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海渡りの街

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• 街の呼び名：海渡りの街
• 正式名称：ベガシオ
• 人口：大規模

街の特性

• 広い広い外界へ繰り出すことを目的にする者たちが出入りする巨大な街。
  • 外海から大小様々な客船がしょっちゅう訪れる、美しい港町。
  • 上空から見ると、扇状にはみ出した巨大な島のような土地に建っている。
• 温暖な気候で、普通に過ごすのにはちょっと暑いぐらい。
  • 豊かな緑と海の青、多くの建物の壁を染める黄色の三色が印象的。
• 人が多く賑わっているけど、街は綺麗。
  • 道路にはゴミひとつ落ちていないし、ポイ捨てをした者には即罰金刑が科される。
• 海も街並みに負けないぐらいに綺麗な水で満たされている。
  • 外界から船がやって来た時、排ガスや排水などの環境汚染の規定に沿わない場合は寄港を拒否される。
    • 船の審査は沖合で行われる。沖合に建てられた、古くからある海上要塞を利用している。
• 街を律する法があり、街民は法に則ている。
  • 街警隊が街を守っているので、通行者が起こしたトラブルなど、有事の際も安心。
  • 環境的にもかなり恵まれた街で、通行者からの評判もかなり良い。
• 街には三つの大きな港がある。
  • 中央港。中型船がずらずら並んでいる。
    • 所有者が街に住んでいることもあるが、そこにある船のほとんどには持ち主がいない。
      • 船は内陸からやって来て、外海へ出て行く人たちのために用意されたもの。
      • つまりここの船は客人用。常にメンテナンスされている。
      • 通行者は船を求め、大金を携えベガシオにやって来る。
    • 街民が漁船でもない船を持つことは滅多にない。
      • 街民の生活はこの街で完結していて、外海へ漕ぎ出す意味が無いから。
  • 東奏港。客船用の港。街の東方にある巨大な港。
    • 大体の客船は、大抵一週間から一ヶ月ほど街に滞在する。
    • 客船には多くの人が乗り込んでいるので、客船が一隻来るだけで街には人がたくさん。
    • 寄港出来る客船は、一度に四隻程度。
      • 寄港には事前の通達が必要で、すでに港がいっぱいのときは街近海の会場要塞付近で待機する。
  • 西楽港。漁船用の港。
    • 街では漁が行われていて、たくさんの海鮮物が揚がる。
    • 街の漁師たちは魚類だけではなく、海に住む海獣の猟も行っている。
• 港の周辺には、それぞれの港の利用者に即した施設が建っている。
  • 西方には漁師の住む家が多く、東方には宿泊施設が多い、といったそれとない分布。
• 街には観光施設が多く存在し、ホテル等の宿屋も豊富。
  • たくさんの観光客を収容出来る万全の体制。
• 客船などに乗って来る来訪者は、美しい海や美しい街並みが目当て。
  • あまりに居心地が良くて、たとえ街巡りの途中でも、そのまま永住を決める人も多いらしい。
• ヨットのセーリングが盛んで、しょっちゅうレースが行われている。
• 美味しい食事、美しい景色、暖かく過ごしやすい気候、街は活気に溢れていて、たくさんの出会いがある。
• 貿易よりも観光業に力を入れて、それが成功している。
  • もちろん街外の商会や商人とやりとりはしているが、観光業の収益が大きい。

歴史

• 街は、元は岬状の土地の上に建っていた。
  • 近くの山を削り、その土で埋め立てて扇状の地形とした。
  • 街が栄えるにつれて、埋め立て地が拡張されていき、今の地形になった。
• 美しい街並みと景色は昔から変わりない。
  • 豊富な資源と食物が街を作り、街を発展させた。
• 街の美化に努めるのは、街民の気質のようなもの。常に街が美しくあってほしいというもの。
• 百年前に世界変が起こった時、街は外海からやって来た巨大海獣による甚大な被害に遭った。
  • 街は半壊し、死者は多数。海獣はひとしきり暴れた後、街の漁師たちにより討伐された。
  • だが街は立ち直れないような被害に遭っていた。
    • 瓦礫の下から漏れるうめき声や血の跡。作った建物は破壊され、海へ出る船は沈んだ。
  • しかしそんな状況からも、ベガシオの街民たちは再起した。
    • 街はゆっくりと時間をかけて、復興していった。
  • 街並みはより綺麗になって、街民たちはより強く団結するようになったという。
• 昔は客船が訪れる事はなかった。
  • が、どこかの街の技術が大幅に進化したらしく、数十年前から客船がやって来るようになった。
  • 世界変で大きな打撃を受けた後に復興した街が現在のように栄えているのは、多数の観光客のおかげといえる。
• 街の沖合に建っている海上要塞は、現在は寄港船の審査用に使用されているが、街が出来る前からあった。
  • 外界から船が来るようになってから、入街審査をするための関所として利用されることになった。

街が抱える問題

• 百年前にあれだけの被害に遭ってなお、巨大海獣への対策がイマイチ。
  • 街の漁師たちは普段から海獣猟を行っているものの、世界変の時のような巨大海獣は狩っていない。
  • 同じような巨大な海獣が現れた時の対処が未だに定まっていないらしい。
• そして、現在百年前の時と同じ予兆がある。
  • 百年前も、巨大海獣が現れる前に海獣被害が何件も起こったらしい。
  • 最近では、近海で魚の漁を行っていた漁船が小型の海獣十数体に襲われ沈められる事故が起きた。
  • 街民の漁師が怪獣猟も行ってはいるが、それは街の食料確保のためのもので、海獣対策ではない。

特産品

• キンカイギョ  
• サルバン  
• グロリマ  
• ススキフィッシュ
• メリオオクト  
• ドクトルイカ  
• 深貝  
• ベガシオスリンプ  …などの海鮮物を使った様々な海鮮料理
• ゴンゴウの肉  
• ガズマラゴンの肉  …などの海獣料理
• ゴンゴウ毛皮(とそれを利用した服など)  
• ロクオン貝『汽笛の音』  
• 出航テーピング
• 海開きの華  
• 海アプウル  
• ポッドナス  
• シーフルーツ  
• ボンボル   
• 海履き
• キュウコウチョコ  
• 土産のマグ  
• ベガシオ陶磁器  
• 別離のネックレス

名所

• 中央港  
• 東奏港  
• 歓楽の劇場  
• 海架け桟橋  
• 海獣解体ショー  
• 別離のベンチ  
• 海上審査要塞
• セーリング受け受け  
• 船売場  
• 船舶メンテ店  
• 海アプウル農園  
• ベガシオ海鮮博物館
• ベガシオショッピングモール  
• 靴屋『plz』  
• アマミ洋菓子店  
• ブランド『テンゼン』本店  
• ブランド『メルメル』本店
• レストラン『アライズ』  
• レストラン『モリシャス』  
• レストラン『海下の唄』  
• レストラン『ボトルネック』
• ホテル『ベガシオ』  
• ホテル『フェアモント』  
• ホテル『プリズムリゾート

宗教

• メイヤー教
  • 大規模な街なだけあって、メイヤー教徒だけでなく、様々な信仰がある。
  • が、基本的にはメイヤー教が最も大きな勢力を保っているとみたほうがいい。

“外”の世界について

• 通行者や通行証など、世界の仕組みについて街民たちはある程度理解している様子。
• 外に出やすい街であるものの、外に出て行こうとする街民は他の街と同じくほぼいない。
• 外から来る観光者や、船を買いに来る通行者には親切。
  • お金を落としていってくれる良いお客さんたち。

 

 

 

 

 

 

 

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