0146 みんなで年越し - 地獄編wiki
大晦日は楓さんのお宅。飲み会の参加者が、夕方から三々五々集まってくる。 ただ、楓さんは実家に行っている。夕星ちゃんを引っ張っていったので、単なる家族団欒ではなさげだ。 特に開始時間も決まってないので、自前で酒を持ってきてる人たちは、勝手に始めていた。 実際、私も料理の手伝いをし
大晦日は楓さんのお宅。飲み会の参加者が、夕方から三々五々集まってくる。 ただ、楓さんは実家に行っている。夕星ちゃんを引っ張っていったので、単なる家族団欒ではなさげだ。 特に開始時間も決まってないので、自前で酒を持ってきてる人たちは、勝手に始めていた。 実際、私も料理の手伝いをし
0384 オペレーションルーム間近の休憩室。「不死者見物に来る奴、カネ落としやがらねぇからな」 煙草を吸いながらジンさんがほくそ笑んでいる。 勇結と僕は今日いっぱいオペレーションルームに缶詰だ。 そこにジンさんが差し入れを持って来たと言うわけだ。「精々、街の歳入になるといいですけ
「ちさとちゃん、海翔君がね……」「お孫さんがね?」 つかさちゃんが孫の話をする時、私はなるべく「孫」と言う言い方を強制させている。流石に孫を同年配相手にするのはよくないからだ。「ちさとちゃん、厳しいね」「楓さんといい、つかさちゃんといい、自分の子孫に甘
0157 二年生の三学期ともなると、進路の話は俄然現実味を増す。 カナちゃんも私も街の学校に行きたいと思っている……けど、流石に遠いか。私は、まだまだ漠然としていてはっきりとしない。 我が家は基本女系家族だし、私が一人っ子という事もあり、しっかりしなさ
0285 篤稀ちゃんは、俳優としての経験のない実力不明の新人だ。だから、彼女を映画に起用するのは一悶着ありそうだった。 彼女自身は、潜入警護だのなんだのは仕事のうちの一つだから、演技力には自信があるそうなのだけど…… その問題はあっさりと解決した。あの
土曜の仕事も終わり、家で片付けをして、お風呂に入って、さて寝ましょうかというタイミングで呼び鈴が鳴る。「誰だよ、こんな時間に……」 と思いつつ、出てみると三惠子ちゃんだった。「ちさとちゃん……」 泣き腫らした顔をしていて、
0270 やりたくない事に理由なんてつけずに、普通にやりたくないと言えばいいと思うけど、世の中は何でもかんでも理由を求める。そして、言い逃れできない理由を言うと腹を立てる。面倒くさい。 世の中の多くのことはこんな事情で上手く行かない。 それらは学校の事ではない。VTuber活動の
0383 「あぁ、悪夢のような決定だ」と保安統括責任者が頭を抱えたらしい。 事の始まりは初夏の頃。 "不死者"の会議で、「今年の文化祭はできる限り希望者を入れる」「不死者が人々をおもてなしする」と言う決定が下ったそうだ。 転生者の意見は絶対だ。いやまぁそこまで
退屈だった。 私と峰さん、真生ちゃん、ルイちゃんと比べると、圧倒的に暇なのは私であった。 テンションがブチ上がって引っ越してしまったが、地味に暇だ。 街は遠いし、東京に比べれば全然面白い街でもない。 ボイトレや素材作成など、やるべき事はあるけれど、それを埋め合わせる楽しみが少な
0177 私が東条さんの父親を怒らせた後、彼女の沙汰は下ったらしい。 勘当されて二度と顔を見せるなと言うことだと言う。 彼女が親に何を言ったか知らないが、その顔はすっきりしていた。 法務省の事は、暫く休職となり省内の調整が済み次第依願退職となるらしい。 彼女は冗談だと前もって言い
「三惠子ちゃん、お誕生日おめでとう!」 今日は、担任である三惠子先生の誕生日である。 サプライズパーティーと言いつつ、流石に校内では酒が飲めないと言う理由で、有志が楓邸に集まった。 三惠子ちゃんは感涙を押しとどめようと、かなり不細工な顔で我慢していた。「いいんですか? 一応、普通
「ちょっと、待って、待って! 無言で五万円とか、どういうつもり!? 怖い……何考えているの?」 初めての――そして最後である筈の配信は、初っぱなからの赤スパ(=自分の発言を目立たせるために一万円以上突っ込む行為)の大攻勢に見舞われた。 何か話して欲しい
0379「俊子、今日私、十時までバイトだから。凛も遅いって言ってたし、夕飯一人で済ませておいて」 カナが足早に下校していく。真栄田さんがらみの仕事だ。 凛はどういうわけか、総合格闘技のジムでお手伝いの仕事に就いている。稜邦中学校で何があったか知らないが、何気に格闘技マニアな気配が
今年の仕事は、土曜日の出勤をすれば終わりだ。年末年始も楓さんの家に呼ばれているし、明日からは綾夏さんに接待を受ける予定なのだ。 そう、接待である。温泉旅館にだ。 エレンちゃんと、アンナちゃんが付き添い……って、単に一緒に温泉に行きたいだけなんだろうけ
0273 寸胴には、牛丼の具と、どて煮を入れて、牛丼とどて丼の二つを提供する。 コンテナに氷水とドリンクを冷やし、現金でそれぞれ会計。 テントの下では、私を含めたレギュラーメンバーの四人と、準レギュラーのひじりちゃん。ひじりちゃんに引っ張り込まれて、阿由武ちゃん、春日ちゃんの七人
月曜日の十六時十三分、俊子は帰り道にちさとを見かける。 手を上げて、声を掛けようとした瞬間――拉致されてしまった。 黒くて大きめのバンが横付けされて、ドアが開いた瞬間、車内から伸びた腕に、引っ張り込まれたのだ。 同日十六時十五分、部屋でビールを呑んでいた楓のスマホに、俊子からの
0386「いやぁ、色々連れてきてごめんね」 娘と孫に謝るお婆ちゃんには見られまい。 色々あって、学校のメイド居酒屋の面倒を見ることになった。 一応、楓がメインでいてくれるそうなので私の負担は少ない。だけど、文化祭の事を嗅ぎ付けたウチのメイド数人が手伝いたいと言い出したので、「じゃ
0239「ごめんなさい。今日、真生はちょっと急用でお休みします!」 今日は配信だと言うのに、こども食堂の件で呼び出しが掛かってやむを得ず私一人の配信になった。 する事もないので、「真生のこととか質問があるでしょう」と言う回になる。Q.先ずは馴れ初めをA.詳細は言えないけれど、私が
0237 お店の方は三人体制になって、お客さんも多く入れるようになった。 木曜はひじりさんも手伝いに来てくれるようになって、平日はフルでお店をやれる。「ちさとちゃん、繁盛してるね」 繋さんに煽てられる。「そうなんですよ、皆さんのおかげね」「どいつもこいつも飲み助ばかりだからね」
「踵様、それにしても困った人ですな。あの方は」 セバスチャンと僕は空港で一人の老人を待っていた。 その困ったちゃんとは、アレクサンダー・F・ポーター退役陸軍大佐だ。楽しい人ではあるが、十中八九何か問題を引き連れてやってくる。「アレックスと面識があったんだね?」「わたくしとしては、
お店の準備と言っても、工事が終わらないことには出来る事は少ない。 事務手続きは全部やって貰っているし、お店の名前も決まった――山水亭だ。 温泉に行った時に、朝風呂の時に思いついたのだ。 柵の上から見える山々はまだ青く静かで、照明に照らされたお湯は透き通っていて、輝いていた。山紫
私は、この真栄田峰と言う人が苦手だ。 話してみれば、ただの気のいいオバサンではあるのだが、なんだかんだで大女優だから、距離感がつかめないし、初見の印象が完全なる不審者だったからだ。 彼女の仕事も色々あって、暇になりつつあるらしい。面倒な事に、度々こっちに遊びに来るのだ。 翻って
「ルチルちゃん、温泉行ったみたいだね? 楽しかった?」 榛名、牡丹、百合で遊びに行った時の話だ。榛名から「悩みあるみたいだけど大丈夫?」と聞かれたのだ。あの時、峰ちゃんに説教されたけど、まだ得心いってなかった訳である。若いから仕方ないか……「楽しかった
文化祭初日――厳正なる抽選の結果、真生ちゃん、ルイちゃんペアと食べ歩くことになった。 自分でも何を言っているかよく分からないが、それ以上に何をされたか分からない状態である。「だって、ちさとちゃん好きに歩かせてたら、みんな代わる代わるに誘って大変でしょ?」 真生ちゃんが笑うけど、
ちさとちゃんは可愛いけれど、何か、他の転生者と違うところがあるような気がする。 他の子は、必ず何かを確信している。勿論、その確信は、根のある確信であるから強く硬く確かだ。 一般的に、何かを確信する人間は、賢くない側の人間であると言われるが、彼女たちは賢く、そして、確信した部分と
0365 この頃は、身体を合わせるのに抵抗がなくなった。自分を受け入れて貰えていると思うと、それだけで胸が熱くなる。 だけど、そこからの進展というのがどうにも感じられない。 表向きには意識していないのだけど、勇結ちゃんとカズマくんが結婚式の準備をしているのは気にならないではいられ
0354「へぇ、ナオさんにも友達がいたんですね」 唯ちゃんが割と際どい事を言う。 学校の職員は何かと学校で人生が片付いてしまうので、なかなか外に友達を作りにくい。「ナオさん、ああ見えて、飲み歩きが趣味だしね」 ナオさんの週末は、N市なり周囲の街なりに一泊して、大衆居酒屋なんかを梯
たが、渡せないまま死んでしまった。使用拳銃はニューナンブM60。ミキ声 - 小山茉美関わる人々を幸せにする少女。18巻では小学1年生。母親(サトちゃん)が数年前に病死した後はストリートチルドレンとして暮らしていたが、冴子との出会いをきっかけにファルコンに引き取られ、育てられること
0348 彼女と"そういう事をした"と言う事実は、それが避妊していたとしても重大である。 ああ、違う。重大ではない奴には大した事ではないし、俺自身別に付き合うつもりでもない人とセックスをした事もある。 だが、彼女に関しては別だ。 大体が、付き合うと決めたのも一
があるがアニメなどでは一切描かれていない(91を除く)。エンジェル・ハート[]関わる人々を幸せにする少女、ミキ。18巻では小学1年生。母親(サトちゃん)が数年前に病死した後はストリートチルドレンとして暮らしていたが、冴子との出会いをきっかけにファルコンに引き取られ、育てられること
0368 ルチルちゃんとの同棲が始まってもう一年半は経っている。 そう言えば、私が何も知らない間は、真生ちゃんとルイちゃんの事を、謎の同性愛カップルと思っていた。だが、自分だって人から見たらそう思われるかも――否、この前も下劣な週刊誌にそんなことを書かれた。 だからといって、それ
0347「へー、上手くやってるんだ」 お店のメンバーに彼の話をすると妙に感心された。「わ、私、惚気てないですよね?」 急に心配になって尋ねてみると「今更?」笑われた。「恋する女の子は可愛いですねぇ」 と、ネミちゃんにまで言われた。「もう、やめてください!」 などと言ってみたけど、
登録日:2016/04/28 Thu 12:27:55更新日:2024/01/23 Tue 12:29:04NEW!所要時間:約 15 分で読めます▽タグ一覧あのね、物にはみーんなたましいがあるって知ってる?どんな物でも大切に使っていると、みならいかみさま『ここたま』が生まれるの
0388 中本夫妻の結婚式と、太山夫妻――というと分かりにくい。油谷一新と御堂ちさと夫妻――の結婚式は、一週間空けて連続で開催された。 中本夫妻は割と顔見知りで固めた結婚式だった。 勇結は内勤が多いと言う都合もあって、仕事上繋がりがある人とか、よく遊ぶ友達で縛れば割と常識的な規模
「また飲んでやがる」 ちさとが、楓に「いい酒が入ったから飯を食いに来い」と言われて呼ばれたら、三人が料理しながらキッチンドリンカーをしていた。「学校じゃ飲めない規則だからな!」 楓はそう言って、缶ビールを一杯開けようとしていた。「いい酒飲むのに、先に舌が馬鹿になったら勿体ないでし
0294 街中で柄の悪い男二人組が、学校の生徒を追っていた。 伊藤さんだ。和音と書いてどれみと読むので覚えやすい。和音じゃないのかよと。 それは兎も角、助けなきゃいけない。 一人目の男の足の甲を踏んでやる……ついやり過ぎて、地面ごと破壊してしまったが。
羊子さんに、「今日は暇だし、昼から飲もう」と言われて、ご相伴にあずかった日曜の午後。 今日は真栄田さんはお仕事で、楓さんは用事があって出かけていて、そして、ななみさんは"報告書"の追い込みで館詰めらしい。 彼女が書くのは論文ではない。自主的な研究のレターらし
鐘園先生の小屋の完成度が高まると、先生は宿舎よりも小屋の前のテントにいる事の方が多くなった。 どことなく気になる先生なので、今日も適当に目に付いた生徒を酒に誘う。 夕星が授業が終わっても寝ているのでたたき起こす。「楓の仕事の手伝いでお給金入ったんでしょ? ビールでも買って海先生
こう言っては自慢になってしまうが、この学校、美食家が幾人も通っている。 元々、一国の王様だったり独裁者だったりするような人間がいるので、それも当然と言えば当然か。 尤も、中学生が超高級店に行っても嫌な顔をされるだけだから、その舌を満足させることは、なかなか難しいのだけど&hel
「ちさとちゃんは可愛いねぇ……」「はいはい、ありがとうございますねぇ」 こちらの席で適当にあしらえば、あちらの席で構ってくる。 正月遊んだお陰であれこれとしんどくなった子達が、こぞって喫茶店に押しかけたのだ。 勿論、学校に年始の挨拶をしに来る有力者の相
霧の中からちさとちゃんが現われて、既に十分が経っている。 大きめのガウンと、スリッパだけを履いた状態だ。 転生したててちんぷんかんぷんな筈なのに、よく苛立たないでいられるなと思った。「ななみさん、私、これからどうなるんですか?」 私は楓に、教育係を押しつけられたのだ。ちさとちゃ
三惠子ちゃんが悩んでいる事を、学年主任の平先生に相談する。「そうねぇ、難しいねぇ」 と、やや人ごとである。「そもそも、どういう基準で教員って決まってるんですか?」 細かく聞くと、中央官庁から派遣されているのは、現状校長と理事だけであり、その他は、一部中央からの横やりがあるのを除
私がせいぜい、喫茶店のバイトしか収入源がないと言う事や、新人と言うのも理由なのかも知れないけれど、クラスメイトが代わる代わる遊びに誘ってくれたりするので、来週末充実している。 今週も「ちさとちゃん、今度の日曜日に猫カフェ行かない?」と紡季ちゃんに誘われたので、近所にそんなものあ
0280 この期に及んで、H.A.R.M.S.を批難するのは、どこぞの平和主義者だけだった。安全保障に五月蠅いあの政党やこの政党も沈黙を守ったのは、某国の圧力があったに違いない。 さる平和団体は、稜邦中学校を監視する必要があると訴えたが、ちさとちゃんが「監視するのはどうぞ、それが
0246 彼女は所謂神絵師だ。いや、実際神だったので、神の絵師にして、絵師の神な訳である。 連れ去りたくなるような幼女も、保護欲を掻き立てるショタも、白い肌の妖艶な美女も、筋肉隆々の逞しい男も、旅情をそそる情景も、彼女はどんな絵でも描けたし、実際にそれらは人々の心に残った。 それ
0263 今日はつかさちゃんと海翔くんとの定期面談だ。 この面談、有り体に言えば「セックスとかしてないよね?」と言う大変失礼な確認なのだ。 悪いのは"あの二人"だと言えばそうだが、それとて大きなお世話である。世の中の半分ぐらいの問題は、こういう他人のお節介から
0236 朝起きて身支度を済ませたら、軽装で新幹線に乗り込む。 すれ違った人が、「あ、鐵池先生だ!」と指を指してくる。 「応援しています」と駆け寄る人、写真を撮る人色々いる。 慣れたものだ。手を振ったり握手をする。 かつての世界のまだ愛される指導者だったときを思い出す。 燈理と一
0214 引っ越してからというもの、暇を見つけては心音ちゃんのレッスンを受ける事が多くなった。「ちさとちゃん、多分、"自分が歌ってもそんなに上手くならないだろうな"って思いながら歌ってるでしょ?」 直球でグサリとくる。「いや、怒ってないからいいんだけど、やっぱ
にもあったダイヤモンド型の流星と、腰まで伸びた鹿毛のロングヘアが特徴のウマ娘。キャラクター・プレイヤー間の通称(愛称)は「ダイヤちゃん」や「サトちゃん」。そして元馬からある「サトイモ」有名な慈善家でもある巨大コンツェルン「サトノグループ」に生まれたガチガチのお嬢様で箱入り娘。それ
ピッピポイント&チケット 名前 ポイント 回避チケット サイコロチケット ゴール あんこちゃん 100P イム様 490P 1枚 うるちゃん 190P