登録日:2016/01/25(月) 15:20:55
更新日:2024/01/18 Thu 13:50:22NEW!
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※心臓の悪い方は閲覧にお気をつけ下さい、一応
ある、夏の日の夜だったんですけどね……
その日、私はギルドから「沼地にドスイーオスを狩りに行ってくれ」って、頼まれたんです。
別にドスイーオスぐらい、大したこと無いモンスターだったから素直に引き受けましたよ、えぇ。
ただ夜の沼地ってなるとぉ、一人じゃ心細いですからね。私の友人もえー、そうですね、Sとしておきましょう。彼女もクエストに誘いました。
ところが沼地に着いてみると、なーんか様子がおかしい。変に静まり返っているんですね。
私は怖気づいて、「今日はリタイアしよっか…?」って、Sに持ちかけました。
でもね、Sはたかがドスイーオスでリタイアしたと思われるのが癪だったんでしょうね、私の言う事を聞かずに先へ進んだ。
私もついていったらね、その先のエリアでイヤーなものを見ちゃったんですよ。イーオスのバラバラ死体。
1体、2体、3体…うわぁ、数えるのも吐き気がするぐらい肉片がたっくさん…
もう2人して声にならない悲鳴が出て、震えましたね。怖いなー怖いなー、引き返したいなー…
そこでよせばいいのに、Sったら怖いのを隠して「乱入でも何でも来い!」って、虚栄張っちゃってまーだ進むんです。
駄目だよー、リタイアするなら今のうちだよー、って必死に引きとめようとするうちに、結局洞窟まで来ちゃった。
するとね…また見ちゃったんですよ。イーオス達の死体。しかも、今度は中心に干からびたドスイーオスが…
私も流石に理解しましたね。あぁ、これはモンスターなんてもんじゃない、ヤバイ何かの仕業だなって。
そしたら次の瞬間、ヒュババァーーーーーッ!!って、風を切る音と一緒にすごい痛みが走った。頭がぐらぁ、ぐらぁ~…って、もう意識朦朧ですよ。
そうこうするうちにまた、ヒュババァーーーーーッ!!って音と痛みがして。見たら、私もSも空を飛んでいた。
一体何が原因で飛んだのかも分からなくてね、そのままグワッシャア!!って頭から落ちて。
朦朧としながらもこれはまずい、早くここから逃げなきゃと思って、目の前にいるだろうSに呼びかけたんです。
でもね、なぜかSの反応が無い。「早く!早く起きて!」って、いーくら呼んでも答えないの。
それどころか悲痛な呻き声が聞こえて、うわぁ、やばいぞ、やばいぞー、って思いながら目をはっきり開けたら、彼女…
血 を 吸 わ れ て る ん で す よ
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『モンスターハンターフロンティアZZ』に登場するモンスターの一種。
概要
まだまだ改新途上だったMHF-Gの『G3』アップデートにて実装された海竜種の大型モンスター。
別名『喰血竜』。
剛種(HR5。G9.1以前の旧HR100~)、G級、特異個体(G級のみ)のバリエーションが存在する。
HR5のギルド指定クエストに登場するため、G級を目指す上では避けては通れない存在。
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外見だが、数ある海竜種の中でも屈指の不気味な姿を持った怪しいモンスターである。
白いトカゲのような身体で、実際名前を和訳すると「野蛮なトカゲ」になる。
手は水かきのような形をし、口の中には獲物を吸血する長い管の舌を隠し持つ。
一度突き刺されるとゴキュゴキュ吸われ続け、中型モンスター等のそれなりに強靭な生物でない限りあっという間に死ぬ。
…コイツの覇種もそうだったが、出るゲームを間違えているんじゃなかろうか。
元々メゼポルタ周辺には生息していなかった外来種でもある。
ただし外来種といっても遷悠種ではない。
食欲旺盛なのか、コイツが現れた地域は小型モンスターの生息数が激減するという現象が起きる。
クエスト中では群れ全体が危機を感じたのか、そこかしこのエリアに小型鳥竜が大量に配備されている。
しかも無限に湧いてくる。攻撃頻度が低いのが幸いだが。
ちなみに、バルラガルの移住と同時期にメゼポルタを訪れたせいでストーリークエストの歌姫(新)はあらぬとばっちりを貰った。
現在の生息地は沼地を中心に、密林、砂漠にも登場する。
いずれもドス鳥竜が同時に出現。
戦闘概要
G級では★7に位置するため、マイナス900の防御減算が発生する。
海竜種仲間のクアルセプス、ポカラドンがメインシリーズの海竜種モーションをよく使っているのに対し、バルラガルは剛種の時点から殆どが新モーションで占められている。
動きも素早く、メインシリーズの海竜種のコンパチなどとナメてかかるのは非常に危険。
少なくとも、上位で戦ってきたクアルセプスとは別物のつもりで挑むことを心がけよう。
バルラガルの体を見ると、管の中を体液が流々としている時がある。
この体液は吸血した獲物によって異なる属性を持ち、ブレス等体液を使った攻撃に反映される。
ドスイーオスを吸血した場合は毒に、ドスゲネポスなら麻痺に、ドスランポスと人間のハンターを吸血した場合は血の如く真っ赤な液体と化し、斬れ味を落としたり弾数のストックを減らしたりする厄介な効果を持つようになる。
…血を噴射するって、よくCERO上がらずに済んだものである。
なおそれ以外で体液が循環している場合、防御力を下げる腐食やられの体液になっている。
この関係で毒、麻痺の状態異常は無効となっている。ドスバギィはMHFにいないので睡眠はOK。
体液を使った攻撃を3回行うと、ストックが切れて管が閉じ、吸血モードに移行する。
この時には拘束攻撃を多用する傾向があり、命中するとそのまま吸血されてしまう。
何気にMHF初の拘束攻撃持ちモンスターである。
メインシリーズの拘束と同様に拘束解除ゲージが出現し、レバガチャで溜めきることにより脱出する。
ドス鳥竜種もこの攻撃をくらって吸血されることがあるが、問題はハンターがやられた時。
吸血時は防御力に関係なく見る見るうちに体力が削られていき、体力150あっても瀕死寸前まで削られるほどの甚大なスリップダメージを受けてしまう。
しかも、受けたのが自分だと吸血が進行するたびに画面が血しぶきで染まり上がっていく。
(字面だけでも十分怖さが伝わるだろうが、上に挙げた画像が特に分かりやすいと思われる)
ガチホラーだこれ…
レバガチャ以外だとこやし玉での解除は出来ないが、代わりに音爆弾を投げるか舌を攻撃し続けることで解除可能。
特に舌を攻撃してキャンセルさせた場合、体が黒ずんでしばらく消極的な行動パターンになる(MH3以降のメインシリーズの疲労状態に相当)。
物理属性にとって舌が最大弱点なのに加え、常時怒り状態の特異個体ではこれが唯一の怒り解除手段なので覚えておきたい。
なお、ラスタ等のNPCはスリップダメージ自体が無効になっているため、幾ら吸われても体力が減る事は無い。
むしろ有人ハンターにとっては攻撃チャンスとなる。
弱点は雷、龍、火…なのだが、普段はろくに通らない。
吸血モードに入った時のみ通りやすくなっている(特に舌が)。
破壊可能部位は多岐に渡り、頭部、舌、前脚(左右で別々)、背中、尻尾の計6箇所。
頭部と舌は別判定なので注意!
しかも、これら全てに専用素材が設定されているため、部位破壊無視のハメ狩猟を真っ向から否定している。
更にドス鳥竜種への吸血を邪魔せずに放置した場合、狩猟後にドス鳥竜種ごとに異なる「袋」素材が追加で入手可能。
…ただ、現状なぜか一切用途の無い素材も少なくなく、剛種のヒレ、同じく剛種における袋がそれに該当する。
どこで使おうか決めあぐねるうちに忘れたのだろうか…
体液・舌を使った攻撃
体液を使ったものは全て、前述の中身に応じた効果がかかる。
舌攻撃のうち拘束効果を持たないものは別に分ける。
- 直線ブレス
アグナコトルと似たモーションのブレス攻撃。
これを直接は薙ぎ払わないが、バルラガルの技ではかなり威力が高く、生半可な防具では吸血以前に命の保証はできない。
- 薙ぎ払いブレス
準備行動として舌を地面に突き刺し、水分を補給してからブレスを振り回す。
左右にゆっくり薙ぎ払うタイプではなく、メチャクチャな勢いで振り回すのでバルラガルの前方にいると回避困難。
吸血時以外では舌が無防備になるチャンスの一つである。
- 打ち上げブレス
首を振り回して体液の水弾を複数打ち上げる。
地面に着弾すると一定時間残留する上、接触すると怯みダメージ&体液に応じた追加効果が発動する。
麻痺体液だと踏み込んだ途端にビリッと痺れてしまうので注意。
- 尻尾水弾飛ばし
尻尾の先から水弾を飛ばす。
通常行ってくる、尻尾で素早く突き刺しまくる攻撃とは別物なので注意。
- 全方位ブレス
周囲複数方向に水弾を噴射する。
弾状なので隙間から避けられるが、全方位ということでどこに立っていても油断出来ない。
攻撃前に左前脚を上げる予備動作をする、と覚えておくと後で混乱しない。
(そもそもこの攻撃自体、管が開いている時にしか行わないのだが)
- 霧
バルラガルの技の中でも特に凶悪な技。
長い長い予備動作の後、エリア全体を体中から噴射した霧で覆い込む。
何が凶悪かって、ダメージ量ではなく発動したらほぼ回避不可能なぐらい攻撃時間が非常に長いこと。
同じエリアにいる限りどう足掻いても避けられない。
ダメージ量が微弱なのが救いで、一気に畳み掛ける戦法が有効だが音爆弾でキャンセルも可能。
- 舌薙ぎ払い
舌で前方を薙ぎ払う。特に何の変哲もない技。
- 舌3連突き刺し
ハンターに狙いを微調整しつつ3連続で突き刺す。
下記の単発の舌突き刺しとは別物なので注意。
- 全方位水弾プレス
特異個体が使用。
地面に潜った後、一瞬だけ出現して勢いよく飛び出し、着地と同時に水弾を全方位に飛ばす。
着地時はひっくり返ってもがいているので隙だらけ。
- 薙ぎ払いブレス(特異個体)
通常の薙ぎ払いブレスと違い、首を曲げた方向に強烈な水流を流しながら反対側に移動する。
予備動作が分かり辛いだけでなく、本体にも攻撃判定がある厄介な技。
拘束攻撃
- 連続パンチ
前進しながら前脚でこづくのを最高5回行う。
ホーミングが強い上にどのパンチに当たっても転ばされ、吸血に移行する。
- 反転攻撃
グルンと反転する際に拘束効果を持っていることがある。
地味なのでこういう技があるんだ、ぐらいにしか思われないほど目立たない。
- 舌突き刺し吸血
正面のハンターに向かっていきなり舌を突き刺し、そのまま吸血する。
拘束攻撃のように下準備のプロセスが無く、唐突に直接吸血してくる厄介な技。
非常に出が早く予測し辛いため、気がついたらいつの間にか血を吸われていたというポルナレフ現象が味わえる。
- 全体舌捌き打ち上げ
周囲一帯の生物に対し、目にも止まらぬ素早い舌捌きの一撃を当てて気絶させ、更にまた振り回して打ち上げる。
打ち上げられたハンター達の中から、この行動の開始時にヘイトを向けたハンターに対して落下後吸血を行う。
判定は一瞬だが、最初の一撃に当たった時点で吸血が確定してしまう。NPCに向くことを祈るしかない。
全方位ブレスと予備動作が似ているが、こちらは前右脚を持ち上げるという違いがある。
ちなみに、小型鳥竜種がこの攻撃を受けると2回目でバラバラにされてしまう。
- 舌振り回し突進
特異個体が使用。
バックジャンプ後、舌を振り回しながら突進を仕掛けてくる。
舌に当たれば勿論吸血コース一直線。
武具
剛種系統とG級の2種類が存在。
武器はバルラガルの管に見立てた部分が発光するデザインになっている。
防具は吸血鬼っぽいコスチューム。一部では強者の紳士ご用達とも。
剛種武器系統は水属性で、大半がスロット3まで開くため拡張性に優れる。
一部は始種武器への強化も可能で、スキル「一閃+2」が自動発動するのがポイント。
G級武器はバルラガル素材に加えて、前述の「袋」によって異なる「水+各状態異常」の双属性の同デザイン武器を生産できる(勿論、水単属性バージョンも生産可能)。
そのため、1種類のモンスター武器としては珍しくバリエーションが多い。
剛種防具系統も始種防具まで強化することができ、刀匠や適応撃等の優秀なG級スキルのポイントがつく。
G級防具は初めて「吸血」のスキルポイントがついた防具。
このスキルはバルラガルの性質を体現したスキルであり、攻撃時に一定確率で体力を少量回復してくれる効果を持つ。同じスキルでも「+1」よりも「+2」の方が効果は大きい。
しかも『MHF-Z』からは吸血成功のたびに攻撃力も上昇するようになる。被弾でリセットされてしまうが、それでも強力。
ただ、バルラガルのG級防具自体は「はらへり」のマイナスポイントを持つため、少々扱いが難しい所も。
余談
MHFでは虫等の露骨なゲテモノ系が過去の苦情から控え目にされた事情があるが、バルラガルは「まあたまにぐらいならこういうホラー系もいいよね!」という感じで実装に至ったらしい。
当時のプレビューサイトでも恐怖要素が前面に押し出されており、紹介ムービーは短いながらも撮影者の末路が想像できてしまう後味の悪い内容になっている。
…恐怖のあまり、私は一心不乱に手持ちの道具を投げつけて、「それ」を何とか追い払おうとしました。
すると、キィンッ!って大きな音が炸裂した。音爆弾でした。驚いた「それ」はあっという間に消えたんです。
辛うじてSは助かりました。運の良いことに、Sは「それ」の姿をはっきりと見ていた。そう、正体に気付いた訳ですね。
大きな生き物、そう、それは……ですが、今日はここまでにしておきましょうね、全部話すとつまらないですもんね。
それでは、またお会いしましょう。次回「追記・修正の怪」、お楽しみに…
出典:『モンスターハンターフロンティアZZ』(旧名:モンスターハンターフロンティアオンライン)カプコン 2007年7月5日サービス開始
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- 防具は性能もさることながら女キャラの縞々バストが・・・ふぅ -- 名無しさん (2016-01-25 19:36:42)
- 真の敵はミリ体力で耐えたところに回線マジックで襲ってくるHCドスランという説 -- 名無しさん (2016-01-25 19:46:25)
- 秀逸な記事 -- 名無しさん (2016-01-25 19:59:51)
- 女性用剣士脚防具の青い縞々はショートパンツの一部なのかそれとも…? -- 名無しさん (2016-01-25 20:55:23)
- ↑3「群れの仲間が見たこと無いモンスターに襲われてる!ハンター攻撃しなきゃ!!(使命感」 -- 名無しさん (2016-01-25 21:14:02)
- 吸血って普通は小型の生物がする摂食方法だから、こいつも本来の生息地ではもっと大型のモンスターを獲物にしてたんだろうか -- 名無しさん (2021-01-26 00:51:35)
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