登録日:2016/11/14 Mon 23:47:38
更新日:2024/01/29 Mon 13:43:59NEW!
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バトスピ バトルスピリッツ 一覧項目 クトゥルフ神話 旧支配者 クトゥルー神話 青 旧支配者←tcg環境的な意味で コアブースト ダブルシンボル 異合
その異形を見た者すべてが凍りついた。
●目次
概要
異合(いごう)とはTCGバトルスピリッツにおける系統の一つである。
系統とは他TCGでいう種族のようなもの。
異合は青に初期から存在する系統で、青の中では数も多く良質なサポートにも恵まれているため系統デッキの定番で愛好者も多い。
しかし何といっても異合の魅力はその所属するスピリット達の異質さにある。
主に異合は以下の3つの種類に分類できる。
①異なるものを合わせた、文字通りの合成生物
②水棲生物によく似た何か
③クトゥルフ神話をモチーフとした生物
…以上の説明からも分かる通り、イラストはどれも非常にキモイ。
イラストを眺めているだけでSAN値がゴリゴリと削られていきそうな点もこの系統の魅力の一つといえよう。
また、クトゥルフ神話をベースとしたスピリットはかなり数が多くマニアックなものも多数いて、クトゥルフファンからの評価も高い。
異合の読み方自体は「いごう」ではあるのだが、読み方を変えると「いあい」になり、
神を讃える「いあ!いあ!」と掛けたネーミングであるとも推察されている。
専用サポート「海底に眠りし古代都市」
異合とは切っても切れない関係にあるネクサスが「海底に眠りし古代都市」である。
海底に眠りし古代都市/The Ruins of The Seabed
ネクサス
4(3)/青
<0>Lv1 <3>Lv2
Lv1・Lv2『自分のメインステップ』
系統:「異合」を持つ自分のスピリットが召喚されたとき、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。
Lv2
系統:「異合」を持つ自分のスピリットすべてのシンボルを、そのスピリットが持つシンボルと同じ色のシンボル2つにする。
シンボル:青
異合を持つスピリットが召喚されるだけで1コア増える。
最大軽減時に1コスト以下になるスピリットを召喚できればコア収支はむしろプラスになる。
強い、というよりもよく考えると頭おかしい。
コアが増えるということは支払ったコストがそのまま返ってくるようなもの。
状況によっては中コスト帯のスピリットしか手札になくても1ターンの内に全て召喚しきる圧倒的な展開力が得られる。
そしてその有り余るコアをこのネクサスに乗せ、レベル2にするとこれまたおかしなことが起こる。
なんと異合スピリット全てがダブルシンボル化する。
バトスピの初期ライフは5。本来は5回のアタックを通さなくては勝てない。
しかしシンボルが二つあれば一度にライフを二つ奪えるため、通さなくてはいけないアタック回数は3回で済む。単純にダメージ効率が2倍になるのだ。
どんな低コストのスピリットすらもダブルシンボルにしてしまえ、圧倒的なパワーが得られる。
一応欠点としてはシンボルを3つ以上持っているスピリットのシンボルも2個固定に減らしてしまう点、
シンボルが元々ないスピリットはシンボル2個にできない点があるが、構築段階で気を付けていれば大きな問題にはならない。
登場当初は異合を持つスピリットの性能がイマイチなことも相まって強いは強いがそこまで狂った強さは発揮できなかった。
しかしながら剣刃編の中盤頃から強力な異合がどんどん増えていき、
アルティメットバトル07で異合デッキは【青緑連鎖】という形に進化したことで他を圧倒する初速を得るに至った。
公式もこのネクサスを見過ごすことができなくなり、ついに2016年4月1日より制限カード<1>に指定されるに至った。
ファンからの愛称は「ルルイエ」。実際このネクサスのモチーフであろうことはイラスト等が証明している。
しかしながら後に「ルルイエ」の名を持つカードが2種類登場したことで、随分と紛らわしくなってしまった。
代表的な異合
異合に所属するカードは現在100種類を超えるため、ここではその中でも特に有名なものを紹介していく。
環境で暴れた異合
異合には禁止カードに指定されたカードが1種類、制限カード<1>に指定されたカードが4種類存在する。
実は2019年1月現在、バトスピにおける禁止・制限カードの中でも最も多くのカードの持つ系統が異合である。
- まずは禁止カード
◆龍皇海賊団 見張りのネコジャジャ(禁止カード)
ネクサスを配置すると2ドロー1捨ての手札交換が行える。実質的にアド+1。
煌臨編では名称「海賊」で固めた異合デッキのエンジンとして重宝された。
…が、軽減込みで0コスト配置ができる創界神が多数登場したことにより状況が一変。
コア不要でひたすらデッキを掘り進むためのドローパーツという使い方で、
リバイバル版ブレイドラとともに強力なソリティアデッキ【創界神ワンショット】のパーツとなってしまう。
元々このカードの使用場所であった海賊デッキにはとんだとばっちりである。
このカードは販売ベースで考えると、
烈の覇王セイリュービ以来の約5年ぶりの禁止カードで、シーズン途中での禁止もあちら以来のものとなっている。
持っている効果のポテンシャルはミカファ、リュービに次ぐほど高かったのかもしれない。
- 続いて制限カード、バトスピをやっているなら1度は聞いたことのあるような有名カードばかり。
◆牙皇ケルベロード(制限カード<1>)
星座編でのみんなのトラウマ。
合体すればどんなスピリットもデッキ5枚破棄という軽いコストで2回攻撃が可能となる。
ブレイヴなため異合サポートとはあまり噛み合わず、もっぱらブレイヴの運用に特化した赤や緑などで使用された。
北斗七星龍ジーク・アポロドラゴンや、木星神龍ノブナガード・ゼウシスといったブレイヴ踏み倒しスピリットから、
颯爽と現れてはダブルシンボルで2回攻撃、計4点のライフを奪っていく光景が各所で見られた。
そのあまりのオーバーパワーっぷりからブレイヴ初の制限カードとなる。
アニメにおいてはダンさんも愛用している、というかダンさんの構築済みデッキが初出。
◆森羅龍樹リーフ・シードラ(制限カード<1>)
剣刃編でのみんなのトラウマ。
無制限時代にはまだ【青緑連鎖】が実戦級の強さではなかったためもっぱら緑単色にタッチ採用されていた。
当時は手札からフラッシュタイミングで使用できる効果はマジックしかなく、貫通ダメージを持つ性質上【神速】も意味をなさない、
緑シンボルが必要とはいえ、単体で非常に完結したデザインで対抗策全てを奪う「絶対2ダメージマン」状態だった。
特に、黒蟲の妖刀ウスバカゲロウとの合体によるバースト封じを重ねて、
3ダメージ確定状態は通称「ウスバシードラ」と呼ばれバトラー達を恐怖のどん底に叩き込んだ。
その暴れっぷりから【連鎖】を持つスピリットとしては初の制限カードとなった。
制限カードになってから暫くのち、異合と殻人を中心とした【青緑連鎖】が成立。
以前は緑を採用しにくかった関係で異合デッキには入りづらかったのだが、一転してフィニッシャー枠の1枚となる。
◆アトライア・ハイドラ(制限カード<1>)
烈火伝でのみんなのトラウマ級デッキ、【青緑連鎖】の守り神。
異合または殻人が効果で破壊された時、手札を1枚捨てれば場に残ることができる。ただし捨てるのは相手の手札。
生き残るコストを相手に押し付けるとはどう考えても頭おかしい。
そして『このスピリットの召喚時』を封じる青ではおなじみの効果も併せ持つ。
こちらはステップ指定がないのが特徴で、他の同系カードには有効なアタックステップ中に召喚するという抜け道がない。
【青緑連鎖】が環境で暴れまくったため、上記の古代都市と一緒に制限カードになった。
◆アルティメット・ダ・ゴン(制限カード<1>)
青属性の絶対的なフィニッシャー。
アタックまたはブロックするだけでデッキを10枚破棄、まずこれだけで強い。
更にデッキ破壊を阻害するスピリットを自ら排除できる【Uトリガー】のおかげで単体で完結している優秀なアルティメット。
烈火伝で登場した光翼の太刀というピッタリ噛み合うマジックのおかげでますます手が付けられないカードと化した。
ラジオ「バトスピ大好き声優の生放送」では、諏訪部順一が新カードの販促に来た佐倉綾音をこのカードでフルボッコにするという一場面があり、
リスナーとバンダイ社員の顔面を蒼白にさせた。
バトスピ初期の裏Xレアである「異海王ダ・ゴン」のリメイクで元ネタは豊漁の神ダゴン。クトゥルフ神話でもなじみが深い。
青のフィニッシャーの選択肢を奪い「それダゴンで良くね?」状態を生み出していたため制限カードへ。
なんと、アルティメット初の制限カードである。
- ここからは無制限カード。しかし凶悪なものがちらほら。
◆タイラントール・ネロ
ダブルシンボルにマジック封じを与える。自身がダブルシンボルなので単体で完結したスピリット。
この性能でありながらコモンである。
古代都市との相性は抜群で、防御マジックを使えない相手に一方的にアタックを通す試合運びが可能。
その性質上、マ・グーのようなダブルシンボルを作りやすいデッキのフィニッシャー補助として青以外にタッチ採用されることも多い。
初見だとそのキモいイラストに目がいく。下半身はいったいどうなってるの、とか移動手段どうしてるの、とか疑問は尽きない。
名前はローマ皇帝ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクスから。
同弾ではこのスピリットを含めローマ皇帝の名前ネタのスピリットが何枚か収録されているが、全てこんな見た目のやつらである。
◆アルティメット・リーフ・シードラ
前述のリーフシードラのアルティメット版リメイク。
アルティメットとして召喚条件が付いた分出しにくくなり、且つマジック封じ効果のための維持コストが高いことから、
元と同じようなお手軽運用はできなくなってしまった。
しかしその分【Uトリガー】と【XUトリガー】効果が強力で、スピリット時代とは違い盤面をこじ開ける能力が高く、
後続のアタックを通す下地作りにも活躍できるようになった。
マジック封じ効果のおかげで【トリガーカウンター】に強い点も評価が高い。
【青緑連鎖】のデッキ自体は、制限改訂で多少弱体化したものの、
このカードは制限を受けなかったため、デッキ内での絶対的なフィニッシャーとして君臨している。
◆海賊龍皇ジークフリード・アビス
6色ジークフリードサイクルの青担当。
下準備こそ必要だが簡単にシンボルを5点にでき、かつ盤面掃除もこなしてくれる。
このカードをキースピリットにした【海賊】デッキは、上記のネコジャジャをはじめとしてドローやネクサスの取り回しに長けており、
早くて2~3ターン目にはこのスピリットが殴りかかってくるという凄まじい速度を誇ったデッキだった。
一方でこのスピリット自体はなんら耐性を持たず、多重シンボルメタにも悉く引っかかるので対策も容易。
ちなみにイラストに異合要素は殆ど無く、海賊の恰好をしたスマートなドラゴンである。
配下の龍皇海賊団は魚人で構成されているので、それに合わせたものと思われる。
アニメに登場した異合
CGで動かす関係上ウネウネした奴はあまりいない
◆天蠍神騎スコル・スピア
アニメバトルスピリッツ ブレイヴに登場した十二宮Xレアの一体。
蠍座をモチーフとし、十二宮Xレア内では最もコストの軽い5コストのスピリット。
自分のスピリット状態のブレイヴすべてを光導/異合にしてしまえる。
スピリット状態のブレイヴならば、生き物の形をしていない剣刃ブレイヴだろうとなんだろうと、
気色悪い合成生物に仲間入りさせることが可能。
なんとサンタのコスプレ衣装やらギターやらペンタンの着ぐるみすら異合化する。その割に自身は細身の青いサソリでありあまり異合感が無い。
スピリット状態のブレイヴの場合、古代都市の効果はコアブーストは使用できないが、
レベル2のダブルシンボル化の恩恵は受けることができる。
ただしその場合シンボルを持たないブレイヴはダブルシンボルにならない。
コストが軽いこともありアニメではかませ役になることも多い。
◆異海神ディスト・ルクシオン
アニメバトルスピリッツ ソードアイズにおいて闇の青のソードアイズを持つブラウの切り札。
8コストのダブルシンボルスピリットであり、相手のブレイヴの合体条件を変更する効果でツルギ達を苦しめたが、勝敗は芳しくない。
このスピリットの最大の特徴は赤と紫の2種類の【連鎖】を持ち、
フィールドにシンボルがあればそれぞれ違う条件の破壊効果が使用できる点。
…なのだが、なんとアニメではこの連鎖効果を一度も使ったことがない。
そのせいもあってかブラウは脳筋だの最弱のソードアイズだの散々な評価を受けている。
◆トレス・ベルーガ
みんな大好きダンさんの切り札。
合体後のCGの都合上光龍騎神サジット・アポロドラゴン(Battle Spirits)が輝竜シャイン・ブレイザーと合体した後でないと出てこれない。
サジットアポロにダブル合体するためのブレイヴで、
このブレイヴが合体するとダンさんのバトルアーマーが黒くなり、作画が異界王っぽく変貌する。
効果はケルベロードの調整版とも言えるものだが回復回数に制限がなく、
条件さえ満たせば1ターンに何度でもアタックを繰り返すことが可能となっている。
ブレイヴの劇中ではバーニングサンで直接合体するのが常だったためスピリット状態で出てきたことはない。
しかしソードアイズにてついにスピリット状態でのCGがお披露目された。
クトゥルフ神話が元ネタの異合
◆異神獣クトゥルム
クトゥルフ神話を代表する神、クトゥルフを元ネタにしているスピリット。
召喚するためには【転召】により自分のスピリット1体を犠牲にしなければならない。
そして召喚に成功すると【転召】を持たないスピリットを自分相手関係なく全て破壊する。
【転召】持ちスピリットは現環境ではほぼ見かけないため実質的なリセットスイッチとなっており、このスピリットだけがフィールドに残る。
ガチデッキではまず採用されることはないが、効果の「それっぽさ」から人気のあるスピリットで愛用者も多い。
◆深海大帝ノーグ・デンス
遊戯王に先駆けること実に3年、バトスピ界には既にノーデンスを模したスピリットが顕現していた。
効果は強力だが召喚するためには【転召】する必要がある点が重い。ただ、異合なら何でも転召元にできる点は悪くない。
その効果は、相手は手札のマジックを破棄しないと異合をブロックできなくなる。
近年は【アクセル】の登場でマジックの採用が減っているため環境に対してはより強くなっている。
…のだが後述するハスタークはこちらのほぼ上位互換みたいな動きができるので肩身が狭い。
◆千貌の魔神ニャルラ・トラップ
美女化や萌え化することが多いニャルラトホテプを元ネタにしたスピリット…だがイラストはガチで恐怖。
召喚時に相手の未来を操作する。つまり相手のデッキの上から5枚を見て順番を入れ替えることができる。
それっぽい効果だが非常に使いづらい…玄人向けのスピリット。
◆混沌魔皇アザートゥース
宇宙最強の主神アザトースが元ネタのスピリット。
シンボルが1個しかない弱小スピリットを一掃する豪快な召喚時効果と、
コスト4以上の効果はマジックだろうと【烈神速】だろうと許さない絶対的な支配力を持つ。
だが、とにかくコストが重い。コスト9に対して軽減がたったの3しかない上、手札封殺効果には維持コアを4も要求してくる。
異合は召喚補助は充実していないため古代都市のコアブーストに頼ることになるが、それでもなかなか捻出できるコストではない。
「コストが重く召喚できない」ことがその強大な設定とは裏腹に「何もしない」ことがネタにされている元ネタにそっくりと評価されている。
◆異海双龍ハスターク
風の神ハスターが元ネタのスピリット。
9コストと重いが【転召】の必要がない。そのためノーグ・デンスよりも召喚は軽い。
相手は手札を捨てなければ異合をブロックすることができなくなる。更に異合と【連鎖】を持つスピリットをダブルシンボル化する。
登場当初はそのコストの重さと異合デッキに異合以外の連鎖持ちスピリットを採用するような構築がなかったためあまり評価は良くなかった。
しかし【青緑連鎖】の登場で緑の連鎖スピリットも一緒に補助できるこのスピリットの価値が見直されることとなる。
現在では【青緑連鎖】のフィニッシャー候補の1枚のスピリットとなっている。
余談だが、剣刃編の【連鎖】を持つスピリットのイラストで浮いている黒い球体はコイツによるもの。
フレーバーテキスト上では剣刃編のラスボスで、龍輝神シャイニング・ドラゴン・オーバーレイと戦った。
- その他のクトゥルフ神話を元にした異合は名前だけ列挙する。
- ツァトゥグァ
- ボクルガー
- 炎蜥蜴クトゥグマ
- グラーキー
- ナイト・ゴーン
- シャンターグ
- ティンダロ・ハウンド
- シュドーメル
- ランテゴス
- シャッガイ・バグ
- 異海獣シーポリープ
- ゲル・ゴロス
- アトラック・ナチャ
- ミゴー
- 異海剣聖シュブ・ニグラ
- ビヤーキー
- 異海王ダ・ゴン
- ショゴルス
系統:異合を持つウルトラ怪獣
コラボブースター「ウルトラ怪獣超決戦」では何枚かのウルトラ怪獣が系統:異合を持っている。
◆邪神 ガタノゾーア/闇黒魔超獣 デモンゾーア
クトゥルフ邪神「ガタノトーア」をモチーフとした怪獣。まさしく異合、この系統以外考えられない、
とカード化発表時からプレイヤーに言われていたがその予想通りとなった。
なんと怪獣デザインを行った丸山浩氏本人がイラストを手掛けている。バンダイだからこそできた奇跡の1枚。
相手スピリットを破壊し、海の底(デッキボトム)に沈めるという再現効果を持つ。
「超古代尖兵怪獣ゾイガー」や「超古代遺跡ルルイエ」といったサポートカードも登場しており、
異合を中心とした専用デッキを組むことが可能となっている。ゾイガーの系統ももちろん異合。
異合のサポートとしてはミゴーとの相性が良く、序盤からの召喚も期待できる。
◆古代怪獣ツインテール
◆オイル怪獣タッコング
◆宇宙怪獣エレキング/月光怪獣再生エレキング
◆水の魔王獣マガジャッパ
水棲生物ということで異合に分類されている。
特にツインテールは異合でありながら赤単色となっており体色でのカラーイメージが優先された。
◆ミサイル超獣 ベロクロン
◆一角超獣バキシム
複数の生物を合成した怪獣兵器「超獣」。
合成生物ということで異合に分類されている。
◆暴君怪獣タイラント
◆合体魔王獣ゼッパンドン
複数の怪獣が合体した合体怪獣として合成生物の異合に分類されている。
しかし同じ合体怪獣でも百体怪獣ベリュドラは異合ではない。
系統:異合を持つ仮面ライダー
平成仮面ライダーとのコラボでは仮面ライダーオーズ及び仮面ライダービルドが異合を持つライダーとして登場。
オーズは3種の生物が、ビルドは無機物と有機物がそれぞれ混ざるかたちでそのライダーの力となっているためと思われる。
なお、同じく2種の要素が組み合わさる仮面ライダーWは異合は持たない。
余談だが、非コラボである異合のうち2種の動植物を組み合わせたスピリットは、
ゲルショッカー怪人のようだとユーザーから言われたりもする。
カニとゴリラを合わせてカニコングとか。
系統:異合を持つデジモン、及び関連キャラクター
◆ダゴモン、オタマモン、ゲコモン、トノサマゲコモン
ダゴモンとその眷属である一族。
ダゴモンの元ネタであるダゴンがクトゥルフ生物であるためこの系統。
◆シェルモン
水棲生物としての異合。
◆デ・リーパー
クトゥルフ、水棲生物、合成生物のどの定義にも当てはまらない。
デジモンテイマーズ自体がクトゥルフ要素の多い作品であるため関連はしているといったところか。
異合の歴史
- 第1期・第2期
第三弾:覇闘の発売で青が登場するとともに系統:異合が登場。
この頃はフィールドに維持するためのコアが2個だとか【転召】をしなければ召喚できないなどデメリット持ちが大半というデザインだった。
必然的にコアが足りなくなる系統であり、そのデメリットを補うためのカードとして、
コアブーストを行える「海底に眠りし古代都市」が第八弾:戦嵐で登場する。
この弾でフィニッシャーである「異神獣クトゥルム」、さらにバトルを決めるためのサポートカード「キマイラアサルト」が登場、
系統デッキとしての第一歩を踏み出す。
- 星座編
ここで新たに登場する異合はその殆どが最低維持コアが2などのデメリットがない。
また、低コストの異合も増え、まだ系統デッキという概念の薄かったこの時代において有力な系統となる。
特にスタッガーはバニラながらも1コスト1軽減という点が魅力で、古代都市による早期コアブーストのためのキーカードだった。
このころの主力スピリットは星海獣シー・サーペンダー。構築済みで登場したスピリットだが、
ぶっちゃけ看板の太陽龍ジーク・アポロドラゴンより扱いやすいという評判だった。
星座編の終焉とともにケルベロードは究極カード<1>(現制限カード<1>)に指定される。
- 覇王編
これ以降、デメリットは完全になくなった。
Xレアも含め強力なスピリットが多数追加される。
この頃から「ダブルシンボルスピリットを支援する効果」の多い系統という特徴も持つようになり、非常に攻撃的なデッキとして認知され始める。
特に【バースト:自分のライフ減少後】への対抗策として、
「シンボルを増やして一度にライフを削ればバースト発動機会が減るんじゃね?」という当時の理論を実践するデッキとして注目される。
当時はブレイヴの信頼性が低下した時代で、ブレイヴに頼らずにシンボルを増やせるのはそれだけで利点であった。
ただ、この頃はまだ低コストに使いやすいスピリットが少なく初動はあまり早くないデッキだった。
- 剣刃編
【連鎖】を持つ闇のスピリットの系統に選ばれる。闇のスピリットという設定自体は死に設定だったが。
ただでさえ他の色と共存することが苦手な青がおいそれと【連鎖】で多色化構築できるわけもなく、
優秀な【連鎖】スピリットが他の色に出張する方がメインだった。しかしながらこの剣刃編の間に異合スピリットが大量に追加。
低コスト帯も充実し古代都市の運用の問題点であった初動の足回りの遅さをほぼ克服することとなる。
余談だが剣刃編第1弾で行われた「甦る!神話Xレアキャンペーン」において他の闇の系統から異合だけがハブられた。
剣刃編の終焉とともに緑に出張していた森羅龍樹リーフ・シードラが制限カード<1>に指定される。
- アルティメットバトル
アルティメットバトル01~06の間はほとんど新規の異合が登場しなかった。
ショップ大会の優勝賞品としてアルティメット・ダ・ゴンが登場するも、
アルティメットであったがために既存のサポートには対応しておらず、直接的な強化にはつながらなかった。
しかしアルティメットバトル07において突如【連鎖:緑】を持ったスピリットが大量に追加。
異合スピリット達を利用した新たなデッキ、【青緑連鎖】が誕生する。この強化路線は更に続き…
- 烈火伝
前パックに引き続き、烈火伝第1章においても【青緑連鎖】を意識したスピリットが追加された。
実は烈火伝では1年を通して【連鎖】を持ったスピリット自体は収録されていない。
【六天連鎖】は【連鎖】としては扱われない。
その影響で緑のスピリットでありながら異合を持っていて緑よりも青軽減が多い「異僧兵ゾウム」とか、
青でありながら自身の色を緑としても扱う「カニコング」など、より露骨なデザインとなっている。
この時点で【青緑連鎖】はほぼ構築が固まり、アルティメットバトル07よりも前の異合スピリットはほぼ採用されなくなる。
というのも【青緑連鎖】のキースピリット、ある「ウバタマン(こいつは異合ではなく殻人)」や、
「アトライア・ハイドラ」は『このスピリットの召喚時』を発動できなくする効果を持つ。
だが、クトゥルム、ニャルラ・トラップ、アザートゥースのような、
従来のXレア達は軒並み『このスピリットの召喚時』を持っており、自分で効果を制限してしまうことになる。
また、小型スピリットも緑を混ぜる関係上緑と青の両方の軽減を持っていたほうが軽く召喚できるため、
単に軽いというだけのスピリット達は居場所を失ってしまった。
この【青緑連鎖】は【連鎖:緑】により他の異合か殻人が召喚されると1コア追加する「ビヤーキー」、
これを古代都市と併用することでコアを支払うとそれ以上にコアが増えるという意味不明なほどのコアブースト量が最大の強み。
コアさえあれば何でもできるTCG、それがバトルスピリッツ。
序盤からでもコスト8のアルティメット・リーフ・シードラを召喚して殴り勝つというのが主な勝ち筋。
または序盤の内から古代都市でダブルシンボル化させて並べたスピリットの内3体のアタックが通れば勝ち。
『このスピリットの召喚時』に対してメタを張りながら制圧するデッキでありながら第3、
第4ターンからでも決着の見える超高速デッキでもあったのだ。
烈火伝第2章以降はほぼ強化がストップすることになるがそれにより構築が固定化。
ほとんどのスピリット/アルティメットががアルティメットバトル07と烈火伝第1章で固められ、
「デッキ40枚のうち36枚は固定枠」
とまで言われるほどとなった。
中盤以降紫デッキに押され気味ではあったものの烈火伝のほぼ1年間を通してトップデッキに名を連ね、
烈火伝の終了とともに2枚の制限カードを出すに至る。
古代都市の制限化は【青緑連鎖】以外の異合を使用していたバトラーにとっても打撃となった。
- 神皇編
古代都市を失った異合だが、「自らの手札が少ないほど強くなる」という新路線へと舵を切る。
しかし現状では既存の異合とはあまりうまくいかず、3章まででサポートも途切れてしまう。
そして4章以降、【青緑連鎖】の強化路線が復活。
特に異合2体を召喚できる「海魔神」が強力でこれを軸に高コストの展開力が強化された。
この弾での緑要素は以前から手を組んでいた殻人ではなく緑の獣系統「剣獣」。
4章、5章の2弾で異合を併せ持つ異形の剣獣がうようよ増えた。
- 煌臨編
前章から引き続き緑とのシナジーを意識した路線は継続。
その一方で煌臨編2章からは名称「海賊」を持つ異合とそのサポートが大量に追加。
海賊龍皇ジークフリード・アビスを中心とした「龍皇海賊団」、
海賊の神皇グリードッグ・パイレートを中心とした「三つ首海賊団」の2集団をベースとした構築が生まれた。
特に龍皇海賊団は容易に5点シンボルを叩き込める超速攻型デッキであり、安定性もかなり高かったため人気を博した。
- 神煌臨編
4章にて異合の創界神「創界神ポセイドン」が収録。
それに合わせて彼の配下である「神海賊」が登場している。
今までのビートダウン寄りだった異合と違いデッキ破壊を主とするようになった。
また、コラボで仮面ライダーオーズ及び仮面ライダービルドが多数の形態で収録される。
この他デ・リーパーも異合であり、異合を使用したデッキは戦術とバリエーションを増やす1年となった。
- 超煌臨編
「神海賊」が新たに「デッキ除外」を行うカード群を獲得。
デッキ破壊メタが各色に配られたが、それをすり抜けてデッキアウトを狙うことが出来るようになった。
一方で異合全体としてはプッシュに恵まれず、細々と神海賊カードが追加される程度で強化がほぼ完全にストップ。
この時期で異合デッキと言えば、神海賊デッキのみを指すほど構築が固定化した。
余談
コラボにおいては小中千昭氏と非常にかかわりの深い系統となっている。
彼の手掛けたクトゥフル関連の話であるガタノゾーア、ダゴモン、デ・リーパーがカード化しその際に異合となっている。
追記には【転召】を、修正のためには記事を維持するためのコアを2個置いた状態で行ってください。
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▷ コメント欄
- キリエロイドは異合じゃないのが残念だな -- 名無しさん (2016-11-15 20:18:50)
- クトゥグマがやたら弱いのが残念だった過去、今はそんなことよりルルイエ返して、ビヤーキーいらないから -- 名無しさん (2016-11-15 22:42:49)
- つ《ルルイエ・ゴレム》 -- 名無しさん (2016-11-16 23:13:41)
- 煌臨編では海賊シリーズが登場、唐突に5点を叩きこんでくるロマンデッキと化した -- 名無しさん (2017-08-07 23:30:29)
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