OracleSQLチューニング

ページ名:OracleSQLチューニング

V$SQLの実行回数、パースの回数からみるパフォーマンス問題


EXECUTIONS:SQL の実行回数

PARSE_CALLS: 解析コールの回数 = ハードパースとソフトパースの合計値

LOADS:ハードパースを行った回数

【解釈】

解析コールの回数が多い状態では、SQL がリソースを多く消費しておりパフォーマンスに影響を及ぼす可能性のある状態

解析コールの回数が多くなおかつPARSE_CALLS とEXECUTIONS の値が近い状態の場合、該当SQL が実行されるたびにカーソルを繰り返しオープン/クローズしている状態となり、CPU を多く使用することでパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある。

PARSE_CALLS と比較し、LOADS の比率が高い場合はハードパースを頻繁に行っており、ディスクI/O が多く発生するためパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある。

【対策】

  ・解析コールが多い状態
  パフォーマンスへの影響を最小限に抑えるためにセッション・カーソルをセッション・カーソル・キャッシュに保存することができる。セッション・カーソルがキャッシュに保存されていると解析コールを行わずSQL を実行することが可能。
    SESSION_CACHED_CURSORS パラメータにてセッション毎にクライアント側にキャッシュするカーソル情報の数を設定することができる。
 SESSION_CACHED_CURSORS のデフォルト値は「50」なのでそれよりも大きい値を設定してみる。
  
  ・ハードパースの比率が高い場合
   共有プール上に解析結果がキャッシュされていない場合にハードパースは行われる 。
頻繁に実行されるSQL においてハードパースの比率が高い場合は共有メモリ増加を検討する。
 

 

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。


最近更新されたページ

メニュー

Oracle技術検証  #Golden Gate  障害時の情報収集あれこれ調査用虎の巻 SQL集 セッション調査 オブジェクト調査 パフォーマンス系 チューニング サー...

データログファイル等

バックグラウンドプロセス、データ・ログファイル等 アーカイブRedoログファイルのサイズを確認する。set line 250set pages 1000alter session set N...

CKPTで待機

 ◆アクティブセッション高沸アクティビティ(アクティブセッション)が高沸、待機イベントを確認すると「log file sync」でセッションに遅延が発生しているとのことRedoLogがいっぱ...

いろいろノウハウ

SQLPLUSでバインド変数を使う方法--SQLのバインド変数と同じ名前・型の変数を宣言variable b1 numbervariable b2 number--以下値をセット@Sampleで実行時...

Tigerのうぃき

  スコットのひとり言をまとめるニャぁ… 江草すごいニャ~ぁ禁止事項 掲示板の趣旨と関係ない書き込み 誹謗・中傷含む書き込み 他サイトやアプリの宣伝 招待URLの書き込み 以上...

雑談質問相談掲示板

はじめにここは、雑談・質問・相談など何でも話題にする掲示板です。掲示板についてお知らせ特にありません。禁止事項 掲示板の趣旨と関係ない書き込み 誹謗・中傷含む書き込み 他サイトやアプリの宣伝 招待UR...

チューニング

チューニングいろいろ Indexの性能劣化確認INDEXは追加や削除を繰り返すと、断片化(リーフブロックが広がったり)階層が深くなりINDEX効率が悪くなる。断片化が20%以上、リーフの階層...

Shared pool 共有プール

共有プール共有プール(shared pool)はヒープ(heap memory)構造を取ります。共有プールはその領域を複数のチャンクに分けて管理・使用します。共有プールを使用するプロセス(SQLの実行...

OracleSQLチューニング

V$SQLの実行回数、パースの回数からみるパフォーマンス問題EXECUTIONS:SQL の実行回数PARSE_CALLS: 解析コールの回数 = ハードパースとソフトパースの合計値LOADS:ハード...