔術『母体練成術式』における二人の受容体の片割れ。
人の善の思念を回収する受容体であり、根っからの善人であるのもそれが理由。一部ヒロインからは「善の受容体とは…?(意訳)」と突っ込まれるレベルの性欲お化けだが。
ナコト原書の力を流用する能力も術式から零れ落ちたごく僅かな力にすぎない。
その素体となったのはゼロの基になった女性が宿していた胎児。
なおネタバレ後は2人の妹ができたため、プレイヤーからは「お兄ちゃん」と呼ばれることも。
赤井 亜紗花
cv.遥そら
実質的なメインヒロイン。
ラヴクラフト財団が運営する孤児院の出身で、炎に関する魔術の素養があり想索者に選ばれた少女。
やや純粋すぎて短絡的な面もあるが、人の善性を信じる心の持ち主。
「中学校はセーラー服で高校はブレザー」「学生は卒業した」という発言から年齢は19歳程度と推測される。このゲームの登場人物は18歳以上です。いいね?
他の想索者が各々に強い目的意志を持っているのに対して自分は漫然と参加したという事実に若干のコンプレックスを抱いている。
そんな中で主人公に惹かれ、年頃の少女らしい恋心から彼や仲間の力になりたいという目的を持つようになる。
なお主人公とはほぼ相思相愛の関係であるが明確に恋人関係というわけではなく、そのためざくろから「セフレ」「キープの女」とあまりにあんまりな表現をされた。
普通の感性の持ち主で普通に可愛くて普通に料理上手と癖がなく、4コマ漫画ではゼロに普通すぎると弄られたことがある程度に普通。
この業界では『メインヒロインは不遇』というジンクスがあるが、第一回人気投票ではブリジットに次いで2位、そして第二回では見事1位を獲得し殿堂入り*4という絶大な人気を誇る。
しかしその一方で主人公による負荷軽減を受けていても相応に負担のかかる幻夢境のダイブを連続で行っても負荷が蓄積される形跡も無く平然としていたり、
ボードウィン家の人間向けにルルイエ内で開発されていたナコト原書の力を利用した特殊兵装の開発用試験機を借りた際には一切の調整をしていないにも関わらず、まるで亜紗花のために調整されたものであるかのように完全な適合を果たすなど、
『普通』という亜紗花の評判に反し彼女の素養は底が知れず不気味さすら垣間見せる。
さらに過去にはラヴクラフト財団製の魔道書ナコト写本との接触実験を受けたことがあり、本人は実験に関する記憶を失っている上に実験が行われた施設にいた人間が亜紗花を残し全員死亡していることがカードストーリーで明かされるなど本作でも屈指の厄ネタを抱えていると予想されていたが……。
ナコト写本との接触実験の際、模造品とはいえ強大すぎるナコト写本の力によって『赤井亜紗花』の魂は取り返しがつかないほど圧し潰されてしまっている。
その時、偶然同調したナコト写本の意思が亜紗花を救うためにと数千人*5を取り込み、可能な限り漂白して亜紗花の魂を強靭に作り替えた。現在の亜紗花は言うなればテセウスの船*6のような状態。
その記憶を思い出したこと、そして主人公に惹かれたのもナコト写本が大元であるナコト原書の力を求めたからという事実に絶望し、また母体術式の概要を知ったことで『自分がフラウの代わりになることでナコト原書の顕現を失敗させ、世界と仲間たちを救うことでこの愛が本物だと証明する』という結論に至る。
しかし、亜紗花が欠けた世界を望まない仲間たちの呼びかけや、ナコト写本の意思から切っ掛けは偽物でも育んできた愛情は本物であると諭され、自分の過ちに気付いたところでフラウによって偽りの接続を断たれ母体錬成術式から解放された。
以後は自他ともに「重い女」と認識しつつも、主人公への好意を直接的に表すようになっている。
アサカ
cv.遥そら
亜紗花の中に眠るナコト写本≪黒薔薇≫の意思。
亜紗花が主人公と出会った際にナコト原書の力を感じて起動状態となり、亜紗花の感情と感覚を重ねてきたことで自我を得た。
魔道書ではあるが、ナコト原書の影響が強い場所では並の魔導書を上回るほどの力を持っており、作中でも魔導書と遜色ないほどに元の魔道書から変異していると言われている。
所有者である亜紗花のことは何よりも優先するほど愛しており、亜紗花のためなら自分は消滅してもいいと考えているほど。
亜紗花の影響もあり、亜紗花の思い人である主人公に対しても好感度は高い。
『普通』と称され、当人もそう自覚している彼女であるが、その家事スキルは結構規格外。
特に、元々高かった料理の腕前はルルイエの生活の中でプロとし見ても上級のレベルに達しており、数十人いる想索者全員分の食事を一手に引き受けながら、更に食後のスイーツとして高級パティスリーに並ぶレベルの細工菓子を準備できてしまうほど。
気難しい性格の面々も彼女の料理は素直に称賛し、彼女の料理が関われば時に自分の意見を曲げるほどその胃袋を掴んでおり、時に『絶対権力者』とも呼ばれる。
上流社会に詳しいジゼルからは、国家首相レベルを相手にしても十分通じるとされ、ボードウィン家の100%出資でロンドンの一等地に店を出さないかと提案されるほど。
洗濯に関しても想索者全員分のものを一手に引き受け、平然とこなしている。
また、『ミナシゴノシゴト』コラボにて異世界ニルヴァーナに転移した際には、滅亡一歩手前という危機的な世界故に極めて重要視されている"保育"に関して自身の経験を踏まえた改善の提言を行い、高い家事スキルと、それぞれに異能を抱えた子供らのへのふるまいから、マフィアさえ傅く最高位の称号"ママ"を送られている。
これほどの腕前を持ちながら当人にはいまいちその自覚が薄く、周囲から称賛を向けられる度に困惑し、そんなことはないと謙遜している。
ブリジット・ボードウィン
cv.花園めい
魔術の大家ボードウィン家の長女。
しかし才能に恵まれず、努力を重ねるも認められず代々伝わる魔導書クラウソラスを妹のジゼルが継承すると確定した日に出奔。
以後は世界中を旅して様々な経験を積んだことでルルイエに辿り着いた。またその道中シルヴィに魔道書の作成を依頼するも、渡されたのはクラウソラスの模造品だった。
性格は典型的なツンデレ。ジゼルや元付き人のホリィに対しては特に確執から素直になれないが本心ではかつてのように仲良くしたいと思っている。実際のところ面倒見がよく世話焼きなのだが当人がそれを認めようとしない。
才能に乏しかったという劣等感故、現在でも自分に自信が持ちきれないところがあり、当人らが気に病むことは分かっていたのに家を出奔したという罪悪感、そして素直に本心を見せられない気質も合わさって、特にジゼルに対しては常に気を配っているのに、いざ向き合うとツンケンした態度を取ってしまう。
ジゼルを気遣っていることは当のジゼル以外の周囲にはバレバレのため「いい加減シスコン隠すの諦めろ罪」などからかわれることもしばしば。あまりの煮え切らなさに、付き合いの長くなった亜紗花から「ヘタレ」呼ばわりされることも。
趣味はボトルシップの作成。陰気な女だと思われたくないという理由から他人には秘密にしている。ルームエピソードではカモメのモビールを自作したことも。
若干中二病チックなところもあり、特に宗教的意味の無い十字架をアンナと共に恥じることなく『カッコいい』と言い切ったりしている。
路銀を稼ぐために賭け事やスポーツ大会などに参加した経験もあるためわりと多芸。
ただし何を食べても美味しいと思うほどのどうしようもない味覚音痴のため、料理の腕が壊滅的。季節版ユニットの概要に『攻撃力が高く、味方水属性ユニットを強化できるが、料理力が低いユニット』と書かれたり、彼女の作った弁当が装備アイテム*7にされたり、エイプリルフールイベントではルルイエ内で無自覚なバイオテロの主犯になったりと散々な扱いをされている。
味覚がおかしいので自分の料理を味見しても自分の料理をおかしいと思わないタイプの味覚音痴なので改善は絶望的。加えて、周囲から結構露骨に避けられたり、苦言を呈されているにもにも関わらず、この点に関してのみ極端に脳の理解度が下がるらしく、一向に自覚が生まれない。
さらに片付けが出来ないタイプで、放っておくと足の踏み場もないほどに荒れた汚部屋と化すことがカードエピソードで言及されており、亜紗花のSPボイスではブリジットの部屋の掃除が罰ゲーム扱いされている。
また、酔うと泣き上戸となって、普段の頑なさが嘘のように内に抱えている思いをぶちまけてしまう。当人的には断じて人目にさらしたくない醜態という認識だが、一部からはこじらせている相手にその姿を見せれば、色々とうまくいくんじゃないかと言われている。
そんな彼女だが第一回人気投票では大型ルーキーのエーリカ、メイン格の亜紗花を抜いて1位、第二回では亜紗花に抜かれるも2位を維持するほどに高い人気を誇り亜紗花共々殿堂入り。
6章において崩壊した偽りのルルイエにて、フラウ救出のために動力炉へ向かう仲間たちの殿を務めた際にジゼルから託されたクラウソラスを振るうことになる。
所有者を傲慢にするという黄金の剣に対し、「たかが鍍金の分際で自分をどうにか出来ると思うな」「幻夢境に捨てられたくなかったら黙って力を貸せ」(意訳)と、これまで不断の努力で培ってきた精神力で魔導書を捻じ伏せるという偉業を成し遂げた。
また人化したクラウソラスからは姉君と呼ばれ、散々な扱いに思うところはあるもののお互いに隔意なく接している。
メインストーリ第1部第7章にてナコト原書に召喚される形で初登場。
ブリジットの異なる可能性。妹とかつての従者を殺され、劣等感や嫉妬心から彼女らの元を離れた末に愛する彼女らを守ることの出来なかった己の不甲斐無さに絶望した姿。
彼女の世界では、ホリィがジゼルを狙撃から守るために命を落とす。それを知ったブリジットは、悲しんでいるであろうジゼルの傍にいるべくボードウィン家に戻るが、そこで見たのは炎に包まれた屋敷であった。
遺されたクラウソラスを手に、復讐の鬼となったブリジットはその剣で首を切り、実力で敵わない相手であれば罠でも毒でもあらゆる手段を使って二人の仇を殲滅して回った。その中には権力を持つものも含まれており、結果彼女は表の世界でも裏の世界でも有名な賞金首となってしまう。
復讐を遂げた後も、劣等感や嫉妬心から彼女らの元を離れ、守れなかった己への絶望は消えず、死に場所を求めて人身売買や薬物の流通を行っていた悪党集団を殺しまわり、その身をすり潰していった。
ナコト原書に召喚された己が別世界の数多の可能性の一つでしかないと理解しつつも、過去の己ともいえるこの世界のブリジットに自身への怒りを爆発させる形で剣を向ける。ジゼルやホリィと向き合えなかった自分とは違うというこの世界のブリジットの言葉を、言葉では何も変わらない、結局自分は誰も守れないと切って捨て、圧倒的な実力差で彼女を追い詰める。しかし、自分は扱うことの出来なかったクラウソラスの力を引き出す姿に視野が狭まり、そのクラウソラスを囮に使った戦法に隙を突かれ、クラウソラス・レプリカにより撃退される。
その後は、周囲と言葉を交わし、理解し合うことこそ自分にとっては必要なことだというこの世界のブリジットの言葉に一定の理解を示し、彼女の内に宿り休眠状態となる。
異典イベント「刻亡する黒き黄金」にて再登場。
圧倒的な戦闘力を見せ、他者を拒絶するジゼルの影に対し、言葉の通じない相手をねじ伏せるのは自分の役目だと表出する。
その後、本件の主犯であるシルヴィの影の口から、復讐後も身をすり潰し続ける自分を救えなかったことに絶望し堕ちたことを聞き、それがシルヴィの存在を支えと感じていながらも、彼女を失ったものの代わりに見てしまっているのではないか、そんな自分の存在が彼女の重荷になっているのでは考えた末に彼女の前から姿を消した己の『言葉足らず』であったと自覚。自分の本心を語り、自分を幾度も救ってくれたかけがえのない友だと述べ、彼女の心を解きほぐす。
この世界のブリジット以上に頑な面もあるが、言葉を尽くさんとするこの世界の自分や妹、従者らの光ある未来に希望を抱き、この世界を守るために力をふるうのが己の役目だと決めている。
その一方、この世界の自分のジゼルやホリィに対する拗らせ具合には頭を痛めている。ジゼルやホリィと距離を縮める一方、日課としてその日の二人との会話を反芻して翌日の会話の予習をし、さらにその内容に問題がないかを影である自分に尋ね、不安があれば翌日はジゼルやホリィを避け始めるという、あまりにあまりな精神的引きこもりっぷりに、何でもするからどうにかしてくれと主人公に懇願するほど。
味覚の異常さや酒に弱い点はこの世界のブリジットと同じ。
シルヴィに対する扱いはこの世界のブリジットと同等以上に粗雑だが、影に対しては負い目もあり無碍に扱いきれないところがある。
カティア・ブルンツェワ
cv.藤咲ウサ
聖奠教の当代の聖女。
聖女として社会から隔絶されて生きてきたため世間知らずな少女。人の善性に疑いを持たず聖奠教の暗部を知った時には絶望もしたが、これからは自ら贖罪していこうという強い意志を持つ。
元付き人のイリーナと現付き人のジャミラに仲良くしてほしいと思っているが、二人の仲が絶望的に悪いため先は長そうだ。
母親である先代の聖女は彼女が物心つく前に幻夢境へと消えてしまったため記憶はなく、愛されていたのかそれとも憎まれていたのか疑問に思いながらも形見の品をルルイエに持ち込んでいる。
純粋培養されたお嬢様だがルルイエに来てからはその反動かわりと俗な趣味に目覚めている。
具体的にはゲームやアイドル、主人公との情事など。
アイドルに関しては『人々に希望を与える偶像』という自身との共通点からわりと真面目に向き合っている。
ゲームに関してはかなり重篤なハマり方をしている様子で、お菓子を大量に持ち込んで一日中部屋にこもったり、徹夜でプレイしたりと廃ゲーマの素養さえ漂わせている。恋愛ゲーからダンスなどの体感系、FPSのような対人ゲーと手を出しているジャンルも広く、対人ゲーではシステム上、ほとんどダメージが通らないほどのレベル差のある相手に圧勝するなど非常に達者な腕前になっている。さらには、泣けそうな感じのエロゲにまで手を出したことが明らかになっている。ゲームのストーリー性を追求するとアダルトゲーにたどり着く故、致し方無し。
イベント『妖し月演ずる戯夜』ではカティアが隙あらばRPGにのめり込んでいることがジャミラの口から語られ、イリーナから「聖奠教の聖女がゲームにハマるとか……そこのとこ、どうなのよ、信者としては」と突っ込まれたジャミラが、問題など何一つないと言い切りながらも徹夜は健康に支障をきたしかねないので避けて欲しいと珍しく苦言を呈したほど。
ベアトリーサ発案、天魔主導の茶番仲を深めるアトラクションに際してはRPGのノリで勝手に解釈を進め騒動の関係者を軒並み困惑させている。
最終的に登場した天魔の書いた筋書きの安直さに「エンターテイメントを舐めているのですかっ!?」と怒り出しベアトリーサごと正座させて説教している。
…実はこのカティアの行動には裏があるのだが、それはそれとして説教の熱量には流石の天魔も大人しくさせられるほどだった。
メインストーリ第1部第7章にてナコト原書に召喚される形で初登場。
カティアの異なる可能性。聖奠教の闇を払うべく奮闘するも、尽くした言葉には悪意しか返されず、教会から追われ、イリーナとジャミラも無残に殺されるという結果に絶望した姿。
彼女の世界では、ルルイエを訪れるも、そこに主人公は存在せず、一連の騒動も起きなかった。そこで出会ったイリーナから本編同様、聖奠教の抱える闇について知らされたらしく、聖奠教を改革するべく行動を開始する。しかし、聖女である彼女がいくら言葉を尽くしても、周囲はそれをまったく聞き入れず、むしろ邪魔者として彼女を排斥しようとまでする。聖奠教の部隊の襲撃によりジャミラが致命の重傷を負わされ、逃亡する中で身動きの取れなくなったジャミラとカティアを守るべく一人戦いに出たイリーナも追撃の粛清部隊によりフォカロの瞳を抉られ惨殺され、ジャミラも最後の力でカティアを庇い、串刺しにされる。
幾度も尽くした言葉に返される悪意の刃に心を刻まれ、大切な彼女らが血に沈む姿を見た彼女は気付く――どのような言葉も、血の一滴にすら劣るものでしかないのだと。
遺されたフォカロの瞳を取り込み、ジャミラノの剣を握りしめ、彼女は進んだ。人はどれほど優しさを持とうとも、血を流すことを止められない。世界とは苦痛と悲嘆に満ち溢れ、優しさなど押し流す血の大河である。ならば、その血を枯らしてしまえばいい。救いは、屍山血河の先にある――。
絶望の身未来を歩んだ彼女にとって、かつての自分が持つ無力な『優しさ』こそが、イリーナやジャミラが命を落とす原因となった忌むべきものである。その『優しさ』を否定すべく、自身の歩んだ道、彼女の"未来の可能性"を突き付けるが、この世界のカティアは、その未来を覆すと語り、そのためにも彼女が歩んだ絶望を教えてほしいと語る。その言葉に呆れ果てつつも、この世界のカティアにかつての自分位は無かった『強さ』を感じ、ならば絶望の待つ未来へ進めばいいと告げ、カティアの中で眠りにつく。
――もし自分と同じ絶望の道を歩むのならば、その末路で、その首を引き裂いて上げると言い残して。
異典イベント「夢謡う始まりの聖女」で再登場。ラズルーカの術により彼女を姉と思い込み、他の面々のことを忘れ去ったカティアが、ラズルーカを殺されたと思い込み、主人公たちへ憎悪を向けたことで覚醒。術にはまって記憶を失い、容易く憎悪と絶望に染まる彼女に失望しかけるが、その実、カティアはラズルーカの真意を知るためにあえて術にかかっていた。結果、ラズルーカの目的が、聖女の因業を残してしまった自分への裁きであると知ったことで、血の裁きを求める者を『救う』ことこそが自分の役割であると表出。ラズルーカの首を切り落とそうと迫るが、カティアの真意がラズルーカの死ではないと信じるイリーナ・ジャミラと刃を交える。
この世界のカティアは『聖女の絶望』に惑うラズルーカを救えるのは、『聖女の絶望』の結果と言える存在の言葉のみであり、もはやそれからは外れた自分では意味が無いと考え、彼女に体を委ねており、聖女の血脈の末であるベアトリーサやカティアの望むとおりに自身を終わらせようと考え、しかしそれも叶わないと再び眠りにつこうとするラズルーカを、ベアトリーサと共に叱咤した。
この世界と自身の世界の分岐点が『ルルイエに主人公がおらず一連の事件が発生しなかった』であることから、主人公の存在が両世界における差であるという意識が強い。
一日中ゲームにふけったり、『過激な表現が含まれた』女性がたくさん出るゲームで好感度を稼ぐ選択肢を吟味する自分に困惑する一方、そのストーリーには興味津々だったりする。
ダナ・ダレル・道明寺
cv.奏雨
ルルイエでは比較的古株のベテラン想索者。
実は亜紗花と同じ孤児院の出身なのだが亜紗花は指摘されるまで気づかなかった。
…それもそのはず、孤児院ではヤバいやつランキング殿堂入りという評価で今でも『ダナ語録』『学校のダナ不思議』なるものが残ってるいるほどの扱いをされていた。
実際ルルイエに来た当初もいろいろな意味で尖った性格(オブラートな表現)をしていたらしく、典型的な中二病患者の気があったことが何度か言及されている。
そんな彼女が曲がりなりにもまともな性格になったのはルルイエで出会った仲間達の影響が大きい。
なお中二病時代は彼女にとって最大最悪の黒歴史と化しており、諸事情で記憶を失い当時の言動に戻った際は正気に戻ってすぐに本気で自殺を決意したほど。
個性派ぞろいのルルイエでは比較的落ち着きのある常識人なのだが、酒豪というのが珠に傷。
酒癖がかなり悪く一部のルームエピソードでその実態が描かれている。
また、あたりめやカルパスなど酒のつまみになるようなものをおやつとして携行しているなどやはりどこかずれている。
ついたあだ名が「イカ女」(公式)「あたりめ」(非公式)
過去の想索で仲間を喪っているようだが……
彼女が現在想索者として活動している本当の目的は大切な仲間達を奪ったナコト原書への復讐のため。
ダナがまだ未熟だった昔、ジン・ポートマンら仲間との想索中に自身のミスが原因で窮地に陥り、最も若輩だったダナを救うためにパーティが犠牲になったという苦い過去を持つ。
そのため現在のダナの目的は仲間を奪ったナコト原書に対する復讐であり、そのために人当りのよい善人の仮面を被って他の想索者を利用していた。
……と、本人は思っているものの、実際のところ根が善人なのは事実なため、悪に徹しきれていないところがある。
パトリシア相手にも引け目があったが、すべての告白後にビンタの一発と引き換えに和解した。
エデルガルド・アインシュタイン
cv.小鳥居夕花
元M.W魔術傭兵団所属の少女。
戦争孤児で傭兵団の孤児院に匿われた後、世界の理不尽に対する怒りから戦う道を選んだ。
戦うことを生き甲斐とするが軽口を叩くことも多く、さばさばとしたノリのいい姉御肌。
ボケもツッコミも兼ねるが周囲がぶっ飛んだ連中ばかりなのでキレのいいツッコミを見せることが多い。
またハッキングのスキルが高く、ルルイエ内のシステムの大半にアクセスが可能。
ルルイエ内ではよく食玩を集めており、『世界の山から飛び降りる兵隊フィギュア』『海底で暮らしていた謎の生物クトゥーくん』シリーズといった妙なフィギュアをコレクションしている。
苦手なものは酒と寒い所。前者は過去に何かやらかしたらしく今でも恥ずかしいとか。
ルルイエでは基本的に自室から出ることがなく、施設のシステムをハッキングして監視カメラと投影スクリーンを介して会話に参加する。
一方幻夢境では想索者達の前に姿を見せた……かと思いきや幻夢境から帰還するといつの間にか姿を消しているなど行動に謎が多い。
かつて戦場で交戦したリンドマン姉妹との戦闘においてキリエを守り通すことに成功した代償に両足の膝から下を欠損している。
彼女がルルイエ内で頑なに姿を見せなかったのは両足を失った姿を他人に見せたくなかったため。
ルルイエでは遠隔操作が可能な車椅子に乗って生活している。
幻夢境内では足が再生しているようで夏服衣装[炎陽眩む夏兎]のアダルトシーンでは生足を披露している。
また幻夢境から帰還直後も術式に魔力を込め続ければ幻夢境内での姿を維持できることに誰よりも早く気づいており、
幻夢境から帰還後すぐに姿を消していたのはこの力で再生した足を維持したまま境門から離れていたためだと思われる。
3章でのルルイエ帰還後、上記の術式維持に触れるがキリエとの戦闘は堪えたらしくついに一同の前で術式を解除。
キリエに啖呵を切った手前もあり「アタシも、止まってられねえさ」と自身の秘密を明らかにした。
また、本人としても意外だったようだがキリエは勿論リンドマン姉妹に対しても確執はなく、現在は仲間として憎まれ口を叩き合いながら接している。
イベントストーリーやルームエピソードなどではではネタバレ防止の兼ね合いからか相変わらず投影スクリーンを使用しているが、メインストーリー5章では久しぶりに車椅子姿で登場している。
ジゼル・ボードウィン
cv.佐倉江美
ブリジットの妹でボードウィン家の時期後継者。
魔導書クラウソラスは既に継承しており『光以て傲る剣』の異名を持つ。
300年続く魔術の大家であるボードウィンの一族の中でも傑出した才能を持ち、『歴代最優』と名高い。
ウルスラによれば鐘撞き堂の十二針候補にまで挙げられているらしく将来を約束された麒麟児。
クラウソラスには所有者を傲慢な性格にするという反動があるのだが、当主襲名の際にブリジットを傷つけたトラウマからジゼルは強固な意志でその反動を抑え付けている。
そのためクラウソラスの全力を使いこなせてはいないのだが、ジゼル当人はむしろ過去の失態をこそ恥じているためそれで善しとしている。
基本的に誰に対しても謙虚に接し、多少の嫌味も受け流すのだが、アルマだけは例外で、がっぷり四つに組み合う関係。悪い意味で波長が合うのか、彼女の言葉を聞き流せず、アルマもアルマで必要以上に挑発するため言い争いが絶えない。喧嘩ばかりであるが、彼女がほぼ唯一、遠慮なく言葉をぶつけ合う相手であるため、周囲からは喧嘩するほど仲が良いな関係と認識されている。当人らは当然否定しているが、稀に個人的な頼みをしあっていたりする。
ブリジット同様の味覚音痴で、彼女の場合は尋常ではないレベルの辛いもの好き。ジゼルの作る激辛料理はアサカにすらダメージを与えるほど。
姉と違い自分の味覚がちょっぴりおかしいという申し訳程度の自覚はあるのだが、半ば中毒じみた辛党のためか改善は中々進んでいない。
その趣向から甘党のミルヴァとは食の趣味が全く噛み合わず、
ルームエピソードにてジゼルが善意で提供した激辛煎餅(隠し味にハバネロを使ったと供述している)をそうとは知らずに食べたミルヴァはむせて咳き込み
基本誰に対しても好意的に接するミルヴァが珍しく「……あなたとは、永遠にわかり合えそうにない気がするわ」とジゼルの事を嫌悪している。
一方ジゼルはこれくらいはピリ辛の範疇とコメントした。
なお馬鹿舌と激辛厨のボードウィン姉妹によるお茶会に呼ばれることは死を意味する。だいたい従者のホリィが尻拭い等に奔走させられる。
自らの過去を戒めとし謙虚で心優しい少女。
しかし、彼女の最大の特徴は『作中屈指の脳内ピンク』ということに尽きる。
自身のEXストーリーでは想索中にえっちな本を発見し、それを回収するために再度幻夢境を訪れるが心配した仲間たちまで付いてきてしまい、なんとか誤魔化しながら確保を目指すというもの。
そして後にイベントで温泉のような世界を想索した際は『神のカード』と称して温泉やホテルに備え付けのえっちな動画が見れるカードを求めて奮戦することになる。
最近では「実はクラウソラスには性欲を増幅させる効果でもあるのでは?」という風評被害まで起きていたが、のちに本人から「色欲とか悪食とかそういう権能はない」ときっぱり否定された。
異典イベント『刻亡する黒き黄金』にて登場。
ジゼルの異なる可能性。姉と従者を殺されたことで心を砕かれ、黄金のもたらす傲慢に身を委ねた絶望の姿。無欠の黄金。
彼女の世界ではボードウィン家の敵対派閥が大規模攻勢をしかけ、その中でブリジットが人質に取られ、交渉のために敵の元へ赴いたホリィ共々、命を奪われる。更に他のボードウィン家の関係者も遠縁含め、その血筋の半分以上が死に絶える。
二人の死に絶望し、怒りにのまれたジゼルはクラウソラスのもたらす傲慢に縋り、結果、歴代最優の資質をもって『光以て傲る剣』として完成した。
いかなる変化も受け付けない無欠の黄金を自称し、己を含めた全てを無意味で無価値と断じる傲慢の化身。異なる世界線の存在とはいえ、再会したブリジットやホリィさえも躊躇いなく排除しようとするほどだが、その在り方の本質は、大事なものを失う悲しみ、苦しみなど耐えられない――故に、全てが無価値であれば、いかなることも自分の心を揺らがさない、という心を守るための逃避である。
事態解決後はジゼルの中で休眠状態で存在。自分にはなかった光に満ちた可能性に複雑な思いを抱きつつも、この世界のジゼルがその道を歩み続けられることを望んでいる。
ジゼルの資質とクラウソラスの力が十全に発揮され、絶望の中で磨かれたその戦闘力は凄まじく、想索者ら6人相手でも一方的に圧倒できるほど。空間を強引に捻じ曲げ、位相にズレを作ってそこに身を隠し、実体を持った幻影で一方的に敵を屠るという規格外の魔術も行使可能。
後にこの魔術を部分的に解析したこの世界のジゼルは、フラウさえ感知できなくなる隠蔽術使用している。…使用目的は出歯亀であったが。
この世界のジゼルと異なり激辛を愛好しておらず、「ケーキをわざわざ辛くするなど意味がわからない(意訳)」と語り、聞いた面々を驚愕させた。また、色事に耽溺するもう一人の自分に、なぜこうなったのかと首をかしげている。
ホリィ・ハーグリーブス
cv.彩瀬ゆり
ボードウィン家の従者。
現在はジゼルの付き人としてルルイエにも同行している。
かつてはブリジットの付き人であったが、正式にジゼルが後継者となった際に自身を従者として育て上げた祖父へのトラウマから逆らうことができず、ブリジットの出奔にジゼル同様の後悔を抱えている。
ブリジット自身はホリィの立場も理解しており禍根というほどには考えていなかったのだが、今でも贖罪の機会を望んでいる。
衣装は正統派の眼鏡メイド。しかし『常に完璧であれ』という教えからDJ技能などメイドを逸脱した様々なスキルも習得している。
また、ルイーズがちょろいことを指して「即落ち2コマ」と称するなど微妙に俗っぽい表現をすることも。
基本的にまじめ一辺倒だが、ちょくちょく天然なのか、わかってやっているのか判断に迷うボケをかます。ブリジット姉妹が何かしら疑問を抱けば、一瞬で背後に出現し、答えを提示するのは鉄板ネタ。
意外だが趣味としてロックを好む一面を持つ。出身である英国は有名なロックバンドを多く排出しているという土壌もあり触れる機会が多く、ロックの根底にある強いメッセージ性に自分にはないものを見出し惹かれたのが理由とは本人の弁。
エレキギターやエレキベースでの演奏もこなし、たまにルルイエ内の音楽堂にて大音量で演奏しているとか。
実はMっ気があり、主人公との情事の中で徐々に開花。シルヴィからは同類認定されている。
異典イベント『刻亡する黒き黄金』にて登場。
ホリィの異なる可能性。ジゼルとブリジットを殺され、殺した者への怒り、守れなかった自分への怒りで絶望に落ちた姿。
彼女の世界では、ジゼルが狙撃によって目の前で頭蓋を砕かれ、ジゼルの訃報を聞き家へ戻ろうとしたブリジットも、その途上で旅客機ごと爆破され命を落としてしまう。現当主も含めたボードウィン家の関係者たちもことごとく殺害され、復讐に駆られたホリィは事件に関わった者たちを、その家族に至るまで酸鼻極まる拷問の末に殺害する。
イベントにおいては、再び出会ったブリジットを異なる世界の存在と理解しつつも、彼女が二度と傷つけられることの無いようにと閉じ込めようとする。しかし、ブリジットの言葉と、この世界のホリィに従者としての在り方を問われ、矛を収める。
事体解決後はホリィの中で休眠状態で存在。時折、ホリィに体を譲られ表に出るが、この世界のジゼルやブリジットと触れ合うことは、元の世界の彼女らに対し不誠実だという思いから距離を取っている。
絶望の未来での復讐の中で鍛えられた戦闘力はこの世界のホリィを大きく上回っており、ブリジットをあっさり気絶させるほど。
なお、彼女をもってしてもボードウィン姉妹の作る料理は致命の品である模様。
イリーナ・イリザロヴァ
cv.榎津まお
元カティアの付き人。
現在は聖奠教を離反し、その際に寄生型の魔導書フォカロルを強奪している。
元々は敬虔な信徒だったが、両親が幻夢境への想索者に選ばれたこと、それを名誉だと心から信じ娘である自分の制止さえ一切顧みなかったことを発端として
ナコト原書獲得のためなりふり構わない聖奠教の実態に触れたことで聖奠教を憎悪、離反し現在は聖奠教を滅ぼすため暗躍する復讐者。
聖奠教のことは憎悪しているが妹のように可愛がっていたカティアに対する愛情がなくなったわけではなく、暗部を知らなかったことを仕方ないと思いつつも愛憎入り混じった感情を向けている。
彼女が使役するフォカロルは初代聖女の騎士が使用し、その後イリーナが奪取するまで適合者が現れなかったという曰くがある。
一方で現在の付き人であるジャミラに対しても、妄信的な彼女を否定しつつもカティアに寄りそう姿に羨望も感じている。
披露される機会はあまりないが実はプロの域にある料理スキルの持ち主。
ノルンに付き合わされお菓子作りをさせられたイベント『甘き蕩実の祈菓』ではその実力を存分に発揮している。
ジャミラ・ジブリール
cv.雪村とあ
現在のカティアの付き人兼舞巫女。
聖奠教の教えを妄信する狂信者一歩手前の女性。
かつて生きたまま身体が腐っていく奇病に侵され、カティアの奇跡によって救われた経験からカティアを絶対視している。
そのため舞巫女という暗部も担う立場にあり、聖奠教のためになるのであれば自らの手を汚すことすらも厭わない。
しかしそれ故か自身がカティアに見捨てられることに対し病的なまでに恐れを抱いている。
なお、主人公に対してはカティアが気を許していること、信奉するナコト原書と何らかの密接な関わりがあることから好感度は高め。
ただしあくまでもカティアが聖奠教の聖女なので聖奠教のために動いているだけであり、実は聖奠教そのものを絶対視しているわけではなかったりする(暗部としての活動も躊躇なくこなしているが、正義としてではなく暗部だと認識している)。
そのためカティアの聖女としての意識が変わってもそれを咎める様なことはせず、カティアへの危険度などを度外視すればむしろ賛同する。
聖奠教を離反したイリーナとは犬猿の仲では生ぬるいほどの敵対関係。カティアを絶対視している彼女がイリーナと仲良くするよう言われてもそれだけは無理と言うほど*8。
一方、道は違えどもカティアに信頼されている姿を側仕えとしての在り方しかできない自分と比較し羨んでいる面もあり、イリーナから聖奠教のマッチポンプを指摘され、時にはカティアを諫めるように言われた際には「それは私の役割じゃないからあなたのような人間がやりなさいよ!」と口調を乱して叫んでいた。
イリーナと同じく高い料理スキルの持ち主。聖女の付き人をする上での必須技能なのだろうか?
キリエ・キリハラ
cv.水野七海
M.W魔術傭兵団所属の少女。
銃火器の扱いに長ける射撃のエキスパート。
かつて戦場で見えたリンドマン姉妹に窮地に追い込まれ、その際にエデルガルドに助けられた過去を持つ。
その後エデルガルドが退団したのが自分のせいで負傷したのが原因と思い込んでおり、エデルガルドに対して負い目を持つ。
黒ぶちの眼鏡を外すと知人でも言われるまで誰かわからなくなる。眼鏡が本体。
傭兵団時代は財政事情で苦労していたらしくその頃の経験から狩猟やDIYの経験が豊富。
ガサツな人間が多かったためか料理も得意としているが、たまに調理をしくじって失敗することがあり傭兵団の仲間内からはキリエ爆弾などとネタにされていた。
エデルガルドとは幼少期、孤児院時代からの付き合い。
エデルガルドとしてはキリエからの期待は重荷には感じるものの嫌いではない……のだが、
身の回りの世話を焼いてくることに関しては「てめーはアタシの母親かよチクショウが!」とかなりウザがっている。
戦闘衣装の異常な露出度に定評があり、コートを除けばあとは紐とベルトだけというアレさ。
SR[遠き日の轍]のカードイラストを見る限り一応パンツらしきものは履いているらしい。
とのフラ4コマでも弄られており「もはやこれは服なのか問題」「動かなくてもずり落ちそう」と評されている。そして衣装差分はだいたいオリジナルから露出が下がる。
イベント『隔心覆う銀世界』にてひょんな事から雪山の領域に入り込んだ際、主人公の能力により格好が露出ゼロの防寒仕様になったことに安堵したキリエに
「キリエいつも幻夢境で着てる服、すごい露出だから、あのままじゃ風邪引いてた」と同行者のマルタに心配されたほど。また、エロい下着を身に着けることに定評がある。
基本的に卑屈なくらいに自分に自身がない苦労人気質。特にエデルガルドが絡むと過去の後悔から暗くなるが実際は優秀な銃手。また傭兵団では交渉などを一手に引き受けていた。
リンドマン姉妹に対しては未だに禍根を抱いているが、状況が状況なため仲間として割り切ろうとしているが中々上手く行っていない。
しかし、『滅び愛す狂双曲Ⅲ』では自分とリディアにある共通点を見出していたことで確信と共にリディアを叩き起こすために声を上げた。
リディア・リンドマン
cv.月森ねね
悪名高いリンドマン姉妹の姉。
かつて犯罪組織に暗殺者として育てられたがあまりの才能を逆に恐れた組織に姉妹別々に売られることになり、組織を皆殺しにして脱走。
以後は妹と二人で世界中の戦場を渡り歩くタチの悪い傭兵や暗殺者として生きてきた。
判明しているだけでも単純な傭兵の他、依頼のために学業や楽器演奏などにも短期間で周囲に溶け込めるぐらいにはなっており、コンピュータも人並み程度には扱えるらしいなど本職には敵わないまでも習得が早く本人の言う通り天才気味である。(ただし料理の知識や経験は相当に薄かった模様)ちなみにミルヴァは興味が無い分野には弱かったり飽きっぽいためそういった面は目立たない。
リンドマン姉妹でより狂暴なのは姉の方、というのが多くの認識だが、実は精神的にはまともで一般常識も弁えている。そのため過去に勝利したとはいえ味方を守り切ったエデルガルドを純粋にかっこ良かったと素直に褒めている場面などもある。
しかし異形の精神性を持つ妹を何よりも愛し、そのために敢えて妹以上の危険人物として振る舞ってきた。
ミルヴァに対して度々「おしおき」と称して流血を伴う苛烈な暴力を振るっているが、これはミルヴァ自身が苦痛を味わうことによる「甘さ」と、大切なミルヴァに対し、そのような行為をしなければならないというリディアの精神的葛藤による「甘さ」という二重の「甘さ」を与えることで、ミルヴァの欲求を満たし、彼女を安定させるためのものである。
ちなみに、ミルヴァとは肉体関係もある。姉妹百合。
ルルイエでの生活でも当然妹を優先しているが、元々が無理をしていたのもあって成り行きだったはずの仲間との交流で丸くなりつつある。
主人公のこともミルヴァと同じく大切な存在と意識を向けつつあるが、同時に既に闇の中で生きてきた自分や生まれつき闇に生きるミルヴァに対し光という猛毒を与える存在だとして複雑な感情を抱いていたが……
主人公との情事では、彼をペットと呼び、Sっ気全開で奉仕させようとするM男歓喜なものが多い。一方で自分より圧倒的に経験豊富でベッドヤクザな主人公に反撃され恥ずかしい目に合わせられることも多い。
ミルヴァ・リンドマン
cv.猫野うさぎ
悪名高いリンドマン姉妹の妹。
生まれついての人格破綻者であることに加え、育てられた犯罪組織に『人を殺せばおやつがもらえる』という教育を施された結果、人の感情を味覚として感知する共感覚を得た
痛みや苦しみ、不幸などの負の感情に甘味を感じ、そしてその対象には自分をも含むためサディストであると同時にマゾヒスト。
姉のリディアからはおしおきと称して虐待じみた行為を受けているが、自身の苦痛と同時にミルヴァのために無理をしているリディアの苦悩をも感じ取っている。
リディアと共に犯罪組織をそこで育てられた子供達もろとも壊滅させて自由を得たあとは嗜好の関係でほぼ何でもやる暗殺者や傭兵として過ごしてきた。ルルイエ入りしたのも実力を評価されてのスカウトあってこそのものだが(特に初期からの)仲間達の中では珍しくナコト原書への興味はかなり薄く、自分の望む過酷さ目当てで入ってきた。
生来から人格に歪みを持ち*9、ルルイエでの仲間との生活で『普通』という価値観に興味と憧れを抱き始めている。
しかしこれまで多くの人間を不幸にしてきた自分が普通の価値観に染まれば、報いと罪悪感に苛まれることを理解しており、そのうえでその苦しみこそが自分にとって最高の甘さになるだろうと想像している。
ただそれ以前から純粋な姉妹愛も半分無自覚ながら持ち合わせており*10、犯罪組織を壊滅させた理由もリンドマン姉妹が自分達にとっても危険と認識した組織が姉妹を引き離そうとしたことが原因である(引き離されかけたことでもういいやと思った)、ミルヴァは組織への抵抗は薄くリディアもミルヴァ第一だったのでそれが無ければもう少しの間組織は生かされていた模様。
『普通』でかつお菓子作りも得意な亜紗花のことは気に入っており、マルタとは精神的に近いものがあるためかリディア以外ではよく一緒に行動している。一方で自分を見ると負の感情に苛まれるキリエとも友達になりたいと思うなどやはり歪んでいる。
ルルイエのいたずら好きの一人。時にマルタと共に、時にそのマルタさえターゲットとして、「甘さ」を味わうべくいたずらを仕掛けている。なお、いたずらの準備にはアルマが駆り出されることが多い。当人は喜び勇んでいるが。
主人公との情事は比較的オーソドックス。恋人的な「甘さ」を求めるものが多く実際に心身共に甘々。たまに責める側になったりもする。流石のベッドヤクザ主人公も、流血大歓迎な彼女のMっ気は荷が重いかそれとユーザーへの配慮。
弟橘 旺華
cv.黒瀬アイル
元M.W魔術傭兵団副団長。
現在は退団しフリーの傭兵。
傭兵団を創設に携わったうちの1人で、初代団長とは友人の間柄。
しかし初代団長の死を契機に『敵を殲滅し平和を成す』という過激派路線に傾倒していく組織に嫌気が差し離反。
その後教え子達の『その後』を知るなど紆余曲折を経つつ半ば自暴自棄に戦場を流離い、最終的にルルイエに辿り着いた。
孤児だったエデルガルドにとっては母とも姉とも言える存在だが現在は対等な立場。
エデルガルト、そしてキリエに戦闘技術を叩き込んだ師匠筋でもある。
なおその経歴から考えるに結構な歳だと思われるが年齢不詳。
ダナ、パトリシア、芳乃らと並び酒にまつわるトラブルが多い酒豪勢の筆頭。
旺華は特に絡み酒の気があるためルームエピソードではトラブルを起こす問題児として登場することが多い。
自他共に認めるがさつな立ち振舞いが多い一方、親友だったサクラの死や自分の教え子達の末路に苦悩する繊細な一面も見せる。
意外と常識的…というよりは意思を貫くために狂的な域にまでは踏み込めないタイプ。
『想い錯交する月下揺袖』では自分のことを「中途半端やってきた」と評し、莉瀬やリィンを指して「コイツラほど尖れるかって言われたら自信ねーわ」と語っている
傭兵団時代には共同戦線を張る事も多かった芳乃とは酒飲み仲間であり戦友。
ただし彼女の昆虫食へのこだわりに関しては流石に引き気味。天然気質の芳乃相手にはツッコミに回ることも多い。
パトリシア・ポートマン
cv.風音
かつてダナの仲間だったジン・ポートマンの妹。
兄の訃報を知り、追うように想索者となった。
自由人だった兄とは逆にやや堅物な生真面目さを持つ。
一方でそんな兄に対して憧れを抱いていたのも事実で、想索者になったのもそれが理由の一つ。
ジンの死後しばらくはかなり荒れていたらしく、兄の喪失を埋めるように兄の生き様をなぞり、最終的に兄を追ってルルイエを訪れることになる。
その過程においてちょっとアレなことになっていた疑惑がありルイーズがルルイエに合流しパトリシアと顔を合わせた際に、
「なに、シルバーアクセサリは卒業したの? 前はクドいくらい付けてたのに」と意味深な言葉を残している。
本人は頑なに否定しているがかなり重度のブラコンの気がある。
一方幼少期には兄に何度もからかわれた経験から可愛いらしい服は似合わないという意識が強く半ばトラウマと化している。
なお幻夢境における衣装はルルイエの想索者では珍しく主人公ではなくノルンの力に由来するもので、そのせいなのか胸元を露出した華美な女騎士といった風体のものにされた上にパンツがクマさん柄という嫌がらせを受けている。
趣味はカクテル作り。酒豪であるダナや旺華とは時折酒盛りをしている。
自室が酒場扱いされるのはともかく、ダナや旺華の酒癖の悪さやちょっとしたことで喧嘩に発展するイリーナとジャミラについては頭を悩ませている。
後に学生時代はちゃらんぽらんな兄の分も自分が真面目でなければと肩肘張っていた結果、友達が一人もいないぼっちだったことが判明した。
無限書架にてノルンの協力者という形で現れ主人公や亜紗花らと一度は敵対するが、
パトリシアに預けられたダナが追い求める記憶の本…ジンの死の間際の記憶に触れたことで自分が本当にやるべきことを見出す。
そして兄の遺志を尊重したパトリシアは自らの暗い感情を抑え込み、ビンタ一発と引き換えにダナの未来を支持すると言い切る。
しかしジンら仲間たちの遺志を知ってなお――むしろ最初から理解していたからこそ止まれないダナは暴走。
居合わせた亜紗花と共にダナを止めるため戦闘に突入する。
遅れて合流したゼノの協力もありダナを止める事に成功したのも束の間、自身の目的のため亜紗花を拉致するべく介入したノルンによりルルイエへと強制的に送り返されてしまう。
続く5章では幻夢境による負荷を理由として想索メンバーの候補から外れたことで登場することはなかった。
クィンシー
cv.綾音まこ
300年以上続く魔術士専門の殺し屋『クィンシー』の名を受け継ぐ少女。
暗殺者としての才はあるものの魔術の才能は平凡なため銃を主武装としている。
先代と比べて自身の技量に自信が持てない小心者である一方、5章EXストーリーでは土壇場で3500mもの超長距離からの援護射撃で撤退支援を成功させ、当初は今代のクィンシーを見くびっていたリディアもその認識を改めた。
かつて家族を理不尽に奪われ、『悪を滅ぼす』という名の下に憧れていた祖父*11のような英雄になりたいと願い武器を取った。
しかし、祖父からその道は反対され(頑として譲らなかったので知識は教わった)、初めての暗殺で標的を殺した時に標的の子供が親の死に慟哭する様を見て以来、自分の行為が正しいのかどうかわからないままに暗殺を繰り返してきた。
実は極度の方向音痴。街中などでは問題ないとのことだが建物の中に入ると途端に方向感覚が狂ってしまうという。
広大な施設であるとはいえルルイエ内ですら案内板などがあるにも関わらず迷ってしまうようで、おまけにナビアプリを入れた端末を持ち歩くのを度々忘れるという始末。
そんな塩梅なので東京はトラウマ。アメリカで美術館に立ち寄った際は閉館後に警備員が見つけるまで彷徨い続けたなどよくこれで暗殺家業が務まったなと心配になる逸話の持ち主。
クィンシーは既に一度死亡しており、現在の彼女はノルンがある目的のために再構築した失想者。
しかも生前とほぼ完全に連続した自意識と記憶を持っているという失想者としては非常に特異な性質を有している。
5章では失想者として再構築した張本人たるノルンから2つの依頼を受けており、1つ目の依頼――亜紗花奪還に動く想索者達の足止めのためブリジットらの道を阻む。
しかし、同行していたゼノの割り込みと各個撃破を目論んだクィンシーの思惑の合致によりゼノと一騎討ちでの戦いに挑むことに。
実力で勝るゼノ相手に失想者としての特性を活かし負傷を厭わない戦法とノルンによるバックアップを受ける事で泥沼の持久戦に持ち込もうとする。
対するゼノはクィンシーの心を折る事も考えたものの、会話が通じない相手ではないと理解したことで一転クィンシーが抱える「正義」にまつわる問答を交わすことに。
…が、自分の行いにあまりにも自信を持てないクィンシーに苛立ち結局は根性を叩き直すという名目で戦闘を再開。
ヴィーとベアトリーサの乱入もあったりと紆余曲折を経て最終的にはクィンシーが折れる形で決着する。
その後はゼノら失想者組と共にノルンと主人公達が対峙する領域に合流。1つ目の以来を果たせなかったことをノルンに謝罪する。
しかしノルンの思惑は最初から本人がクィンシーに説明していた通り、2つ目の依頼――ノルンの殺害こそが本命であった。
自殺ではどうしても躊躇いが生まれると考えたノルンは悪を撃つという一念に生きたクィンシーの手による幕引きを望み、
再構築の主たるノルンの強制によりクィンシーは自らの意思とは無関係に銃を構え、ノルンを撃ってしまう。
だがクィンシーの抵抗により紙一重ながらも即死には至らず、復活するも再び存在が尽きかけていたゼロが自らを犠牲にしたことでノルンは一命を取り留めることになる。
その後は領域の崩壊に巻き込まれたことで他の面々同様メインストーリーから一時退場することになる。
このようにとにかくノルンの都合に振り回されたクィンシーだが、当のノルン本人も最初から死ぬつもりだったためとはいえかなり無責任な行動だったと負い目を感じており、
贖罪のため、イベント『逸格求む平穏なる争闘』では彼女の抱える問題解消のため動くことになる。
リン・ロゥウェン
cv.野々原まどか
小動物のように人懐っこい少女。
しかし外見に見合わぬ怪力の持ち主で、いつも何かしらの備品を壊している。
かつて人体実験を繰り返す狂気の魔術師に囚われ、人体実験の素体にされた過去を持つ。
その時に暴走する姉のように慕っていた少女を自ら手にかけたことで『自分は壊すことしかできない』と思い込んでいる。
後にリンたちを実験材料にした魔術師が防疫修道会を追放されたロゼットの育ての親と同一人物であることが判明する。
ルルイエに来てからも相変わらず高価な備品を壊してばかりだが日に3回から2日に1回になるなど成長はしている。
他の仲間も呆れてはいるもののその気持ちと成長は認めており、リン自身そんな仲間を守るために力を使えればよいと考えている。
身長や幼さの残る性格に反して非常に豊かな胸部の持ち主。当人も色々と持て余しており、巨乳をクローズアップしたネタも多い。タバサの宿敵2号。
主人公との情事でもその巨乳をたっぷり活かしてくれる。また、動物的な特徴を持つことから主人公にペット的な扱いをされることにも喜びを見出しており、野外全裸散歩+放尿という屈指のハードプレイもこなしている。
シルヴィ・スオマライネン
cv.波野夏花
ルルイエの研究者夫婦の娘。
研究者であると同時に想索者でもある。
知識欲の塊であり、自らの知的欲求を満たすためであればどんな危険も省みない狂気の研究者。
ゆえに良識や常識は後回しであり、彼女の作る物品は性能は確かながら厄介な反動を持つものも多い。
「くふふ」という独特な笑い方をする。
魔道書を制作出来ることことから界隈では有名人で、過去にはブリジットの魔道書『クラウソラス・レプリカ』を制作している。
あてつけのような見た目に関しては愚痴が絶えないブリジットだが性能に関しては評価している辺り製作者としての技量は本物。
その時の腐れ縁からブリジットのことを友人だと思っているが、当然ながらブリジットからの反応は冷たい。
またドMであり、彼女の薬品で被害を被った相手からの罵倒で興奮するなどある意味無敵の存在。
境門開発に携わった両親とは弟も含めて仲の良い家族だったが境門の起動実験における事故の際、両親と弟が幻夢境に取り込まれてしまった。
シルヴィは家族を取り戻す手段を探すため研究に没頭。一度はルルイエを出て外の世界に知識を求めるが、次第に知的欲求を満たす行為自体に喜びを見出すようになる。
家族を取り戻したいという願い自体はあるものの、徐々にその願いすら片隅に追いやりかねない自身の知的欲求の大きさにはシルヴィ自身も思うところがあり、
それゆえに徹頭徹尾タラスク家の再興を第一とするマルタの在り方にはある種の恐怖すら覚えている。
また、この事故の際シルヴィ自身も幻夢境から何らかの影響を受けており右目が紫に変色したオッドアイになった。
基本的にはたまに違和感がある程度で特に後遺症なども見られなかったことからシルヴィ自身も気にしていなかったが、
『刻亡する黒き黄金Ⅰ』にて複数の未来からの干渉を受け可能性が織り重なる幻夢境の異変に連動してシルヴィもまた右目に違和感を得ている。これが意味するものは……?
実はブリジットの影の由来となった可能性世界においてもブリジットの復讐に帯同しており、そこでもまた友人として接していた。
しかし自分ではブリジットが喪ったジゼルやホリィの代わりになることはできず、また復讐を成し遂げてなお自分を滅ぼすような壮絶な断罪の旅を続けるブリジットを停めることもできないことに悲観していた。
結果としてこの世界のシルヴィもまた、自らの下から消えたブリジットを救うためにありとあらゆる手段を求める外道に堕ち、その過程でリウビア家を滅ぼしエーリカの持つトヒルの瞳を使用*12。
シルヴィの目が紫のオッドアイに変化したのはこのトヒルの瞳を使用したことが時空を超えて影響していたため。
魔術師を封じることでその魔力を利用する魔導書や人間を辞めた再生力、トヒルの瞳による恩恵でわずかな可能性であっても引き寄せる絶対的な幸運などを持つ魔人と成り果てた。
その可能性としてこの世界に顕現し、ジゼルやホリィの影をも呼び寄せブリジットの魂を奪い肉体をブリジットの影に委譲することで幸福を与えようと暗躍。
しかしナコト原書の騒動にて先んじて呼び出されていたブリジットの影と相対し、ブリジットの影もまたシルヴィの影を大切な友人であると思っていたことを素直に明かされ(そのためブリジットの影は自分に付き合わせてはいけないと思い突き放した)、自らの野望を放棄することになった。
タバサ・トワイニング
cv.春乃まい
巨大な棺を常に携える少女。
幼くしてトワイニングの魔術大系とは異なる独自の魔術理論を構築するが、それがタバサ個人にしか使えないことで一族から排斥される。
唯一自身の才能を認めてくれた兄だけを家族として愛し、病弱だった兄の死後はその骸を魔道書に作り替え、兄が認めてくれた自分の優秀さを証明することを目的としている。
兄以外の家族に認められなかったことで一匹狼気質だが、それゆえに現実的で一本気の通った性格。
他人の悩みはばっさり切り捨て目もくれないが、良い意味で目ざとく、意図せずともしっかりとした助言をするなど生い立ちに反して善性の塊のような性格。
登場当初は緊急事態ということもあって少し幼い感じではあったが、今となってはルルイエの中ではかなりしっかり者の立ち位置で精神的強者となっている。
ぬいぐるみを集める趣味があり、交友関係に恵まれなかったタバサにとっては貴重な『ともだち』。
自分で自作も試みているが裁縫は不得手らしくいまいち上手く縫えないのが悩み。
また(年相応であろう)スタイルにコンプレックスがあり巨乳を目の敵にしている。
このせいか「小さい」というワードにはやたら過剰に反応し、
普段の良くも悪くも他人の事など気にしない不遜な態度が見る影もないほどにキレ散らかすのがよくある光景。
特に、背丈は同程度ながら、圧倒的な胸囲差を示すマルタにはしょっちゅう噛みついている。
ちなみに自分の身の丈をゆうに超える巨大な棺を普段から持ち歩いているため怪力疑惑がある。少なくともノルンはそう認識している節がある。
主人公との情事では、ロリ筆頭としてたっぷりロリコンと罵ってくれる。ご褒美です。
ウルスラ・アークハート
cv.月森琴音
鐘撞き堂所属の魔術士。
独自の魔術でルルイエの負荷を利用し若い頃の肉体を維持している『時忘れの魔女』。
かつて十二針候補と言われるほどの才能を見せたがそれ以上の栄達ができず、躍起になって様々な魔術に手を伸ばしたが何も得られなかった(と思い込んでいる)自分と、自分を置いて先に進む後進に対してコンプレックスを抱いている。
十二針候補に挙がるその才覚は本物で、探索には協力的だがナコト原書そのものは全く追い求めておらず、幻夢境に漂うナコト原書の魔力を利用することで不完全ながらも独自に不老、若返りの術式を編み出している。
これはナコト原書そのものはどう考えても人の身に余る代物で、取得ほぼ不可能・それどころか深奥に近寄って生還するだけでも奇跡中の奇跡・自分の望むままに活用するのはそれらを乗り越えた上での更なる奇跡という有り様だと想定しており、ルルイエという環境もあってこそだが最も現実的なアプローチを取れていると言える。
後にナコト原書にまつわる某キャラの設定が明確になったことでウルスラのリスクマネージメントも至極当然なことが明らかになった(ウルスラの場合も多大なリスクはあるものの、既に一定の成果をあげていることと無謀な冒険をしているわけではないという意味で)。
なおこの術式は当然ウルスラ自身へ適用されている。実年齢不詳につきルルイエ最年長疑惑がつきまとっており、自身の[はじまりの絆]におけるカードストーリーから最低でも50代を超えているのは確定している。
ちなみに同じ鐘撞き堂所属のルイーズは元々交流があるので元の姿を知っており、ウルスラとしては触れてほしくないもののルイーズはそちらも美人だと評している。
基本的に世界は自分を中心に回っていると考えているが、そうした経緯から純粋な憧れなどを向けられることに慣れておらず捻くれた対応をしてしまう。
自己中心的で刺々しい態度が目立つ一方で良識的な言動を見せることもあり、
イベント『袖揺れ囃す祭縁』では自らの進む道に迷う"同類"の舞夜に厳しい言葉を投げつつも、精々答えが出るまで考えろと突き放した態度ながらも舞夜の在り方を肯定し、
舞夜がもし全てを覚悟の上で『禁忌』に手を伸ばすのであれば「同類相憐れむ」として手を貸すと告げたり、
『傲飾たる想実の露菓』では領域内のスイーツショップに置かれた商品をそのまま持ち出そうとしたルイーズに対し、
その行為が泥棒のソレである旨を同行していたルイーズに警告。情緒の幼いフラウへの悪影響を指摘している。
また、ウルスラが気まぐれから取った唯一の弟子であるユリアナの事はコンプレックスを刺激されるものの彼女なりに大事にしており、
外伝イベント『倫敦に残す想糸』にてイベント報酬装備として実装されたユリアナに与えた杖『憧憬の嗣杖』の装備詳細では、
『魔術的に希少な素材が使われており、そう簡単に用立てることのできない一品』と解説されている。
また初期プロフィールに若返りの術式は深刻なデメリットがあることとそれが未だ解決できていないと説明されているのだが、ユリアナのイベントによって逆説的に解決(断念の可能性もあるが)する道があることが示されている。
カティアの影響でドルオタなエネミーとの戦闘に巻き込まれた際に『☆チャームウィッチ☆マジカルウルスラ』とノリノリで言ってしまったり*13、勢いに任せて後で後悔することもしばしば。いろんな意味で歳考えろ。いいぞ、もっとやれ!
ヴィー
cv.綾野莉音
幻夢境に生きる失想者の一人。
郭言葉で話す狐耳の女性。
断片的な記憶から少なくとも江戸時代以前――蹴鞠に馴染みがあるという素性を踏まえるならさらに以前の日本出身であることを伺わせている。
一方自我を確立したのはかなり最近*14の事であり、意外にもゼノ達失想者の中では最も若輩にあたる。
戦闘時には生前に会得したらしき陰陽道による炎を用いる。後に合流した莉瀬とは同門らしいことが示唆されており、強烈な男尊女卑の一族で窮屈に生きてきたことが窺える。
一度死んだ身であるという素性から刹那主義の気があり、普段は割と自堕落でその場その場のノリで生きている。
面白いことを優先するきらいがあるが、友人であるゼノやベアトに対しては真摯に接している。
現在の性格はかつて温泉のような領域で出会ったジン・ポートマンに影響された結果。名前を聞いていなかったこともありあまりに性格が違うため最初はパトリシアの兄がジンのことだとは気付けなかった。
また元となった人物の影響か日本の文化に詳しい。
上述の通り彼女の元になった火乃渡の女性は男尊女卑の影響下で人格形成されたため、ヴィー共々「こんなやつが自分であるものか」と反発。
しかしヴィーの回祁者として生まれた空狐が両者の中間点として鎹の役割を担い、唯一の妥協点である「友であるベアトリーサを守る」という方向性を持って存在を安定化。
以後はヴィー、火乃渡、空狐の3人格がひとつの身体に同居するような状態となっている。
基本的にヴィーが好きなものは火乃渡は嫌い、逆もまたしかりで空狐はその中間といった関係性だが、好物の羊羹となると話は別なようでベアトリーサの用意した羊羹を3人格でそれぞれつまみ食いしてその後仲良く説教を食らったのだった。
ちなみにゼノについてはヴィーは好んでいるが、火乃渡は回祁者になる危険から襲われた経験によりかなり嫌ったため、その影響で空狐は何とも言えない…といった好感度になった。そのためイベントストーリーでの妥協点はベアトリーサ一点となった(火乃渡や空狐は表に出たばかりで主人公との絆も薄かった)。
更に言えば元々ゼノは本質を確かめるためにいきなり襲い掛かってくるちょっとアレな人なので、ヴィーですら家具ストーリーで何で仲良くしてるんだろうと少し疑問を覚える一幕も。
ベアトリーサ
cv.天上紫乃華
幻夢境に生きる失想者の一人。
横髪の一部が鳥の翼のようになっている*15女性。
落ち着いた性格で想索者に対しても対話を図るなど穏健派。
しかし怒らせると非常に怖いとはヴィーとゼノの談。
実際にイベント『幻雪に名残る逢祈』にて虚像にあるものを盗まれた際にはゼノとヴィーに笑顔で圧をかけながら事態の早期解決のため自ら乗り出した。
その性格から自分から戦いを仕掛けることは滅多に無いが、戦闘能力自体は高く虚像数体程度なら瞬時に切り飛ばしてしまえるほど。
イベント『懐心窮す桜禍の騒乱』では領域影響により錯乱するダナ(黒歴史)に対し説得を試みながらダナの剣撃を回避し続けるといった意外な芸当を披露している。
非常に不器用な性質で、日本の夏祭りを再現した領域にて型抜きの課題を課された際は、ゼノから「もう戻ってこれないかもしれない」と言われた(実際、イベント終了時にも成功せずにいた)。更に家事の経験が無く、ルルイエでは周囲へ尽くそうとするも、洗濯、料理、掃除といずれの腕前は壊滅的。料理に関して亜紗花の指導で徐々に腕をあげているが、掃除に関しては何故か掃除機が火を噴く有様。
実は基になった人間の記憶を非常に強く保持している。
自分とは別人と思いながらもその記憶の悔恨を自分のものとして認識している。
彼女の正体はカティアの母親である先代の聖女。
厳密に言うと歴代の聖女の残した『こんなはずではなかった』という最後の悔いと『次代は幸せであって欲しい』という祈りが生前のベアトリーサを核に再構築された混ざりものの失想者。
なので肉体的にはそうではないが精神的には人妻で経験も一応あるのだが、元の相手との関係性は希薄だったこともありカティアと同じく情事にはかなりノリノリ。それにより少し複雑な興奮をユーザーに提供してくれる
そのためカティアに対して母親として接したいものの、自分がそれをしていいのか、そもそも母親らしいことなどろくにできず散った自分が今更どの面下げて会えばいいのかという複雑な感情を抱いている。
そのことを慮ったヴィーによって起きたクリスマスの騒動を終え、今はできずとも心の整理ができた時に、と決心することができた。
異典イベント『夢謡う始まりの聖女』にて、初代聖女の叔母にあたるラズルーカと出会い、更にカティアに対し、自分が母親であることを明かす。
ゼノ・ナザリ
cv.宇佐美日和
幻夢境に生きる失想者のリーダー格。
狼のような耳を持つ少女。
厳格な性格で幻夢境と同胞の安寧を守ることを目的とし、ナコト原書によって悪夢を見せられた過去からナコト原書を刺激する想索者のことを善く思ってはいない。
人間時代はラヴクラフト財団の幹部で、『魔術の才を持つ者が力によって統治することで平和をもたらすべき』という過激な思想を危険視され、罠に嵌められ幻夢境に果てた。
今際に覚えた『自分が死ぬことで人々が安らかに生きられるならそれでよい』という想いが今のゼノの原動力になっている。
趣味は釣り。海釣りも川釣りも区別なく好きなのだが失想者の取りまとめ役である自分が趣味にうつつを抜かすわけにはいかないと秘密にしている。
が、釣りの話題になると我慢できなくなるのかつい口を滑らせてしまいそのたびに幻夢境の生態調査という名目で誤魔化している。
想索者のことは嫌いだが現在のルルイエ側に事情があること、共通の敵がいることから共同戦線を張ることも多く、徐々にではあるが彼らのことを認めてきている。
今も相容れないというスタンスは変わらないが、敵対することがないよう願っている。
また他二名が生まれや育ちから文明的に遅れがちな所に対して、ゼノは電子機器にすんなり順応してサイバーなケモミミ娘でもある。
実はゼノも元になった人物のことを結構思い出しており、本来なら回祁者となったり否定しあって存在が崩壊するところなのだが、
元の人物が『自分が死ぬことで人々が安らかに生きられるならそれでよい』という気持ちで人生を終えたことなどから、全く表に出ようとせず隠居じみているためゼノとして安定している。
芳乃・イプシロン
cv.高梨結蘭
バルティクム騎士団所属の大将校。
幹部級だが技術交流のためルルイエに出向していた。
騎士団では教官職に勤めていたが、教え子の訃報が届くたびに平和のためにと称して逆に若者を殺しているのではないかという罪悪感に苛まれていた。
それゆえに圧倒的な才を持つ者以外は前線で戦うべきではないという考えを持っている。
かつて共同戦線を張った旺華とは酒飲み友達。ただし酔っ払った旺華には若干辟易している。
なお旺華も旺華で芳乃のエネミーすら食材にしようとする食い意地については呆れているので実は似た者同士。
防疫修道会とは深い因縁があり、そこに所属するロゼットと幻夢境で遭遇した際には、普段の冷静さを失い、戦闘停止を求めるロゼットや周囲の仲間の制止を振り切って、彼女に切り掛かったほど。修道会の教えに反して人を見逃したロゼットの人間性知った後は、彼女を信じ見守っている。
マルタ・タラスク
cv.風鈴みすず
イベント『無垢なる濁命の戯れ』から実装。
いつもぬいぐるみを抱えた少女。
タラスクの家系はかつて名門ながら現在は凋落の一途を辿り、起死回生の一手として生まれたのがマルタであった。
母胎に宿り双子の片割れを本体に、片割れを使い手とする特殊な受胎型の魔導書『黒森の祈り』によって生まれ、普段抱えている人形こそが魔導書になってしまった妹。
そのため、お家復興を成し遂げることこそが自分たちの存在意義だと本心から考えている。
そう遠くない未来、自身も妹も力を使い切って命を落とすことになると自覚しながらも、「家名を復興することが自分の使命」「生まれた意義を為すために命を使うのは当然」とし、自身と妹の在り方も含め、これが自分にとっての当たり前なのだと強固に信じている。
その揺るがなさには周囲の面々も口を出しあぐねていたが、自分が死ぬことを前提に語る彼女に腹を据えかねたタバサから、「本当に優秀なら目的を為したうえで生き延びてみせろ」と一喝され、難しいことだと思いつつも、考えを改めることとなった。
大きなリスクを抱えて生み出されただけあって非常に高い能力を持ち、設定上特に攻撃能力に関してはヒロインたちの中でも上位。周囲を焼け野原にするレベルの攻撃を結構ポンポンと放つ。魔導書の特性上、力を使うほど妹の命を縮めることになるため、一部の面々からはそんな派手に力を使って大丈夫かと心配されているが、実は、その大半を自分単独の力で振るっている。
魔導書となってしまった妹とは会話もできないが深く愛しており、主人公の力でその装いが変わることも喜んでいる。一方、意思疎通の取れない妹が、自身の現状や家の復興のために身を削ることに恨みや不満を抱いているのではないかと常に悩んでいる。
目的に関わること以外のことを切り捨ててきたためルルイエでは新鮮な驚きの連続で人間らしさを学習している。同じ双子で妹のことを認めてくれたミルヴァには特に懐いている。年の近いフラウと共に遊びまわることも多い。
ルルイエの悪戯好き筆頭で、ミルヴァなどと共に日々、ルルイエ各所で悪戯行為に励んでいる。天井を這って行動する技術を日々磨いたりと素っ頓狂な行動をとることも多い。
甘いものが大好きで特にチョコの話題には耳ざとく反応することに定評がある。チョコGetのためには割と手段を選ばず、チョコをもらうために悪戯を仕掛けたり、他メンバーが争っている隙に自分の要望をねじ込んだりと容赦がない。想索の際非常食代わりに酒のつまみばかり持ち込むダナに対しては当たりがキツくチョコ好きに洗脳することを画策したほど。
亜紗花にチョコスイーツをねだることも多いが、それ故、チョコを盾に取られた際には彼女に絶対服従もやむなしとなる。
ルルイエメンバーの中ではタバサと並んで小柄だが、他メンバーと並んでもなお非常に豊かなバストサイズの持ち主。現在進行形で成長中で、当人は胸より背が欲しいと嘆くが、その発言の度にタバサから凶眼を向けられている。こうなった要因としてほとんど虐待の育成方針などの他にもかなり強引に成長促進させているという話もあり、アンバランスだが実年齢以上に肉体年齢が発達しているからだと思われる。
ミリアム・リフラー
cv.八ッ橋きなこ
イベント『転迷に背き歩む誓閃』から実装。
治安維持部隊所属の少女。財団が経営している亜紗花やダナとはまた別の孤児院出身で
ルルイエに来て間もないころに前出のダナに起きた悲劇から帰還して傷心した姿を見ておりダナに続く古参の1人だったりする
役割柄規律にうるさく、ルルイエではホイッスルを携帯している。
元々は想索者になることを望んでいたが、才能がありすぎたため逆に治安維持部隊に配属されるという憂き目に遭う。
職務に対する不満などはなかったが現在の想索者として活動できる状況に密かに満足感も感じている。
ただし曲者揃いの現在のルルイエには中々手を焼いており苦労する場面もしばしば。
ミリアムの負担を減らすためを気を使うはずが逆にミリアムに精神的な負担を強いてくる常識人に見せかけた変人までいるため気苦労は耐えない。
治安維持班に配属された実力は本物で、『想い錯交する月下揺袖』では対立が過激化し暴力で我を通そうとするリィンと旺華に呆れ果て、
両者が驚くほど速度の槍の一閃にて割り込んだ上で、想索者同志の諍いを止められる実力があるからこそ治安維持班に配属されたのだと2人を威圧している。
生真面目すぎる性格だけでなく手先も若干不器用。秋の花畑のような世界ではフラウに花冠を作ろうとして四苦八苦していた。
また料理スキルにも難があり、バレンタインチョコの制作中チョコを砕くのに自身の槍で砕こうとする一面も。
ただ最近は亜紗花やルイーズに料理の手ほどきを受けており腕前は上昇している
ロゼット・サヴィニー
cv.海月ひなの
イベント『正克を求む贖祓の劫』から実装。
防疫修道会から派遣された少女。
淡々とした無感情な話し方で、一人称は「ロゼットめ」
物心つく前に身寄りを喪い、防疫修道会の中でも最右翼の魔術師に神敵を討つ道具として育てられた。
当の魔術師はあまりの非道から防疫修道会ですら異端認定して追放されたのだが、ロゼットは投薬や訓練で既に心を喪い、その後は穏健な司祭によって教育された。
ルルイエに来たのもロゼットが人間らしさを取り戻せるようにという司祭の計らいによる。
その後ロゼットを育てた魔術師が追放された後も実験を続け、その結果リンが悲劇に見舞われたことを知った際には自分が耐え続けていればリンに被害が及ぶこともなかったと絶望するが、リンときちんと向き合ったことで和解した。以後、リンとは互いを気遣いながら行動を共にすることが多くなっている。
防疫修道会があらゆる組織から敵視されているため当初はロゼットも危険視されていたが、人となりを知られてからは基本的にそういった目で見られることはなくなっている。
ロゼット自身は未だ自身のことを道具と認識しているものの、仲間との交流で個人として考え、行動を起こすことについて少しずつ学んでいる。
また失想者も教義上は敵なのだが、自分は道具であり判断する立場にはないという線引きから当初から無暗に攻撃することは控えている。
苛烈かつ外道な手段で育成された結果として、身体能力が極めて高く、白兵戦能力は想索者の中でもトップクラスで、他の直接戦闘組に訓練に誘われることも多い。小柄な外見に見合わず頑強で、ルルイエの床に穴を開けるようなリンの「うっかり」を正面から受け止めるほど。
また精神的にも動じないことや恩義を重視するあまり、ホリィですら常に決死の覚悟を抱くボードウィン家のアレを平然と口にすることもしばしば(もちろん倒れる)。
一方、人間らしさの欠片も無い環境で育てられた結果、ものがある空間での生活が逆に落ち着かないという性分になってしまっている。当初はベッドで寝ることも出来ず、特に華美なもの、豪奢なものがある中で生活すると、逆に体調を崩してしまうほどだった。主人公を初め、周囲の面々はそんな彼女を気遣いつつ色々と差し入れており、ロゼット自身もそういった好意を受け止められるようになろうと努力を重ねている。
某攻略wikiでは新ユニットが出るたびに「かわいい」でコメント欄が埋まることで有名。なお、3周年直前生放送にて中の人が見ていることを明かしている。
主人公との情事では、いったいどこで覚えたのか問いただしたくなるほど強烈かつ独特な淫語を淡々とした口調で口にしまくり、道具という自認から来る奉仕精神も合わさって、非常に強いインパクトを与えるものとなっている。
アンナ・ルスカリューダ
cv.赤月ゆむ
イベント『塵渦狂う青銅の叡戦』から実装。
元反政府ゲリラに所属していた少女。
現在は戦場を求めてルルイエに所属している。
飛行機が墜落事故に遭い、家族と死に別れるも反政府ゲリラに保護され、そこで寝食を共にしているうちに仲間意識を持ちゲリラに参加。
そのゲリラ組織が壊滅した後に故郷に戻るも戦場のスリルが忘れられず平穏な生活を捨て再び戦う道を選んだ。
その性格は『ロック』を至上とし、ノリと勢いだけを基準に生きるアホの子。
一方そのアホさ故に物事の考え方が良くも悪くもシンプルで時折核心を突いた発言を見せることも。もっとも当人には核心を突いている自覚がないのだが。
物事をロックかそうでないかでしか認識しておらず、その場で言動が二転三転する。アイドルソングは好きじゃないがロックアイドルならアリ。
ちなみにロック趣味の延長から実は作曲もこなせる。ただし引ける楽器はギターのみ。
ネーミングセンスが控えめに言って劣悪で、初登場イベント『塵渦狂う青銅の叡戦』では虚像『戦輪鋼渦』に勝手に超絶丸と命名し、
(恐らく自分の名前に誇りを持っていたのであろう)超絶丸戦輪鋼渦をブチギレさせたことも。
アホの子ゆえかシルヴィやエデルガルドのような口の立つキャラにあっさり言いくるめられることが多く、特にシルヴィにはよく騙されて試薬の実験台にされている。
ただし一度乗ってしまうとそこに固執してしまう思い込みの強さから説得には一苦労させられる。
間宮 舞夜
cv.藤邑鈴香
イベント『袖揺れ囃す祭縁』から実装。
日本有数の呪術師の家系である間宮家に名を連ねる女性。
魔術の世界ではそこそこ名が知られている。
かつて事故で家族を喪い、しかし才能を見いだされたことで間宮家に養子として迎えられそこで呪術の英才教育を施されたことで大成した。
そして舞夜もまた『死者を呼び出す術を構築し家族と再び会う』という目的のため間宮の呪術師として他人を害する仕事を続けてきた。
本質的には善人である彼女はそんなことをしても家族は喜ばず顔向けもできないと理解しているが、かといって家族に会うことを諦めることも出来ず今もなお葛藤を繰り返している。
自分の幸せのために他人を踏みにじることができると嘯いているが実際は善人なため、当初のエーリカのような希望を諦めて拒絶してくる人間にも全力で協力してしまうお人よし。
また食欲旺盛で秋の散歩道のような世界では秋の味覚を集めて楽しんでいた。そして体重計をそっと隠した。
漬物に関しては一家言あるタイプでルルイエでも色々と自作しており、隙あらば他人に勧めてくる近所のおばちゃん。
想索にも持ち込んでおり、苦言を呈されることもあるが味は好評であり、匂いの時点で拒絶されたダナと違ってフラウにも好評だった。
アルマ・リースフェルト
cv.遠野そよぎ
イベント『監縛破りし徒への渇仰』から実装。
かつてリンドマン姉妹と同じ組織に所属していた少女。
リンドマン姉妹が組織を壊滅させた際、偶然任務に出ていたため生き残った。
リンドマン姉妹に比べると才能はなく投薬などによる無理な強化を強いられていた。
そのため組織に対する帰属意識はなく、姉妹が組織を壊滅してくれたことで救われたと感謝している。
……しかし、その感謝の念が行き過ぎてしまっており、二人を勝手にお姉さまと慕い一方でそれ以外の扱いはぞんざい。
かつての姉妹を絶対視するあまり今の丸くなったリディアに疑問を覚えるも、すぐに実力を見せたリディアをさらに尊敬するのだった。
ちなみにルルイエのシステムをハックして一部を自在に操作までしているエデルガルド程ではなさそうだが、コンピュータの扱いも得意としていて普通のハッキング程度は平然とこなす。
リディア当人はアルマの事を割とウザがっている一方、ミルヴァはまぁまぁ気に入っている様子。ただしいじり甲斐のあるおもちゃとしてだが……
二人に向ける感情こそ盲目的な信仰に近いが、ミルヴァとリディアの歪な関係性に気付いているなど観察力自体は本物。憧れは理解から最も遠い……あれこいつ本人たちより理解してね?
組織で受けた投薬の影響で、スイッチが入ると一気に発情してしまう体になってしまっている。
ミルヴァとリディア第一なあまり他人には極度に無関心だが、そんな状態でも何気に色々と把握して何だかんだ付き合うことが多いので根っこのところはお人好しな模様。
主人公のことはガチで嫌悪しているわけではないが、ミルヴァとリディアの好意を受けていたり考え方を大きく変えるなどとして基本的にはあまり好きではないという珍しい人物である。
ただ、影の未来のことを知ったことでリンドマン姉妹の側にいて貰わないと困るとも思っており、姉妹についていく自分も側にいる未来を望んでいる。
また通常は言いづらい意見でも遠慮なく言うため、他の者が察していてもあまり言わないジゼルの短所(と類稀なるエロへの情熱含む)もズバズバ言って無関心ながらも成長を促す側面もある。
ちなみに何事にも文句を言っていそうな印象を受けるが、ミルヴァとリディアに貢献していることもあって亜紗花を褒めるなど他の者もどうでもいい扱いなだけで実力などの長所はちゃんと評価しており、ミルヴァとリディアの存在が第一なことと幻夢境が理不尽なせいできつい言動が目立つだけで、それが無ければ辛辣というより率直という方が正しい接し方をしている。
エーリカ・リウビア
cv.葵ゆり
イベント『紅朽ち葉降る叶愁』から実装。
リウビアの家から脱走しルルイエに逃げ込んだ少女。
主人公を下郎呼ばわりする誇り高さを持つ。我々の業界ではご褒美です。
排他的な言動を取るが、それは下記の事情によって人に恐怖心を抱いている故というところが大きい。実際は他人をよく見ており、攻撃的とも取れる言動も、本質を捉えればその相手を気遣ったものである。
リウビアは新大陸の先住民から他者に繁栄を齎す『トヒルの瞳』という魔術を簒奪し、その力によって家を盛り立ててきた一族。
しかし先住民によって呪いがかけられ、『繁栄の効果はリウビアの者に対しては使えない』『使用すると目が腐り落ち、全身が枯れ生きたまま死体のようになる』という代償を背負うことになった。
リウビア家は『トヒルの瞳』の力を有力者に提供することによって繁栄しているが、エーリカの母はその代償によって一年間もがき苦しんだ末にミイラのようになって死亡し、姉は拷問によって力を強制的に使わされた末、廃人となる。
それに恐怖したエーリカは従順なふりをして隙を作りルルイエに逃げる道を選んだ。
その際に協力してもらった縁からルイーズに強い恩義を感じている。その好意はほぼレズの領域で「母国では同性婚できる*16」と冗談めかして語っている。
現在の状況はエーリカにとって都合がよく、また舞夜によって『エーリカが望まぬ状態でトヒルの瞳を使うと使わせようとした人間全員が同じ呪いにかかる』という呪詛を上書きされたため、人間不信も少しだけ改善している。
なお、この瞳はリウビアの女性に代々受け継がれるもののため彼女自身は子供を作る気がなく、主人公に中出しされた際は強姦魔呼ばわりしてガチ泣きしていた。
が、実のところ本質的には滅茶苦茶ドスケベで、一度スイッチが入ると乱れまくった末に正気に戻って後悔する淫乱お嬢様なのだった。
主人公に対する好意は強く、ルイーズ曰くデレ8割もどかしさや照れ2割ツンは行方不明とのこと。
第一回人気投票では実装と同時に行われたにも関わらず下郎共の支持を集め3位、第二回でも順位をキープという好成績を残し殿堂入り。
ルイーズ・ベレスフォート
cv.君島りさ
イベント『奉尽に蓋覆する矜心』から実装。
かつては魔術の名門一族のご令嬢だった少女。
しかし両親が問題を起こし蒸発した結果、普通に生活していては一生かかっても返せない負債を背負わされ、その返済の一環でルルイエにやってきた。
才能は平凡だが元貴族の家名を背負う者として誇り高くあらねばならぬという強い意志を持ち、返済のためにとにかくなんでもやるという気合から非常に多芸。
この性格は生来のものではなく、幼少期にボードウィンのパーティにて襲撃があった際にジゼルを守ろうと毅然と立つブリジットを見て、その姿に感銘を受けたことによる。
一方で「実は六つ子くらいいる」「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」と呼ばれるなど存在自体がギャグ扱いされる不遇な星の下にいる。
「24時間同じ国に留まったことがない」と自称し、これまでに遭遇したトラブルで小説や映画が幾つも作れるほど過酷な経験を積んでいる。
「魔術師が3人いれば1人はルイーズと知り合い」と言われるほど人脈が広く、ルルイエでも顔見知りが大半。
人間不信のエーリカが脱走のために協力を依頼するなど、悪いことができない善人だと知れ渡っている様子。
悪名高いリンドマン姉妹に対しても悪名高くなった経緯を知っているからかフランクに接しており、口の悪いリディアをしてルイーズの力量や持論を納得している。
ウルスラに対してはよく面倒な案件を押し付けてきたことを愚痴っていたが、実のところリスク以上のリターンがある仕事を見繕っていたことが後に判明する。
ボードウィン家は大口の顧客だったらしいが毎回厄介な仕事ばかり回されていた模様。それを聞いたジゼルは待遇の改善を約束するのだった。
レベルの高い仕事をこなすために様々な業界のトップクラスの人物や現場に弟子入りや働きに入って修行しており、あらゆることを高度にこなす様はまさに万能戦士。人脈も凄まじく、電話一本で不正を働いていた軍の大佐の首を即座に飛ばしてしまうほど。
多忙という言葉では表現できないほど過密で過酷な仕事生活を長年続けてきたため完全に仕事中毒になってしまっており、働いていないと手が震えて部屋の中を意味も無く歩き回ってしまうなどの禁断症状がでるほど。ルルイエにおいても数々の雑用を請け負い、傍目には休む間もなく働いているように見えるが、それでも以前に比べれば暇なくらいなのだという。
またブラック労働環境過ぎて人にやさしくされることが無かった影響で非常にちょろい性格になっているため、感謝と親愛の情がとてつもないことになっている。
主人公との情事ではワンコとなる。主人公に躾けてもらうのが大好き。
ノルン・ナルヴィノート
cv.杏花
亜紗花より少し早くにルルイエにやってきた少女。
超優秀な魔術士でみんなの想索をサポートする頼れる存在。
メロンが好物で彼女の影響でルルイエではメロンがブームとなっている。
欠点がなくて困っちゃうね(☆ゝω・)b⌒☆
ゼロ「ねぇ、この紹介データなんかおかしくない?」
エデル「あいつ情報改竄もお手のもんだからな…」
『悪意』を自称し幻夢境で暗躍する謎の存在。
ルルイエの負荷を軽減するための主人公との情事の後に覚醒。ゼロを殺害して以降は幻夢境に神出鬼没に現れるようになる。
上記の紹介一覧にある通り、ルルイエにいる想索者はその多くが何かしらのトラウマやコンプレックスを抱えているが、彼女はそれらの弱みに付け込み、負の感情を煽りトラブルへと発展させていく。
といっても基本的に本気で対処不可能な問題を起こすことはなく、正しい心を持って立ち向かえば解決できる程度のことしか起こさない。
心配していると称してヒントを与えるなど、どこか主人公やヒロインたちの成長を見守っている節さえある。
その正体は母体錬成術式の片割れ。人の悪意を汲み上げる受容体。
ルルイエに拘束された主人公や幻夢境で待っていたフラウと異なり、4年間外の世界を見て回り、そして人の悪意に触れて成長してきた。
同時に兄妹たちが自分のように世界に触れられなかったことを悲しみ、彼らを自由にするために術式の失敗を目論み暗躍することを決意。
悪意と称しながら主人公たちの成長を願ったのも、器であるフラウが善の存在であって欲しいと願ったため。
母体錬成術式に亜紗花を組み込む隙間を作るためクィンシーを操り自らを殺させるも、クィンシーの抵抗によって即死できず、またゼロが自らの全てを使って処置を試みた結果ナコト原書との接続を断たれたまま生存した。
その際にナコト原書由来の能力の大部分を失うが、それでもナコト原書や幻夢境に対する深い知識や卓越した魔術の構築技能などは未だ有している。
その後、12月末の新年イベントでプレイアブル実装。イベントにも味方として参加するようになったが存在自体がネタバレのため5章に関する諸々は触れないように配慮されている。
6章以降に実装されたユニットのシナリオ上ではネタバレも解禁されており、主人公のことは「兄さん」と呼ぶ。寝室では「お兄ちゃん」と呼ぶ。
なお人間のような出生をしていないため序列は可変らしく、亜紗花のことは未来の義姉兼義妹と呼んで応援していたりもする。
仲間になった後は望み通り兄妹との日々を謳歌しており、妹であるフラウのことを溺愛している。その溺愛ぶりはあまりに可愛がりすぎてたまにウザがられるほど。
兄である主人公に対しては悪ノリしながら絡み、たまにやり過ぎて制裁を受けることもあるものの、見栄を張りがちな主人公も困った時は素直に頼ったりするなど遠慮のない兄妹になっている。
主人公からは普段の言動もあって雑に扱われることもあり、そういう雰囲気の間柄も悪くないと思っているが、「フラウと同じように可愛がってほしい」と甘えることも。
天才を自称してるだけあって基本的に何でもでき、当初はキャラ性に含まれていない出来なかったお菓子作るもフラウに振る舞うためか習得している。
ただ、絵心はないようで見るだけで不安になるような絵を描いてフラウに引かれたことも。
火乃渡 莉瀬
cv.小波すず
イベント『春立ち廻る剋蓬星』から実装。
歴史のある日本の陰陽師の家系に生まれた少女。
本人はそんな家系を思わせない今時風。「○×○×の○×」という言い回し*17が口癖。
一族は現代では珍しいほど男尊女卑の気質が強く残っており、現在の一族で最高の素養を持つ莉瀬も女だからという理由で正当に評価されず男たちの装飾品として生きることを強制されてきた。
しかし、唯一彼女と同格以上で親しい友達でもあった侍女の紫陽花が別々の任務で男たちを庇って囮になり死亡し、あまつさえ「自分たちの盾になれたことを誇りに思うだろう」とその死を侮辱されたことで我慢が限界に達する。
結果、当主及び次期当主を含む56人を再起不能にする大騒動を引き起こして出奔し、当人はもはや一族と縁を切ったつもりだったが何度も刺客を差し向けられた結果、ほとぼりが冷めるまでルルイエに身を隠すことになった。
そういった経緯から内心では男性不信だったが、戦闘能力を持たないにも関わらず仲間の為に身体を張り、女性陣にも慕われている主人公は実際に庇われたこともあり自分が知る他の男とは違うとほのかな恋心を抱いている。
と言えば奥ゆかしい感じがするが脳内はナチュラルにどピンクなので、一応体裁として公の場限定で自重気味の他多くのヒロインと異なり、他人が居ても隙あらばいちゃつくどころか、主人公が他の女といちゃついたりラッキースケベ的なイベントがあればすかさず自分も繋がりたいみたいなことを平然と言いながらくっついてくる。ミルヴァですら空気を読んで(他の子に配慮して)最後の一線は公の場では避けるのに
しかし、男性不信自体は治っておらず、結婚式場を模した幻夢境の領域を訪れた際には、『女性が男のものになる』という結婚への忌避感から、ウェディングドレスを着ることが無かった。
表面上は明るいが同時に怒ると非常に怖い。情熱と憎悪を両立できるタイプでクリアな思考のまま並のものではない拷問にかけることもできる。自分の実力への高い自負と、口先ばかりの人間ばかりという家の環境もあって、ややもすれば傲慢な性格になる可能性が強かったが、紫陽花の矯正により現在の性格となっている。とあるイベントにて紫陽花の存在だけが記憶からスッポリ抜け落ちた際には、苛立ちまぎれに虚像を必要以上に嬲り倒し、仲間と行動するより自分一人で全て片付けてしまう方が楽だと考えるようになるほど、紫陽花の存在が性格形成を大きく担っている。
ちなみに陰陽師として奇門遁甲や物忌み・兎歩法などの術も扱えるが、実は体内での錬気を用いた身体強化による打撃戦が本領。
上記の56人の犠牲者も、大半が腕にある関節をすべて逆パカされていたという。
ルルイエでは肘を逆パカされるというネタがフラウを含め莉瀬へのいじりネタとして定着している。
なお、生前のヴィーは彼女にとって先祖にあたるらしく、ヴィーがナコト原書に飲み込まれるに至った経緯らしき記録が残されている。
フラウ
cv.杏花
主人公たちが幻夢境で保護した少女。
自分の名前以外のことを何も知らず、情緒も外見に比べて幼い。
主人公やヒロインたちとともに想索をしていく中で多くのことを学び成長していく。
ルルイエの施設はおろかあらゆる術式を用いても霊質が測れないという一点以外は普通の人間である……とされている。
だが一方で主人公と同じくナコト原書に連なる何らかの力を持つことが仄めかされており、人間や虚像の心理を直感的に理解する異才を有している。
さらに魔術に寄るものではないらしい高い感知能力を持ち、幻夢境内で想索者が分断されるシチュエーションではフラウのナビを頼りに合流を目指すのがいつもの光景。
エデルガルドに「まっしろっ子」と呼ばれ「フラウだよ」と返すのがお約束のやり取り。
あまりに無垢すぎてリンドマン姉妹やウルスラですらフラウには強く出られない。
その正体は母体錬成術式においてナコト原書を物理的に誕生させる母体こと『空の器』
受容体である主人公とノルンから人の善悪の思念を学習し、それによって誕生するナコト原書の性質が決定する。
しかし、ナコト原書を産めばその存在に耐えきれず器が弾け飛ぶと考えられ、それを回避するためにノルンが暗躍することになる。
5章の時点で既に母体錬成術式の操作が可能なほどに、2部に至ってはゼロが作成したものと同規模のゆりかごの作成が可能になるなど、特定の分野においてはナコト原書との接続が断たれたノルン以上の才覚を発揮する。
そして2021年6月のジューンブライドイベントに合わせてついにプレイアブル実装。
声優は予想されていたがノルンと同じであることが正式に公表された。
7章以降のネタバレが解禁されたシナリオ上では主人公のことは「お兄ちゃん」と呼んでいる。
物語が進むとともに情緒も成長し(当初、ひらがなのみだった会話文に漢字が含まれるようになる形で表現)、周囲から様々な知識を得ている。甘えるばかりだった主人公に対しても、時に駆け引き的な言葉を投げ掛け、(砕けそうなほど強く)膝をつかせることもある。
芸術方面の突出した才能を持ち、プロ級の人間大の石像を作ったり、シャンデリアを自作したり、芸術方面にまるで興味のなかったリンドマン姉妹が身震いするほどの作品を作り上げたりしている。
絵も上手く、プロかと思うほどの作品を描けるが、感覚派の天才肌らしく人に教える際は擬音のみで説明するため同じ感性の持ち主でないと理解できない一面も。
供遠 七羽
cv.御苑生メイ
異典イベント『天魔、月を穿つ』シリーズから実装。
"処刑人"、"斬首公"の異名で古株の失踪者から恐れられる数百年もの時を生きてきたロリババア失想者。
ゼノと同じく幻夢境の平穏を望んで行動しており、昔はそれなりの規模の失想者の集団を率いていたが何らかの理由により現在は1人で活動している。
不完全ながらも回祁者として覚醒しており、失想者としては規格外の能力を有する。
単純な強さに加え幻夢境への高い干渉能力も相まってアサカは「(亜紗花以外の)他の子たちでは、あれの相手をするのは少し分が悪すぎるもの」と評し、
アサカ自身をもってしても「あなた相手では適度な加減は難しい」と語るほど。
それ故にか同じく過去を取り戻し回祁者へ――しかも七羽よりも完全な回祁者へと至りかけているヴィーを危険視し、排除のために乗り出すことになったのが異典イベント『天魔、月を穿つ』シリーズである。
人の気高さを感じられる行動には強く敬意を払い、そういった気高さを見ることが出来るのは至上の喜びであると語る。
なお、それゆえに自身も他人を一切侮ることなく誠実に己の意思を行動で示そう……という敵に回すと死ぬほど面倒くさいタイプ。
酒に強い酒豪の一角でルームエピソード『酒棚』では旺華、芳乃、ダナ、パトリシアらおなじみの酒乱勢と歓迎会代わりの大宴会を開催。
酒棚にある酒全て飲み干すと豪語し、気まぐれに顔を出したと思しき面々を多数酔い潰しながら旺華とバッチリ意気投合した。アルハラダメ、絶対。
ちなみに魔王と呼ばれ炎上する中息絶えたという回想、実装イベント『天魔、月を穿つ』シリーズにおけるイベント報酬装備の『不動国行』『実休光忠』『薬研藤四郎』*18、古い銃を扱った経験などから生前の正体はかの第六天魔王、織田信長と見られている。
それを証明するように彼女の名前のローマ字表記 "GUDOO NANABA" を並べ替えると "ODA NOBUNAGA" となる。
リィン・アルビテル
CV:秋野花
イベント『想い錯交する月下揺袖』から実装。
「特別払いのお菓子屋さん」の異名で知られる腕利きの情報屋。
コンフィズリーというあだ名の由来は彼女がグミを常食していることから。何故か自身が食べるものと他人に与えるものを別で所持している。
情報屋を生業にしているだけあって公にはなっていないはずの莉瀬が起こした火乃渡家の惨事を把握していたり、
傭兵時代のリディアが誰にも知らせていなかった電話番号を把握していたなど事情通であることを伺わせる。
また情報を売る際の対価が独特なことで有名で、傭兵時代のエデルガルドが情報を買った際はメアリー・ウォーレン魔術傭兵団への一ヶ月の体験入団を代価にし、
リンドマン姉妹を追いかけていた頃のアルマには「一週間ボランティアをしろ」「(チケットをコネで手に入れるために)人気の雑技団に入れ」といったものを要求、
さらには「捨て猫を拾って育てることを条件に一国の機密情報を教えた」だの「敵軍の配備状況を教える代わりに鬼ごっこをさせられた」だのといった逸話まである。
奇妙とも言える彼女の要求する代価は彼女の様々なことを知って楽しい人生を送りたいという人生観に関係している。
リィンが情報屋を営んでいるのもこれが理由であり、「それが一番都合がいいから」とコメントしている。
『想い錯交する月下揺袖』における一件から莉瀬とは喧嘩友達のような間柄。そのちょっと前からだいぶバチバチの間柄だったが。
時折躊躇なく殴ってくる莉瀬には呆れているがなんだかんだで仲は良い…はず。思考も同じくどピンク。
とあるルームエピソードでは、シルヴィの薬を莉瀬と共に誤って飲んだ結果、酩酊状態となり、彼女とヤッてしまった(ルイーズによってなかったことにされたが…)
主人公のことは兄がいたらどんな感じなのかという発想からお兄ちゃんと呼んでいる。
戦闘スタイルはトンファーを得物とし莉瀬と真っ向から殴り合いが出来る武闘派魔術士。
彼女が所有する自分用のグミの正体は自身が調合した薬品。先天的に多くの疾患を患っていた彼女は現在も定期的な投薬なしでは生きられないほどに重篤な状態にある。
自身の境遇から両親を恨んだこともあった彼女だが、ある年の誕生日に両親が交通事故で急逝。
両親が遺した血染めの誕生日プレゼントとメッセージを見たリィンは両親の深い苦悩と愛情を知ったことで激しく後悔することになる。
虚像にグミの奪われたリィンが味方に手を上げるほどの異常な慌て方と執着から、
当初は麻薬の類いではないかと疑っていた旺華も真相を知ったことで気まずくなり居合わせたミリアム共々言葉に窮するが、
両者の心配を「余計なお世話」と切って捨て対等な扱いを求めるリィンに対し「人の思い遣りを踏み躙って対等とか、おかしくない?」と居合わせた莉瀬が激怒、
そこから文字通り肉体言語による血みどろの殴り合いへと発展。まさかの展開に旺華もミリアムも呆気にとられることに。
自身の身体の状態など一切意に介さず本気の暴力でリィンをボコボコにしながら心配させろと宣う莉瀬の矛盾した凶行に呆れながらも奇妙な心地よさを得る。
最終的に顔面ボコボコになりながら双方ノックアウト。莉瀬には悪態をつきつつも旺華とミリアムには前言を撤回し謝罪。一先ずは丸く収まった。
なお、後日リィンの部屋で莉瀬と共に何かしらの映像シリーズを夜通しで見てその後2人で寝泊まりしたことが明かされている。
この様子にフラウとミリアムは困惑し、旺華は「殴り合って仲良くなるとか……ある意味、分かりやすいやつらだな」とコメントした。
以降のイベントでも二人が揃った場合隙あらば「和製バーサーカー」「ゾンビウォリアー」と罵り合いながら仲良く殴り合いの喧嘩をしている。
ちなみに、自分用の薬品を調合する都合からか薬学方面の知識があり、その応用なのかアダルトシーンでは自作の気持ちよくなるおクスリを持ち出すことが多い。
特にハート型のシールはアダルトシーンにおける彼女の代名詞的アイテムと化している。スペシャルルーム家具では相方の子に貼るのがお約束。
クラウソラス
cv.かわしまりの
異典イベント『刻亡する黒き黄金』シリーズから実装。
ジゼルが所有する魔導書、クラウソラスが幻夢境内で発生した可能性の混線により人の姿を得た未来からやってきた存在。
ユニット名でも「傲慢たる光輝」と称される魔導書としての性質や逸話に反し、その性格は忠義に厚く生真面目。
傲慢の魔女と仇名されたボードウィンを興した始祖から代々の一族を見守り続けており、人としてのクラウソラスの振る舞いは過去に存在した使い手を模倣している。ちなみに、男装するとブリジットやジゼルの父親の若かりし頃と瓜二つであるらしい。
基本的には違和感なく振る舞うが、本質的には記憶にある人間の言行を模しているだけであり、人間の感性や価値観を理解しきれてはおらず、それらをより深く理解しようとするために突拍子もない行動をとることもある。
現在の所有者であるジゼルに対してはボードウィンの因果を超え新たな輝きを示しうる存在として期待と信頼を寄せている一方、
異常なまでの辛党と中学生男子のような性への好奇心に関してはたびたび苦言を呈しており、断じて自分の影響ではないとキッパリ否定している。
ちなみに本人の味覚は正常。紅茶の趣味もまとも。身近にいるため、ジゼルの料理の被害を受けることが多く、最近はその料理を見ただけで「うげー」となるほどトラウマとなっている。ジゼルの影から料理を饗された際、自作料理ではなく、より優れた腕前を持つ者がいるのだからと亜紗花の料理を提供された際には、その振る舞いに感動してガチ泣きした。
魔導書としての逸話が逸話なせいか特にブリジットからの評価が著しく低く、たびたび強めに罵倒される。逸話に即しない真面目で真っ当な性格が逆に受け入れ難さを加速させており、「異常者っぽくふるまえない?」とあまりにあまりな注文をされることに可哀想な駄剣。
ジゼルからも無意識に雑に扱われることも多く、「やはり主も本心では自分を嫌っているのか」とへこんでいる。
『刻亡する黒き黄金Ⅰ』ではポンコツ疑惑が浮上する残念さを見せるが、続く『刻亡する黒き黄金Ⅱ』ではジゼルの影を止めるために予め伏兵を仕込んでいたことが明かされ、
味方にすらそれを伏せたまま立ち回る強かさを見せ、シルヴィは「君とはカードはしたくないな。巻き上げられそうだ」と舌を巻いた。
魔導書故、直接言葉を交わせない他の魔導書の意思もなんとなく感じ取ることが出来る。ナコト写本(アサカ)とは、同じく人型を取っているため意識し合っているが、性格の嚙み合わせが悪く、顔を合わせると言い争いになる。
戦闘時は剣としてのクラウソラスを振るうほか、青と黄緑のグラデーションによる色合いが特徴的なクラウソラスによく似た刃を六振り周囲に展開して自在に操る。
ジゼルの影響から性行為に対する興味関心が強く自分からグイグイ行くタイプ。人間の倫理観をいまいち理解しきれておらず、生殖行為だという感覚も薄い故か、周囲に対してもやたらと明け透け。
アイカ・ヴェナティオ
cv.白月かなめ
ラヴクラフト財団に所属する強化魔術士、タイプヴェナティオの少女。ナコト写本《白桜》の所有者。
感情の起伏に乏しく、仮にも自分の姉にあたるソーカと敵対しても何の感情も抱かないというほど。
最高傑作とまで評される優れた適正を有しており、自らが所有する《白桜》も完璧に使いこなしている。
初めての実践となった虚像との戦闘でもアイカが虚像を斬ったことに亜紗花が気づけなかったほどの早業を見せ、その後出てきた虚像も1人でそつなく退けてみせている。
強化魔術士としての生活からか食事はパウチばかりで栄養補給が出来れば良いという効率主義を見せるが、
唯一オレンジ味には嗜好があることからルームエピソードでは亜紗花からオレンジを味付けに用いた料理を振る舞われこれを堪能した。
アダルトシーンにおいては行為に対し非常に積極的で、主人公をしてベッドヤクザと言わしめるほどのアグレッシブさを見せる。光属性は淫乱。
アイカ[ネコメイド]のカードエピソード(※アダルトではない)では性事情にあまりに明け透けな言動のアイカにもう少し慎みを持てとあなたがそれを言う…?と即座にカウンターを喰らいつつ指摘していると「いこう」「ちょっとそういう気分になってきた」と主人公の腕を掴んで適当なところでおっぱじめようとするほど。アイカ「暴れてもムダ…ワタシ強化魔術士…強いね…」
自分の心の中にぽっかりと穴が空いたような暗い部分があるという自覚がある。自身の終わりが見えているが故、どうせ失うからと何かを得ることに拒否感があり、その穴が埋まるようなことも拒否している。
奇しくもこれは同じナコト写本の所有者である亜紗花との類似点であり、亜紗花が抱えていた空虚の根源を踏まえるならばアイカの持つ《白桜》もまた同じ流れを辿る可能性がある。
なおアイカ本人は《白桜》の変質の可能性に対し得体が知れないと否定的。
そして、残りの寿命が長くないとされており、変質する頃にはもう自分は《白桜》を握っていないかもしれないと零している。
シナリオ上での反応や生みの親に当たるユーが遺伝子上の母親の名前から1文字「花」を取って名前にしたいと考えていたことから亜紗花の遺伝子上の娘に当たると考えられる。
また、基本的に言及されない主人公の呼び方に言及したり、性に積極的なところに「誰に似たのか」とこぼす主人公に「あなたが言うことじゃないと思う」と返していることから主人公の遺伝子も混ざっている可能性がある。少なくとも主人公は「亜紗花と同じように」アイカを甘やかしているようで父親のような接し方をしている模様。
2部5章にてソーカが貴方達から作られたと言った後に主人公を「おとうさん」亜紗花を「おかあさん」と呼んだため、2人の遺伝子上の娘で間違いないと思われる。
ダフネとソーカの行動を止めるべく、ざくろと共にこしたルルイエに赴き、結果、主人公らと共に幻夢境に取り込まれる。襲撃者であるダフネと裏切者であるソーカの企みを阻止し、幻夢境に囚われた現状を打破すべく、主人公らと行動を共にする。
姉であるソーカに対しては、姉妹としての情も、さりとて裏切に対する憎しみ等も無いまま、胴を袈裟斬りにし、心臓を貫くなどV化技術の強化が無ければ即死する攻撃を加え、それで殺せないならば首を切り落とそうとするなど、ただただ敵として一切の躊躇が無い攻撃を加える。ざくろや彼女らの事情を知った亜紗花から、姉妹であるソーカと戦うことを避けるように言われるが、その意見も一蹴している。
ソーカと対峙する中で、彼女からなぜ生きようとしないのか、何も望まないというならなぜ自分と戦うという行動をとるのかと問われ、自分と一緒に来て、生きることを選ぼうと説得される。
しかし姉の言葉の真意を彼女の幼い情動は理解できず、ただ、現状に抗うという一点から、内心で抱えていた「何故戦うのか」という疑問を解消したいという思いが芽生え、結果、自身が戦う理由――そうするように指示してきた財団とざくろを『ソーカの真似をして』裏切るという行動に出、不意打ちでざくろを躊躇無く殺そうとする。結果的にソーカに阻まれるものの、そのあまりに短絡的かつ情も考えも無い行動はソーカを激昂させる。その激昂の意味すら理解できないまま、ソーカと入れ替わる形でダフネに迎えられ、ナコト原書らと共に主人公一行と敵対することとなる。
愛花
cv.白月かなめ
アイカの中に眠るナコト写本≪白桜≫の意思。
2部5章にてペルフェが手元に残ったアイカのナコト写本を利用するために自分を糧として捧げ起動させた。
アサカ同様所持者のことを何よりも愛しており、アイカのことが大好き。
ナコト写本には所持者の不足を埋める性質があるらしく、まだ心が生まれていないアイカとは対照的に明るく人懐っこい性格をしている。
主人公のことを「パパ」、亜紗花のことを「ママ」、ノルンとフラウはおばさんと呼び懐いている。
ソーカ・ヴェナティオ
cv.月野きいろ
タイプヴェナティオの少女でアイカの姉。ナコト写本《青椿》の所有者。
調整個体クラネスとしての在り方に耐えきれず、自らの死を恐れ未来を求めたことで、財団の施設を襲撃したダフネの誘いに乗りハエレシスの棺槨へ合流する。
ハエレシスによるV化現象の技術による能力拡張を受け、さらに財団の施設から回収された《青椿》を手にしてダフネと共にルルイエの襲撃に参加する。
アイカ同様能力的には優れた魔術士である一方、ざくろから「優しすぎる」と評される精神性から攻撃への躊躇いが多くその力を十全には発揮しきれていない。
さらに攻撃が直線的で分かりやすいと容易に見切られるなど魔術士としての練度はあまり高いとは言えない。
しかし、自分から未来を奪おうとしていると認識したざくろ相手に躊躇を捨てた猛攻を繰り出すようになるなど、
ソーカの死にたくないという願いは狂気の域に差し掛かっており、自身もまた「狂ってたって、いい」とその在り方を肯定している。
ダフネに対しては、自分のこと駒としか見ていないと理解しつつも、自分の為ならば他者から奪い、他者を踏みにじることに何の躊躇いも無いその「傲慢な自己愛」に憧れている。
第2部3章実装と共にプレイアブル化した。
アイカと同じくオレンジ好き。また、ダフネと行動を共にしていた際に教えられた飲酒を気に入り、嗜好としている。V化技術の影響に加え、元々アルコールに強い体質らしく、ほぼ酔うことが無く、純粋に味を楽しむタイプ。アルコールにめっぽう弱いざくろからは「不良になった」と嘆かれ、飲酒を止めるように言われるが一顧だにしていない。
趣味は読書。ジャンルにこだわりはないが主な好みは恋愛小説。耽美小説も読んでる。
ただし自分の身体のこともあり続き物の小説は続きが読めない可能性を考えると悲しくなるため読んだことがない。
強化魔術師として強制的に知識を植え付けられたため高校生相当*19の問題であれば難なく満点を取れる学力を有している。
一方ソーカ本人としては「生きるために必要な知識はあったほうがいいと思うけれど、それ以上の知識は、あっても活かせない」「その時間をもっと別のことに使った方がいい」と勉強には否定的。
短絡的な発想だという自覚はあるが、自分が納得出来る生き方をしたいという願いの方が強い。
ロリコンのケがあり、ざくろが幼女化した際はお姉ちゃんを名乗って記憶がないざくろからは不審者扱いされ、同じく幼女化したジゼルをぎゅっとしたいと迫った時は怯えられていた。
V化した後遺症により様々な疾患を抱えているが、主人公とつながりを持つことでそれら後遺症を抑え込むことが可能であることが判明。ご都合主義? 言うな。
寝室では、V化の影響により感情の抑えがきかないということもあり、積極的に主人公を求めてくる。やはり光属性は淫乱…って水属性じゃねぇか!
自身の『生きたい』という願望のためにざくろやアイカと敵対する道を選んだ彼女であるが、2人への情が消えたわけではない。2人に対して今なお深い愛情を持ち、彼女らを裏切り、敵対する自身の行動を深く思い悩みもしているが、彼女にしてみれば、綺麗に終わろうとするざくろや、何かしらに執着を持つこと自体を拒否しているようなアイカの在り様こそが納得出来ないものであり、2人にも生きるためにあがく道を選んでほしいと考えている。特に妹であるアイカに対しては、その全てへの執着を否定するような在り様を変えさせたいと願い、生きることを望み、自分と共に来るように説得する。
しかし彼女の悩みや想いは、アイカのあまりに幼い情動では正確に理解できず、結果として彼女に『ソーカの真似をして』ざくろや財団を裏切り、手始めにざくろを殺そうとするという行動を取らせてしまう。そのあまりに短絡的かつ情も考えも無い行動を『自分の真似』と言うアイカの行動を激昂して否定する。
ダフネからアイカが手に入るならば自分はもういらないと切り捨てられるが、元々、彼女から駒としてしか見られていないことは自覚していたため戸惑わず、アイカを止めるべく、主人公やざくろと共闘することを選ぶ。
齊條 ざくろ
cv.桃山いおん
ゼロとよく似た容姿、よく似た声*20を持つ謎の魔術士。
アイカと同じくラヴクラフト財団に所属するAファクターの強化魔術士だがタイプヴェナティオより古いロットと評されており、自らを「型落ち」と自虐する場面も。
そのためナコト写本《碧睡蓮》と適合はしたものの使いこなせる段階にまでは至っていないという。
二部開始直前にルルイエに配属されており、ルルイエ内で一瞬亜紗花がその姿を目撃している。
その後ルルイエ襲撃をしかけたハエレシスを迎え撃つ形で登場、ダフネの前に立ちはだかる。
そしてナコト原書による介入によって幻夢境に引きずり込まれ、亜紗花達と共にダフネがいると思しき領域内の城へ向かい以降行動をともにすることになる。
1章時点ではユニットとしては未実装だが、ルルイエには合流しておりアイカのルームエピソードにも登場している。
2部2章より実装されることとなった。
アイカのことは家族であると考えており、自覚の有無を問わず強い親愛の情をかけている。
一緒に居た時間は短いとしながらもどんな時でもルルイエの面々よりもアイカを優先すると言い切るほど。
…のだがアイカのルームエピソードでは虎の置物をまじまじと見つめるアイカを見てテンションが上がっていると語ったざくろだったが、
実は虎の倒し方を考えていただけだったという噛み合わない一幕も。おかげでノルンに煽られる羽目に。
私生活はだらしなく汚部屋の住民な他、やることがないと昼まで寝てる醜態を見せており、アイカからもプライベートはポンコツと評されている。
またルームエピソードにて亜紗花とフラウに酒について語り多少は味が分かるようになっておくといいと大人な女の雰囲気を醸し出した…と思いきや、
酒の話題に釣られ突然部屋に現れたダナが勝手に一口拝借したことでざくろの部屋にあるものはノンアルコールのカクテルだと看破されてしまい、
見栄を張っていたことがバレたことで一転して酒を飲めることは偉いわけではないと亜紗花とフラウからフォローされる羽目になった。
その正体は過去に母体錬成術式に取り込まれた人物――ゼロを元に作り出されたクローン。
ただし財団の元で生まれ育った記録があることやダフネとも面識があること、そしてそのダフネの経歴を踏まえるならば、
ざくろは第一部を経て得られたナコト原書、ナコト写本にまつわる情報を得てから製造されたわけではなく、外見年齢相当の時を生きてきた人物と思われる。
とはいえ何故ゼロを元としたクローンを製造する必要があったのかは現状では不明。
単に優れた魔術士だったからなのか、あるいは全く別の思惑があったのかは定かではない。
なお財団は全ての想索者の遺伝子情報を所有していることが明かされており、前者の可能性から製造されただけと可能性自体は十分にありうる。
ちなみに主人公たちの前ではゼロの事については情報は聞いている程度に濁していたが、
実際は自身がゼロを元にしたクローンであり、そのゼロが母体錬成術式に取り込まれていたことなど財団経由で概ね把握している。
とはいえそれを明かしたところでお互いに困るだろうとしてルルイエの一同の前では知らぬ存ぜぬで通している。
なお、第二部では何度かゼロの感情が流れ込んでいると思しきシーンがあるほか、
第二部冒頭におけるざくろのモノローグが亜紗花に聞こえたかのような意味深な描写も多く、今後の動向に注目されている。
ラズルーカ・ブルンツェワ
cv.和央きりか
異典イベント『夢謡う始まりの聖女』シリーズから実装。
カティアと同じブルンツェワの姓を名乗り、『夢謡う始まりの聖女Ⅰ』冒頭ではカティアの姉として振る舞っていた謎多き女性。
その正体は聖奠教における初代聖女の伯母にあたるブルンツェワの始祖にして、聖奠教の前進となる組織にて祀り上げられていた夢見人と呼ばれる幻夢境に自由に出入りが可能な異能者。
なお、ラズルーカとその弟が持っていた夢見人の力は一つの制約があり、幻夢境に入るのは自由だが帰還するためには同じ力を持つ存在が現実に残り引き戻す必要がある。
つまり2人1組で初めて「出入り」が成立する力なのだが、この力を悪用しようとする人間に対する切り札としてラズルーカは弟の提案によりこの制限については周囲に伏せていた。
そして弟の危惧は彼に娘が産まれたことで現実のものとなり、奇跡の体現者は1人いれば良いという欲深い人間達により弟が殺害されてしまう。
弟が死の直前に制約の存在を暴露したことでラズルーカは謀殺の窮地を免れるが、弟の死を嘆き欲深い人間達を忌んだラズルーカは幻夢境へと身を投げ、深い眠りについたのだが…
夢見人の特性として幻夢境の負荷に対する耐性を有する上に、数百年にも渡って幻夢境に眠りについていた結果深く幻夢境に順応し母体錬成術式の子供たちに近しい存在へと変質。
自らの力で領域を創造し、あまつさえ「敵意を持つもの」の領域内への侵入を阻む、領域内に囚われた者の記憶や認識を操作するといった芸当までも可能としている。
一方、『夢謡う始まりの聖女』後にあたるカードエピソードでは弟がいたこともありお姉ちゃん気質で主人公に「お姉ちゃんに甘えていいからね」と言ってくる姉を名乗る不審者。
ハロウィンイベント『妖し月演ずる戯夜』にて新衣装をもらった際にはさっそく公式Twitterにてゼロから「お姉ちゃんを名乗る不審者」呼ばわりされてしまった。
戦闘面では役に立てない事に起因する主人公の無理な行動を適度に諌めつつも周りに報いようとする主人公の努力を褒め、自分の前ぐらいは強がらなくて良いというスタンス。
これは弟を喪った自身の苦い過去もあってか「自分よりも他人を尊重することを美徳という人はいるかもしれません。けれど、そんなのは馬鹿げています」
「まず、自分を大切にしましょう。それから、自分を愛してくれる人にその想いを返しましょう……他はその後でもいいではないですか」という想いによるもの。
なおその結果性的な意味も含めて非常にスキンシップが激しく、隙あらば抱きしめてよしよししたりお口でなでなで(意味深)したりしてくる。
これによりジゼルの姉ブリジット、ミルヴァの姉リディア、実は弟がいる(いた)シルヴィ、黒森の祈りの姉マルタ、アイカの姉ソーカ…と姉キャラが多いとのフラにおいて、
居そうで居なかった「主人公に対して姉キャラムーブをする」枠に滑り込み独自の立ち位置を築いている。
ベアトリーサ並みの機械オンチであり、掃除機のスイッチを押すと爆発させる。
ルームエピソード「掃除道具」では良かれと思ってラズルーカの部屋を掃除しようとして案の定掃除機を発火させたベアトリーサに対し、
あなたが悪戯でボヤ騒ぎを起こすような人間ではないことは知っているから言い訳せずに素直に事情を説明しなさいと詰め寄るが、
実際にラズルーカが掃除機を動かそうとすると爆発したのでラズルーカはベアトリーサに「疑ってすみませんでした」と謝罪し、ベアトリーサは理解者が増えたことに少し喜んだ。
サーシャ・オドネル
cv.ヒマリ
異典イベント『玻璃狂愛に歪輾する終淵』シリーズから実装。
第二部冒頭におけるルルイエ襲撃に参加していたが消息不明となっていたハエレシスの棺槨に所属する魔術士。
ダナのかつての仲間であるマリナの姉(次女)。
襲撃時には目的を果たすことが出来なかったが、自身の魔導書の力により幻夢境の領域内に潜伏。自身の目的――マリナの復讐を果たすため想索中のダナ達を襲撃する。
人の意識を操作したり幻覚を生み出すことに長けている静物型本当は傀儡型の魔導書『悲狂戮葬』の所有者。
幻夢境の一領域程度であれば干渉可能というほどの強大な魔導書で、相性がいいとはいえ規格外の魔道書を有する亜紗花にすら通用する強力な魔導書だが、
代償として記憶が次々失われて行っており今では妹のマリナ以外の家族の名前を思い出せず、マリナの記憶すら消えかねないほどに逼迫している。
記憶が消えるペースは非常に早く、[はじまりの絆]におけるアダルトシーンにおける行為を同時に実装された[咎責む憐鎖]の1つ目のアダルトシーン冒頭では既に忘却してしまっているというほど。主人公との行為自体も、印象の強い記憶を増やすことで、マリナの記憶を少しでも守ろうとしてのものである。
大切な記憶が消えやすい、と当人が推察していること。消えてしまったことを主人公に対し申し訳なく思っていることから、主人公のことはそれなりには想っている模様。
実家は錬金術と護符作りを研鑽してきた家系でサーシャ自身もそちら方面の才能には優れている。しかし、マリナを財団に身売りする話を受け入れるほどに貧乏だった。(当人が積極的に身売りを受け入れようとしたからではあるが)
理屈よりも感情を優先するタイプで、ダナに対し復讐に走る自分の行動は彼女を守るため戦ったマリナの意思を汚すものである、ということを理解しつつも止まろうと言う気はさらさらない。自分の行動は結局、感情に振り回されてのものだと自覚しつつも、肉体を改造し、自身を致命的なレベルで削る魔導書に手を出してまで復讐に突き進むのは、ひとえに自分達家族のために自身の身を売ったマリナへの後悔と愛の深さゆえだろう。
味方になった後となる各種エピソードでもダナへの敵意は消えておらず、マリナを引き取った財団への敵意も強い。
流石にイベント本編時ほど殺意は強くないが。
その関係者である主人公達や想索者に対しても隔意をもって接する一方、ルイーズは鐘撞き堂からの派遣だから財団ではない=敵ではないという論法で手を借りており、ルイーズから感情に拘り過ぎて自分で自分に不自由を強いている、と苦言を呈されている。
財団にとって重要人物である主人公に対しても敵意を隠さないが、マリナのルルイエ時代の話題をダナなどから聞き集めて自分に教えることを条件に距離を縮めている。
味覚は幼く、好きな食べ物や飲み物はオムライス、カレー、ハンバーグ、オレンジジュース、キャンディと見事なお子様セットで、酒はそれなりに飲みやすい味のものでも駄目。
余談だが妹のマリナはダナのカードエピソードから酒が飲めることが判明している。
ハエレシス時代、入ってきたばかりのソーカの面倒を見ており、『妹分』ということで彼女のことは気に掛けている。
なお『玻璃狂愛に歪輾する終淵Ⅰ』でそのソーカにした仕打ち。
そのソーカからは周囲の誰に対してもつんけんと接する様子や、上記の子供っぽい味覚について生暖かい目を向けられており、そんなソーカを性格が悪くなったと嘆いている。
また、太りやすい体質らしくルルイエの美味しいご飯のせいで二の腕辺りがプニってきたことを気にしている。
ルルイエの料理美味しいから仕方ないよね。その料理作ってるのバリバリ財団関係者の亜紗花なんですけど。
テルティア
cv.杏花
ナコト原書の夢の一片、理解を求める夢。
メインストーリー第1部、第2部のネタバレ注意
群体的な存在であるナコト原書を構築する無数の夢(意思)のうちの1つ。大術式、母体錬成術式を構築し現実世界への降誕を目論んだ張本人。
妊娠していたゼロを利用して主人公、ノルン、フラウを生み出した第1部、ひいてはDeep One 虚無と夢幻のフラグメントにおける全ての元凶とも言える存在である。
第1部時点ではフラウの姿を模倣したフラウの影名義での登場だったほか、2部3章で名を得るまでは(人の)理解を求める夢とも呼ばれ、登場する時も???と名義をボカされていた。
1部7章にて主人公達と対立した末に人間の持つ可能性、人の抱く愛に興味を持ったことでナコト原書の総体から離れ主人公と共に行くことを決断。
以降は主人公に宿り人の在り方を観測していたが第2部におけるルルイエ襲撃、さらに新たなナコト原書の夢の一片による介入は看過出来なかったようで、
幻夢境を現実世界と切り離すことで時間の流れを擬似的に止める*21、フラウと協力してゆりかごのルルイエを再構築する、ノルンを母体錬成術式に再接続し"悪意の受容体"としての力を取り戻させるなどの干渉を行う。
2部3章にてその姿を現した完全を求める夢――ペルフェによってテルティアと名付けられる。
テルティアはラテン語で三女や三分の一を意味しており、理解を求めるという性質からして第三者や観測者のような意味合いで付けたと思われる。
そしてナコト原書としての完全を求めテルティアを奪還しようとするペルフェに対抗するべく主人公がナコト原書の力を無理やり操ることで自壊を前提とした奇策を打つ。
完全を求めるが故にナコト原書から欠け落ちた一片であるテルティアの損失を見過ごすことができないペルフェはやむを得ず(テルティアの思惑通りに)ダフネから紅百合のナコト写本を引き剥がしテルティアに供与、
そして紅百合と主人公の中に残る母体錬成術式を繋ぎ合わせ拡張することで主人公の身体を使って顕現した。つまりTS。
領域の創造やノルンにすら影響を及ぼすほどの甚大な領域の負荷をあっさり無効化するなどナコト原書の総体から離れてもなお強大な力を有するものの、
それゆえにテルティアの力は使いすぎると主人公の身体では耐えきれず自壊する危険性が常に付きまとっており、自身が力を振るう状況は極力避けるよう努めている。
一方イベント『夢謡う始まりの聖女Ⅲ』では閉じられかけたラズルーカの領域を開こうと抵抗する主人公に力を貸した面々のカットインの中に彼女の姿もあり*22必要ならば力を貸すこと自体に抵抗はない模様。
第2部4章にてユニット化。
主人公とは分離せずそのまま主人公の体を使っている。
そのため、現実世界では主人公と同時に存在できず、主人公とは夢の中で交流している。
力を使うと主人公の体に負荷が掛かるため基本的には表に出ようとしていないのだが、たまには自分で外の世界に触れろと言って体を貸している。
なお、出自故か性行為には積極的。夢の中で主人公と理解を深めている。
ちなみにテルティアとしての容姿はノルンとフラウを参考に新たに構築したものであることがカードエピソードで言及されている。また、エイプリルフールになると1年間で理解した成果を披露してくれる。天丼とか。
マリア・タラスク
cv. 北大路ゆき
異典イベント『祈り背反する寓生』シリーズから実装。
ある日、突如として幻夢境に現れた少女。
マルタと同じタラスクの姓を名乗っている。
本人は自身の名前以外の記憶を失っていると言うが……。
別の世界におけるマルタの妹。マルタが所持している魔導書『黒森の祈り』の別の世界での姿。
彼女の世界ではこちらの世界とは逆にマリアではなくマルタが魔導書の書籍体となっているためマリアは人間の姿で魔導書の使い手側になっている。
マルタに対しては姉として愛しているがかなり倒錯的で監視カメラや盗聴器を部屋やトイレに取り付けたり、主人公が姉と寝てることを察して脳が破壊されて興奮していたりする。
主人公に対しては「ドブカスヤロー」「ドブクソヤロー」と呼んでおり、嫌ってはいないものの気に入らないと溢している。
ユリアナ・メリアドク
cv.北見六花
外伝イベント『倫敦に残す想糸』から実装。
鐘撞き堂に所属している魔術士でウルスラが気まぐれに弟子にした少女。
『師の半世紀を超えた』とまで評されるずば抜けた才覚を持つが、彼女自身は変わらずウルスラを敬愛しており、それ故にウルスラの頭痛の種となっている。
実は幼少の頃魔術士による誘拐事件に巻き込まれた事があり、その際に認識阻害の魔術を無視してユリアナを認識したウルスラに救われた過去があり、
その際に預かったハンカチを長らく返却することも出来ず大事に所持していたが、外伝イベント『倫敦に残す想糸』にて紛失してしまった。
ウルスラはハンカチの件を覚えていない……と思いきやきっちり覚えており、実はハンカチも彼女が回収してご丁寧に補修していた。
……のだが、恥じらいから渡すに渡せずルルイエにまで持ってきてしまった。ウルスラの経歴から10年以上ハンカチを持ちっぱなしであることは確定で、
さらにユリアナ側からもアクションが無かったことが判明した際にはルイーズも呆れ果てることになる。この師弟揃いも揃って面倒くさいな……
鐘撞き堂所属という関係上ルイーズとも交流があり仲のいい様子を見せるがウルスラの事を呼び捨てにするのは不満がある模様。
外伝キャラの中でもかなり特殊な扱いとなっており、キャラクターエピソードは主人公ではなくウルスラ視点、アダルトシーンはIFの未来という異例ずくめの仕様となっている。
ソファス・アシュテレト
cv.榊原ゆい
外伝イベント『悪意に繋従せし隷雷』にて実装。
幻夢境に800年もの間住まうナコト原書に囚われた女性。
元々はナコト原書に対し自らを同化・浸透させることで乗っ取りを企てた優秀ながらも高慢な魔術師だったが、
ナコト原書という人の手に余る強大な魔導書には彼女の術式が全く通じず同化に失敗。
一度肉体が滅び、ナコト原書により絶対服従の奴隷として再構築された。
しかしナコト原書からすればソファスが勝手に自爆しただけで存在を認識すらしていないらしく、主のいない奴隷として800年間放置され続けた憐れな過去を持つ。
カードストーリーでは「失想者に限りなく近い」と失想者ではないかのような説明がなされている。
……のだが、その割にホームボイスでは自らのことを失想者と自称しており結局どちらなのか判然としない。
生前から連続性のある記憶を有しているのだが性格は生前から激変しており、生前の自分の事を黒歴史として認識している。
ナコト原書だけでなくナコト原書に連なる存在をも主として認識しており、外伝イベント『悪意に繋従せし隷雷』ではノルンを主と仰いで「お嬢様」と呼び、
カードエピソードなどでは主人公とフラウも主として扱っているほか、ナコト写本/アサカすら主としてカウントされている模様。
ナコト原書に連なる人間であれば、言葉として命令するとソファス自身の意思すら無視して忠実に実行してしまう。
ちなみに中の人である榊原ゆいは本作の1stOP「深刻のフラグメント」を歌っている。
ノルンと接触したソファスがこれまで表舞台に姿を見せなかったのは彼女があまりにもナコト原書に近すぎる存在であったこと、
そしてナコト原書に連なる存在であれば誰の命令でも忠実に実行してしまうというノルンにとっては致命的と言えるソファスの性質を危険視したため。
実際にソファスはノルンが頑として口を閉ざしていたにも関わらず"母体錬成術式"におけるノルンの役割に言及しただけでなく、
術式が完遂された結果何が起こるか、そして術式を完遂させないためにナコト写本を利用してノルンが術式の破綻を狙っていることまで言い当てている。
ノルンは己の目的のためソファスに自分が許可を出すまでノルン以外の"母体錬成術式"の関係者との接触を禁じることに。
一方ソファスの境遇にも配慮してか同時に「たまに話し相手になってほしい」ともお願いしている。
なお、4章で登場した無限書架のルールについてノルンはソファスから知識を得ており、使い方についてのレクチャーも受けている。
ソファスの独白から、『悪意に繋従せし隷雷』におけるノルンとソファスの出会いは1章と2章の間であると思われる。
表舞台に立つ事を禁じられたソファスは以降のノルンの暗躍を裏で見届け続け、その計画の破綻と再起をその眼で見届けることになる。
さらに6章における崩壊しかけた"ゆりかご"の維持に陰ながら尽力していたことが明かされた。
ジルヴァラ
CV:杏子御津
外伝イベント『人忌む黒翼と愚者』から実装。
幻夢境に生きる失想者の1人。黒い片翼と角を有するが、本人は吸血鬼を自称している。
異端審問、魔女狩りの類によって命を落とした生前の記憶から極度の人間不審を拗らせており、吸血鬼を自称するのも自分があんな存在でありたくないという想いに由来するもの。
人間不信の延長からか他の失想者とも殆ど交流を持たないため彼女を知るゼノも思う所がある模様。
逃げ足が異常に早く、エデルガルドとアンナの2人がかりでなお影すら踏ませないほど。一方ゼノは容赦なく雷撃で叩き落とした。
なお、あくまで自称であるため本物の吸血鬼ではない。血を吸わないどころか見るのも苦手とカミングアウトしている。なんなら血よりもお菓子の方が好きとのこと。
『人忌む黒翼と愚者』では吸血鬼なのに血を飲まないジルヴァラに(勝手に)ショックを受けたアンナが話をややこしくするのを避けるため
エデルガルドがとっさに「吸血鬼なのに吸血しないロックな生き方をするロック・吸血鬼」と口からでまかせでアンナの説得を試み、成功してしまった。
あんまりにもあんまりなあだ名とそれを真に受けるアンナにジルヴァラもキレて思わずぶっ飛ばしてしまった。愚者(アンナ)。
根が良い子なので嘘は言えないタイプ。ジルヴァラは吸血鬼は嘘をつけないと自称している。
温厚だが押しの強いベアトリーサを相手にするとグイグイ押し切られてなし崩しに受け入れてしまう。
生前はピアノの演奏が得意だったようでルームエピソードにて華麗に演奏をこなすが、連鎖的に過去を思い出して苦しむ一幕も。
ギンバネ
cv.歩サラ
外伝イベント『永遠を飄流する風肖』から実装。
『最古の失想者』と評される空を飛ぶことが好きな古株の失想者。
過去にはエンリル、ゼピュロス、志那都比古、エエカトル、窮奇…といった風にまつわる様々な神格の名で呼ばれていたが現在は背中に生えている翼からギンバネと呼ばれている。
ちなみに翼は任意で無くすことも可能。飛行能力を有するが実は飛行において翼は別に必要ない。
自分の名前にも他人の名前にも非常に無頓着で、ソファスの事をソルベやソファーと呼んだり、教わったばかりのフラウの名前すらフライやクラウと間違えるほどの有様。
ただし、どうもワザと間違えているようで「名前を間違えると怒る」という理由から項羽の名前は正しく呼んでいる。
また多くのキャラに甘い対応をさせることが多いフラウに対しても容赦がないことに定評があり、
空を飛んでみたいとおねだりするフラウに対し「え、やだ、おもいし」とすげなく拒否している。
なおゼノによれば過去にはヴィーを抱えて音速で飛んだことがあると語り、後の外伝イベント『虚威纏う厭勝の薄蝶』にて再度実践してみせたことからただ単にギンバネがやりたくない気分だっただけの模様。
記憶の欠落が激しく失想者としては末期と言える状態。現在はもう「空が好き」という思いと「なにかを探していた」ということぐらいしかまともに思い出せない。
一方戦闘能力は非常に高く、外伝イベント『永遠を飄流する風肖』にて強力な虚像に囲まれて苦戦していたジゼルとアルマをフォローした際には、
無数の虚像を一撃で一掃してみせた上にジゼルをもってしても急に出現したように錯覚するほど高い隠密能力を伺わせている。
ティサ
cv.木村あやか
外伝イベント『虚威纏う厭勝の薄蝶』から実装。
ゼノが纏めているコミュニティでは最も新しく失想者として自我を得た少女。悪魔のような尻尾が特徴的。
失想者になりたてのためか良くも悪くも自分が失想者であるという自覚が薄く、想索者に対しても特に悪印象を持っていない。
高慢なメスガキ系少女でその小柄さに反し基本的に態度は大きめ。
言動的にはタバサに近く、そのせいか『虚威纏う厭勝の薄蝶』ではタバサと絡んでお互いがお互いを煽り合っている。なお胸のサイズもどっこいどっこい。
ゼノのコミュニティでは可愛がられて?いるらしく、特にヴィーはティサのリアクションを面白がって遊んでいる模様。
想索者達にティサのことを紹介しておいたと語るヴィーにゼノは一抹の不安を覚えた。
戦うこと対する強い忌避感を抱いており、虚像に襲われてもとにかく逃げて誰かに追い払ってもらっている。
一方ティサを見極めるために放ったタバサの不意打ちをとっさに魔術で相殺出来る辺り本来の実力は高いと思われる。
この忌避感の由来は断片的な生前の記憶にあり、戦いの裏で生まれる悲しみや憎しみを極度に恐れていることに由来している模様。
マリナ・オドネル
cv.飴川紫乃
外伝イベント『遠く夢刻む約束』から実装。
過去にダナとチームを組んでいた想索者。同じチームのリーダーだったジン・ポートマンとは恋人未満の間柄。
ダナの姉貴分という前情報やメイン4章ボス『憧哭に糾する喪切』における彼女の姿に反しその容姿はちんちくりんのちびっ子。ジン兄貴そういう趣味なんですか?
しょっちゅう女性にセクハラしたり余計なことを言うジンの事をよく杖で殴っていたようで、ダナの印象にも残っている。
元は代々続く魔術師の家系の三女だったが、マリナ本人が「大した家格ではない」と語る小さな家だったことからラヴクラフト財団へと身売りされた過去を持つ。
そういった過去から自分の居場所というものに漠然とした不安を持っていたが、ルルイエで出会った仲間達…特にジンに自らの居場所を見出す。
だが肝心なところで芋を引くジンの態度にはやきもきしており、かといって自分から距離を詰める勇気もないことを自虐している。
当時新人の想索者だったダナのことは「気難しい子」として気にかけている。ちなみに当時の切れたナイフのようだったダナに抱いている印象は猫。
本編では既に故人、かつジンと両思いという設定からかルームエピソード及びカードエピソードはアダルト含め全てジン視点というユリアナ以上に異例の扱いになっている。
主人公どころか現状唯一マリナと接点があるダナすら登場しないという徹底ぶり。ただしホームボイスなどでダナが話題に上がることは多い。
項羽
cv.鈴谷まや
外伝イベント『幻世に覇を謳う王威』から実装。
紀元前の中国において「西楚の覇王」と呼ばれた英傑…と同じ名を持つ謎の失想者。項羽を名乗る不審者。
ゼノとは別の失想者達のコミュニティを束ね、自らが統べる領域にて覇王として君臨している。
自らを絶対の強者として認識しておりとにかく傲岸不遜。強大であるがゆえに横暴で自由な振る舞いが許されると自負している。
一方「強者にとって、弱者とは愛でるもの」と語るように非力な存在(と項羽が認識した相手)を庇護するのは強者の役目とも考えており、
『幻世に覇を謳う王威』では蝶を追いかけて偶然項羽の領域に迷い込んだフラウを「蝶追い」と呼んで保護している。
なお自身のカードエピソードで遭遇した主人公のことは雑魚と呼んでいる。下郎に勝るとも劣らぬ凄まじいあだ名が誕生した瞬間である。
配下である失想者達は項羽に対し絶対の忠誠を誓っており、項羽が首を刎ねると言えば率先して首を差し出す様はさながら狂信者。
しかもゼノによれば暴力や恐怖による統治の結果ではないらしく彼女自身のカリスマ性のみで多くの失想者を従えている模様。
その実力も非常に高く、覇王に仕える部下に相応しい実力を得るため数百年もの単位で研鑽を詰んだ凄腕が並ぶ。
その独特な在り方を指してゼノからは覇王理論と評されており、極力項羽には関わらないようにしている。
ゼノをして「幻夢境で敵に回してはならない存在のひとつ」とまで言わしめる項羽の存在は失想者の間では有名なようでソファスなどもその動向を警戒している。
ラフィン
cv.唯香
外伝イベント『排奉する断過の祈り』から実装。
何かを求めること、欲することを極端に忌避し、自分のすべてを捧げる相手を探し続ける失想者。
自分は何も持ってはいけないという強迫観念じみた思想から、肉体の自由すら放棄しており、他人に自分を丸ごと捧げてしまいたいという願いを抱いているが、今のところ彼女を引き受ける者は現れていない。
そういった精神性が格好にも現れている…のだが、両腕がベルトで拘束されいる一方で下半身はベルトと下着らしき紐と後ろ半分しかないスカートぐらいという露出度の高さで、
「排奉する断過の祈り」にてラフィンを探していた七羽がたまたま出くわしたリンやロゼットにその容姿を説明した際リンは言葉を選んで「独特な人」とコメント。
七羽は面白がって変態だと言いたいのならそう言えばいいと笑い、ラフィンは怒って飛び出してきた。なおカードエピソードによれば以前は足も縛っていたとか。
知人である項羽はその有り方を面白がって「芋虫」と呼んでいる。
どう聞いても罵倒の類だが曰く「道化であっても愚者ではない。己の矛盾に気付いていた上で、足掻いている」として項羽的には見世物として気に入っている模様。
同じく知人である七羽もまた「いらないと思うものを押し付けられて喜ぶものがどこにいる」とラフィンの矛盾を指摘しているが、
ラフィンもこの点は理解しており、得たくないから捧げたいのに捧げるためには得なければならないという矛盾を嘆いている。
そして七羽はその場に居合わせたリンやロゼット、フラウ達に(互いが平行線なら)あとはお前たちの想いを押し通すしかあるまいと焚き付けた。なお張り切ったリンがいきなりウッカリをやらかして不意打ちのタックルをぶちかまし失神するハメに。
その願望からわかる通りドMだが、他者に支配されることを欲する精神的Mであり、肉体的苦痛を快楽に感じるタイプではない。他の失想者には単純にドMとだけ思っている者も多く(というか恐らくMっ気の区分が理解できず)、アイアンメイデンなどの拷問器具を贈られたりしているが、断っている。
一方、精神面のMっ気の深度はかなり深く、首輪を贈られ喜んだり、項羽が流石に受け入れられないほどの屈辱だろうと考えた扱いにむしろ喜んでどん引かせたりしている。
ちなみにアダルトシーンでは本作では珍しい喘ぎ声…いわゆるオホ声が混じるため苦手な方は注意。
イリア
cv.みたかりん
外伝イベント『忌労示す睡惰なる察看』から実装。
労働や役割を忌避し、日がな一日お昼寝や日向ぼっこを満喫している失想者。
勘が非常に鋭く、なんとなくで吉凶を言い当てることができるらしいが、本人が労働を嫌うためその力が振るわれるのは稀。
生前は直感に由来する予言のようなことをしていたが、これがよく当たったことから多くの人から求められ、
その人々に答えるために多くの言葉を伝えようと努力していたが、予言は常に完璧ではなかったが故に最後は人々により処断されてしまった。
そういった出自から働かなければ良かったという後悔を抱き、現在のイリアはとにかく「働きたくない」「労働は悪」というニート気質の性格になってしまった。
もっとも失想者にとって労働は必要なものではないためゼノもこの点は特に問題視していないようで、基本的には彼女に頼み事をしないようにしている。
失想者になった現在も予言のようなことが出来るのだが、具体性に乏しく大雑把なものなため『忌労示す睡惰なる察看』にて遭遇したウルスラは否定的な反応を見せている。
ただし予言自体は当たったと言える範疇で、ウルスラによくないことが起こるというイリアの言葉の後、実際にウルスラはいつも通り虚像に追いかけられていたティサに追突されている。
おまけにティサに絡まれるわ直前に大見得を切っていたせいでルイーズにも煽られるわで中々散々な目にあっている。ただし虚像の処理はルイーズに押し付けた。
労働中毒のルイーズの有り方に対し、もう少し自分を大切にした方がいいんじゃないでしょうかと口を挟むイリアだが、
「誰かに何かをしてあげたいって思うのってわりと普通のことじゃない?」「例えば、友達に手を貸すとか、恩人が困ってるなら協力するとか。私にとっての仕事て、そういうのと同じかなって」とルイーズは返し、
「働くってことにもいろいろあるし、働かないってことにもいろいろある。それだけじゃない」と横で聞いていたティサが大雑把にまとめている。
それでも納得がいかない様子のイリアだったが、主人公の問いかけにより本当に働きたいと思える何かがあるなら知りたいという想いを抱いた…が、とりあえず天気がいいので昼寝を続けることにした。
ユー
cv.夏野こおり
外伝イベント『巡り継ぐ花蕾の揺籃』から実装。
ラヴクラフト財団の強化魔術士計画の一環で生み出された魔術士。
優秀な魔術士を生み出すために母親が優秀であるべきという理論から生まれた強化魔術士計画に付随する『ウテルス計画』の被験者。
ウテルス計画とは大雑把に言えば優秀な魔術士を産み出すためには母体も優秀であるべきという優生思想を元にしたもので、
その被験者であるユーは優秀な魔術士の親に相応しい能力を得るためトレーニングなども行っており、魔術士としての能力は高い。
この計画は人の生殖には時間がかかり非効率で成果がすぐに出ないため凍結され、財団所属のエージェントとして任務をこなして過ごしている。
そして『巡り継ぐ花蕾の揺籃』ではひょんなことからある大規模テロを目論む組織を潰すため財団と鐘撞き堂、防疫修道会の三組織がそれぞれの思惑の元に手を組んだ共同殲滅戦に参加。
この時ユーは鐘撞き堂から派遣されたユリアナ、防疫修道会から派遣されたロゼットとチームを組んで全拠点同時制圧のうちの一端を担うことになる。
この縁から2人とは友人関係であり、連絡先も交換してる模様。
カードシナリオではもしユーが想索者としてルルイエに来ていたら、というifになっており、
「まるで整合性のない夢みたい」「でも……悪い夢じゃ、ない」と想索者となった現状を表現している。
なおそんな状況でも役割は忘れておらず、出自も相まって主人公の事を繁殖の相手として注目している。
凍結されていた計画であるがメイン第一部終了後に思わぬ形で彼女に母体としての役割が求められることになる。
その役割とは受精卵の生育環境としての母体提供。明言はされていないが恐らくタイプヴェナティオ――ソーカとアイカ2人の代理母である。。
2人の名前をつけたのはユーであり、遺伝子上のお母さんの名前から一文字貰い、「綺麗に咲く花みたいな子になってほしい」と語っていることから、
ソーカとアイカは漢字で書くと「想花」「愛花」といった字になると考えられる。
これらに加えAファクターの設定を踏まえるならばほぼ間違いなく"遺伝上の母親"とは亜紗花の事を指している。
ユーは子どもには会えないことを自覚しており、わずか数ヶ月で想索に投入するために肉体の急速成長を前提とした2人の代理母となったユーは恐らく第二部開始時点では死亡しているか廃人になっている可能性が高い。
「無理に産まれて、無理に育てられて、きっと命も限られることになるだろうけど、それでも……幸せを見つけて欲しいな」
彼女の祈りはアイカとソーカに届くのか。
鬼橋 紫陽花
cv.蒼乃むすび
外伝イベント『陽輪に傍咲く四葩』から実装。
火乃渡莉瀬に仕えていた分家筋出身の侍女で、主に勝るとも劣らない剛腕の武闘派陰陽師。
莉瀬の回想でたびたび登場しており、かねてから差し入れのケーキを巡って殴り合っただの笑顔で莉瀬の頭を踏みつけ泥溜まりで溺れさせようとしただの、
おしおきと称して莉瀬を全裸にひん剥いた上で首輪をつけて庭を散歩させただの凄まじい逸話を無数に持っているやべーやつ。得物のメリケンサックをかわいいと評する女。
しかし莉瀬にとっては火乃渡家における唯一の味方であり、紫陽花もまた莉瀬のことを大事に思っている。
意外にも火乃渡の男尊女卑の思想自体は否定しておらず、拳を振るうのは男の役目だから女は飯炊きでもしていればいい…というのであれば納得するとは本人の弁。
しかし現実はそうではなく拳を振るうのも女の役割である以上、女尊男卑にしろとは言わないが分は弁えろというのが紫陽花の考えであり、
火乃渡に蔓延る歪みはいつか大きな禍となり取り返しのつかないことが起こると半ば確信している。そしてその流れで皺寄せが自分にくることも。
『陽輪に傍咲く四葩』ではとある要人の護衛任務に駆り出された際に、要人が問題を起こし狙われることになったある組織――ラヴクラフト財団からの刺客であるざくろと会敵している。
戦闘自体はざくろが遠巻きに人の目がある状況で魔術の隠蔽を強いられる中、身体強化により隠蔽を気にせず戦う紫陽花が性格の悪さも相まって終始ペースを握り続けたが、
本命の襲撃要員として別ルートから潜入したユーが警告を済ませたことで陽動役だったざくろは目的は果たしたとして戦闘を放棄。決着がつくことはなかった。
両者の別れ際に紫陽花はざくろを見逃す礼の代わりとして「もしもいつか、あなたが私の仕える人に会った時は、彼女の助けになってあげてください」と願い出ており、
何の悪戯か、ざくろはその後紫陽花が仕えていた莉瀬と想索者として轡を並べることになる。なお具体的な人物像は全く聞かされていなかったが事前に紫陽花の言った通り莉瀬を見てすぐに察した。
カードエピソードは莉瀬視点。アダルトエピソードはユリアナ同様主人公とのIFとなっている。
アダルトエピソードにおける世界では紫陽花の死亡より前に莉瀬と2人で火乃渡家を飛び出したらしく、莉瀬と同じく想索者として活動している模様。
サクラ・オズボーン
cv.藤崎紗矢香
外伝イベント『往憶を辿る追景』から実装。
少数なれど精鋭揃いの武装集団、メアリー・ウォーレン魔術傭兵団を率いて戦った初代団長。
「戦狂わせの魔女」なる異名を持つその正体は、傭兵団を率いる長には似つかわしくない穏やかな女性。
「争いが本当の意味でなにかを与えてくれることなんてない」として紛争を嫌っており、
背景にある金銭的・政治的事情を理解はしつつもそんなものがなくても人は生きていけるはずであると信じている。
しかし大多数の人間がそうではない以上、それならば自分も同じ舞台に立つ…争いを以て争いを淘汰し、武力にて争いの火種を駆逐する矛盾した在り方を決断し、傭兵団を立ち上げた。
そういった気質であるためサクラ本人は戦闘よりも話術による交渉を得意としており、
『往憶を辿る追景』では諸事情からルイーズを襲撃し、巻き込まれたエデルガルドによって撃退された敵集団と対話。
彼らが抱えていた情報を短時間で引き出した手腕を指しエデルガルドからは「天然自白剤」と評されている。
副団長のエリザは幼馴染、旺華とは親友の間柄だが両者の中が悪いことについては悩みの種。
ちなみにSSR旺華[鬼の咆哮]のカードエピソードではサクラとエリザの仲が悪いと語られているが旺華視点ではそういう認識なのか設定が変わったのかは不明。
経緯は不明だが旺華が不在だったタイミングで何者かによって暗殺されている。この暗殺については謎が多く『往憶を辿る追景』でも触れられることはなかった。
そして後任としてエリザが団長の座に就いたが、以降のメアリー・ウォーレン魔術傭兵団はその方針をより先鋭・過激化させたものへと変質しサクラの理想から離れていくことになる。
旺華はあまりにもスムーズなエリザの団長就任の流れから暗殺の首謀者はエリザではないかという疑念を抱いているが…?
カードエピソードは旺華視点。アダルトエピソードはやはり主人公とのIFとなっている。
主人公と出会った経緯が不明なほか、アダルトエピソード2では傭兵団の事務仕事をしている描写があるためルルイエに合流したのかは曖昧になっている。
余談だが、名前の元ネタはおそらくセイラム魔女裁判において最初に魔女として告発された女性の1人であるサラ・オズボーンだと思われる。
彼女はエリザベス・ハバードらによる告発により魔女とされ犠牲となったが……。
ユーファ
cv.青葉りんご
外伝イベント『寡斯切捧の星慧』から実装。
リンが姉のように慕っていた少女。
高い戦闘能力を持つ『道具』を作り出すことにとりつかれたある魔術師のもとで様々な実験を受けてきた。
元々の素質が高かったことに加えて魔術や薬物による肉体改造にも適合できたためリンの当初比2倍3倍ほどの力が出せる。
その片鱗として『寡斯切捧の星慧』では熊一頭を軽々引き摺れるほどの膂力を披露している。
素体として優れた素養を持っていたため魔術師からは(あくまで道具としてだが)大切にされていたようである程度の自由が保証されていた。
ユーファがリンを大切にしていたことでリンもまたユーファを縛る首輪として魔術師も価値を見出していたほど。
もっともユーファが狩りに行く際には非常時には囮にするよう告げてユーファを苛立たせている辺りあくまで本命はユーファだったと思われる。
なお、リンのカードエピソードやイベント等で語られていた通り、そして自身も想像していた通り実験に実験を重ねすぎたことにより最終的にユーファは暴走。
魔術師や彼が連れてきた子ども達を皆殺しにし最後は自らリンによって止められることを望み息の根を止められた。
ユーファ実装から1年半ほど前に開催されているお盆イベント『去影が囁映する奥心』の報酬であるSRリン[蛍火導く再逢]のカードイラストにはユーファと思しき少女が(白い布を被っており顔の大部分が隠されているが)先行して描かれており、
当イベントも(当時はまだ名前が明かされていなかった)ユーファとの関連性が非常に強いリンとロゼットを中心としたストーリーとなっている。
魔術師の研究成果を目当てに定期的に通っていたダフネとは知り合いで『寡斯切捧の星慧』ではお互いに皮肉を飛ばしながら会話していた。
カードエピソードは設定上故人のキャラとしてはユー以来となる主人公視点。
リンと共にルルイエに合流したIF設定になっている…のだが、身体の成長が止まってしまったらしく色々な意味で大きくなったリンに反しユーファは小柄なままとなっている。
アーデル・ルイス
CV:葵時緒
外伝イベント『喪却の刃に想馳せし情焔』から実装。
防疫修道会に所属している司祭。
異端の魔術師からロゼットを保護し教育していた人物。おじさんじゃなかったんだ。
かつてヴィクティムによって家族を失い、それによる怒りと復讐心により防疫修道会に所属した。しかし、復讐心は晴れず、いつしか戦いに虚しさを覚えていた時にロゼットと出会い、それ以降は防疫修道会にしては珍しい穏健派となっている。
熟練の司祭であるため戦闘力は高く、ロゼットが稽古で一本も取れていないほど。
ロゼットのことは娘のように可愛がっており、ロゼットに着せるための服を買い込んで箪笥を埋めていたり、メインストーリーの1部と2部の間の時期と思われるロゼットからの手紙が来た時は歓喜していた。なお、直後に主人公(男)の存在を匂わされ動揺していた。
密かな趣味として日本の官能小説を嗜んでいるらしく、ロゼットの出自不明だった寝室語録は彼女の本からだと思われる。
当人も当然、寝室ではそこから得ただろう知識を持ち込み、大胆な隠語を用いるが、ロゼットほどの突き抜け具合は無い。是非、ロゼットとの3P寝室で弟子の成長ぶりに刺激を受けていただきたい
ジュリア・メルローズ
CV:天知遥
外伝イベント『白景に清糾する贖跡』から実装。
トワイニング家の傍流であり代々使用人として仕えてきた家系の生まれの少女。トワイニング本家よりタバサとリュカの暗殺を命じられたが2人を殺す気はなかったため、睡眠薬を盛ってどこかに逃がそうとしたところをタバサに目撃されて失敗。暗殺失敗により家族ともどもトワイニング家から追放されている。
この一件、実は初年度のイベント『昔日を偲ばす絶佳』にてタバサの視点から言及されていたものであり、約3年前越しの真相判明となった。
トワイニングから追放された後は貧乏になったが本家とソリが合わなかった両親は気にしておらず、ジュリアとも非常に仲の良い家族関係のまま暮らしている。
魔術士としてはゴーレム製作を得意としているようで、ノルンも認めるほど高性能な『プチ』というゴーレムを自作し使役している。
このプチ、機能は充実しているのだが何故か女性にセクハラするという悪癖がありジュリアを困らせることも。
ルルイエの来る前のノルンとは財団からのある任務で一緒になって以来友人同士で、兄妹に会う前の人間嫌いで捻くれ者のノルンも心を許していた。
またタバサ同様に小さく本人も気にしている。なおトワイニングの血のようでタバサの成長の可能性が減った模様。
第7回目の人気投票の結果により2024年の5月2日より外伝ユニット初となるレギュラー枠への昇格が行われ、はじまりの絆の実装と今後はレギュラーキャラ同様の季節衣装を出すことが発表された。
メチル・メルキュリィ
CV:東シヅ
外伝イベント『侈情に決す患難抹恕』から実装。
代々続く医者の家系に生まれた少女。
元ラヴクラフト財団に所属していたが、現在はハエレシスに所属する魔術士。
ダフネやサーシャ、ソーカをはじめとしたハエレシスの面々に肉体改造を施した張本人でもある。
人の不完全さという疾駆を取り除きたいと願っており、その目的のためなら禁忌にも手を出している。
医者としてのポリシーとして患者の同意を得ない医療行為はしないと決めており、逆に患者に生きる意思があるなら最大限力を尽くす性格で、過去には死にかけていたリィンやリンドマン姉妹との交戦で重傷を負ったエデルガルドの治療をしており、リィンからは意識が朦朧としていたため顔は覚えられていないものの尊敬されており、髪型を真似されている。
ラブクラフト財団とはその自身のポリシーに反して本人の意思を無視して強化魔術士を作っていたことから決別したと語っている。
医者としては立派なのだが、言動は完全なメスガキであり誰彼構わず煽っており、寝室ではメスガキっぷりを遺憾なく発揮してくれる。わからせもあるよ!
ゼロ
cv.桃山いおん
囚われていた主人公を脱走させた謎の女性。
幻夢境について深い知識を有し、彼を助けることを至上命題としている。
フラウを発見するも、背後からノルンに心臓を潰され死亡。
その後は幻夢境に残った残留思念が映像のように過去を映し出すのが目撃されるようになる。
その正体はかつて幻夢境に散るも母体錬成術式の一部に組み込まれ、そこからこぼれ落ちた『現象』のようなもの。
現代から数十年前に想索者として活動していた人物。
彼女の原型となった女性は胎内に愛する男との子が宿っており、その子供が器と受容体の原型となった。
つまり主人公、ノルン、フラウにとってゼロは母親のような存在と言える。
子供たちの幸せのために術式を破綻させようと、フラウが誰かと結ばれ無垢ではなくなることを計画するが、ノルンはその程度の誤差はナコト原書に修正されると考えたため自ら動くことを選んだ。
ノルンに殺害される前に主人公に自身の欠片を託しており、それが残留思念と結合することで復活。
亜紗花をナコト原書の母体とするため自ら犠牲になることを選んだノルンを救うため、最初で最後の母親らしいこととして自らを代償にノルンを蘇生させた。
なお、公式Twitterはゼロの名義になっており、『とのフラの清楚担当』『真のヒロイン』を自称したり、新規に実装されたヒロインの寝室シーンを局部の隠れたCGと共に喜々として解説する姿にユーザーからは『清楚さん』『寝室実況者』『寝室ソムリエ』の名で呼ばれている。というか本人も自覚している。
ちなみにTwitter上にて掲載されている『とのフラ4コマ』によればその名に反して日本人。亜紗花「ゲーム本編でも出ない情報ここで出すの止めてもらっていい!?」
ダフネ
cv.一色ヒカル
ルルイエを強襲した魔術士。ナコト写本《紅百合》を強奪した第二部における騒動を引き起こした主犯。
ざくろとは同期の強化魔術士で、過去には《黒薔薇》…現在亜紗花が所有しているナコト写本の適合実験を受けたことがあるが、適合実験は失敗。
さらにこの時、身体機能と魔術の才の大半を喪失したことでラヴクラフト財団から見限られる羽目に。
財団への復讐のため魔術士界隈における禁忌に率先して手を出す危険な集団「ハエレシスの棺槨」に参加。
V化現象の応用による魔術能力の拡張を受け、さらにラヴクラフト財団の施設を襲撃したことで手に入れたと思しき「因子」によってナコト写本を扱えるAファクターとなり、
同時に強奪したナコト写本《紅百合》と人造ヴィクティムを用い、ハエレシスの魔術士達と共にルルイエを直接襲撃する。
幻夢境では利害の一致したナコト原書の夢の一片――『完全を求める夢』の後ろ盾を得ており、
交換条件である主人公の確保と引き換えに、前払いという形でナコト原書の力を一部借り受けている。
優秀な魔術師ではあるのだが、生来の自信家気質故か傲慢さや慢心が目立ち第二部1章だけでも2度割り込みを許しており、さらにざくろによれば昔からの悪癖である模様。
また、Aファクターとなった際に大量の「因子」を取り込んだことで髪色が変化しているらしく、
Aファクターの設定や亜紗花[仇花の継珠]のカードストーリーを踏まえるなら、髪色が亜紗花とよく似た赤色に変化したのはそれだけ「因子」…現状ただ一人ナコト写本に適合した赤井亜紗花という人間に自らを寄せているという証だと思われる。
それを証明するように第一部以前の時系列となる外伝イベント『寡斯切捧の星慧』にて元は黒髪だったことが明かされている。
このような人物ではあるが、ざくろからは慕われていたようでダフネのことは姉さんと呼んでいたり、彼女から教わったと思われる酒のついての話を得意げに語っているが自分は飲めないので恥をかいていたりする。
ダフネ側もざくろのことは多少なりとも気に掛けていたようで、ざくろのことは「強引に引っ張らないとどこにも行けない弱虫」と評して子供の頃は引っ張り回していた模様。
余談だが、ダフネを演じる一色ヒカルは本家『Deep One』にて斎野家の後見人である一葉を演じており、
フラウとノルン、ゼロとざくろのような特殊な例(とコラボキャラ)を除けばキャスト被りが存在しなかった本作では初めてとなる本家キャストとの重複例となった。
システム
キャラクターを育成しメイン5人+サブ5人でパーティを編成して戦闘をクリアしていくRPG方式。
メインに同じカードのユニットは編成できない*23。
戦闘は半オートバトル方式で、プレイヤーはスキル発動のタイミングのみ操作可能。
フルオートモードに設定すればスキルゲージが貯まっているタイミングで自動で発動する。
キャラクターには装備品を最大4つまで持たせることができ、所持するアイテムによって能力に補正がかかる。
なおSR以上のアイテムには特殊なアビリティが付いているが、アビリティ1とアビリティ2の効果は片方しか有効にならない。
たとえば炎属性ユニットが同じ炎属性の装備を所持している場合、同属性で有効になるアビリティ2の効果が発揮されアビリティ1は無視される。
コンテンツ
出撃
ストーリーやイベントなどでバトルを行う
通常クエストはいわゆるメインクエストにあたるもの。フルボイス*24で進行する『ナコト原書』に迫る物語。
2021年11月に実装された第7章『夢界深境』をもって第一部が完結。現在は回想から(EXステージを除き)7章までのストーリーが全て閲覧可能。
2022年5月より第二部が開始。2024年4月時点では第5章『残花白狂』まで実装済み。
現状全ての章に専用の挿入歌が用意されているという特徴がある。
また、一部では1つの章を最後までクリアするとその章におけるEXステージが解禁され、別キャラ視点による裏話やその章に登場しなかったキャラによる番外編といったストーリーが展開される。こちらはボイスなし。
さらにプレイヤーランク35以上の場合はハードモードも合わせて解禁され、覚醒用の素材や通常クエストでドロップする一部装備に対し追加能力が付与された特殊な装備が入手可能。
この特殊な装備は通常のものよりステータスが割増になっていたり、装備アビリティが強化または追加されている。
イベントは期間限定イベントや高難易度の幻夢回廊に挑戦できる。
イベントの形式としてはステージクリアごとに貰えるポイントを稼ぐことでポイントに応じて報酬を獲得していく累計ポイント型、
ステージでドロップする前後半別で3つのアイテム計6種類のアイテムを集めてキャラや素材と交換するアイテム収集型、
他のイベントより手強い敵が登場しこれを撃破していく降臨戦の3種。
前者2つが前後半にわけて2週間開催、後者は1週間開催。
復刻開催時は全て1週間の開催となり累計ポイント型、アイテム収集型の2つは前半準拠の簡易版として調整される。
曜日クエストでは曜日ごとにキャラや素材の育成素材が入手できる。ただし最上級ランクのクエスト2種類は日に5回までしか挑戦できない。
また、曜日外のクエストも一つだけ解放でき、二つ以上解放する場合は専用のアイテムが必要。
属性クエストでは単一の属性でパーティを構成する。覚醒用素材やスキンの入手に必要なドロップアイテムが入手できるが日に2回しか挑戦できない。
アリーナでは他のプレイヤーが編成したパーティと戦いポイントとメダルを獲得していく。ポイントが増えるとランクアップし報酬が貰える他メダルをアイテムと交換可能。
ポイントとメダルは自パーティの構成人数が多く、より短いターンで勝利するほど多く貰えるため、1ターンで倒せる単騎~二人程度のユニットをパーティ1に設定する『紳士協定』が一部プレイヤーの間に暗黙の了承として存在する。
挑戦権は毎日12時と18時に5ずつ回復し10までストック可能。またアリーナの期間切り替えの際に全回復する。
タワーでは開始後は編成不可状態のパーティで複数のクエストを連続して攻略していく。クリアごとにポイントが入手でき踏破すればより多くのポイントが貰える。こちらもアイテムと交換可能。
ただしタワーは1日1回しか挑戦できず、挑戦権も1しかストックできない。
編成
パーティを編成する。
通常のパーティとアリーナとタワーでそれぞれ異なるパーティを設定できる。
ただし装備アイテムはユニット依存のため場合によっては都度入れ替える必要がある。
ユニット
N、R、SR、SSRの4つのレアリティが存在しNは2段階、R以降は4段階の限界突破が可能。
Nはプレイ開始時点および通常クエスト更新時に合わせて実装される新ユニットが配布されるほか通常クエストでのドロップでも入手可能。
R以降はガチャやイベント報酬などによる入手となる。
なお現状NとRが存在するのは初期実装キャラ21人と通常クエストの追加に合わせて実装されたキャラ*25のみ。
また、NとRはそれぞれルルイエ内での制服?と幻夢境内での戦闘装束の立ち絵イラストが用いられているが、
SRとSSRは(簡易なアニメーション付きの)一枚絵のイラストとなっており、バトル中のスキル発動時のカットインとしても用いられる。
キャラユニットの強化アイテムでのレベリング*26や限界突破、スキルやアビリティの育成が行える。
レベルは初期の時点では上限50だが、アイテムや同ユニットを用いての限界突破に応じて60→70→80→90とキャップが解放されていく。
基本的には無凸50のSSRより4凸90のRの方が強いので序盤は入手しやすいRやSRの育成も重要。
スキル強化は同レアリティ同キャラのユニットを使うと100%の確率で成功する。
装備
装備アイテムの強化や進化を行える。
ユニットとは異なり装備のレベリングは合成が必要でレベル上限に達した装備は同名の装備を重ねる、または専用の素材『昇華の欠片』『昇華の結晶』を使うことで進化しレアリティを昇格させることが出来る。
N→R→SR→SSRの順で、N→R→SRまでは同名装備であればレアリティは不問だがSR→SSRにはSR以上の同一装備か『昇華の結晶』が必要になる。
SR以上になると装備ごとにアビリティが解禁される。このアビリティは装備の属性とは異なる属性のユニットが装備した場合に適用されるアビリティ1と装備と同じ属性のユニットが装備した場合に適用されるアビリティ2に分かれており、この2つのアビリティは重複せずどちらか1つしか適用されない
またSSRの装備のレベルをカンストさせると完全強化装備と呼ばれる状態になり、倉庫や手持ちにある装備としてはカウントされなくなる。
さらにキャラではなく編成ごとに紐付けされ自由に装備できるようになるが、完全強化装備の所持数以上の数を装備してしまった場合は所持数分しか効果を発揮しない*27ためうっかり所持数を超える数を装備させないよう注意したい。
大別すると青背景のノーマル装備と、虹背景のユニーク装備の2つに分かれる。
基本的に強いのは後者だが後者なら必ず当たりというわけでもない。
ユニーク装備は主にイベント報酬の他、通常クエストの一部ステージでも入手可能。
ちなみにメニュー画面の設定からドロップした装備の送り先を「全て手持ち」「ユニーク装備のみ手持ち」「全て倉庫」から選択可能。
さらに通常クエストのハードでは通常クエストでドロップする一部装備に対し追加能力が付与された特殊な装備が入手可能。
装備のステータスが割増になっていたり、装備アビリティが強化または追加されている。
追加されるアビリティは武器ごとに3パターン用意されており、HPやATKの強化といったステータス強化にクリティカル発生率や状態異常耐性の強化などから選ばれる。
メモリア
編成における追加要素。編成におけるメインとサブを参照する特殊な装備アイテムのようなもの。
大別するとキャラクター2人が描かれたキャラメモリアと背景のみの背景メモリアの2種類がある。
フルボイスによる個別のミニストーリーなどもあるため基本的にメインになるのは前者。
前者にはさらにレアリティを昇格させていくと幻夢石(無償)、特別ストーリー(アダルト、メモリア対象キャラ2人との3P)、ナコトコインなどの報酬も設定されている。
メモリアを装備させるとステータスが強化させるほか、協力攻撃の発生率と威力に補正がかかり、
メモリアに描かれた2人がメインとサブに設定されている編成に装備させた場合は協力攻撃発生率に追加補正がかかるほか、協力攻撃がUnison Attackに変化する。
このUnison Attackはメモリアイベントにおいてアーマーゲージを破壊する特攻効果があるため同イベントでは重要視される。
対象となるキャラは異典版でも構わないため、亜紗花と七羽のメモリアはアサカと天魔でも条件を満たすことが出来るほか、同じように亜紗花とアサカのメモリアは亜紗花と亜紗花と読み替えることも出来る。
なお協力攻撃自体はサービス開始当初から存在したがダメージが出ない上に敵のスキルゲージをみすみす上昇させるため嫌厭されてきたという背景があり、Unison Attackも同じ欠点を抱えていたことからさらに上方修正が入り、通常協力攻撃がサブユニットのATKを参照するところが通常攻撃によるダメージに変更されたほか、敵の被ダメカットバフを無視する仕様になった。
メモリアには紅、蒼、翠の属性があり、それぞれ与ダメージに比例したHP回復、ターン終了時のスキルゲージ増加、状態異常耐性といったアビリティを有している。
ちなみにメモリアのイラストは基本的にはとのフラに関わりのあるイラストレータが描いたものが中心だが、一部には外部からのゲスト絵師が担当するものもある。
ガチャ
幻夢石というアイテムやチケットを消費してR以上のユニットを獲得できる。
有償石しか使えない代わりにピックアップユニットの排出律が高いガチャと初回のみ無料で10連分回せるほか無償石で回せるガチャの2種類が並ぶことが多い。
また、ガチャを回すとおまけとして交換所で使えるルルイエコインが入手可能。
初回無料のガチャでもちゃんと3個貰えるが、ステップアップ系や下記の限定ガチャでは貰うことが出来ない。イベント報酬としても幾らか入手出来る。
イベントに絡んだ期間限定ガチャではルルイエコインに代わって専用の交換アイテムが実装され限定SSRやルームでのみ使用可能な限定スキン2種が入手可能。
天井要素ではあるのだが交換レートは高めに設定されている*28ためご利用は計画的に。
期間限定ガチャを除く有償ガチャではナコトコインが入手可能。上記の限定ガチャの交換アイテムに変換出来るほか、装備用の汎用進化素材『昇華の欠片』『昇華の結晶』やイベント装備復刻ボックスなどと交換が可能。
他にも召喚するたびに特典が付いているステップアップガチャなどが期間限定で置かれることもある。
ルーム
キャラクターの個室。
家具アイテムを配置してハウジングしたり所持しているユニットから衣装を設定したりできる。
また設置した家具によってはAPやアイテムが時間経過に応じて入手できたり、ショートストーリーが解放されることもある。対応する家具はリストから確認可能。
カードエピソードでは最初から解放されている『はじまりの絆』と各カードごとの適合率によって解放されるエピソードが閲覧可能。
適合率によってユニットの能力も強化されるが、一部エピソードの解放には限界突破も必要になる。
『はじまりの絆』はカード未入手のキャラでも解放されているため『開始直後から20人以上のヒロインのR18シーンが閲覧可能』という謳い文句に嘘はない。
おおよそ月初頃に開催されるステップアップガチャの特典として入手できる特殊な家具『スペシャルルーム家具』というものも存在する。
一般版ではただの設置できる家具の一つでしかないのだが、R-18版ではこの家具を対応するキャラの部屋に置くことで特別なアダルトイベント…3Pイベントが閲覧可能。
閲覧のために対応しているキャラは1人だが登場キャラは2人。
ミニゲーム
1日1回プレイ可能な初期組21人のSDキャラが幻夢境らしき場所でレースを繰り広げるよく分からないゲーム。
5人のうち1人を選択し、選択したキャラが勝利すると6000ネモ、敗北すると2000ネモ貰うことが出来る。はした金。
ただしアニバーサリー記念などで極稀に報酬が幻夢石になることがあった…のだが、このポジションは後述するレースに引き継がれた。
SDキャラが荒れ果てた荒野のような土地をひたすら走り、やたら深い断崖絶壁や池や川と呼ぶには細すぎる何か、道端の岩を飛び越え降ってくる隕石を避けていく。
5人のうち3人が上記の障害で脱落し残り2人になると残ったキャラ同士で会話が発生しその後勝敗が決まる。
ちなみにプレイヤーが選択したキャラは残り2人になる(=会話イベントが起こる)までは確定で生き延びる。
元々は事前登録キャンペーンの一環で用意されていたもので、サービス開始と共に撤廃されたが好評?により復活したという経緯がある。
レースゲーム
アニバーサリーなどの特別なタイミングで開催されるミニゲームから派生した1日2回プレイ可能なやっぱりよく分からないゲーム。実況まで増えた。
スピード、スタミナ、パワー、気力の4つからなるベースステータスを強化し、様々なアビリティを持つキャラを組み合わせてG1~G7までのレースに挑む。
4つのステータスはそれぞれ隕石、水場、岩、谷を突破する際に必要なもので任務報酬で貰える強化レースポーションを使用して強化していく。
完走すると初回報酬があるほか勝利ごとに最大150個の幻夢石、敗北すると最大100個の幻夢石と出走レースに応じたポーションが貰える。
デフォルトで開放されている亜紗花以外はブリジット、カティア、ダナ、エデルガルドが幻夢石での購入、
ジゼル以降のキャラは専用のSDキャラ交換チケットでの入手となり、入手状況は次回以降のレースでも引き継がれる。
第5シーズンからは出走制限が掛けられるようになり、デフォルトで有している亜紗花以外のキャラは1日に1回しか出走出来ず、亜紗花のみ2回出走可能。
なお低確率で出走直後に後方からフラウが猛ダッシュしてレース参加者を追い抜いた…と思いきや躓いて転けてしまう演出が入る場合があり、この場合はレースが強制終了し勝利扱いとなる。なぜ…?
また出走開始前に(出走キャラを含めた)無数のSDキャラが無作為に並んでいる場合もある。酷いときには同じキャラが画面内に4~5人いることもザラというバグのような絵面だがレースが始まるとスッと退場するのも含めてどうも仕様通りの挙動である模様。
コラボイベント
それなりに頻度が多い。
初期は版権元のネクストン作品とのみコラボしていたが、その枠が外れてからは他のゲームがコラボしたことがない作品とコラボすることが多い。
夢幻を想う胡蝶の絆紡
DMMのコラボでお馴染み『恋姫†夢想』とのコラボ。
実装キャラは曹操(華琳)、劉備(桃香)、孫権(蓮華)の三君主。
復刻イベントではロゼットが諸葛亮、ルイーズが関羽のコスプレスキンが実装され、恋姫世界に迷い込み衣装元の2人に間違われながら問題を解決しつつ元の世界に帰るシナリオが追加された。
幻夢に結ぶ友朋の瞬刻
『戦国†恋姫』とのコラボ。
実装キャラは織田久遠信長、滝川雛一益、竹中詩乃重治。
復刻イベントではエーリカと莉瀬が戦国†恋姫世界に迷い込み、再開した久遠とその妻の斎藤結菜から衣装を借りるという形で2人にスキンが追加された。
ちなみに恋姫†夢想と違い、久遠以外のイラストレーターはこちらでも担当キャラがいる絵師ではあるがコラボでは絵師は変更されている。
現夢に祈ぐ刹那の縁刻
原作こと『Deep One -ディープワン-』とのコラボ。
実装キャラは斎野九花、佑姫カスミ、比奈森沙耶。ユニット化はしなかったが主人公である斎野尚哉も原作で使われたスチルを引っ提げて登場する
実装キャラの内カスミのアダルトシーンは原作本編には無く、今回が実質初となる*29ことにプレイヤーからは盛大に突っ込まれた。
原作とのコラボだけあって世界観に触れる箇所もあり、時系列は原作から半世紀ほどでカスミはとのフラの時系列においても鐘撞き堂の所属になってる他、原作においてはラヴクラフト財団は噂程度の組織、防疫修道会はその時代でも危険視されているなどの情報が開示された。
ちなみにシナリオ中亜紗花が九花と握手したことで察した何かや、帰還のため手段としてフラウが語った「九花がいたら、みんな、いるべきばしょにもどるの」という言葉の意味は九花が持つとされる斎宮本家の魔導書に関連した原作の核心に迫る重大なネタバレ案件。危うく原作のネタバレをしかける亜紗花。
復刻ではマルタが豚バラブロック九花、ジゼルがカスミの衣装のスキンが追加されてほか、マルタ実装時から匂わされていた黒森の祈り起動の参考となった日本で起きた「ある事件」が原作Deep Oneにおける騒動であることがほぼ確定した。
また、沙耶の姿を模倣した何者か(その正体は黒森の祈りによって呼び出された本物の沙耶)に襲撃を受けるも黒森の祈りが機能しないという非常事態が発生するなどマルタと黒森の祈りにまつわる重要なストーリー展開を見せる。
幻想かわす夢がたり
CRYSTALiAの『絆きらめく恋いろは』『紅月ゆれる恋あかり』とのコラボ。
実装キャラは朱雀院紅葉、朱雀院椿、朱雀院都子。
初となるネクストン以外のコラボ。
紅葉を紅月、椿と都子を恋いろはの時系列から呼んでおり、本家ではできないクロスオーバーコラボとなっている。
なお、都子のカードイラストの構えは紅月主人公の流派の構えであり、紅月でラーニングしたものの紅月の方が後に発売したので恋いろはでは使用していないものをシナリオ上で披露している。
復刻ではブリジットが紅葉、ジゼルが椿の制服のスキンが実装されている。
境惑する孤児たちの絆想
同じ運営のブラウザゲームである『ミナシゴノシゴト』とのコラボ。
実装キャラは、ジャンヌ・デッドキングメイソン、アリス・アークアーカーシャ、ミッドウェー。
後にミナシゴ側でとのフラコラボ『夢幻の縁と再会の断片』が開催されており、2ヶ月ほどの間隔を空けた時間差の相互コラボになっている。
シナリオも続き物となっており、『境惑する孤児たちの絆想』に登場しジャンヌ達の帰還に協力した亜紗花、ブリジット、カティア、エーリカ、ルイーズの5人が、
ミナシゴ側のコラボではあちらの舞台となる異世界ニルヴァーナへと転移させられてしまい、帰還のためジャンヌやアリスたちの「パパ」であるミナシゴノシゴトにおける主人公、黒騎士ダンデライオンらの協力を得ることになる。
復刻では莉瀬が語尾がゆになる呪いのハイレグジャンヌ、リィンがアリスの衣装のスキンが実装されている。
絶えし赤夜を想う夢
『11eyes-罪と罰と贖いの少女-』とのコラボ。
実装キャラはリゼット=ヴェルトール、リーゼロッテ=ヴェルクマイスター。
また、リディアとミルヴァが虹陵館学園制服スキンを実装されている。
本編ヒロインがいないコラボ。当然の如く思いっきり突っ込まれた。同運営のミナシゴでも1回目は美鈴先輩と栞、2回目でゆかを実装しているのに…
主人公の皐月駆は一瞬登場するものの、基本は姿を借りてるヴェラードであり、アダルトシーンもヴェラードになっている。
またリーゼロッテから与えられたものをリディアが使役する形で黒騎士(の残骸)も登場する。
シナリオはどちらかと言えばファンディスクである『11eyes -Resona Forma-』の話が軸になっている。
復刻ではカティアがリゼット、ざくろがリーゼロッテの衣装のスキンが実装されている。
微睡む刹那の幻愁
『Dies irea』とのコラボ。
実装キャラはマリィ、ルサルカ・シュヴェーゲリン、ベアトリス・キルヒアイゼン。
戦闘力の問題でコラボするのが難しいとよく言われるDiesとのコラボ。
主人公である藤井蓮、イベントの鍵を握るロートス・ライヒハートも立ち絵付きで登場するほか、意味深な金背景の人と銀背景の人が冒頭にセリフだけ登場する。
Dies側の時系列は本編後、マリィ統治下の世界となっており、DeepOne世界と接触してしまったことでDies側の一部魂がナコト原書に取り込まれる事態が発生。蓮とマリィが回収に向かうことになった。
例の戦闘力に関しては神格勢は人間レベルの触覚に落としており、ルサルカとベアトリスは自分のみの魂しか持っていない状態のためエイヴィヒカイトの恩恵が薄いため抑えられている。
シナリオのほとんどがルサルカの話になっており、またベアトリスが定番の初アダルトシーンとなっている。相手は恋人である櫻井戒。
ちなみにルサルカの相手はロートス。夢落ちだけど。
復刻ではフラウがルサルカの、アイカは何故か本コラボに登場していないリザ・ブレンナーの聖槍十三騎士団制服を来たスキンが実装されている。
夢とろける甘き幸菓
ま〜まれいどの『お家に帰るまでがましまろです』とのコラボ。
実装キャラは春日部花音、朝霞汐、礼羽ライコネン。
また、スキンのみで皇鈴紗々、マシュマロツリー制服スキンのミルヴァとマルタが実装された。
戦闘が一切関わらない作品であるため、プレイヤーからは困惑された。
シナリオでは虚像がお菓子の注文をしたことでコラボキャラが呼ばれることとなった。ナコト原書さん何やってんすか。
逢交わし夢描く彩花
戯画の『アイキス』シリーズとのコラボ。
実装キャラは三枝アヤメ、桜田杏。
また、亜紗花とフラウが有杜美術学園の制服のユニットで実装された。
シナリオではアヤメとフラウが美術トークに花を咲かせ、主に造形がメインだったフラウ(と素人の亜紗花と主人公と巻き込まれた杏)が領域封鎖の解除のためアヤメと共に桜の絵に挑戦することになる。
何気に初めてクトゥルフ神話知識から幻夢境、ナコトといった作中ワードに対する反応が描かれたほか、本イベント冒頭に登場するが領域には弾かれ不参加となったことで学生服姿が見られず主人公ががっかりする選択肢のあるブリジットが『滅び愛す狂双曲Ⅲ』を挟んだ次次回のイベント『淡色の曖心颯春』で学生服姿を披露しているほか、同イベントにはフラウがしれっと本コラボにおける有杜美術学園の制服の姿で登場している。
夢想い耀う金色
SAGA PLANETSの『金色ラブリッチェ』とのコラボ。
実装キャラはシルヴィア・ル・クルスクラウン・ソルティレージュ・シスア、妃玲奈、僧間理亜。
さらにスキン枠でエロイナ・ディ・カバリェロ・イスタ、城ケ崎絢華、マリア・ビショップが実装されている。
ちなみに本作の仕様上、僧間理亜とマリア・ビショップはルーム機能では衣装違いという扱いになっている。同一人物なので当たり前と言えば当たり前なのだが。
イベントシナリオは七羽に丸投げされたゼノが領域の歪みを1人で直すことでメロンパン好きとメロン好きがタッグを組んで量産したメロンパンの処理には困ったものの特にトラブルもなく帰還出来るかと思いきや、「マリア・ビショップ」の持つ縁がノルンすら想定外のトラブルを起こすことになり…
平生想う幻夢の道寄
HOOKSOFTの『放課後シンデレラ』とのコラボ。
実装キャラは田寄多乃実、長南陽佳、築島つくし。
コラボシナリオでは、原作ではヒロイン同士の絡みがあまりないため、割と貴重なヒロイン同士の交友が描かれた。
夢搦み迷う遠き境夢
Purple softwareの『ハピメア』とのコラボ。
実装キャラは鳥海有栖、弥生・B・ルートウィッジ、内藤舞亜。
無印やファンディスクのFragmentation Dreamではなくリメイク版のREGRET ENDとのコラボ表記になっているため、立ち目もリメイク版の方が使われている。
遠く侠交す煌星
Fluoriteの『ソーサレス*アライヴ!』とのコラボ。
実装キャラはアキナ・ランドール、ユズリハ・サーバル。
また、ロゼットと七羽が魔法学園の制服のユニットで実装された。
あちらの原作の原画チームと一部共有していることもあり、アキナはコラボでは初となる原作と同じ原画担当がカードとHスチルの両方を担当している。
遊桜おどる夢がたり
CRYSTALiAの『絆きらめく恋いろは』『紅月ゆれる恋あかり』『刹那にかける恋はなび』とのコラボ。
実装キャラは朱雀院紅葉、朱雀院椿、朱雀院都子、朱雀院撫子。
本作初となる二度目のコラボ。発売からわずか2ヶ月足らずの新作であるかけはなを混じえ朱雀院四姉妹がついに一同に会することになった。ただしコラボ先で。
ユニットとしても撫子以外は二度目の実装で全員がイベント名にもある桜と絡んだ新たなカードイラストになっている。
また本コラボの直前には前回コラボで実装された3人のガチャの再復刻も開催されている。
たたかいは、こわい。けど、きっとだいじょうぶ……だよね?
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▷ コメント欄
- KOTYeで次回作に期待と言われてたのがブラゲーになるとはな… -- 名無しさん (2020-12-27 11:46:39)
- 本家で酷評されてたエロとシナリオでFANZA上位に入る皮肉 -- 名無しさん (2020-12-29 14:39:56)
- ノルンがプレイアブル化したけどアルファベット順のところに移動させるべきかな? -- 名無しさん (2020-12-29 19:25:05)
- ↑ ルーム順でルイーズの後ろだし今のままでいいと思う -- 名無しさん (2020-12-29 19:58:46)
- システム的には中の下くらいのモノだと思うけど、とにかくキャラ造形とお話の内容がDMMでトップクラスだと思うわ。締めるところは締めるしアホやるときは全力でアホだし好き -- 名無しさん (2021-01-02 18:07:42)
- ソラカナの元ライターだからか、雰囲気が似てるとこある。面白い -- 名無しさん (2021-01-17 16:16:37)
- ロゼットを仕込んだ魔術師とリンちゃんをあんなにした魔術師が同一人物とかこのリハクの目を(以下略) -- 名無しさん (2021-02-08 20:27:07)
- イベント毎にガチャとイベ報酬でカード3種類以上×2つの寝室が追加される上に限定ガチャのスキンやら3P家具やらでエロシーンの追加ペースが異常。挙句復刻イベに新規エロが無料で付いてくる。リソースどうなってんだ -- 名無しさん (2021-02-08 20:57:11)
- ブリジットの弁当(と眼鏡3人娘のメガネ)、ついにエネミーになりやがったw -- 名無しさん (2021-04-01 01:22:31)
- 周年前に鬼畜な追加の仕方やめろw -- 名無しさん (2021-04-27 22:23:32)
- 実に財布が薄くなる周年イベントだった… -- 名無しさん (2021-05-25 15:10:42)
- あーあ、ついに来ちまったよ(ガチャガチャ) -- 名無しさん (2021-06-08 20:15:20)
- 愛を感じる長さ -- 名無しさん (2021-08-21 23:50:01)
- 【悲報】クラウソラスさん、ジゼルのピンク脳にあてられてる被害者だった -- 名無しさん (2022-02-22 21:56:59)
- ほう、Diesとのコラボか -- 名無しさん (2022-06-17 22:09:57)
- ここ、地味に最新キャラまできちんと網羅されてるんだな。このゲーム愛の深い参加者さんが多くて雰囲気良いんだよね -- 名無しさん (2022-09-05 11:36:38)
- 感謝ぁ -- 名無しさん (2023-01-10 02:25:35)
- 新年早々ブリジットのおせちを配布してくる運営 -- 名無しさん (2023-01-21 18:27:15)
- ロリスラさんへの言及も是非に…是非に… -- 名無しさん (2024-04-21 21:20:36)
- ソシャゲの生放送でゲームシステム周りの画像が一切出てこないゲームも珍しい -- 名無しさん (2024-05-04 00:13:21)
#comment(striction)
*2 アメリカの建築家パオロ・ソレリが提唱したアーキテクチュアル(建築)とエコロジー(生態学)を組み合わせた混成語。本作では狭義でいう「生産や消費活動が一つの都市内で完結している建造物」の意味として使用されている。
*3 唯一ルルイエ内でも失われない例外はヴィーの尻尾ぐらいとなっている。
*4 人気投票での投票数がランキングに反映されない特別枠。
*5 ナコト写本の意思は2000人程度と認識している。
*6 『修復の過程で全てのパーツを入れ替えた船は元の船と同じと言えるか』というパラドックスの一種。なおテセウスの船の例えは失想者の例えとしてゼノも用いたことがある。
*7 しかも水属性でステータス補正がATK444、HP4、DEF4というキワモノ『混沌這う忌箱』と闇属性でステータス補正が全て37と異常に低い代わりアビリティによりATKが最大19%アップするキワモノ『悍ましき禁匣』の二種類が用意されている。
*8 4コマでは手紙を書こうとしたものの途中でギブアップして怪文書になってしまっている。
*9 犯罪組織に引き取られる以前にも、両親と暮らしていた子供の頃に興味本位で子供の眼球を抉り取ったことがある。
*10 ミルヴァ自身も姉が好きだと明確に自覚しているのだが、「普通」が心底理解出来ていないことと、負の感情を好む嗜好と姉妹愛が入り交ざっているので「普通」かどうかはよく分かっていない
*11 先代クィンシーとは別人。
*12 このエーリカ自身、リウビアの血筋を断絶させたことやシルヴィの目的が比較的マシであったことなどからシルヴィに対して好意的ですらあった。
*13 しかもこの時の記録映像がばっちり録画されていた。
*14 ベアトリーサが自我を得たよりさらに後
*15 Live2Dの動きで耳の上の部分から伸びていることがわかる
*16 リウビアという姓や先住民からの略奪と併せてスペインだと思われる。
*17 疲れた時は「ダルダルのダル」、美味しい料理は「ウマウマのウマ」といった具合
*18 全て説明すると長くなるので詳細は省くが全て織田信長に縁のある刀で、ゲーム外の現実において所在不明となっているという共通点がある。それを踏まえてか装備の紹介文でも「かつて喪われたはずの刀」という表現が用いられている。
*19 作中では「高等教育」と説明されているが高等教育は大学や高専以降の教育を指すため、学校のシチュエーションも踏まえるならおそらく中等教育(中学生~高校生までの範囲の教育)の間違い
*20 演じる声優もゼロと同じ桃山いおんが担当している。
*21 実際に現実世界の時間が止まっているわけではなく、時間の流れを断絶させたことで幻夢境での時間経過が現実世界と連動しなくなった
*22 テルティアとしての立ち絵が実装された2部3章以前のイベントのため姿としてはフラウの影のままである
*23 同じキャラクターでもカードが違えば同時編成も可能。当初はメインとサブで同キャラも禁止だったが後のアップデートで解禁された
*24 ただし主人公と一部モノローグはボイス無し
*25 通常クエスト6章実装時点ではパトリシアとクィンシーが該当
*26 バトルに参加しても経験値は入手できる。
*27 例えば3つしか持っていないのに4つ以上装備させることが出来てしまう。この場合4つ目以降の装備は通常より暗く表示されるようになる
*28 寝室がモーション対応の場合300、一枚絵の場合250。スキンは125。
*29 ただしネクストンパスポートにてゲームに同梱されていたシリアルコードを入力することでDL可能な「エクストラHシーン」が存在するため厳密にはゼロではない。ちなみに夢オチのため正史扱いではない。とのフラにおけるアダルトシーンも時系列的にかなり無理があるため正史ではないと思われるが
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