赴任先は可愛らしいケモミミ娘とかがいる、ちょっとした動物園みたいなものだと聞いていた。
だがどうした。この臭いは。
生臭いならまだ分かる。これが血生臭い、となるとわけが違ってくる。
メモに書かれた第四号棟の重い鉄扉を押して入った。
とてつもない臭気に目まいを覚えたが辛うじて一歩を踏み出すと、ぐにゃりと何かを踏んでしまった。
足をどかすと、そこにはケモミミ「ああ、兄ちゃん、すまないねえ!ちょっと多くて横のコンテナから落ちちゃったみたいだねぇ!」
横を向くと、ケモミミ「だけ」が入ったプラスチックのコンテナがあった。
「ケモミミは食感が良くて、結構売れるんだよ」
ここは、ケモミミ娘の屠殺場だった。
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