ごんぎつね

名称: ホンドギツネ（Vulpes vulpes japonica）

愛称: 厳（ゲン）

所在: 試験解放区第██号

管理権限: なし

外見: 女王事件解決に尽力したキタキツネ、ギンギツネのアニマルガール固体同様に、学生服状の厚手のコートを着用しています。しかし、黒い手袋は着用せず、靴も茶褐色の革靴風で尻尾の先端は白と、ホンドギツネの特徴に即しています。

概要: マイペースな性格であり、パークガイド・ミライによれば共に女王事件解決に挑んだキタキツネを想起させるとのことです。電子機器を用いた遊戯を好み、しばしば試験解放区内のアミューズメント施設を利用することがあります。プレイ能力は極めて高いことが観測されましたが、遊戯中の遠隔脳波測定実験においてはβ-エンドルフィン分泌量が極めて低いことが判明しました。また。セロトニン産生能力は平均的な██歳の女性と比べ、不足していないことが確認されています。

+[閲覧には担当飼育員の認証を得てください]

発見状況記録: 20██年/█月/██日（█）

発見場所: サンカイエリア内山間部 発見者: パークガイド・████（現在の担当飼育員）及びラッキービーストLB-G7200型 状況: [編集済]のために巡回していた鳥のアニマルガールより寄せられた謎の歌声の確認のための調査。 <再生開始> ラッキービーストLB-G7200型（以後LB）: 未知のけものプラズム反応を確認。録画を開始するよ。 パークガイド・████: こんな所にフレンズ？　 LB: イヌ科のアニマルガールだね。声が聞こえてきたよ。 [歌声のようなもの。歌詞は聞き取れないが、のちの声紋検査で厳と一致] パークガイド・████: 本当だ。保護する必要がありそうだね。 厳: 誰がため購い償わん　その者まことや救わらん　後らるるかはかなしみける LB: ヨナ抜きの短音階だね。日本古来の民謡などに見られる音階だよ。方向が定まった。保護しようか。 パークガイド・████: うん、そうしよう。おーい！そこのキツネさーん <再生終了>

このような民謡は日本各地の歴史を探しても見つかりませんでした。彼女が厳と名乗ること、誕生当初から知っていた謎の歌、およびその歌詞から彼女は我々の認識する「ごん狐」がサンドスターによって付与された可能性があります。彼女自身は歌詞の意味を理解していませんが、歌詞を歌うことで心苦しい思いをすると同時に、突発的な謎の記憶のフラッシュバックを抑制する効果があると認識しています。彼女の専属カウンセラーの取材によれば、フラッシュバックの内容は「ごん狐」の内容に酷似するようです。

+[管理権限5のみ閲覧可能]

フラッシュバックの対策として彼女には抗アレルギー薬として記憶処理薬を定期的に投与してください。

 

+[アミューズメント施設利用情報（抜粋）]

タイトル	プレイ内容	備考
Beast Beat	最高難易度楽曲の「Wild Liberation」を選曲。理論値に対して99.█%にあたるスコアを記録した。	フルコンボ
けものの拳	店内ランカーの野良試合に乱入。使用キャラクターは██。対戦相手は███を使用。第一ラウンドは先制して小足を当てた厳が10割コンボで取得。第二ラウンドは貯まったゲージを解放しつつ対戦相手が優位に立ち回り、着地の隙に野生解放を重ねて取得。第三ラウンド、一時は厳がダウンを取られるものの、起き攻めを予測した当身技で相手を画面端まで飛ばし、野生解放で追撃して勝利した。	どっちも化け物すぎる
戦場のけもの	狙撃兵装で手堅く味方プレイヤーを援護。一時は戦力ゲージにおいて大きめの差をつけられるものの、特別支援兵装を効果的に運用するようチームを導き逆転勝利を収めた。	活躍に応じて得られるポイントは少なめだった。
Advanced Animal Adventure	最終ステージまでノーコンティニューでクリア。スコアにおいては店内二位、タイムにおいては店内一位であった。	TASかお前は

 

 

飼育時留意事項: 臨床心理士による検査ではストレスやトラウマを原因とする一部の精神疾患の兆候が見られています。アカギツネ亜種のアニマルガールとの接触は推奨されます。近縁種との交流により心理的健康状態が向上することが統計的に判明しています。キツネ属、あるいはイヌ科を基底種とするアニマルガールでも多少の効果があることが証明されています。定期的な専属カウンセラーによるカウンセリングを行ってください。担当飼育員は概ね週2～3回程度、プログラム“キツネ会”を実施してください。彼女に「ごん狐」に関するあらゆる情報を与えないでください。

キツネ会は私の担当するキタキツネの他、[編集済]や[編集済]が集まってボードゲームやテレビゲームで遊ぶ会なんですよ――ナナ飼育員

 

 

野生解放等: 野生解放能力は観測されていません。トリガーは「生を捨てるほどの哀しみ」であることが確実ですが、動物保護の観点から野生解放実験は許可されません。