残業で帰り損ねた寒い真冬の夜3時。研究員はやりがいもあるが時々精神的に辛いな。
もう流石に家に帰ってから自炊する気力体力はないが、かといってコンビニ弁当もずいぶん長いこと続いてためらわれる。
とくれば、フードコートに適当な居酒屋を探そう。天下のジャパリパークだ、何かしらあるだろ。
程なくして幾つかの赤提灯を見つけるが、その近くで煌々と輝くギッドギドのネオンサインに目を引かれ、奪われたのだ。インドおでん屋台閉店セールと書かれた横断幕はそれに照らされ暗闇でもはっきりと読むことができる。
……こんなにも「そりゃそうなるだろうな」と強く思ったのは20余年でもそうはない。
しかしそれと同時に、何がでてくるお店なんだろうという知的好奇心と、どうせ閉店するのなら……という同情がふつふつと湧き上がってきた。
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