アーク・カンパニー管理番号: S-001-A
通称: ヒフキオオカミ
カテゴリ: 動物型
ランク: Ⅳ
管理状況: 現段階でヒフキオオカミはアーク・カンパニーによって10頭が管理されており、うち半数は第8収集部隊「フレイムバレット」によって調教され、対WO訓練を受けた上で運用されています。残りの半数はビオトープのある面積5m2 の管理室内で管理されており、年に数頭の繁殖を試みています。
概要: ヒフキオオカミは ████年に████で起こった「火を吐く魔物」事件で初めてカンパニーによって収集されました。
外見はハイイロオオカミに似ていますが体毛は赤く、全ての足の付け根から棘の様な短い角が生えています。また胸部が一般的なオオカミと比べて太くなっています。食性は雑食であり、群れでの狩りも行いますが植物もよく食べています。
ヒフキオオカミの大きな特徴は「口から火を吐く」能力です。
ヒフキオオカミの体内構造は基本的に一般的なオオカミと同じですが、食道から気管とは別の三本目の管が伸びており、その先に未知の臓器(カンパニー内では「燃焼嚢」と呼称)が存在しています。研究の結果、ヒフキオオカミは植物質を摂食した際にその一部をこの器官へ送り込み、特異なプロセスを経て可燃性の気体に変換している事が判明しています。この気体は少量でも強く燃える他、外気に触れるだけで発火する性質があり、ヒフキオオカミは外敵と戦う際や狩りの際に口からこの気体を吐き出す事で火炎放射を行います。
また、ヒフキオオカミの肺は一般的なオオカミよりも発達しており、その肺活量を生かした火炎放射は軍用火炎放射器に匹敵する精度と射程を実現しています。
干渉調査の結果、ヒフキオオカミは「向こう側の世界」の岩石平原地帯に生息している動物であり、群れで火炎放射を浴びせる事で大型の草食動物を狩るようです。
知能はイエイヌに匹敵するほど高く、優れた学習能力と記憶力を有します。このためカンパニーでは管理個体の半数に対WO訓練、戦闘訓練などを行い、現在は収集部隊によって有事の際に運用されています。
初期の頃はヒフキオオカミの事を理解できず、火を吐かれる事故も起こったりしたが、現在はその損害を上回る成果を挙げている。WOを最も有効利用できている一例と言えるだろうな。 ―███研究員
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