狂歌百物語(見越入道) - いにしえwiki
ず 見たやうに 咄す人こそ 見こし入道(館林 美通歌垣久雄)010.入道の みこしの国の 雪の中に ひやひやとして 縮みゐるなり(江戸崎 緑亀園廣丸)011.冷汗の 水をしぼるや 青ざめし 糸瓜の棚を 見こし入道(和風亭国吉)012.ぞつとする ばかりに我を 見越路や 雪の夜道の
ず 見たやうに 咄す人こそ 見こし入道(館林 美通歌垣久雄)010.入道の みこしの国の 雪の中に ひやひやとして 縮みゐるなり(江戸崎 緑亀園廣丸)011.冷汗の 水をしぼるや 青ざめし 糸瓜の棚を 見こし入道(和風亭国吉)012.ぞつとする ばかりに我を 見越路や 雪の夜道の
本:松田正隆プロデューサー:仙頭武則ラインプロデューサー:金森保製作統括:中村哲也撮影:田村正毅音楽:松村禎三美術:磯見俊裕装置:平子吉文/亀園政文装飾:須坂文昭録音:久保田幸雄音響効果:帆苅幸雄照明:佐藤譲編集:阿部亙英衣装:二宮義夫/宮本茉莉ヘアメイク:小堺ななスクリプター:
に 汝もなれてか 山男 人には腰も 屈まざりけり(語安台有恒)005.鬼とのみ 見てややみなん 葛城や 背せいも高間の 山男には(江戸崎 緑亀園広丸)006.山男 見世物小屋の 汝が馴れし 猪しし猿ひさぐ 向かふ両国(南寿園長年)007.猿をのみ 友となしつゝ 浮世には 木の実の
ある木曽山の 山つゞき 山また山へ 帰る山姥(仲住)014.裏表うらうへに 二子の山の ふところの うちへ入りぬと 見ゆる山姥(江戸崎 緑亀園広丸)015.春ごとに 山の笑ふは 山姥は 子供あしらふ 時にやあらん(駿府 望月楼)016.いゝ薬 ある山姥に 廻り会ひて 驚く人の
27.添寐せし 枕屏風も 恨めしや 岩が髪さへ 血の絞り染(末の屋)028.太平の 民やも岩が 怨念に 枕は高く 寐兼ねたりけん(江戸崎 緑亀園広丸)029.怖ろしき お岩稲荷の 鳥居さへ 四谷丸太の ふとき心根(守文亭)030.執念も 深きお岩が たちまちに 消えて四谷に 三つ
夜毎かゞやく 光明寺 鵜うの木の森に かゝぐ龍燈(五息斎無事也)012.時の間に かく増えしとは 不知火の 筑紫の海の 龍燈の数(江戸崎 緑亀園広丸)013.魚油 焚きぬる海士あまや 常に見る 沖に折々 龍たつの燈火ともしび(遠江見附 草の舎)014.わだつ海みの 龍はあかしを
摘夫婦を 妬みつゝ 水や差すらん 宇治の橋姫(松の門鶴子)008.橋姫の あらはれ出いでて 宇治川の 霧より息の たえだえとなる(江戸崎 緑亀園広丸)009.狹筵さむしろに 衣かたしき 人までか 心もさぞな 宇治の橋姫(千住 茂躬)010.川水に 身はひたせども 橋姫の 胸の火群
ごに 乳ちを与へんと 迷ひ出ぬ 銀杏の蔭の 逆さ幽霊(宝市亭)040.幽霊の 逆さに出ては 酔ゑひしれて 頭の重き 酒も醒めけり(江戸崎 緑亀園広丸)041.腹をたち 腹をたちたる 恨みにや 逆さに立ちて 出づる幽霊(仝 嶺門)042.乱れ髪 さらさらさらと 引窓の 穴おそろしや
にや 捕まれな 森陰に火を 燃やす五位鷺(枇杷のや夏繁)007.六位なら さもこそあらめ 如何なれば 青き火をしも 見する五位鷺(江戸崎 緑亀園広丸)008.位ある 稲荷の森を 離れずて 住むは禰宜ねぎにも 似たる五位鷺(草加 稲丸)009.提灯に 化けしぬる鳥は 蔵人の 六位の