ソーラ・バルク

ページ名:ソーラ_バルク

登録日:2020/06/14 Sun 13:30:00
更新日:2024/05/17 Fri 13:30:27NEW!
所要時間:約 25 分で読めます



タグ一覧
スター・ウォーズ star_wars sw ソーラ・バルク ジェダイ ダークジェダイ ドゥークー伯爵 独立星系連合 分離主義勢力 ダークアコライト マスター メイス・ウィンドゥ ヴァーパッド ライトセーバー 二刀流 達人 四番目の男 レジェンズ ウェポンマスター ウィークェイ ウィークウェイ




「『討てる』とでも思うのか!! メイス・ウィンドゥすら凌駕するこの俺を!!!」




ソーラ・バルク(Sora Bulq)は、スター・ウォーズ・シリーズの登場人物。


旧共和国末期のジェダイのなかでも、特に剣術の達人として知られた偉大な戦士であったが、クローン大戦中に暗黒面へと落ち、独立星系連合に所属。
ドゥークー伯爵ことシス卿ダース・ティラナスの右腕として、アサージ・ヴェントレスと並んでもっとも有名なダークジェダイとなった。


元はEP2にて、モブキャラとして登場したジェダイであり、
ジオノーシスの戦いでアリーナのドロイド戦が終わった際、包囲されたジェダイ部隊の約20人の生き残りの中に小さく映っている。
映画本編での出番はそれっきりだが、その後スピンオフ作品が続々登場するうちにその存在も大きくなっていった。


活躍は主にレジェンズ分類作品である。




【種族】

種族は「ウィークウェイ(Weequay)」。「ウィークェイ」ともいわれる。
故郷は惑星スリルーア。この星は砂漠と酸性の海が特徴的な、荒れ果てた惑星である。
またハットの領域に属するため、暗黒街でもあった。


そんなところで生まれ育ったウィークウェイは、全身が岩のようにごわついた堅い皮膚で覆われている。
皮膚の強靭さはブラスターにも耐えるとさえ言われ*1、また筋肉も極めて頑健であり、総じて非常に高い戦闘能力を持つ。
頭髪を長く伸ばして編み込み、後ろに垂らす習慣がある。


反面、ウィークウェイの社会は閉鎖的で、独特。
氏族を基準にまとまる習慣があり、氏族が違えば同じウィークウェイでも親しまない。当然、異種族に対しては冷淡。
氏族同士ならばフェロモンによる会話さえ可能だが、たとえ養子であっても血のつながりがなければこの会話はできないらしい。
そのため、ウィークウェイはどちらかというと無口で武骨、閉鎖的な傾向が強いという。
もっとも、彼らも人間である以上、とんでもない例外もいるのだが。


宗教形態は、素朴な自然神信仰アニミズム
月神クェイ、雷神アム=シャクなどを崇め、それら神々の崇拝と取引・制御を象徴する、トーテムや装飾を作り出すという。
また礼拝堂*2を中心として街を作るなど、自然神信仰が生活に根付いている。
ただし、そのスリルーアの自然環境が非常に厳しいため、彼らの宗教観も激しいタイプらしいが。具体的には、大型の野獣を狩りで仕留めて奉納するなど。


このようにウィークウェイは、もとから身体能力が高いうえに、同族同士の連帯意識が強く連携能力に長けることから、戦士として雇えば極めて強力な戦力となりうる。
そのためハットなど暗黒街の大物に雇われることが多く、彼らウィークウェイもまたハットのネットワークを利用するため、宇宙海賊としても悪名高い。




【性格】

「心をげた?! 解放したのだ!!」


ソーラ・バルクは、剣術家であるとともに哲学者として知られていた。
深思熟考を重んじ、あらゆる可能性を吟味したうえで行動し、軽はずみな真似はしない。ヨーダも彼の性格について「バランスが取れていた」と称賛している。
剣術は激烈だったが、普段は聡明かつ穏やかな人物として知られており、周囲の人間からは慕われていた。


優しいところもあり、ジェダイ時代には激しい剣術家でありながら、弟子には「そこまでは伸びまい」と悟ってか、無理に鍛えはせずほどほどのレベルで教えた。
また、弟子たちが殺されると本心から苦悩し塞ぎこむなど、弟子に対する情は篤い



一方、戦闘時になると激しい戦意を爆発させ、すさまじい形相で猛然と襲い掛かる
専門フォーム・ヴァーパッドの特性もあり、自分自身の殺意・闘争心・攻撃性を燃え上がらせ、のみならず敵が発する敵意・戦場にはびこる殺気まで取り込んで、狂暴なまでの激情を叩きつける
なお、この凶暴なふるまいは訓練時でも見せる。




実はこうした性格は、ジェダイ時代もダークジェダイ時代からも変わっていない。
ドゥークー配下に転向してからは、こと戦闘時には生粋の闘争心に加えて怒りまで上乗せし、猛獣のごとくに暴れまわったが、
それもあくまで戦闘だけであり、普段はこうした激情を冷静な理性のもとにコントロールしていたのも特徴的。


実際にはジェダイ時代から、ヴァーパッドを通じてフォースの暗黒面を駆使していたのだが、
彼の場合はあくまで冷静に、研究対象・使役対象として見ていたためか、軽はずみに暴発するところはなかった。


必要な時には激情を開放して暗黒面のフォースを爆発させながら、必要ない場面では感情を完全にコントロールできるという性格は、上司となったドゥークーからも評価が高く、大戦中には愛弟子アサージ・ヴェントレスをも差し置いて、ダークジェダイ部隊のまとめ役にまで抜擢された。
実際に抜擢は正しく、逸る部下たちを冷静に制御し、好機が訪れるまで待つことを選択するなど、冷静沈着な態度をよく見せている。


「我らの『時』はいずれ来るのだ、ラッシュ・ケルコ。……待つのだ」



また、ジェダイを落とす策略に自分の元弟子が巻き込まれると慌てて「逃げろ!」と叫ぶ、弟子があえなく落命すると本気で悲しんで落胆する
評議員の一角である大物ジェダイを討ち取っても「今あなたはフォースと一つになるのだ」ジェダイらしい言い回しで見送るなど、ジェダイ時代の人情味や落ち着きもだいぶ残っていた。



一方では自信家な面もあり、ヴァーパッドに真に通暁したのはメイスではなく自分だと豪語する一面も。
とはいえ、彼の場合それは「自信」であっても「過信」ではない。
実際にもジェダイではメイスに並ぶ達人であることは確かであり、またヴァーパッドは暗黒面に没頭してこそ真価を発揮するため、慢心とみなすことはできないだろう。



また、銀河共和国の深刻な腐敗と衰退、ジェダイ騎士団の硬直化に危機感を抱き、銀河の統治を根本的に変革すべきという意思も抱いていた。
またソーラは、そうした銀河統治の改革にフォース感応者の能力が有効ならば、かまわずフルに使うべきだとも考えている。


「共和国の、世界の真理を把握しうるジェダイ! 我らジェダイこそが、然るべき法秩序を用意せねばならん! ――評議会は永遠に認めまいがな!!」


その意味では、ジェダイを殺すことが目的のグリーヴァス将軍、利権の追求を考えるヌート・ガンレイ、シスの道を学ぶため参加したアサージ・ヴェントレス、暴れることこそが目的のダージといった、
別の目的のために参加している幹部とは異なり、本気で分離主義を信奉していた人物であったといえる。
(ちなみに、他に分離主義のため行動を起こした人物にはテクノユニオン代表ワット・タンバーがいる)



【能力】

「俺はヴァーパッドを完成●●させたのだ。持てる全てを注ぎ込んだ」


ジェダイでも最強クラスの剣士。


使用するフォームは、ジュヨーの強化発展型であり最強のフォームと名高い「ヴァーパッド」。
そもそもヴァーパッド自体が、ソーラが盟友メイス・ウィンドゥとともに研究して編み出した剣法である。創始者のひとりなだけあって、習得困難なヴァーパッドを完全に使いこなす。


さらに彼はライトセイバーの二刀流の使い手でもあり、「ジャーカイ」のエッセンスを組み合わせたヴァーパッドの二刀流で猛威を振るった。
もちろん、一刀流で戦っても十分強い。
その剣術の腕前は懸絶しており、ジェダイ時代からヨーダドゥークーメイスと並び、トップ層を形成していた。
大戦中には、敵対したほとんどのジェダイを圧倒・撃破しており、必要ならば殺さずに戦闘不能にするなど、殺すよりも難しい戦いさえ可能とする。



使用するライトセーバーは通常の円筒型。
ただ、他の二刀流の剣士が、光刃の長さを両方とも同じぐらい長くしているのに対して、
彼は片方は長く、片方は短くするという、現実の二刀流に近い長さに調整していた。
光刃の色は、ジェダイ時代は青が多いが、場面によっては緑。独立星系連合に転じてからは赤い光刃へと改良した。



剣術研究者としての側面もあり、主流の七つのフォームはもとより、各フォームの派生型や、実験レベルの曖昧なフォーム、剣術に限らない体術さえ研究し、体得していた。
彼自身も面倒見がよかったため、「剣術を教えてもらいたい」と願うジェダイには、パダワンでなくとも指導と稽古をつけた。
(これは数年を通して一対一の指導ではなく、大勢をまとめてというもので、そのため彼には何千人もの弟子がいるという)


そうした、技量の高さと幅広さ、教える能力の高さから、ソーラはジェダイ時代に「ウェポンマスター」とも呼ばれたという。
また、自身の剣術の実技と講義をホロクロンに記録し、ジェダイのアーカイブに残してもいる。
こうした経歴は「ソードマスター」と呼ばれたシン・ドローリグにも似たところがある。




ただ、得意フォームであるジュヨーおよびヴァーパッドは、闘争心を全開にし、精神を暗黒面に没頭させて、初めて真価を発揮する剣術である。
それを研究し、かつ突き詰めたことで、ソーラは暗黒面の有用性を冷静に分析し、体得し、活用するようになってしまった。
その結果、彼は冷静な精神で暗黒面を使うという、ダークジェダイどころかシスに近い精神を持つに至る
 これについて同じくヴァーパッドの創始者であったメイスは後に、「ソーラがヴァーパッドをマスターした」のではなく、「ヴァーパッドがソーラをマスターした」と称した。


とはいえ上述した通り、冷静なまま暗黒面に転向したため、彼の性格までゆがめるには至っていない。
ドゥークー配下に転向後、彼はジェダイが送り込んだスパイ、クインラン・ヴォスにヴァーパッドを仕込み、暗黒面に導いて二重スパイに仕立て上げた。
これも割とうまく行き、クインランはその腕前をさらに引き上げるとともに、暗黒面の境目を狂奔することになった。



「逃がさんよ」


剣術ばかりで有名だが、フォースの使い手としても一流
ジェダイ時代からパワーや技巧では並みはずれており、ヨーダも「フォースが強い」と認めている。
基本的な技術は網羅していたが、特に念力に通暁しており、投げたライトセイバーを遠隔操作して逃げる相手に命中させる、ということも可能。
フォースによる衝撃波も強い。


ドゥークー配下に転じてからは、シスの技法を学んだのか、独特な術まで身につけるようになる。
自分の存在を暗黒面に隠してジェダイの警戒網をかいくぐったり、自分の暗黒面の意識を他のジェダイに気取らせなかったり、といった隠密性、
相手の暗黒面の素地を正確に見抜いたり、奇襲を完全に予知したりといった分析能力もさりながら、
白眉は「フォースイリュージョン」と呼ばれる幻覚で、彼はクインラン・ヴォスとの決闘のさなかにこの技を使い、自分の姿を「完全に暗黒面に落ちたクインラン・ヴォス」として、相手に見せることができた。
その状態で自分は剣術を存分に振るうわけだが、戦闘中にフォースで高度な幻術を賭けるというのは、彼の優れた才能を示している。




【来歴】

◇前歴

ソーラ・バルクは、ウィークウェイの母星スリルーアの衛星「ルール」に入植した、バルク家の出身。
このバルク家は裕福な商人であったらしく、ルールに広大な土地を抱えていたとされる。
もっとも、ソーラは幼少期にフォース感応者の才能を見出されてジェダイになったため、故郷の資産とは縁遠い人生を送った。


成長してから、彼は一時故郷に戻ったことがある。
シャアク・ティイーヴン・ピールのように、自分の故郷での通過儀礼も進むべきと説得されたようだ。
しかし哲学や瞑想よって知性を磨いたソーラは、母星における宗教を見ても「迷信」としか思えず、ついにウィークウェイとしての通過儀礼を拒絶してしまった。
そうなるとウィークウェイも、ソーラを同族とは扱えない。
結局、両者は袂を分かつこととなり、のちにソーラが偉大なジェダイとなっても、ウィークウェイ社会は冷淡なままであった。



◇ジェダイ時代

「ああ。カクルークにジェイセル、会えてよかった。食材を見繕ってきたよ」


対して、ジェダイ聖堂におけるソーラは聖堂でも指折りのジェダイとして知られるようになった。


まず彼はウィークウェイらしい武骨さは持ちながらも、深思熟考を好む哲学的な性格になった。
静かに瞑想して物事を見極め、うかつな行動をしない彼は、ヨーダからも「精神のバランスが取れた偉大なジェダイ」と評価されていた。



そうした精神面の深遠な哲学性に対して、剣術の才能は懸絶していた
厳しい鍛錬と研究により、ジェダイ聖堂最強の剣士であったメイス・ウィンドゥにも匹敵するほどにまで成長。


しかも、ただ既存のフォームに熟達するのみならず、剣術研究家としても新たな境地まで切り開いた。
メイスと共同研究した、ジュヨーの発展型「ヴァーパッド」である。
もっとも攻撃性が高いとされたジュヨーをさらに強化したヴァーパッドは、習得難度もさらに跳ね上がっていたが、その攻撃力は他の追随を許さないものだった。


またソーラは、シン・ドローリグとともにライトセイバーの講師としても活躍した。
通常の一対一の師弟関係ではなく、剣術を磨きたいと願うものがあれば、指導するというものである。多くのジェダイが彼に剣術を教わった。
ある時期には、自分の研究した剣術をホロクロンに記録し、聖堂に永久保存した。これは真に優れたジェダイマスターの証明のようなものである。



優れた精神性と哲学性、懸絶した剣術、他のジェダイを導く指導力など、あらゆる面で優れたジェダイとして活躍したソーラ・バルクは、パダワン・ナイト・マスターと順当に昇進。
評議員にこそならなかったが、偉大なジェダイとして知られていた。


パダワンも多くとっており、ミラ、ガルドス・ストーフなどを育てた。
ただ、直接の弟子たちには剣術を徹底的に仕込むことはしなかったようである。あくまで「剣術を磨きたいと希求する人物」だけに教えたと思われる。



◇ジオノーシスの敗戦

「ジオノーシスにおけるジェダイの大敗が私を絶望させた。そしてドゥークーは、共和国に変革が必要ならば、我らジェダイこそがそれを為さねばならぬと、私に示したのだ」


オビ=ワン・ケノービの捕縛に端を発する「ジオノーシスの戦い」は、ソーラ・バルクにとって苦い戦いとなった。


彼はメイス・ウィンドゥの攻撃隊に所属して参戦したが、当時のパダワンだったガルドス・ストーフも、そして彼が剣術を教えてきた多くのジェダイもが、ことごとく戦死してしまったのだ。


ソーラ自身、闘技場での激闘(参戦したジェダイの九割はここで戦死)は突破したものの、
その後乗り込んだガンシップが撃墜されたことで、一時はイース・コスとともに戦死したと誤解されたほどだった。


幸いにも彼はイースとともに一命はとりとめたが、剣術を教えた弟子たちが壊滅し、自らも「敗北」したことは、彼の心に深刻な挫折感を刻み込んだ。



◇バクラの戦い

「我らの組織に加わるべきだと、考えないかね?」
「『加われ』だと!? お前のせいでどれだけ死んだと思うのだ、ドゥークー!! 暗黒面に落ちた男が!!」
「闇と光をことさら分けようとするのは、単に恐れているからだよ、マスター・バルク」
「精神を十分に鍛えていれば、闇を恐れる必要はない。
 わかっているはずだ。きみの体得した剣術、ヴァーパッドは本来暗黒面から力を得るのだから。しかし暗黒面に没頭しきらないヴァーパッドでは、本領は発揮しきれまい……
 怒りは有用である。きみ自身が支配されなければね」



その後、本格化した「クローン大戦」の初頭、ソーラ・バルクは旧知のジェダイマスター・ソルメ*3とともに、今や独立星系連合の総帥となったシス卿ドゥークー伯爵を暗殺するべく、惑星バクラへと侵入した。


しかしこの十年、シスとして腕を上げていたドゥークーは、ソーラとソルメが知っていたかつての彼ではなかった。
ドゥークーはより洗練された剣術とフォースライトニングで瞬く間にふたりを撃破し、しかも殺さずに生け捕る余裕さえあった。


ドゥークーはソーラのことがわかっていた。
ジオノーシスの戦いで多くの弟子たちを失ったソーラは、あの無残な戦いの原因が、ジェダイの硬直性と堕落、ひいては銀河共和国の深刻な腐敗と衰退にあると直感していた。そしてそれは事実でもあった。
そうした彼の心の揺らぎと傷が、ドゥークーには手に取るようにわかっていた。ドゥークー自身が、ジェダイの硬直性と共和国の腐敗によって、愛弟子コマリ・ヴォサを失い、深刻な挫折を味わい、ジェダイと共和国を見限ったからである。


またソーラは、真実を悟る能力があるジェダイは、いっそ共和国に代わって銀河を統治したほうが良いとも考えていた。それをするだけの実力があったことも、また確かである。ジェダイ評議会が認めないことも、また。
なおダース・プレイガスも「ジェダイは完全に共和国を支配するか、完全に共和国から離れて哲学に没頭するべきだった」と説いている。


こうしたソーラ・バルクの思想の変遷は、ドゥークーには手に取るようにわかっていた。
ドゥークーは捕えたソーラと深く語り合い、彼の新しい考えを肯定し、彼の怒りの原因を直視させた。
そして「シスが銀河を支配すれば、ジェダイが銀河を導くという彼の思想は、実質的に叶う」と説いた。


「バクラで私を破ったドゥークーは、我が心の傷を暴き、道理をもたらし! 我が怒りの根源を示し! そして力を認めさせたのだ!!」


ここに、ソーラ・バルクはドゥークーの教えを受け入れて暗黒面に転向し、シス卿の指示に従う従者「ダーク・アコライト」となった。



◇衛星ルールの決裂

「私は長年、闇に魅入られてきた。我々のヴァーパッドの研究は――私の独自の研究は、さらに私を引き込んだのだ」


ドゥークーの部下となったソーラは、まずは「ソルメを救出して捕縛から抜け出した」と称して、一時コルサントに帰還。
しかしソルメを送り届けると、しばらくして姿を消してしまった。
当時、ジェダイのなかには「将軍として戦争に飛び込むのはジェダイの道に反する」として、騎士団を離脱するジェダイが多かった。ソーラもまた、そのうちの一人とみなされた。



三か月後、ソーラは故郷・衛星ルールに出現し、戦争反対派のジェダイを糾合した。
集まったのは、シアン・ジェイゼル、カクルーク、ラド・ターン、そしてブルク自身の元パダワンのミラ。たった四名とはいえ、当時の反戦派の代表である。
彼らの代表となったソーラは、ジェダイとして戦争参加の是非について話し合いたいと、コルサントのメイス・ウィンドゥに訴えた。


ジェダイ評議会は動揺した。確かに、戦争に巻き込まれたこの事態は喜ばしくはない。ソーラの影響力も絶大である。しかも反戦派の会合まで起きた。下手をすれば、騎士団は崩壊しかねない。
ただ、反戦派といってももとは仲間である。話し合えるならむしろよし、ということで、メイスは自ら衛星ルールへと駆け付けた。
最初の討論は長引き、明日再開となった。



しかしこれは、ドゥークー主導の罠であった。
ドゥークーはこの星に、アサージ・ヴェントレスをひそかに派遣していた*4
そのアサージの使命は、反戦派のジェダイを暗殺し、しかもそれがメイス・ウィンドゥの差し金であったと思わせることにあった。
ジェダイ評議会の長であり、軍事参加を主導するメイスが、反戦派を殺すような男だとなれば、ジェダイ評議会の権威は失墜どころではない。


その一手として、まずアサージは夜の散歩中のソーラを襲撃して浅手を負わせた。もちろん八百長である。
ただ、ここで誤算が起きた。その八百長とはいえ殺し合いの場面を目撃したのが、ソーラの元弟子ミラだったのである。
師匠の「苦戦」を目撃した彼女は、とっさにライトセイバーを抜いて加勢するが、「お前がかなう相手ではない! よせ!!」というソーラの制止もむなしく、彼女はアサージに返り討ちにあってしまった
メイスやカクルークら他のジェダイが駆け付けたのはその直後である。アサージは「ソーラが負傷しミラが死んだ」このタイミングで、メイスに「ご命令通りに」と示して逃亡、その場の空気を凍りつかせた。


それはソーラにとっても予想通りではあった。
ただ、ミラが死んだのは誤算だった。メイスがアサージを追って駆け出すと、傷を心配する他のジェダイに対して、ソーラはただメイスへの加勢だけを頼み、自分はミラの遺体を抱えて去った。
確かに、計画は予定通りであった。しかしソーラは、ミラだけは何とか助けたかったのである。


「私は、ミラを屋敷に連れていく……大丈夫だ、行ってくれ……兄弟のジェダイを、探してくれ……」



「ミラ……こんなはずではなかった……」




メイスはアサージを探すうちに、彼女の船を発見した。
その船を調べるうち、ふとフォースの直感でアサージとソーラが組んでいる可能性に思い至る。
さらに帰還したところ、ミラの死で動揺していたソーラの内心を、メイスは読み取ってしまった


計画を暴かれたソーラはついに開き直り、ドゥークーの門下に転向したことを表明。
メイスと他のジェダイを皆殺しにして、「メイスを倒し、彼の殺戮を唯一生き残った」というていでジェダイ騎士団に潜り込む、と作戦を変えた。
ソーラとメイスが激しく切り結ぶ一方、アサージ・ヴェントレスは予定通り他の三人のジェダイを襲撃
そのうちの一人ラド・ターンも、一連の陰謀でジェダイへの不信が極まり、アサージ側に転向。さらにソーラが持ち込んだドロイド軍団まで飛び込み、乱戦になった。
しかしターンがジェイゼルに返り討ちに遭い、メイスはソーラをフォースで瓦礫の山に吹き飛ばすと、戦いを放棄して生き残っていたジェイゼル、カクルークと合流し、ルールを脱出した。



結果として、ジェダイ騎士団の分裂作戦は失敗、二重スパイも挫折。
ソーラ・バルクは晴れて独立星系連合のエージェントという立場を明確にした。



◇ダークアコライト筆頭

「ソーラ・バルクはわたしの代弁者と思って従ってくれたまえ」


しかしドゥークーは、ルールの失敗後も彼を咎めず、それどころか配下のダークジェダイ「ダークアコライト」のまとめ役、現場における司令官として抜擢した。
ドゥークー直弟子のアサージ・ヴェントレスでさえ、ソーラに取次ぎを頼むこともあった。
独立星系連合の組織幹部としては、あのグリーヴァス将軍と並んで高い地位にあった。


これはおそらく、ソーラがもともと冷静な性格で、大局的な視野も持っていたこと、ドゥークーとは古い付き合いで阿吽の呼吸もあったこと、などが原因だろう。
アサージも強いし、ドゥークーの信頼もあるが、性格が狷介で直情気質であり、指揮官やまとめ役には向いていない。
ドゥークーもそれを期待してか、ソーラが捕縛したジェダイをあえて解放する際、いぶかしむ彼に「独立連合の大義を教え、共和国・騎士団への信頼が揺らいだジェダイを聖堂に戻せば、彼らの言動や存在がいずれジェダイを分断させる」と、組織面における攻略法などを教えている。


「情けを掛けるのですか伯爵? 解き放した連中はいずれまた我らに挑むことになりましょう」
「情も道具となるのだよ、ソーラ・バルク。このことが広まれば、ジェダイのあいだで疑念が生じ……一部は我らの側についてくるかもしれない。捕えたジェダイを皆殺しにするようでは、彼らに死力を尽くさせることになる」
「なるほど。あなたの手にかかれば、慈悲ですら武器となる、か!」



もちろん椅子を尻で磨いていたわけもなく、ドゥークーからシスの技を教わるなどして、実力はさらに上がっていった。
ライトセイバーの光刃を赤色に変えたのもこのころからである。ただ、服装はジェダイ時代のまま変わらなかった。


ジェダイ時代からのヴァーパッドの腕前に、シスの技を加味して磨き上げ、組織の幹部としても成熟したソーラ・バルクは、ダークアコライト筆頭、独立星系連合の猛将としてたちまち頭角を現した。
多くの戦場に姿を現し、稀有な剣術と磨いた謀略、精鋭のダークジェダイ部隊を存分に駆使して、
惑星ティブリンを制圧して元支配者スリブラン・トゥを討ち取る、前任の共和国元老院議長フィニウス・ヴァローラムをコルサントで堂々暗殺する、などの戦果を挙げる。


また、ジェダイが「ダークアコライト」として送り込んだスパイ、クインラン・ヴォスに対しても、彼の正体を知ったうえで、
闇の素質を見抜いてヴァーパッドを教え込み、彼自ら暗黒面に進むよう仕向け、さらに「ソーラにつくことはシディアスの正体を探るために必要な手立て」と彼自身に思わせることで、共和国との二重スパイに活用するなど、
まるでドゥークーを思わせる手際の良さを見せている。
結局、クインランは暗黒面に魅了されて共和国との連携を寸断され、ジェダイ側も彼が本当に寝返ったと判断するに至る。


「ヴァーパッドは見せただろう。使え!」



かくて活躍するソーラ・バルクの雄姿は、共和国サイドにおいては「ジェダイの堕落の象徴」でもあった。
高名なジェダイであったドゥークーとソーラが、ジェダイの絶技を駆使して銀河を荒らし、共和国を攻撃している――という状況は、ジェダイの正統性を著しく傷つけていた
メイスにとっても、盟友の離反は痛恨事であった。ソーラが暗黒面に落ちた一因に、ヴァーパッドの共同研究があったことは、間違いなかったからである。



◇モアグカイの「影の軍団」

「船の護衛に残したモアグカイの応答がないな」


戦争後期には惑星サルーカマイに赴任し、かつて絶滅した戦士集団「モアグカイ*5をクローン技術で復活させる任務に就いた。


この「影の軍団」と呼称されるクローン軍団が完成すれば、クローントルーパー以上の戦力が編成されるため、ドゥークーもこれを重視し、ソーラを直々に送り込んだのである。
クローンの遺伝子サンプルは、そのモアグカイの生き残りであるボクという男が抜擢された。彼はクローン大戦の八年前(EP1の二年後)、アイラ・セキュラ*6に敗れて死んだといわれたが、生きていたのである。
もちろん自分を殺しかけたジェダイのことは憎んでおり、ソーラには武人肌も共通していたため、モアグカイ復活を快諾。
さらにアンザーティという種族の殺し屋も雇い入れ、彼らの隠密技術をモアグカイの戦闘技術に組み合わせて、独特な「影の軍団」として編成させた。


この計画は極秘に行われ、ソーラの配下だったクインラン・ヴォスも「なにか大きな計画がある」ぐらいしか把握・報告ができなかった(その後、開戦前にクインランは共和国に戻る)。



それでも、放置するととんでもないことになると直感した共和国は、偵察・破壊工作部隊(指揮官:ソルメ*7)と主力艦隊(指揮官:オポー・ランシセス*8)を差し向け惑星サルーカマイ攻略を決意。
先行したソルメの破壊工作と、その時間稼ぎで間に合った艦隊による惑星封鎖で「影の軍団」のサルーカマイ出発は妨害されたが、ソーラはソルメを追い払う一方、艦隊攻撃を見越して防衛戦を開始。
やがて到着したランシセス艦隊はソーラ指揮する防衛軍の猛攻によって大苦戦し、またランシセスが強行砲撃で都市と住民を巻き込むことを避けたため、決め手を失ってしまう。
対するソーラも、籠城を選択したことに加えて、隠密に長けるソルメのゲリラ戦に悩まされて打って出られず、戦況は五か月にも及ぶ膠着状態へと陥る。



◇ダークジェダイの激闘

「雑音は囮だ。今の殺意は囮だったのだよ。私を隠すためのな」


ところで当時クインラン・ヴォスはランシセス艦隊に次席司令官として属していたが、シールドを突破して共和国艦隊揚陸のチャンスを築く一方で、暗黒面を通じてソーラのほうにも繋がっていた。いまだ二重スパイだったのである。
クインラン本人はソーラと繋がることで、ドゥークーの背後の「シディアス卿」を探るつもりだったのだが、彼自身が暗黒面に魅せられているのも事実であった。


ソーラと、ホログラム越しのドゥークーは、そんなクインランの心情をよく知っていた。本人よりも知っていた。
暗黒面を知らないランシセス、暗黒面に翻弄されるクインランに対して、冷静に暗黒面を見つめて所属したソーラとドゥークーは、暗黒面の心理においてはクインラン本人よりもよく理解していた


ソーラは極秘にクインランを呼び出し、大胆にも直接面会して、ランシセスの情報を請求
「ここで話せばより彼らの信頼を得られる」と考えるしかないクインランは、ランシセスの布陣、拠点を教えた。
ランシセスは作戦計画については自らの瞑想によって考え、周囲が知るのは発動する時だけなので、計画内容はクインランも知らない。
だから、自軍の布陣を教えても、ランシセスの作戦が妨害されるわけではないと、だからこの情報提供は問題ないと、クインランは信じていた。


だがソーラは、布陣情報だけで事足りた。居場所がわかるだけでよかったのである。
なぜなら、古い付き合いのあるソーラとドゥークーは、ランシセスは「一人になって作戦を考える」ことを、つまりその時間こそがもっとも無防備であることをよく知っていたからだ。



かくしてクインランからの情報を得たソーラは、モアグカイの顧問として雇ったアンザーティの殺し屋を暗殺部隊へと再編し、ランシセスの元へと送り込んだ。


オポー・ランシセスは、老いたりとはいえ老練のジェダイである。フォースの達人だ。まして瞑想中は、作戦のことを考えていても気が最も鋭敏になる時間である。
ベテランの殺し屋といえども殺気は隠せない。ランシセスは彼らの気配を察してすぐさま反撃し、暗殺部隊を撃退した。


その直後にソーラ・バルクが飛び込んだ。
彼は暗殺部隊そのものを囮として、自ら共和国軍の本陣に乗り込んだのである。


たった一人で瞑想する習慣が今度こそ老ジェダイの命脈を断った。いかに練達のジェダイとはいえ、剣術においてオポー・ランシセスは、ソーラ・バルクの敵ではない。
勝負は一瞬で着いた。ヴァーパッドの一撃が、老ジェダイの胸を貫いたのだ。


「さらばだマスター・ランシセス。今あなたはフォースと一つになる」


斃した偉大な先達を前にして、ソーラ・バルクは腰を下ろし、手向けの言葉を丁重に送った。



◇最期の戦い

「認めてしまえ。お前やその女を救う唯一の道は、暗黒面に身を委ねることだ。さもなくば、お前らを待つのは死のみ――」


一方、クインラン・ヴォスは二重スパイと明かさないまま共和国陣地に戻り、「ランシセスの命令」と称して軍を動かした。これもソーラの指令である。
クインランは元弟子のアイラ・セキュラとともに、地下道を通じて防衛線のシールドジェネレーター攻略を開始。
しかしもちろんこれも罠で、独立連合の別動隊が彼らを奇襲。
クインランはアイラたちを放棄してソーラの元へと投じ、アイラの前にはモアグカイの遺伝子提供者であるボクが、かつて彼女に腕を切り落とされた恨みを晴らすべく襲い掛かった。


ところが、ソーラとホログラム越しのドゥークーのもとに投じたクインランは、ここでソーラと敵対する。
クインランには以前から、カリーン・ヘンツという盗賊上がりの愛人がいた。彼女もこの戦いに参加していたが、ソーラ配下のダークアコライトの一員トール・スコー*9に捕えられ、フォースグリップで絞められていた。
ドゥークーとソーラはクインランの反応から「真に暗黒面に献身するなら、その女を殺せ」と迫った。


その脅迫で、ついにクインランは「俺はジェダイだ!」と叫び、スコーの手からカリーンを奪還、ソーラとトール・スコーらに襲い掛かった。
直後には、死を偽装して身を隠していたソルメも駆け付けクインランに加勢する。


それでも、ソーラ・バルクは余裕があった。そもそもクインランの反応からして、彼が冷静にジェダイに立ち返ったのではなく、以前怒りや闇に呑まれかけた、半ダークジェダイであることは明白だった。
むしろこの一戦を通じて、完全に闇に引き込むことも出来るだろう。


「お前からは怒りを感じるぞ――『善きジェダイ』ならば感じぬものをな……どうだ?
 そうだな、いざなう必要はない。お前はとうに暗黒面へと踏み込んでいるのだから……ただ認めていないだけだ……」


クインランがトール・スコーを討ち取るまでの間に、ソーラはまずソルメを打ち負かして戦闘不能に追い込んだうえで、クインランに対して剣術と言葉を使って暗黒面へと誘引する
さらにドゥークーもホログラム越しに声をかけ、クインランを暗黒面の狭間に引き込んだ。


「そなたの擬態は誰一人欺けてはいないぞ、クインラン・ヴォス。ソーラを殺しても戦争は止まらん。スコーを殺しても意味はない。きみの生は無駄でしかない。
 生き残るための唯一の道は、自分の中の怒りに従うことだ。いま否定している暗黒面を認めて、利用するのだ! 与えられた使命を果たせ! ソルメを殺し、カリーンを殺すのだ!」


「真のマスターに従えヴォス!! 暗黒面を引き寄せろ!! さもないとお前も、お前が守ろうとしている者をも全て殺す!!!」



迷いが生じては勝負にならない。それでなくてもソーラ・バルクはトール・スコーなどとは腕が違う。
さらにソーラはフォースを通じてクインランの内心の闇を引き出し、ヴァーパッドで圧倒して恐怖を引き出し、さらにフォースの幻術を用いて「暗黒面に落ちたクインラン」という姿を映し出した。
「完成されたダークジェダイになれ、それはこのような姿だ」と、現地で教え込んだのだ。
ついにクインランの膝が崩れる。背後に回ったソーラが、ライトセイバーの赤い光刃を振りかぶった。


「来いヴォス!! 死ぬ前に真実を認めろ!! 暗黒面を受け入れるのだ!!!」


だが次の瞬間、クインランが振り向きざまに斬りつけた。
その一撃はソーラ・バルクの胸を割り、ドゥークー伯爵の見つめる前で、最強のダークジェダイは地に倒れた。
クインランの師であるソルメ、愛人であり妻になるカリーンの思念と心が、クインランの心の光明面を支えていたのである。



それからほどなくして、アイラ・セキュラはボクを斃してメインシールドも破壊。
それが同時に、地熱発電に利用していたマグマを吹き出すことになり、さらに宇宙からの爆撃も加わってマグマが噴出。
ほどなくして戦場跡地にもマグマが流入し、ソーラ・バルクの遺体もその中に飲み込まれていった。



◇死後

「もっと完全にフォースに心を開き、その波に乗ればいいんです」
「うむ。マスター・ソーラ・バルクたちは喜んで同意するだろうな。だが、そういう波乗りができるジェダイは少ない。われわれは全員がヨーダやマスター・ウィンドゥのような落ち着きを持っているわけではないんだ」


ソーラ・バルク亡きあとも、彼の名前は「ジェダイへの不信」という形で後世語り継がれた。
ジェダイが否定的に、あるいは疑惑の対象で語られる際に、ソーラ・バルクの名前はよく上がったという。
もっとも戦後になると、すでにジェダイが消滅していたことと、ジェダイ全員が「反逆者」という扱いになったこともあり、彼の悪名も忘れられるようになった。



また、銀河帝国が滅亡してからしばらくのち、というとソーラ・バルクの死から二十年以上の歳月が経ってからだが、
彼が生前に記録していた剣術を記録したホロクロンがルーク・スカイウォーカーに発見され、彼が再建した新ジェダイ騎士団にも引き継がれたという。



サルーカマイ包囲戦はソーラの戦死で共和国の勝利に終わり、消耗した共和国軍もほとんどは惑星を離れ、別戦線へと移動した。
惑星にはジェダイのスタス・アリー(アディ・ガリアの従妹)が指揮する部隊が残敵相当にあたっていた
「オーダー66」が発令されたのはそのさなかで、スタス・アリーはスピーダーバイクで移動中、背後からクローン兵に射撃されて戦死した。




【余談】

◇無かったことにされた死

実は「ソーラはジオノーシスの戦いで戦死した」という設定が、スピンオフ登場後に設定されたことがある。
彼はアリーナの戦いは生き残った直後、戦場に向かう途中で、乗り込んだガンシップが撃墜され、戦死したことになっていたのだ。だから、その後の戦場にはでてなかったのである。
ちなみに、この時のガンシップにはイース・コスも乗っていたとされる。


しかしこの時点で、もうソーラのスピンオフ作品は存在していた。
そのため整合性が取れなくなり、一時紛糾したという。
なおイース・コスも、その後「死んだことは知っているけど、活躍させたいから出そう」ということになり、クローン・ウォーズなどに登場する運びとなった。


◇正史(カノン)作品での活躍(?)

2Dアニメ版『クローン大戦』のコルサントの戦いなど、レジェンズ分類となった作品であってもカノンと矛盾しない要素は言及する形で引用されたり似た展開で再構築されたりすることがあるのだが、ソーラ・バルクやヴァーパッド周りの話は設定が盛大にぶつかってしまう*10ため、ほとんど再構築されることなく今に至っている。
そのためCGアニメ『クローン・ウォーズ』でも大々的な活躍は無いが、シーズン2にてグリーヴァスに捕まったイース・コスの救出作戦会議や、シーズン5の聖堂爆破事件で犠牲となったジェダイの葬儀のシーン(偶然なのかこのシーンにもイース・コスがいる)などに台詞無しながらも登場している。






「アニヲタwikiの、物事の真理を把握しうるWiki籠もり! 我らWiki籠もりこそが、項目を追記・修正せねばならん! ――リア充どもは永遠に認めまいがな!」


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,1)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 次回はイース・コスかイーヴン・ピールの予定です。しかしソーラ・バルクはぜひクローン・ウォーズに出てほしいキャラだった…… -- 作成者 (2020-06-14 13:33:59)
  • カノンの分離主義勢力って人材不足過ぎるからこういう人物がいてもよかったな -- 名無しさん (2020-06-14 14:05:15)
  • ↑分離主義で主に活躍してるのがヴェントレス、グリーヴァス、ドゥークーくらいだし確かにね -- 名無しさん (2020-06-14 14:27:29)
  • メイスのアンチテーゼというかライバル的なポジションで出してたら、クローン・ウォーズのメイスの活躍と評価もまた変わった気がする。 -- 名無しさん (2020-06-14 21:13:07)
  • ソーラ・バルクはカノンには出てないのか…メイス絡みだとデパ・ビラバみたいに大幅に設定が変わる可能性もあるし、このまま消え去っちゃうのかな。 -- 名無しさん (2020-06-14 22:15:58)
  • 強さに加えて信念ある分離主義者でもあったようだし、面白い豪傑だ。ヴァーパッドを動画で見たかったな。 -- 名無しさん (2020-06-14 22:20:15)
  • 漠然とした情報でただの闇堕ちマンかと思っていたが、これほど奥の深い人物だったのか。彼も含めてクローン戦争関連のレジェンズは面白いし奥も深いから本当に惜しいなぁ。 -- 名無しさん (2020-07-21 22:16:48)
  • 実はこの人クローンウォーズでもチラッと出てるんだよね -- 名無しさん (2020-12-25 22:11:28)

#comment(striction)

*1 ただし作中では普通にブラスターに射殺されており、そこまで強くはない。
*2 彼らの言語で「サル」という
*3 クインラン・ヴォスの師匠でもある。
*4 この当時、アサージはまだ共和国にその存在を知られていなかったのである。
*5 正確には「モアグカイ」とは、ニクトという種族のうち、赤色の肌を持つ「カジェインサ・ニクト」が中心となり、特に戦闘能力を磨いた一派、結社である。
*6 ちなみにアイラはクインラン・ヴォスの弟子でもある。
*7 かつてソーラとともに惑星バクラでドゥークー暗殺を狙った老ジェダイ。ちなみにクインランの師匠であり、そのクインランの弟子・アイラは孫弟子となる。
*8 蛇のような下半身を持つ老ジェダイ。最高評議員のひとり。
*9 クインランとは不仲だった。なお、ソーラやクインランに比べて腕は大きく落ち、ドゥークーからは見限られかけていた。
*10 ソーラに殺されたオポー・ランシセスは正史ではオーダー66を生き延びている……デパ・ピラバは正史では暗黒面に落ちず、オーダー66にて弟子ケイレブ(後のケイナン・ジャラス)を逃して戦死している……などなど

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧