ヘルライジングホッパー

ページ名:ヘルライジングホッパー

登録日:2022/06/07 Tue 16:52:33
更新日:2024/06/20 Thu 10:27:40NEW!
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仮面ライダー 仮面ライダーゼロワン 劇場版 仮面ライダーゼロワン real×time ヘルライジングホッパー 飛電或人 高橋文哉 俳優の本気 縄田雄哉 みんなのトラウマ 自己犠牲 破壊 地獄 令和ライダー 欠陥品 高橋文哉の本気 暴走フォーム 黒い東映 演者の怪演 破壊衝動 閲覧注意 禁断の力 禁断 狂気 自爆 自害 最悪の劇場版限定フォーム 縄田雄哉の本気 天国も地獄も関係ない




ヘルライズ!



「……みんな、ゴメン……。やっぱり、コレしか思いつかなかった……!」



オーソライズ!



「ウゥッ……!!ぐぅあ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」



「そのキーを人間の体で使うのは不可能だ。……死ぬつもりか?」


「世界中の笑顔を、守るためならな……!!」



「うぉぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」



プログライズ!



Hells energy as destroy the world. HELL RISING HOPPER…!


HEAVEN or HELL it doesn't matter…



劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』に登場した仮面ライダーゼロワンの変身形態。


【データ】

身長:197.1cm
体重:106.9kg
パンチ力:60.7t
キック力:116.3t
ジャンプ力:176.61m
走力:100mを0.4秒
生物モチーフ:バッタ


【概要】

エスが世界を破壊するために作り出した「ヘルライズプログライズキー」飛電或人が強奪・認証して変身せざるを得なかったゼロワンの劇場版限定フォーム。


変身音声の英語を意訳すれば「世界を破壊する程の地獄のエネルギー」「天国も地獄も関係ない」


アークワンメタルクラスタホッパーを足したような不気味なエフェクトと共に、空から降ってきた赤黒いバッタのライダモデルが或人の体に捻じ込まれ、そのまま内部から変貌するかのようにスーツとアーマーを形成、
最後にマスク部分を流体金属が生成したのち、余剰の部分がまるで顔をはぎ取るように流れ落ちて完了する。
その悍ましい変身プロセスは仮面ライダーへの変身というよりも、「怪人が人間の姿を捨てて元に戻っている」とでも言った方がしっくり来るレベル。


大まかなシルエットはシャイニングアサルトホッパーと同一だが、カラーリングと細部のデザインが異なり、
白い複眼に、黒をベースにワインレッドのラインが血走るようにして走るという恐ろしいデザインになっている(実際、撮影用スーツもシャイニングアサルトホッパーの改造・リペイントとなっている)。
胸部の「オービタルユナイト」に当たる部分には地球を図像化したシンボルが描かれており、口部にも赤いラインが追加された結果、クラッシャーのようにも見える形になっている。


後述するが、プログライズキーがそもそもライダーシステムでの運用を想定していないためか、変身音声はまるでバグったようなエフェクトがかかっている。



【性能】

単純なスペックはリアライジングホッパーを凌ぎ、ヘルライズプログライズキーがもたらす圧倒的パワーもあって、純粋な攻撃力だけで見れば最強クラス。
特筆すべき能力として、あらゆる物体を隔離する閉鎖空間「ヘルライズ空間」を展開し、この空間の外縁部から外界を連鎖的に崩壊させる事が可能。


ただし、その凄まじいまでのパワーを全く制御出来ないという欠点がある。
変身に使われるヘルライズプログライズキーは、エスがゼロツープログライズキーからハッキングしたライダモデルのデータをブランクのキーに入れ込んで作り出した「世界を破壊するためのプログライズキー」であり、サウザンドジャッカーとの連動で人間社会を壊滅させるためのものである。
つまりそもそもが変身用どころか戦闘用ですらなく、使用目的の関係上、停止させる機能も存在しない。
おまけに本来ドライバーなりアタッシュウェポンなりのハードウェアがなくては役に立たないプログライズキーの中にあって、起動しただけで電撃を発するなど、内包エネルギーが完全にオーバーフローを起こしている。


或人はこのキーを破壊するための最後の手段として、「プログライズキーである以上、ドライバーを用いれば仮面ライダーへの変身ができるはず」と考え、ヘルライズの力そのものを用いて破壊することを決断。
エスから強奪したキーをゼロワンドライバーで認証して無理やりこの形態に変身、ドライバーに装填されたヘルライズプログライズキーを立て続けに殴りつけて破壊を試みた。


つまり、この形態は暴走フォームの一つであると同時に自滅するための形態である
自滅のリスクを持つフォームは多々あれど、自滅自体が目的のフォームは恐らく初。(後にゼロワンOthersにて(「自滅」のベクトルは多少異なるものの)同じく自滅を目的とする仮面ライダーが登場する。)


このため、本当に無理やり変身したこのフォームには戦闘用の機能や変身者をサポートするシステムが全く存在せず、それこそ「仮面ライダーゼロワンの形をした破壊の概念」と言った方がしっくり来るレベル。


要するに破壊するためのエネルギーは有り余っているが、それを扱うための能力が皆無。
更に変身した時点で余剰エネルギーにより血液を含む人体のありとあらゆる体液が瞬時に沸騰させられ、ショック死寸前の凄まじい苦痛を延々と味わう羽目になり、そのまま時間が経過すると装甲のワインレッドの部分が警告音と共に発光し始めた挙句最終的にオーバーフローしたエネルギーが大爆発を起こすというとんでもないリスクまで存在する。
この爆発の破壊力も尋常ではなく、自己再生能力を持つエデンを変身解除に追い込んだ。


用途の都合でキー側のライダモデルが存在しない(一応「ヘルズホッパーズアビリティ」なのでバッタのデータ自体はあると思われる)にも拘わらず、シャイニングアサルトホッパーに似た姿になっているのは、
ヘル「ライジングホッパー」というネーミングを合わせて考えるに、ドライバー側にプリセットされているライジングホッパー系列のライダモデルにキー由来の破壊エネルギーを合成する事でアーマーを成型した為だと考えられる(つまり「ヘルライズ」+「ライジングホッパー」であると共に「ヘルライズされたホッパー系列のフォーム」というダブルミーニングになっている)*1


世界を滅亡させるだけのエネルギーがそのまま変身者に跳ね返って来るが、同時に即時の肉体再生も並行して行われる。
その結果、変身中の或人は攻撃動作の度に肉体のどこかしらが粉砕され、その都度修復されてはまた壊れるという尋常ではないどころではないレベルの反動に襲われ、
まさに地獄の責め苦を受ける罪人の如く狂ったように絶叫しながらキーを破壊しようと暴れ続けていた。


このことから、恐らくヘルライズキーの正体は「周囲のエネルギーを破壊のために運用する」プログラムを内包したキーであり、この機能を「人体との相互作用を最大化・最適化する」プログライズによって引き出した結果だと思われる。
キー由来の膨大なエネルギーを変身者自身に向けて最大・最適な状態で適用した結果、自壊と自己再生が両方とも極大化されたのがこの状態なのだろう(人体に限らず生物の肉体は日々細胞の破壊と再生が行われているが、これを一度に、かつ全身に、さらに同時に、そして最大規模で、トドメに最大速度で行わせているという話である)。


字面だけでもかなり痛々しいが、映画本編で描かれた実際の戦闘シーンは仮面ライダーアマゾンズ』もかくやという凄惨なものになっている*2
特に右腕は変身が解除されても全体が血だらけになるほどの傷を負っていた。
全体的に劇場版限定かつ敵側のアイテムで変身、肉体に負荷が掛かるという点では001と同様の特徴だが、曲がりなりにも変身が前提だったあちらとは色々と桁違いである。


しかも、本来は装填されたキーを破壊するために変身したにもかかわらず、いつの間にかターゲットがすり替わり目の前のエデンを破壊しようとするという暴走っぷりを見せつけた。


しかし、結局この力によるプログライズキーの破壊は叶わず、乱入してきたゼロツーによって制止されると同時に変身解除した。
なお、これほどの負荷を受けていたにもかかわらず、この後の仮面ライダールシファー戦ではダメージが変身前より減っている*3



【必殺技】

  • ヘルライジングインパクト

ヘルライズチャージ!


「壊す…!壊す…!!あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」


「こおおおおおわあああああすうううううッ!!」


「壊れろおおおおおおッ!!」


プログライズキーの右側面のボタンを押し、キーを押し込むことで発動。
エネルギーを拳に集約してライダーパンチを叩き込む。
大爆発で吹き飛び、変身解除されたエスに向けて叩き込んだが、割り込んできたゼロツーに妨害された。
ゲーム『シティウォーズ』では名称こそ同じではあるが、モーションはどこぞの時の最終王者を彷彿とさせるようなドス黒いエネルギーを纏ったライダーキックを叩き込むというものになっている。


【余談】

  • 過剰な破壊と再生力の表現として劇中で「折れた腕を捩じって無理矢理直す」シーンがあるが、これは人形やCG、合成などではなく、スーツアクターの縄田氏が実際に演じて行っており、「このシーンをアフレコした際には困惑した」と或人役の高橋氏が劇場パンフレットのインタビューにて語っている。

  • 劇中での登場シーンはわずか2分前後。新フォームとしてはあり得ないレベルの短さだが、そのわずかな時間で絶大なインパクトを視聴者に叩き込んだ点では十分に活躍したと言える。



追記・修正は、命に代えても世界中の笑顔を守る覚悟のある方にお願いします。



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  • 劇場版フォーム兼敵ライダーの重要アイテム -- 名無しさん (2022-06-07 18:32:44)
  • 嘘松言われそうだけど劇場で観に行って子供が怖がった声上げてたんでスゴイ印象残ってる -- 名無しさん (2022-06-07 19:13:17)
  • 戦闘時の体が壊れるSEが怖すぎる -- 名無しさん (2022-06-07 19:45:12)
  • ゼロワンライダーはすぐに自分を犠牲にしようとするなあ・・・ -- 名無しさん (2022-06-07 23:03:07)
  • (……ん?なんやこれ?……まあバッタだな!よし!)プログライズ! -- 名無しさん (2022-06-08 00:25:02)
  • 上手く言えないけど、こういう仕様外のシステムをごり押しで運用するのだいすき -- 名無しさん (2022-06-08 08:12:18)
  • 諸々の事情でライダーの変身に使われずに終わるアイテムは数あれど、作中で明確に「変身用ではない」と明言されるアイテムは珍しい -- 名無しさん (2022-06-08 10:13:43)
  • こいつの暴れっぷりと危険性を知ると、メタルクラスターやアークワンが可愛く見えた。攻撃した際に骨折からの無理やり再生、エデンを変身解除に追いやる大爆発、ひたすらに壊すと呻く或人、何もかもが地獄のように恐ろしかった。 -- 名無しさん (2022-07-18 10:05:20)
  • 壊れた腕のシーンは大人から見れば折れてはいないように見えるし、多少早回しはしてるかもしれないけど、それでも腕がダメになったと思わせるには十分な描写だった。高岩さんが「スーツアクターも役者だ。芝居を磨け。」と言ってたけどこれは縄田さん迫真の演技だわ。一連の場面に声を付けた高橋さんもお見事。 -- 名無しさん (2022-11-23 08:21:16)
  • ガッチャードでハンドレッドがアークワンを複製してたけど、ヘルライジングホッパーもやったらメンバーの体が壊れそう -- 名無しさん (2024-05-19 21:10:48)

#comment(striction)

*1 直前のシーンを見ると、オーソライズ後のゼロワンドライバーからもオーバーフローが発生している。
*2 企画段階では「攻撃の反動で肉体が破壊されて死亡→即座に蘇生して暴れ続け、それを見たエスが戦慄する」という『アマゾンズ』顔負けの凄惨な展開だったのだが、流石にそれはどうなのかという話になり、最終的に現在の形に落ち着いたという。
*3 ヘルライジングホッパーの負荷はエネルギー超過による肉体の破壊と自己再生の繰り返しである。つまりはHP最大と0を反復横跳びしている状態であり、この自己再生によって結果的にエデン戦のダメージがリカバーされたと思われる。それにしてもアタッシュカリバーを生身で投げて壁に突き刺さるのもおかしな話だが。

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