登録日:2015/03/12 Thu 00:53:29
更新日:2024/01/12 Fri 10:46:00NEW!
所要時間:約 3 分で読めます
▽タグ一覧
dm デュエル・マスターズ 火文明 スピードアタッカー キーワード能力
音すらぶっちぎり。
「スピードアタッカー」は、デュエル・マスターズのキーワード能力である。
概要
DM-05で登場したキーワード能力。
MtGの「速攻/Haste」を元ネタにしている能力で、あちら同様に召喚酔いしない能力である。
ただしMtGと違う点として、こちらは基本火文明にしかいない(あちらは黒や緑にもそれなりにいる)。
火ではない条件なしスピードアタッカーの数は非常に少ない(そのうえ無色にしかいない)。
略称は「SA」。以下の文章やWiki内ではこの略称を特に断りなく使うこととする。
スピードアタッカーを持っているクリーチャーは持っていないクリーチャーに比べて、
「コスト査定が1〜2上がる(またはパワーが-1000〜2000される)」のが通例。
それでもなお、出したターンから殴りかかることができるのは、特にビートダウンが有利になりやすいデュエマのルールでは
明らかに強い能力と言える。
ちなみに進化クリーチャーも基本的には「進化元をコストにして召還するSA」と解釈すればほぼ互換として扱える。
実際墓地進化速攻など、軽量の進化クリーチャーを擬似的なSAとして投入するデッキも幾つか存在する。
軽量クリーチャーにとってのSA
基本的に2コストで条件なし単色SAを出すことは不可能である(コスト査定を1~2さげるとパワー0が基準になってしまうため)ため、
基本的に火のウィニーでSAが条件なしでついてくるのは3コストからになる。
3コスト圏のSAはパワーが低くなりやすかったり、場持ちが悪いもの(そのほうがメリットなこともままあるのだが)が多いため、
一般的な中速〜低速ビートダウンデッキでは4コスト以上の中量級SAクリーチャーをもちいるパターンが多い。
よって、基本はウィニー種族デッキや速攻などで使うことになる。
条件付きのものでは、2コストには《JK軍曹チョキパン》《炎舌実況DJ・ショー》は【赤単】ではよく採用されるが、
これらはじゃんけんでSA付与を決めるため安定性に欠ける。あくまで《デュアルショック・ドラゴン》と《斬斬人形コダマンマ》を
引けなかった時の保険と割り切って使いたいところ。
また【赤単ヒューマノイド】や【赤単連ドラ】では冒険サイクルの《爆冒険 キルホルマン》が
最近では注目される。
多色では《漆黒の戦虎 チェイサー》(闇/火、墓地に送ったカードが火ならSA)や《無頼勇騎タイガ》(火/自然、条件なし)が有名。
3コストになると《鬼切丸》や《タイラーのライター》が【赤単】専用カードとして名高い。
条件なしでは《解体屋ピーカプ》や《爆小僧トリス》《早食王のリンパオ》《ブレイブハート・ドラグーン》あたりが基本スペックで登場。
その他、《襲撃者エグゼドライブ》《流星のエグゼドライブ》も著名か。記事冒頭の文は《襲撃者エグゼドライブ》のフレーバーテキストのものである。
中量級クリーチャーにとってのSA
中量級ともなると、やはりSAというだけでは採用されづらく、そこそこのシステムクリーチャーになりうる性能かどうかが重視されるところ。
《衝撃のロウバンレイ》や《GENJI・ボーイ》のような、ブロッカーを焼けるなどの特徴は欲しい。
《突撃奪取 ファルコン・ボンバー》のように、他にSAを付与するクリーチャーでもいい。
あるいは、自身の打点はどうせ低いので、自分以外を広くSA化する《メッサダンジリ・ドラゴン》《熱血龍 パラスラッガー》のような
クリーチャーを使ってもいいかもしれない。
重量級クリーチャーにとってのSA
…問題はここから。
重量級クリーチャーというのは、だいたいいろいろな能力を併せ持ち、打点もついてくる。
特にデュエマは、重量級になるといきなりコスト論のタガが外れてしまうカードデザインが有名になっている。
(6コスト以上優位の法則)
特に、このへんになると強力なアタックトリガーが、火に限らず大概ついてくる。
だがもしどんな強力な、それこそ《残虐覇王デスカール》のようなアタックトリガーであっても、
出してすぐに効果が発動できないならば、大して強いわけではない。即効性がないならcipのほうが優秀、というのも
デュエル・マスターズの特徴である(ATより常在能力かcipが優先)。
しかしそのクリーチャーがSAを持っていたらどうなるだろうか?
先ほど中量級に「自分ではなく味方をSA化するものも好まれる」と書いたが、
それはやはり上のような理由からでもある。
《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》のシールド焼却が出たターンからはじまったら脅威ではないだろうか?
…というのを、サポートを組み合わせて戦うなら別に問題はないんだ。
そういううまいデッキ構築をしたプレイヤーを褒めてもいいし、最近はそういうサポートを活かした
デッキのほうが勝ち残りやすいのは火に限ったことでもない。
だがデュエマには、強力なATを持つくせに、単体でSAを所持するやつらがかなり多いのである。
- サファイア地獄の元凶、AG環境を牙サファイア一色に染め上げた《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》
上記のホワイトより重いものの、ホワイトより打点が高く、シールド焼却はそのまま。なので3枚のシールドを機能停止できる。
- ヒーロー性を意識しすぎた結果、後発のカードがスペックに追いつくまで3年はかかった《爆竜 GENJI・XX》
毎ターンブロッカーを焼きながら2枚のシールドをブレイクする侍ドラゴン。なぜかいろいろ詰め込んでんのに6コストと軽い。
- 財布をすっからかんにして現れる資産ゲーの鬼、《ガイアール・カイザー》
汎用性の高さと、隙のない布陣を展開できる強さを併せ持つ。
- ひたすらエクストラターンをもぎとる《勝利宣言 鬼丸「覇」》
気がついたら自分のターンが3ターン増えていた。笑えない。
- アタックトリガーで超次元なら見境なく飛ばしてくる《次元龍覇 グレンモルト「覇」》
サイキックだろうがウエポンだろうがフォートレスだろうがお構いなしに毎ターン飛ばす。
また、ある程度のところから一気に建てなおすことが簡単だったり、逆に相手が隙だらけになった場所にいきなり割り込んで
そのまま勝利を持ち込めるクリーチャーも多い。
古くは第1次ボルバルマスターズの元凶《無双竜機ボルバルザーク》から、
マッドネスから切り返しタップインシステムクリーチャー、更に自軍全体SAと妙な日本語までセットな《永遠のリュウセイ・カイザー》
第2次ボルバルマスターズを盛り上げた《ボルバルザーク・エクス》
【墓地ソース】のキーカードにして理不尽さの象徴《暴走龍 5000GT》《百万超邪 クロスファイア》が上げられる。
SA付与
「他の大型で呼んでこれる」とか、「なにかのついでで出せる」SA付与も最近は跋扈している。
例えば、《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》/《時空の戦猫シンカイヤヌス》は、ヤヌスグレンオーに覚醒したときSAを付与する。
ループ覚醒を利用して自軍にバンバンSAを与える様は相手からは恐怖の対象だった。
《神聖麒 シューゲイザー》が【手芸ワンショット】で成り上がったのも、《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》がシューゲイザーをSA化でき、
そのシューゲイザーのcipで呼べることが原因であった。
現在【手芸ワンショット】や【アナイメン】では、キリューの代わりに5コストドラグナーから《龍魂城閣 レッドゥル》を呼び出して、
シューゲイザーやイメン=ブーゴをSA化し、彼らの能力の再発動につなげていくというリペアが考案されている。
スレイヤー付与などができないとか範囲が狭いとはいえ、キリューを規制したのにリペアが各文明に1枚ずついるとかどうなってんの?
あとは何もない場所から自身+オウギンガ+ガイラオウ+ガイギンガと9打点を用意でき、オウギンガ龍解前のギガハートでSA化する
《二刀龍覇 グレンモルト「王」》(場合によってはプロトハートやバトライ閣を用意するかもしれないがそれでも7打点)をはじめ、
グレンモルトシリーズは基本ガイハートやギガハートでSA化されて出てくるため(自身が素で持ってることも)どんな状況も
「ひっくりかえしたれや」してくるので非常に強力無比。
能力としての評価
上を見る限り判るだろうか。
環境を代表する火のクリーチャーは、自身がSAを持つか、または自身の条件によってSA化されやすいものばかりというのが
この能力の強さを示している。
持っていないクリーチャーで強さを誇ったのはBWDくらいで、しかも持っていないから最近は落ち目。
もはやSA持ちは火が環境に登るための必須技能みたいなもんがあり、他の文明でも赤をタッチするときは、
基本「SAを求めて」タッチするのである。
水がドロー、自然がマナブーストの色と思われるように、火は打点の色、SAの色、と見られているのだ。
実際、進化元を用意して進化するよりも、はるかにアドバンテージは取れており、多少のパワー差もあまり気になりにくいTCGにおいて、
出してすぐ殴れるというのは一定の評価をせざるを得ないのだろう。
そんな火ゆえに、環境に出てくると大概の場合、もう出た瞬間に対戦相手の負け確と思われやすく、
一部プレイヤーからはヘイトを稼いでしまうこともある。
…しかし、なんだかんだで速いという以上の利点がない能力でもあり、
「相手をタップインさせる」「パワーを犠牲にするのでパワー低下をかけてやる」「デカブツでブロック」など、
それぞれに弱点はあり、最近ではグレンモルトがアリシオンからの《パニッシュ・ホールド》で止められるなど、
実はそれぞれに弱点はあり、そこをついてやると脆いのがSA持ちでもある。
SA自体は強いが、SAを持つクリーチャーは、それ故に脆いことも多い。
まあ脆くないボルバルやサファイアみたいな例もあるんですけどね。特にボルバルはなんで2回も環境破壊しちゃうのか。
ちなみにSA付与を活かして他文明をメインとする場合でも活躍する場合もある。
特に、ATの隙というものを、火以外の文明は「cipとATで両方発動する」ことで対応していることも増えてきた。
「…もしSA持ってたら出したターンは2回効果が発動する…?よし付与いれよう」
まさに【手芸ワンショット】や【パラス】が強い理由ともいえる。
メタクリーチャー
ディオーネ 水文明 (3) |
クリーチャー:シー・ハッカー 3000 |
ブロッカー |
「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃することができない。 |
このクリーチャーは攻撃することができない。 |
その子供、凶暴につき 火文明 (4) |
クリーチャー:ヒューマノイド/チルドレン 4000 |
バトルゾーンにある自分の、コスト3以下のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。 |
相手の進化クリーチャーと相手の「スピードアタッカー」を持つクリーチャーはすべて、バトルゾーンに出す時タップして置く。 |
このようなメタクリーチャーもいるが、そもそもタップインさせてしまうクリーチャーでも対策になる。
またSA以外の弱点を持つことも多いというのが上記でも述べたことではあるがSA持ちの特徴でもあり、環境を普通に読めば
そこそこ防げることも多い。
追記・修正お願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,5)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- キリューは露払い、マナブースト、マナから再利用と応用できたからそれに比べりゃ・・・。もはや7コスト域はコンボ前提のフィニッシャー。R・S・F・Kもそんな感じだし -- 名無しさん (2015-03-12 02:06:47)
- グレンモルトはマナ武装使わないとあんまりぱっとしないから歴戦のおばけ達と比べるとおとなしい、はず まあ比較対象がぶっ壊れのオンパレードだけど -- 名無しさん (2015-03-12 07:27:07)
- 後付で付与されるタイプのスピードアタッカーはチルドレンだとタップインさせられないんだよな -- 名無しさん (2015-03-12 09:38:07)
- SAの代表格といえばエグゼドライブかな。クロスギアのファイアー・ブレードのことも忘れないでほしい。 -- 名無しさん (2015-03-12 19:19:35)
- エグゼズワイバーン×4でひたすら弟ボコってたなぁ -- 名無しさん (2015-03-12 22:05:48)
- ヒャッ覇ァー!坊主めくりマスターズの時間だぁ! -- 名無しさん (2017-12-18 17:20:31)
#comment
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧