雪の降る国

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雪の降る国

あっちの世界での正式名称は「クェリシェィア」また略称として「クシャ」が用いられる。
年間を通して雪の降る特異な地域であり、またその雪の性質も特異性がある。
この性質から、こっちの世界では『雪国』や『降雪国』の通称で呼ばれる事がある。

島の広さは約15,000Km2程度で、人工は40万人程度と推測される。

始めて干渉を行い発見したのは個人である『(名前未定)』。

 

概要


 あっちの世界の比較的緯度の高い地域にあると推測される島国。一つの大きな島とその周辺の島嶼部から形成された国土を持つ。しかし、国民に国と言う意識は無く、島全体を取り持つ政府も存在していない。

 年間を通して島全体が雪雲に覆われ日照時間が極端に少ない。しかしその雪その物に特異な性質があり、有効な資源として幅広く利用されている。この雪には地域ごとに特異性が異なっているようだ。

 また多国間との交流が無く、この島の周辺にはその他の陸地が存在しないことが示唆されている。

 

産業


 この国の主な産業は、地域ごとに特性の異なる特異な雪である。

 一般的にこちらの世界でも見られるような雪は、「白雪」と呼ばれている。
 基本的な性質の違いで名称が変化し、利用法も異なる。

 地域での違いにより、雪が必ず行っていい程特産品となり、中には重要な資源となる雪もある。
 地域間での交流は密に行われていて、経済は停滞しつつも安定していると言える。
 雪は年間を通して降り続けているため、雪掻きが人々の主な仕事となっている。

 その他にこの島の生活を支えているのは漁業である。
 島国故、水産資源が豊富であり漁獲量も多い、そして消費量も多い。

 農業も行われているが、日照量が少ないため野菜は貴重である。
 しかしながら菌類の栽培は行われている様で、時折キノコの存在をうかがうことが出来る。

 


 住人のほとんどはこっちの世界におけるホモ・サピエンスと同一であると考えられる。
 恒星からの光に当たる機会が少ないためか、全体的に黒色の色素が薄いという印象がある。

 住民の3分の1が雪掻きの職に就いていて、降った雪を回収し販売業社に卸す事によって生計を立てている様である。

 このため、幼い頃から生活圏の雪掻きを手伝わされ、技能知識共に鍛えられる。

 雪の多い地域に適応しやすく寒さに強い。

 国民性として代表的なのは平和主義者が多い事である。
 文明を築いて当初から雪害の酷い地域であった事や平均気温が低い事もあり、助け合いの精神が尊重されてきた事がその原因であるようだ。

 

特異な雪


 この国を支えている資源である雪は、地域ごとに大きな違いが存在していて、地域ごとの特産品として各地で取引されている。今得られているあっちの世界の情報を参照したところ、この特異な雪が降る気候を持つ地域は他に観測されていない。

 この項目では島内の各地域で生産される雪について解説する。

白雪

 こっちの世界でも観測される、ごく普通の雪である。
 クシャではこの雪が降る地域は珍しいらしく、値が少し高いらしい。
 他の雪と違い、貯水や製氷を行う際に濾過を必要としないため、真水の生産などに重宝されている。
 

糖雪

 白雪と同じく白色だが、ふわふわとしていて甘い味のする雪。
 クシャのうち比較的標高の低い高原に見られる。食料となる。
 高原地域にはこの糖雪をたっぷりと使ったスポンジケーキのような郷土料理「チェニー」がある。
 

土雪

 雪の中では珍しい溶けにくい雪。コーヒーのような色をしている。
 雪同士が結合しやすく、粘土や泥のように固めることが出来る。
 主に菌類の栽培に使われていて、上質なキノコをつくるには上質な土雪が必須である。
 その条件は、焼いた時にバラバラにならない事。
 

燃雪

 可燃性の高い雪であり、溶けやすいが温度管理がされていれば長期間保存できる。
 揮発性も高く溶ける時は水のようにならず、そのまま気体となる。
 燃えやすい雪であるが、決して爆発しない安全な燃料であり、焚火や暖炉などの他、機械燃料としても使用される。
 また街には燃え雪を気化させ、さらにそれを燃やす事によって明りを灯す気雪灯が建てられている。

 

歴史


 この島に人が住み着いた原因はわかっていない。
 しかしこの島の歴史は古く、住人からの情報では2000年以上昔からこの島では人々が生活していたらしい。

 人の住み着いた当初、降雪時期は半年程度であったと伝えられているが、およそ1800年前には一年中雪が降る様になっていたようである。人々は降る雪の特性を利用し、生活をしてきた。

 この土地では一年中雪害が発生し、空気も冷たく乾燥している過酷な地位であり、住民たちの支え合いの精神が培われてきた事によって平和主義的な考えが生まれた。

 文明の発展は極めて遅く、経済の発展も小規模である。
 しかしながら、雪を利用した作業用機械が多少みられるほか、ごく僅かに電気製品や発電所のような施設を発見できた事から、文明レベルは1900年代規模に近づいてる事が伺える。

 

発生している干渉現象


 最初に起きた干渉は、伝統行事である風船のような物に手紙をつけて飛ばす「手紙飛ばし」というお祭りの手紙の一部がこっちの世界にメールとして受信される事がある。

 今の所、そのメールを受け取った人物は一桁台の数人だと思われる。

 こちらからの干渉現象では、受信した手紙に対して返信した場合に、何らかの文字型情報媒体で向こう側に出現するという、場合によってはコミュニケーションを取る事が可能な干渉か発生している。

 

 

 

 

 

 

 


タグ
あっちの世界 地域 雪の降る国

 

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