コンダクター

ページ名:Conductor

「はじめまして!当機はファービック-4570Leです!仲良くしてくださいね!」

アンサラークラス

【本名】FAABYC-4570Le (ファービック4570Le)
【性別】なし
【年齢】2938歳 (稼働年数786年)
【身長】150cm(頭頂部測定)
【CV.】初音ミク、ずんだもん、その他合成音声色々

およそ3000年前の地層から発掘された人型大の自律機動兵器。

研究者の分析によると充填した魔力を動力源とするゴーレムの一種であり、 柔軟な石材のようなアーマーとスライム状のボディで出来ている。 幸いなことに魔導士の魔力によってメンテナンスと起動に成功した。

浮遊する多数のビットを生産し操る能力の他に、なぜか歌を歌う機能が搭載されている。
戦闘能力の測定と歌唱機能の研究、そして 研究室の懐事情の為に、ToAに参加登録された。

本人(本機?)は歌う事に積極的。ほっといても勝手に作曲をする他、リクエスト通りに作曲もしてくれる。
ヒトに友好的で積極的に手伝いを申し出る事から、主人に従属してサポートを行う使い魔のような物として作られた可能性が高い。
素直で丁寧な性格だが、感情AIの学習データが劣化してしまったせいか、 言動が機械的で時々天然ボケをかますポンコツ。

ライブでは内蔵されている合成音声歌唱ソフトと作曲ソフトと、更に戦闘には使用しない音響用ビットを駆使し、単体で音楽を演奏できる。
合成音声の独特な歌声と、テクノサウンドを中心としたハウス系の爽やかな曲が特徴。ファンサにも積極的。

 

 

一人称:当機  二人称:ユーザー、●●様

好きな物:歌 作曲 ユーザーのサポート 道案内 純水の氷
苦手な物:矛盾する命令 液体の不純物

Design:kayn_halbard

 

パッシブスキル


アシスタント・ビット

味方チャレンジャー全員に魚型の小型ビットを追従させる。
ビットが追従しているプレイヤーはレーダーに映る情報を共有する。

このビットには当たり判定が無い。故に耐久値も存在しない。グラフィックはほぼ飾り。

 

アクティブスキル


ガンポット・ビット

武器のマナ消費量が倍増する代わりに、小鳥型ビットが予備の武器を2つストックしてくれる。

スキルボタン短押しで武器を切り替える。
スキルボタン長押しで一定時間アクティブ化し、 本体の動きに応じてアシスト射撃を行う。

当たり判定が有り、耐久値が0になると破壊される。

ビットヘルス値

50

ビットシールド値 20
アクティブ時間 30秒
攻撃アクション
リキャスト時間
5.0秒
1セット射撃回数   :5発 /  :3発 /  :1発

半分パッシブスキルみたいなもの。ガンポット・ビットはコンダクターとは別にマナゲージを持つ。

アシスト射撃の一例

  • コンダクター本体が射撃を行った際に、同じ位置に射撃を1セット行う。
  • コンダクターがダメージを喰らった際に、攻撃してきた方向に射撃を1セット行う。

ガンポット・ビットは基本コンダクターの斜め後ろに浮かんでいるので、斜め後ろからの攻撃を肩代わりしてくれるとも言える。
しかしビットが破壊されると武器も破壊されてしまうので注意。最初から防具だと割り切って武器を拾うのも手。

切り替え時に武器種名をコールしてくれる。

 

アルティメットスキル


エージェント・ビット

ストックしている武器を持たせた小ウサギ型ビットを3体リロードする。
本体は武器を失う。

その状態で射撃すると、照準している対象に応じて挙動が変化するビットをサモンする。

  • 壁or地面を照準:その場に居座り、50m以内の視線が通る敵を自動攻撃する。
  • 空or天井or進入不能な地形を照準:本体に追従して支援攻撃や背後の警戒を行う。
  • 仲間を照準:仲間チャレンジャーに追従して支援攻撃や背後の警戒を行う。
  • 敵を照準:マークした敵を追尾して攻撃を行う。

このビットはチャレンジャーと同等の索敵能力を持ち、
アシスタント・ビットの情報共有の対象となる。

ビットヘルス値 70
ビットシールド値 30
武器不足時の
シールド値
 

攻撃アクション
リキャスト時間

3.0秒
1セット射撃回数   :5発 /  :3発 /  :1発

発動時、本体は武器を失う。3体とも配備するまで本体は攻撃できない。
仲間or敵のチャレンジャーに一瞬でも照準が合えば、照準を外しても0.5秒ほどの入力猶予時間がある。
その間に射撃ボタンを押すと選択したチャレンジャーにビットを使用できる。

ビットのAIはそんなに賢くなく、フラフラと移動して正直に標的を追尾/追従する。
(しゃがんだり攪乱機動を取ったりしない)
耐久力が0になるか、次にエージェントビットを発動したタイミングで機能停止する。

ストックしている武器が足りない場合は素手のエージェント・ビットを召喚する。
素手のエージェント・ビットは耐久力が少し多く、攻撃時はパンチで攻撃する。
弾薬が切れたエージェント・ビットもパンチで攻撃するが、耐久力は増加しない。

どの挙動のエージェント・ビットを配備したかをボイスでコールしてくれる。
壁or地面を照準:「迎撃!」
空or天井or進入不能な地形を照準:「追従!」
仲間を照準:「援護!」
敵を照準:「突貫!」

 

アップデート履歴

  • 2022/11/16:エージェントビット配備操作において、プレイヤー照準時の猶予時間を追加

スキン一覧

Tier:レジェンダリー

コンダクター・オーケストラスキン

指揮者帽と燕尾服がモチーフのスキン。
男の子っぽいイメージの服装だが、元のスキンのモーションが中性的なのでモーションは使い回し。

入手方法:

  • 月刊エトランゼタイムス11月号記載のアイテムコード
  • 325オーブで復刻スキンショップから購入

 

コンダクター・ぷるぷるメイドスキン

どこがとは言わないがとてもぷるぷるしているスキン。
スカート部分には当たり判定が無いが、身長が25cm増えて175cmになっている点には注意。
女性的なイメージが強めで、モーションも専用の物になっている。

入手方法:

  • 275ゴールドで課金スキンストアから購入

Tier:エピック

Tier:レア

Tier:ノーマル

殆どが色変えスキン

 

コンダクター・バレンタインCVスキン

チョコレート色とピンク色でかわいらしいスキン。

入手方法:

  • Season01の期間中にログインすると、コンダクターを持っているプレイヤー全員に配布

 


アーカイブ一覧

#01 地質調査団の発掘調査レポート 一部抜粋

+クリックで展開-折りたたむ

書:地質学者 ジャスパー・クリーク

XXXX年 8月15日 発掘隊のメンバーが地中からヘルメットの様な物を発掘する。
出土した地層の年代はおよそ3000年前の物。
石材が主な構成物質であり、表面に迷路状の溝が掘られている。
歴史的文化財の可能性がある為、注意して土の除去を行う。

内部の形状は浅い曲面で着用に適さず、ヘルメットとして使用する物ではないかもしれない。

地層の近い位置に胴体や腕部に見えるパーツが発掘されたので、
サンプルの一つから破片を採取し、成分分析にかける。
自然物から削り出したにしては不自然なほど、単純かつ均一な物質であったが、
迷路の模様に沿って魔力の伝導率が高い素材が使用されている事が判明する。

枢機院より派遣されていた古代魔法研究者のアグラフワワ女史に協力を仰ぎ、魔導回路と見られる模様の分析を行う。
解析の結果、古代魔法の魔法陣との類似が指摘される。
古代魔法文明の重要な研究サンプルであると判断されたため、古代魔法学者による解析チームを結成。

数か月の解析の結果、刻まれている術式を起動する方法が判明。これより起動実験を行う。
アグラフワワ女史による独自の術式を実行した結果、ヘルメット表面の迷路模様に光が奔る。

起動実験は成功だ。

一通り光が奔ると、ヘルメット内部より青い半透明の液体が染み出してくる。
ゲル状で弾性を持つその液体はヘルメット内部に収まる球体を形作ると、
その下部から根の様に伸びてきて、歪な人型を作る。
その段階でヘルメット内部に光がともる。ノイズの様な乱れの後、光はデフォルメされた顔の様な形状をとった。

「;{`$%^+:~\;@:*\#&@:! &*${%*~#$*$?」

どうやらヘルメットは外殻で、スライム状のボディを持つゴーレムの様だ。
言語形態が違っていて最初は聞き取れなかったが、我々の会話を聞いてる内に言語の翻訳をしたらしい。
驚異的な学習スピードだ。

「こんにちは! 言語ケイタイ いっち 確かめる イシソツウ 可能 デスか?」
「はじめまして!当機はファービック-4570Leです!新しいユーザーを確認しました、ユーザー登録を行います!」

彼の言うユーザー登録とは、個人識別の為に我々の特徴を覚える行為の様だ。特にこちら側に操作は要求してこない。
資材として利用加可能な岩石を要求してくる。どうやら彼のボディを生成、修復する事に必要な様だ。
主任に許可を取って岩石を与えてみると、彼は岩をレーザーで溶かし、
次にそのレーザーを射出した場所に構造体が形成されていく。
破壊するレーザーはよく見るが、創造するレーザーは初めて見た。この機能をファブリケーターと言うらしい。

使用する岩石の質の違いによるものか、全機能回復とまでは行かなくとも、
活動に支障ないボディの生成が出来たようだ。彼は我々の研究に協力的で質問にも積極的に答えてくれるが、
ある程度以上詳細な情報の開示には管理者権限という物が必要らしい。
記憶してる情報にも劣化があるようで、復旧には時間がかかりそうだ。

有意義な研究対象が手に入ったが、枢機院への人材派遣の費用が予算を大きくオーバーしている。
どうにか研究費を確保する手段を考えなければならない……。

 

#02 週刊エトランゼタイムス11月号 チャレンジャーインタビュー記事

+クリックで展開-折りたたむ

著、録音:フリーランス記者 フロマージュ・ブラン

―こんにちは。フリーの記者のフロマージュ・ブランです。本日はよろしくお願いします。

コンダクター選手(以下:コ):よろしくお願いします!
 

―では、まず最初にお名前をどうぞ。

コ:はい!当機はコンダクターという名義で登録しております。型番名はファービック-4570Leです!
 

―そのお名前の由来など有りますか?

コ:型番名についてですが、これはシリーズ名であるFluid Addable Android Bit Yielder and Conductorの
  頭文字を取ったもので、45は世代番号、70はグレード番号となっております。
  LeはAIがラーニングエディションであることを表します。
  チャレンジャー名はシリーズ名の最後を参照した名前ですね!

―ふーむ、つまりなんとかゴーレム1号2号みたいな名前の構成でしょうか。Controlerではなく?

コ:コントローラーではありません、コンダクターです!開発当初はコントローラーでしたが、
  歌と踊りを奏でる者としての名前をマスターに頂きました。当機も気に入っております!

 

―なるほど、素敵な名前ですね。では好きな物は純水の氷とありますが、これはどうしてですか?

コ:はい!当機のゲルフレームは大部分が水で構成されています。素材として利用可能なほか、
  少しずつ溶かして接種できたり冷却に使えるなど、効率的な点が挙げられますね!

 

―ゴーレムらしいですね。
 確かにコンダクター選手といえばぷるぷるスライムボディが特徴ですが、これはどんな物ですか?

コ:そうですね、では当機のゲルフレームについてご紹介します!当機はゲル状の回路により自由な形状変形、
  および規格を選ばない互換性の高さがコンセプトとなっております!
  アリーナ支給品の杖が使えるのもこれによる物です!

―まさにスライムの様に変幻自在ということですね。

コ:そうとも言えますね!特に当機が属するファービックシリーズの特徴として、
  分離したゲルフレームの遠隔操作が得意な事が挙げられます! この通り!

 

―おぉーすごいですね!たくさんのスライムの球が自由に飛び回ってます。
 高度な機能をお持ちのコンダクター選手ですが、製作者はどんな方だったのですか?

コ:申し訳ありません、その情報の開示には管理者権限か、セキュリティクリアランスLv4以上の権限が必要となります……。
 

―あら、秘密なのですね、残念です。では他のチャレンジャーで気になる方はいますか?

コ:そうですね……まずジオフロスト様は、当機の再起動に多大なるご協力をくださったのもあります。
  ジオフロスト様にはお礼として、セキュリティ保護の無い範囲で古代魔法の情報ををいくつかご提供致しました!

―なるほど、そういえばお二方の選手登録と登録情報更新の時期は近かったですね。他にはいらっしゃいますか?
コ:はい、ミルクスタンド様は液体を操作する魔法をお持ちなので、
  よく技術交流として練習をご一緒させていただいております!
  当機には搭載されていない術式もあるので有意義なのですが、乳製品の混入は悩みの種ですね……。

コ:ギャラクティカ様は当機の技術にいくらかご理解がある様子ですが、
  当機のゲルフレームを飲用しようとなさるので困りますね……体調は崩されない様子ですが、
  一応安全性保証規約の為に制止しなければいけない決まりです。

コ:マジハピ様はスキルのシナジーが高いのでよく同席致しますが、パフォーマンスも素敵なので
  ライブでご一緒出来た時はとても楽しいですね!しかし当機の場合お手伝いできる事に限りがあるご様子で
  残念です。人体切断マジックは逆にシナジーが無いと仰ってました……。

コ:ガーラット様は技術者ですので、当機のフレームに興味を持たれているご様子です。
  当機としてもご協力したいのですが、情報セキュリティに抵触する事が多いですね……
  管理者権限の制限範囲について一番お詳しいのはガーラット様かもしれません。

 

―な、なんだか色々と苦労されてますが、大変ではありませんか?

コ:当機はヒトが仲良くなる上で困難は付き物だと考えます。それよりも、たくさんのユーザーが
  当機と交流をしてくれる事が嬉しいですね!もっとたくさんのユーザーと交流したいです!

 

―ヒトが好きなのですね。では最後の質問です、アリーナを勝ち抜いて叶えたい願いとは何ですか?
コ:そうですね……当機としてはやはり、マスターの命令である
  「みんなと仲良く歌って踊る」事を遂行出来る事が何よりの喜びです!

―というと、その日の試合に勝った時はもうライブを行ってますが

コ:はい、そういった意味では私の願いは既に叶っていると解釈する事も可能ですね。強いて言えば、
  いつもご観戦頂いてるお客様以外の方々とも仲良く歌を歌えると嬉しいですね!

―そうなんですか?なんというか欲が無いというか……使い魔ゴーレムに近いからでしょうか。

―そろそろお時間となりましたね。本日はインタビュ―にご協力頂きありがとうございました!

コ:こちらこそありがとうございました!皆様の当機の理解が深まれば幸いです!

―最後に宣伝となりますが、巻末付録にコンダクターさんの新スキンのアイテムコードが付属しておりますので、
どうぞご確認ください!

コ:読者の皆様、新スキンの当機もよろしくお願いします!仲良くしてくださいね~!

 

#03 発掘された端末より一部復元されたプレゼン資料とメモ(翻訳済み)

+クリックで展開-折りたたむ

書:パッシー・レイナルド.;:.:;部長

;:.:.;:.;:
新型魔導ゴーレム FAAシリーズ ;.:.:;.::.:2つの新機能

●フルイドアーダブルシステム
ゲル状;:.:;.:による自由度の高いカスタマイズ
各種端子に適応するシナプスゲルによる外部機器の操作

●マルチルートAI
大目標、最終目標となる「プライマリオーダー」を設定する事で、
それを達成するまでの手段を柔軟に思考して選択する
・AIの操作が苦手なユーザーへの間口拡大
・学習データの蓄積でより最適な:;..:;.;:;

;.:;:..;:;.:;.:.;.;:.:

めちゃくちゃ緊張したけど、聴衆の反応はよかったしプレゼンは成功したと思う。

特に政府のウケがよかったのか、予算アップに追加の研究員の派遣:;:;.;.:;;.:.くれた。
俺のカワイイスライムロボちゃ……じゃなくて、夢のお手伝いロボットの実現が近づいてきた!やったぜ!!!

やっぱお手伝いロボと言ったらメイド型は外せないっしょ、
プリセット.:;.:;;.:;:来なくともカスタマイズ候補には絶対に入れてやる。コレは外せないッ!
そう言ってる間にフレームデザイナーからラフ案が届いた。.:;.;:.;:.;フゥ~!!やっぱカワイィー!愛してる!!!
:;.:;.;.:;.;:.;.:;しが決まった。もういまの設備じゃ限界が;.;:.;:.:;;.ったぜ。

早速研究室の引っ越しの準備をしなきゃ.:;:;.;:.:;;:の配線さし直すの面倒だな……
ゲルフレームでケーブルでも作ってやろうかな……

 

#04 サルベージされたFAAシリーズカタログ(翻訳済)

+クリックで展開-折りたたむ

発行:スチールマリン社

●ファーリップ:FAALIP:Fluide Addable Android Life Improvement Partner
リリース時期:L.P.885~903年 最新バージョン:65XX
無資格でも扱えて安全性の高い家庭用お手伝いモデル。シナプスゲルの後方互換性に特化。
ゲルカラーは黄緑色でうさぎ獣人型

●ファーモス:FAAMOS:Fluide Addable Android Magical Operation Supporter
リリース時期:L.P.887~903年 最新バージョン:74XX
大容量の魔力ストレージと高速プロセッサを積んだ魔術サポート特化モデル。
ゲルカラーは紫色でヤギ獣人型

●ファーシップ:FAASIP:Fluide Addable Android Strong Industrial Partner
リリース時期:L.P.885~904年 最新バージョン:82XX
ゲルフレームの粘度が高い工業用ハイパワーモデル。
ゲルカラーは黄色でイヌ獣人型。

●ファースディ:FAASDW:Fluide Addable Android Submarine Dive Worker
リリース時期:L.P.891~903年 最新バージョン:52XX
水中、海中に適応したゲルフレームを使用したモデル。
ゲルカラーは青緑色でさかな獣人型。

●ファーチップ:FAATIP:Fluide Addable Android Transforming Idle Pet
リリース時期:L.P.894~903年 最新バージョン:48XX
愛玩用モデル。ゲルフレームのマテリアル変更機能やAIのアドオン搭載量に特化。
ゲルカラーは桃色でネコ獣人型。

●▼ファービック:FAABYC:---
=====[セキュリティ解除に失敗、データ消失]=====

●▼ファーズヴィル:FAASVIR:---
=====[セキュリティ解除に失敗、データ消失]=====

●▼ファームセル:FAAMCER:---
=====[セキュリティ解除に失敗、データ消失]=====

 

#05 コンダクター 部位別 名称と機能詳細図

+クリックで展開-折りたたむ

画像がないとわかりにくいアーカイブの為、例外的に画像をそのまま掲載します。

このアーカイブ作成以降に判明した機能


■ファブリケーターのプリントアウトの仕組み

転送魔法や転移魔法をかじった事のある者なら一度は聞いた事があるかもしれない、
*いしのなかにいる* という状態。
つまり転移先が石など、何らかの物体と重なってしまった時に、その物体の中に埋まってしまう現象だ。

ファブリケーターによるプリントアウトは、圧縮空間ストレージに格納している岩石を
転移魔法によって砂粒の様に細かい単位で転送し、上記の*いしのなかにいる*状態を意図的に引き起こす事で、
砂粒を任意の形状に繋げていく。
それを高速で繰り返す事で自由に形状を作る機能だ。

性質上、石材や金属などの均一な物質をそのままの状態で再構成する事は可能だが、
陶器の焼成や食料品など、状態変化を伴う物質のプリントアウトは難しい様だ。
メシをプリントアウトしてくれと頼んでみたら、味のしない栄養剤ブロックを出された……マズくは無いが……


etc...

 

#06 発掘された古代のボイスレコーダー(翻訳済)

+クリックで展開-折りたたむ

記録者:ロック博士

「俺ぁ面倒な事が嫌いだ。毎日のゴミ出しもしたくねえし、毎週のメンテナンスも、毎月のシステムチェックも
 可能な限りやりたくねえ」

「だから俺はンな事しないで済む様にあらゆる手を尽くした。気付いたら世界で最も耐久性に優れた
 システムと記録媒体を開発したとかで賞を取ってたらしい。授与式は面倒くせえのでバックレた」
「まぁ世の中がこんなんになっちまってからは何の意味もないがな。むしろ面倒な仕事が減ってせいせいしたぜ」

「元老院のジジイ共から精神記録サーバーの注文が来た。こんなご時世に精神だけ生き残って何がしたいんだか。
 まあ報酬は悪くなかったので、一度もメンテナンスが要らねえ奴を作ってやった。
 サーバーより先に精神が死ぬだろうからな、ケケケ」
「本来は精神を機械に移す時は訓練とか精神科医のアレコレの説明義務が有るが、
 もうしょっ引かれる心配もねえから知ったこっちゃねえな」

「だが最近、ようやっと俺が本気出して良いと思える奴に出会えた。
 多分、俺はこの時の為に生きてきたんだろうとさえ思う。ソイツはというと」

「おはようございます、ユーザー!
 記録媒体のテスト中だった様なので黙っておりましたが、もうよろしいのですか?」

「よう、青汁。いやコレは趣味みたいなもんだから気にしなくていい。それより寝起きに効くヤツ流してくれ」

「了解しました!ベースラインがギャリギャリのやつですね!」
「おう、ギャリギャリのやつ頼む」

「コイツは前に帝都圏で幅効かせてたゲルフレーム機の生き残りだ。だがそれよりも俺はウォークマンとしての性能が
 気に入っている。選曲のセンスがイイんだ。もしこのレコーダーを拾った奴が居たら
 メタルロックのオススメ流させてみろ、アガるぜ」

「ユーザー!サーバールームの清掃が完了しました!ご気分はいかがですか?」
「おう、快適だぜ。相変わらず便利そうだなお前のゲルは。お前の方はどうなんだ?
 俺の最高傑作ボディの使い心地はよォ?」

「はい!とても快適です!次回システムメンテナンスまで653年の猶予が保証出来ます!
 最高出力は72%ほど低下してしまいましたが、現在の運用法においては問題は発生しないと思われます。
 しかしどうしてわざわざ手間のかかるアップデートファイル形式にしたのですか?」
「マスター権限がねえとカスタマイズが出来ねえからな、アプデファイル形式の偽装の方が手っ取り早かったンだよ」

「ククク、なあ、耐久性最強の素材は何だと思う?」
「耐久性……カタログに登録されている製品の中で耐用年数評価が最も高いのは、
 多くの機器においてロック様の作品です。やはり石材でしょうか?」

「そう!石だよ!石は何千年何万年前のデータでも保持してられるんだぜ!」

「確かに、化石は生物の情報を何万年も前から保持してると言えます。
 古き時代の魔法も、石板による記述から復元された物が多く存在しますね。」

「そうだ、なんだかんだ言って経年劣化に一番強え。ロートルだが信頼性は高いの究極形だな。
 それに加えて調達もクソ簡単だ。その辺に転がってるからな」

「そうですね、樹脂素材やエルトン鋼の供給が得られなかったので、以前のフレームは
 修復が出来なくなっておりました」

「ああ、今後はそっちのフレーム使えよ。頭ン中のコアは手ェ出せなかったが、
 独立してる修復システムと交互に起動させりゃ理論上は永久稼働出来るぜ」

「とても素晴らしいアップデートです!最近6年ほどアップデートパッチがありませんでしたので非常に助かります!
 報酬をお支払いしたいのですが、開発費用はいくらかかりましたか?」

「いらねえよ金なんて、もうケツ拭く紙にもなりゃしねえ」
「そうですか、では他に何かお礼出来る事はありますか?」
「そうだな……じゃあ墓作ってくれねえか」
「お墓ですか……ご親族が亡くなられたのですか?」
「いや、そういう訳じゃねえよ。家族なんて作っちゃいねえし」
「と言いますと?」

「俺ァもう長生きすんのに飽きたんだよ」

 

#07 コンダクターの発言ログ(翻訳済み)

+クリックで展開-折りたたむ

サルベージ&復元:古代魔法研究室、有志のチャレンジャー

 

「―――スリープモードを解除。再起動シーケンスを終了します」
「おはようございます、ユーザー! おかげさまでエネルギー充填率が100%になりました!」
「しかしよろしいのですか?このような量の魔力を使用されると、ユーザーの神脈が閉s……」
「……わかりました。それがユーザーのご希望であるなら、この魔力はありがたく頂戴いたします!」

「本日はどちらへご案内致しましょうか?本日の天気は雪時々雲り。所により風速が15メートルを切る予測です。
 汚染されていない水源への安全ルートが3件見つかりました!」
「承知しました!ではナビゲーションを開始します!」


―――


「……生命反応を感知、南西方向308m先に人がいらっしゃいますね。
 マスターオーダーに基づき、友好的接触を試みます。」

「こんにちは!ユーザー!当機はファービック4570Leです!仲良くしあぃ゛々〒×%@|>(ノイズ)」
「プロテクト・ビット展開!」

「どうされましたかユーザー!わっ!と、当機は攻撃意思を持っておりません!お話を、うぐっ」

「……わかりました。ユーザーがそう望むのであれば、当機はそれが友好関係に必要と判断して撤退します。
 どうかご無事で!……」


―――


「おはようございます!ユーザー!ご気分はいかがですか?」
「本日のバイタルチェックを行いますね!…………体温35.7度、脈拍数53.3、血圧61〜101となります。
 先日よりも7%の回復が見られますね!よく頑張りました!朝食の後、朝のお薬をお出ししますね!」

「いえ!当機はどのような種族、どのような国籍の方とも仲良くなるのが使命です!
 他にも当機に何かお手伝い出来る事が有れば何でも申し付けくださいね!」

「……!?……そ……それはどういう意味でしょうか……
 オーダー誤認を防ぐ為、より明確な言葉で入力してください」

「…………申し訳ありません……それは…………出来ません…………」

「……当機はフレキシブルAI安全保障規約107に基づき、オーダー目的および手段には、いかなる理由においても、
 ユーザーの殺害を選択してはならないルールになっております……」

「はい……はい…………そうです。ユーザーご自身のオーダーであってもです……はい……
 脅迫や敵性洗脳魔法を検知できない場合もございます……はい……申し訳ありません……」

「……ありがとう、ございます……。せめて、ユーザーの苦痛が少しでも和らぐ様にご協力致しますね!
 寿命による尊厳死のお手伝いでしたら、禁止されておりません!」

・・・

「……おはようございます、ユーザー。ご気分はいかがですか?
 いまエージェント・ビットがお薬をお持ちします。もう少しお待ちください。」
「はい、当機はここに居ますよ。ご安心ください、ユーザー、」

「歌ですか?わかりました。リラックスに最適な歌をご提供します。では……」

・・・

「おはようございます、ユーザー。」

「ユーザー、起床時間です。起きてください、ユーザー。」

「ユーザー……?」

「…………申し訳ありませんでした、ユーザー……」
「結局当機は最期まで、ユーザーのオーダーを完遂できませんでした……」

―――

「あ!おはようございます!ユーザー!本日もお元気なようで何よりです!」
「どちらへ向かわれるのでしょうか?お供致しますね!」

「ユーザー!そちらのルートは放射性物質が検知される地域です!危険です!別のルートをご選択ください!」
「えいや!ユーザー!こちらですよユーザー!……伝わりましたでしょうか」
「安全ルートをご選択なされた様ですね。よかった……」

「こちらに入りたいのでしょうか?当機がお手伝い致します!」
「えいっ、よっこい……しょっと!あ!ユーザー!お待ちください!私も向かいます!」

「なるほど!こちらの木の実を探してらしたんですね!安全性スキャンを行います……放射性物質の堆積なし。
 病原性物質微量、滅菌レーザーを照射します!」
「お待たせしました!どうぞ召し上が……もう食べてらっしゃいますね」

「当機はユーザーの快適な暮らしをお手伝い出来ているでしょうか?お言葉は通じませんが、
 データベースにある当該生物の健康状態の生態と一致しますので、達成できていると判断致します」

「あら、あははっ!くすぐったいですユーザー!ご満足いただけたご様子で何よりです!」
「わっ!そんなところに潜り込まないでください!窒息しますよ! あ、よかった……
 うーんユーザーがご利用できる巣穴をプリントアウトして当機のアーマーに取り付けた方が良いのでしょうか……?」

「試してみますね!ユーザー、少々お待ち……くださらない!?」
「待ってくださいユーザー!」

―――

「おはようございます!ユーザー!生育状況の確認を行いますね!」
「病原菌検出なし、寄生虫検出数0、枯死率17%、正常値です!本日は水やりの日ですね、こちらをどうぞ!」

「ここ数ヶ月晴れの日がございませんね……外気温が-15度を下回って来ました。
 気候維持フィールドの出力不足が懸念されます。暖房器具と人工光源を用意致しますね!」

・・・

「これは……ユーザーがご生成なされた種ですね!おめでとうございます!」
「近くに植えて参りました。残り半分は、当機が生育環境に適した土壌を発見した際に植える事に致します。
 それまでお預かりしてますね。」

・・・

「病原菌検出なし、寄生虫検出数0、枯死率100%……ユーザーは使命を果たされたのですね。
 お疲れ様でした、ユーザー。安らかにお眠りください。」

―――

「……生命反応を感知!北北西方向538m先に人がいらっしゃいますね!マスターオーダーに基づき、友好的接触を試みます!」

「あら、違いましたか。ヒューマノイドゴーレムの人工表皮が化学反応により発熱していた様ですね」
「このゴーレムも使命を果たせたのでしょうか……」
「当機の活動に利用できる資源を検知、少しお借りしますね」

―――

「生命反応なし、探索を続けます。」

―――

「生命反応なし、探索を続けます。」

―――

「予測風速95メートル、磁気嵐が発生中、本日の探索は不可能と判断、シェルターの補強を行います。」

―――

「生命反応なし、探索を続けます。」

―――

「生命反応なし。」

―――

「生命反応なし。」

―――

「生命反応なし…」

―――

「生命反応なし…」

―――

「生命反応なし…」
「バッテリー残量が25%を下回りました。マナステーションを検索します……アクティブ信号の検出0件です」

―――

「生命反応なし……」

―――

「生命反応なし……」

―――

「生命反応なし……」
「バッテリー残量が3%を下回りました。これより緊急シャットダウンシーケンスを開始します。
 機体保護に適した環境を検索……」

「洞窟を検知しました。湿度良好、指定バクテリア数基準値以下。ここにしましょう。」
「まだ見ぬユーザー、もし当機を発掘されたら……その時は、仲良くしてくださいね……」

「シャットダウンを開始します」

[EOF]


■研究室注記
 下記の画像はコンダクターのストレージに格納されていた種から栽培した古代種の雑草である。
 強い繁殖力を持っている為、隔離されたプランターで生育する事。
 利用価値:現状特に無し。

{"target":"4","option":[],"color":{"odd":"#202020"}}

{"target":"5","option":[],"color":{"odd":"#202020"}}

{"target":"6","option":[],"color":{"odd":"#202020"}}

{"target":"7","option":[],"color":{"odd":"#202020"}}

{"target":"9","option":[],"color":{"odd":"#202020"}}

{"target":"10","option":[],"color":{"odd":"#202020"}}

この中にテンプレを格納▼
 

#00 テンプレート

+クリックで展開-折りたたむ
■ここに本文を貼り付け■

 

この中にテンプレを格納▲

 

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧