僕の元に一通の電話がかかってきた。
『鹿島さん、すいません。俺は』
『いいんだ、いつかはこうなる。僕達もね』
ジャパリパークは閉園となり、職員は完全退去。セルリアンの大量発生に伴い職員、来園者、アニマルガールを問わずに多くの死傷者が出た。当然大きなニュースになり、僕もそれを朝のコーヒーと共に見ていた矢先である。かつて自分が勤めていたパーク内の研究所も無残な姿になっていることは想像に易い。いかなる種もいずれは滅ぶとわかっていても、いざ体験すれば割り切ることは難しい。定年退職でパークを去っていた自分には一切の被害が及ばなかったが、6█歳という歳はまだ現役の内だと考えている。そんな自分がパークの危機において何も果たせなかったことこそ真に悔やんでいる。
『もう、会えないんですね。リアも、ティニーも、レイアも』
『もとよりサンドスターがくれた、一瞬の奇跡』
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