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人見知りの街

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• 街の呼び名：人見知りの街
• 正式名称：アータカスカレイデ
• 人口：中規模

街の特性

• 街を歩く人全て、みんなが仮面をつけている街。
  • 仮面の種類は鼻より上を隠すアイマスクと、顔全体を隠すフルマスクの二つが主流。
    • 比率はどちらも同じくらい。
  • 街民は男女ともにちょっとだけ堅めな服装。カクテルパーティのドレスコードのような感じ。
• いつも雲がかかっていて、年中どことなく薄暗く肌寒い。
• 華やかなようで、どことなく寂寞とした感じを思わせる街並み。
  • 色が剥げ落ちた看板や、切れかけの照明とかが目立つ。
  • 道（特に居住区）は入り組んでいて、ややこしい。
• 街民の態度はどこかよそよそしい。通行者に対してはもちろん、街民同士でも。
  • 一見、余裕のある態度で、口元には笑みが張り付いている。
  • 日常的に必要な会話はするが、プライバシーに関わる会話は拒絶する。
• 街の子どもも仮面をつけてる。子ども同士で遊ぶときも、素顔を晒さない。
• マスクをつけずに道を歩いていると、白い目で見られる。
  • この街では仮面をつけないことは「本心をさらけ出す」こと。
    • 知らない相手に顔を見せることは危険な行為。
  • 逆に言えば、街民が仮面を取ることは信頼の証とも言える。
    • とは言え、取らないのが普通。
    • 例え恋人や友人間、親子を含める家族相手でも仮面をつけたままの人は少なくない。
• 仮面舞踏会
  • 街各所で不定期に行われるイベント。
    • いつもと違う風変わりな仮面をつけて参加する、一夜限りのダンスパーティ。
    • 見知らぬ相手と数時間の間だけ知り合える場所。
  • 開催者は街の自治体であったり、個人だったり。
    • 仮面さえ被っていれば基本的に参加は自由。招待状が無いと入れないものもある。
• 匿名ポスト
  • 自分の名前は伏せて誰かに向けて送る手紙を投函するポスト。
  • 誰の家に届くかは分からない、返事のない文通システム。街民たちの良い暇つぶし。
• 仮面屋
  • 街に点在する仮面屋。いろんな仮面を売っていて、常に流行の先端の仮面を取りそろえている。
• 少し前から「ペルソナ」と呼ばれる迷惑集団が街を騒がしている。
  • 「ペルソナ」とは、あまりに内向的で非外交的な街に反発心を抱く若者の集団。
    • 掲げるスローガンは「仮面の撤廃」。
  • 黒づくめにフルフェイスのヘルメットを被り、複数で行動。
  • 最初はヘルメットをかぶって街頭で演説を行なっているだけだったが、最近、活動がエスカレートしている。
    • 街行く人の仮面を奪ったり、仮面屋を襲ったり、街庁舎に踏み込んだり散々。
    • ヘルメットをかぶるのは自分の身の上を明かさないため。
      • 演説の時に素顔を晒していると、身内に迷惑がかかるから……というのが活動初期の理由
        • が、今では犯罪行為を隠すための装備みたいになってる。
• 「ペルソナ」を含める街の厄介ごとは、街の公警団が取り締まっている。
  • が、ぺルソナたちは自分たちの痕跡を残さずに活動しており、操作は思うように進展していない。
  • 犯人探しのプロフェッショナル「私立調査会社トクメイ」が、公警団の依頼を受けて活動している。
• 「トクメイ」とは、事件解決率九割越えの調査会社。社員数は四人。代表者は街外からやってきた錬金術士。
  • 街民全てが顔を隠しているため、犯罪が起きた時、公警団だけでは調査がしょっちゅう行き詰まる。
    • 公警団はトクメイに捜査協力を要請。公警団とは別に動き、捜査を進める。
  • 最近は「ペルソナ」が起こした問題の解決に力を尽くしている。

歴史

• 百年前から存在する街。街ができた当初から街民は仮面をかぶっていたらしい。
• 当時の街長はプライバシーを侵されることを過度に嫌ていた。
  • 自分を含めた人同士のつながりを最低限にするために、人々に仮面をかぶらせたことが始まりだという。
• 他人に対して強い警戒心を抱くのは当たり前で、必要以上に関わらないのは賢明なことというのが街民の共通認識。
• 百年前の世界変の際、街の人がつけていた仮面が剥がれなくなる現象が多数起こった。
  • 「MASKED」となった人々の仮面は死ぬまで外れなかったという。
    • 十五年前に最後のMASKEDが病死し、「MASKED」の患者はもう残っていない。
  • 当時からMASKEDにおかされた者を差別する「MASKED差別」が存在した。
    • 排斥に絶望したMASKEDたちは、人目を避けて街の外れに住まうように。
    • 中には死を選ぶ者もいたという。
• 「仮面を捨てて、外の世界に踏み出そう」という動きが、新しい世代を中心に起こっている。
  • その活動の中心である「ペルソナ」たちのやり方は過激になりつつあり大変危険。
  • だが間違った主張をしているわけではないと思っている若者たちも少なくないという。

街が抱える問題

• 「ペルソナ」が起こす騒ぎが、今の街の中心の問題事。
  • 主義主張をすることが自由であっても、暴力的な行動では逆効果という声は多い。
  • トクメイがペルソナについて捜査をしている途中で、怪しい情報を掴んだ。
    • 「ペルソナたちの活動に、街外の組織が絡んでいる」というもの。
    • 切々と言葉で訴えかけていた若者たちが、突如犯罪集団に成り果てた理由はそこにあるかもしれない。

特産品

• アッシェム菊  
• ホーリーフィッシュ  
• ブラックボックス  
• 仮面  
• 風邪予防マスク
• ブトウピオネ  
• スカレイデキャベン  
• 仮面クッキー  
• マスクマスカラ  
• ケラーブランド製品

名所

• スカレイデホール  
• アイヒップ大門  
• トクメイ事務所  
• MASKEDの生家  
• 喫茶『フェイスレス』  
• ブランド、ケラーの本店
• 匿名ポスト  
• 魔女の隠れ家  
• 人見知りの鐘  
• メイヤー教教会懺悔室  
• スカレイデスクエア

宗教

• メイヤー教

“外”の世界について

• 世界の仕組みについての理解は、街民たちのほとんどが持っていない。
• 通行者に対してはかなり排他的で、あまり歓迎はしない。
  • が、ずけずけと踏み込んでこないのなら、無関心を貫くだけの様子。
  • 街外の商人たちとの取引は多くなく、街単体での自給自足はできている。

 

 

 

 

 

 

 

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