ボルメテウス・サファイア・ドラゴン

ページ名:ボルメテウス_サファイア_ドラゴン

登録日:2011/06/04(土) 14:11:24
更新日:2023/08/18 Fri 20:21:23NEW!
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デュエル・マスターズ dm 火文明 アーマード・ドラゴン 殿堂解除 転生 ドラゴン ベリーレア スーパーレア 高橋伸也 デュエル・マスターズ プレイス スピードアタッカー vr デュエマ 火文明のクリーチャー 火文明のドラゴン クリーチャー アーマード ボルメテウス・サファイア・ドラゴン ボルメテウス 速さが足りてる ボルバルザークの後釜 コスト論的には妥当な能力 組み合わせの危険性 自重しないベリーレア 切札勝利 シールド焼却 パワーアタッカー t・ブレイカー コスト10 元プレミアム殿堂




長いボルバル・マスターズを抜けると、



そこはサファイア地獄であった。




ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》とは、TCGデュエル・マスターズ』のクリーチャー。



【解説】

ボルメテウス・サファイア・ドラゴン VR 文明 (10)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000+
■スピードアタッカー
■パワーアタッカー+3000
■T・ブレイカー
&font(#ff0000){■このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに持ち主の墓地に置く。}

このカードはバロムアルカディアスといった、人気クリーチャーや強力カードの再録が主体のDMC-27「コロコロ・ドリーム・パック」*1に収録された1枚であり、
この弾限定のオリジナルカードである。



名前を見てのとおり、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》の派生カードで、本家が転生した姿とよく言われる。
(ちなみにこの弾の火文明のスーパーレアは本家である。)
なお実際にはコロコロドリームパックのCMナレーションでは「ジェネレートしたこいつの火力は更に過激だ!」と説明されており、文字通りの意味の転生した《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》というよりも
「クロスギアをジェネレートして能力を強化したボルメテ」という設定のようだ。別にクロスギアに関する効果はないのだが、登場時期はギアと転生モンスターを中心に展開していた転生編だったのでそう設定されたようだ。


赤い鎧と二門の巨大なキャノン(恐らく両者とも上記のジェネレートしたクロスギア)が特徴で、王道4足歩行のボルメテからどこぞのやっさいもっさいのようなギア重火器でバリバリ武装した変貌になった。
イラストで見ると割とスマートなデザインだが全体像が見れるアニメ、CMなどのCGグラだと巨大キャノンのせいか大分違った印象を受ける。
名前のサファイアは青色のボルメテが強くなった(青色=サファイア)故のネーミングだろうが、赤要素が強いのでサファイア要素はあまりない。



効果を見てわかるように当然スペックは強力で、ブレイクされたシールドが墓地に落とされて辛いのに、スピードアタッカーやT・ブレイカーと色々とぶっとんでいた。
合計パワーも14000も登場時点では中々驚異的(この時点で最高だったのはアルファディオスの15500)であり、除去も困難という中々厄介なクリーチャー。


それでも、殿堂入りしようが関係なかった《無双竜機ボルバルザーク》のせいでこのカードが来ても「重たいし、そんなん出すならボルバル出すわw」というオチで終わったであろう。
だが、ドリームパックが発売される直前に事件は起こった。





ボルバルザークが



デュエル・マスターズ初の

プレミアム殿堂入り。




それは約2年間続いたボルバル・マスターズの終焉を意味していた。


多くのユーザーはこの地獄からの解放に心から喜んだであろう。


しかし…



【サファイア地獄の到来】

サファイアはそんなユーザーに再び地獄を見せ付け、ボルバルザークがいなくなったトップメタを蹂躙したのだった。
なぜサファイアがトップメタを蹂躙できたのか?その答えはコスト踏み倒し呪文にある。


聖拳編第1弾のレアに呪文の《母なる大地》《転生プログラム》が収録された。
(大地はマナがあれば場とマナのクリーチャーを入れ換えることができ、プログラムは先に場のクリーチャーを1体破壊して山札の上からクリーチャーを投げ付けることができる。また、どちらも3マナと軽い)
大地を使ったデッキでは、


3t マナチャージ+《青銅の鎧》 4マナ
4t 普通にマナチャージ 5マナ
5t マナチャージ+《大勇者「ふたつ牙」》 に進化により2ブースト 8マナ
6t マナチャージ+
  大地を使用→クリーチャーをマナに→
  マナが10マナ→マナからサファイア
7t〜 手札からサファイアが出るよ!



プログラムを使ったデッキでは、


3t 《パルピィ・ゴービー》を召喚、
  山札の上から5枚を調整
4t プログラムを使用→パルピィを破壊
  →山札からサファイア
5t〜山札は固定済…後はわかるな?



…と、普通にコストを支払うよりも速く場に出てこれるのだ。
その反面、前者は最速6ターンまで猶予があり、後者は事故が起こりやすいので対策は練りやすかった。



ところが、不死鳥編第1弾に収録されたデュエル・マスターズ初のリアニメイト呪文《インフェルノ・ゲート》により、4ターン目に確実にサファイアが出てくるようになってしまった。(ゲートは進化クリーチャーでなければ、墓地からどんなに重くても5マナでリアニメイトできる)


流れとしては、


2t 《ダンディ・ナスオ》の効果により、山札からサファイアを墓地に落とす
3t 《青銅の鎧》か《ロスト・チャージャー》でマナブーストする
  (ロスト・チャージャー始動の場合2ターン目は何をしても構わない。)
4t ゲートを使用→墓地からサファイア
5t〜 では、無理ゲーをお楽しみ下さい


という風になる。



このタイプの利点は、除去されても墓地にサファイアがあればゲートで出てくるのでキリがないことや、他のタイプとは違い効果発動に必要なクリーチャーが不要であること等がある。
また、場合によってはサファイアが2、3体並ぶこともあった。
だが、こんなに速く大型獣が出るのはさずがにまずいとタカラトミーはすぐに殿堂入り…にはしなかった。
何故かって?




一発でプレミアム殿堂入りしたからである




登場から禁止までたったの1年以内。
あまりにも早過ぎる退場となった…









【派生カード】

だが、あの悪夢から実に7年経った2013年10月26日。


DMX-15 「フルホイルVSパック 仁義無きロワイヤル」にて奴は蘇った。


神青輝 Pプログレ・サファイア  ≡V≡  無色 (9)
クリーチャー:オラクリオン 9000+
スピードアタッカー
パワーアタッカー+3000
T・ブレイカー
このクリーチャーが相手のシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに見せる。
相手はその中から、「Sシールド・トリガー」を持つカードをすべて自身の手札に加え、その後、残りを墓地に置く(相手はその「S・トリガー」を使ってもよい)。

オラクル化(オラクリオン化)したサファイアの姿である。
一応S・トリガーが発動できるようになったものの、シールド焼却は健在。
という風に見事に調整復活したが、踏み倒すならより強力な勝利宣言 鬼丸「覇」、普通に出すならもうちょっと頑張って「祝」の頂 ウェディングを出した方が強かった為かあまり使われなかった。


勝太「あの伝説のクリーチャー、サファイアも蘇る!今度も敵のシールドを焼き尽くすぜ!!」(CMナレーション)



そして……


殿堂解除


よし、サファイアを野に放て―。

クリエイターズ・レター Vol.5


P・サファイアが登場してから2年後の2015年9月19日。
遂にサファイアがプレミアム殿堂を解除され、殿堂入りとなってインフレの大きく進んだ今に蘇る事が決定された。
今度は転生でも何でもなく、御本人が直接戦場に復帰する。この解除にあたって新パック『時よ止まれミラダンテ』にシークレット枠としてサファイアが封入された。


デュエマでのプレミアム殿堂解除は異例の事態であり、解除の是非とともにファンの話題になった。
この背景には上記の環境の変化とともに他TCG同様、クロニクルデッキでボルメテ等の過去の人気カードを押すことで、現在は引退した元プレイヤーを復帰させたい等の理由が考えられる。
またハルカスのように既に環境の変化で殿堂を解除されても良いのに関わらず殿堂入りが解除されず追加され続けた結果殿堂カードが増えすぎた事をファン側からも指摘されており、それも関係するのではないかと考えられる。


なお、ウィザーズ社の代表的TCG、マジック・ザ・ギャザリングでは頻繁に禁止制定/解除が行われており、ウィザーズの視線から見ればさほど異例では無いことは追記しておく。


再び地獄を見せるのか、それとも良環境を見せるのか。サファイアの活躍に期待が寄せられる。



さらにそれから5年後の2020年。サファイア、無制限化。
ついにサファイアは完全殿堂解除。強力な踏み倒しカードが消えた影響か、とうとう1枚制限すら撤廃されてしまった。これで環境にターボサファイアが帰って来たとしたら、トップとまでは行かなくとも地雷デッキとして環境に名を残すかもしれない。え?トップ固定してバトライ刃で出せ?アーアーキコエナーイ
実際はシールド焼却なら初動の緑マナにもなる上に呪文ロックも付いている同コストの《古代楽園モアイランド》で十分なため、ビッグマナでも採用が見送られることが殆ど。



デュエル・マスターズ プレイス

第6弾カードパックにて実装。
特に調整も制限もされずの実装となったが、これは《母なる大地》、《インフェルノゲート》、《転生プログラム》のいずれも実装されておらず踏み倒しが難しいため調整は不要との判断と思われる。
実際、第6弾環境時点ではカードパワーの高さからコントロールデッキのフィニッシャーとしてトップメタの一角こそになってはいるものの、ミラーだとトリガーが機能しづらく流行っている状況ではトリガーを多く積みづらいという欠点がある。
そのため、G・ゼロでの圧倒的瞬間火力を持つ《クリスタル・ツヴァイランサー》を軸にした青単や圧倒的速度でシールドを削り取る赤白速攻などがメタとなっており環境を一色に染め上げるまでには至っていない。


特殊ルールで行われるイベントのSPルールマッチの「スタートチャージ10」は最初から10マナチャージされた状態で始まるため、先攻でサファイアをミサイルするクソゲーができてしまうためもう開催されないと言われていた。
しかし、このルール限定でサファイアが禁止となり開催が告知された。紙の方では無制限になったばかりなのに。



【余談】

  • 残念なことに、サファイアのせいでその後に出たボルメテウス一族の持つ効果は《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》を除いては扱いにくい火力除去になってしまった。(特に武者はハズレレア扱い)
    その後、5ケタのパワーとスピードアタッカーの両方を持つ火文明単色のクリーチャーは、約3年後の《ボルシャック・クロス・NEX》が出るまでは一切ないところを考えると、いかにサファイアが危険な存在だということがよくわかるであろう。

  • 余談としてよく言われることだが、マナコストのみで考えた場合このカードのスペックはさほど壊れておらず、むしろ妥当なラインである。(10マナ準バニラのパワーが15000、そこからシールド焼却で-2000、SAで-2000。パワーアタッカーは6コスト以上になるとメリット換算されなくなる。)
    このカードがプレミアム殿堂になった要因は上記の通り能力間の非常に優秀なシナジーと、当時悪名高い「母なる大地」を始めとしたコスト踏み倒し呪文が横行していたことだろう。そういう意味では環境に噛み合い過ぎたカードだとも言える。



追記・修正は召喚酔いがない状態でお願いします。


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*1 遊戯王で言うゴールドパックみたいな物

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