オブジェクトー011“侵蝕”

極めて奇妙なオブジェクトであり、
オブジェクト階級は「Average」に指定されている。

神経型の生命体であり、先端から先端まで23㎝の体を硬骨魚類に分類される生物の鰓から前の部分と接続されている。

鰓からは後ろに引き出された様に外鰓が三対突出している。

 

硬骨魚類に分類される生命体が半径500メートル圏内に侵入すると、物理的に証明出来ない手段により高速で接近、

神経体の先端を伸縮させて頭部を切り取り、現在保持している古しい頭部を捨て、新しい頭部と接続する。

また、この行動を阻害する生物を殺戮する性質が知られている。

群れで活動しているとみられ、複数体を同空間に収容すると群れを作ろうとする。 

 

 

*被害記録

200X_2.16/メキシコ沖で頭部を切り取られた魚の死骸の集団が漁師によって確認され、［奇怪事象研究財団］とカモフラージュし新聞に載せていた当財団の記事を確認した漁師によって財団に報告があった。

 

200X_7.09/モルディブでダイバー二人が全身を切り裂かれ死亡。近辺の魚類が全て頭部を切り裂かれていたためオブジェクトによるものと断定。