迷相生海月

ページ名:ハッピーエンドが好きな人はギミックを探してみてね

その日は私にとって、とっても大切な日でした。

それは、とても楽しいピクニックの日。

或いは

それは、「自然は怖い」んだと学ばされた日。

或いは


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


博士が言っていたことを思い出す。

「いいかい、よく気をつけるんだ、メアリー。僕らは弱く、森は海は山は怪物でね。だから……」

「人一人飲み込むくらい、簡単なんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

+-それからどれだけの時間が過ぎた頃に。私は、ふと何かが差し伸べられているのではないか、と気づいた。
恐る恐る顔を上げる。それがまやかしやセルリアンたちじゃないことを祈って。
 
 
 
大丈夫、安心してメアリー。僕はここまで来た道を全て覚えてるから」
 
そこにあったのは、人影と温かさを帯びた手だった。夜の暗ささはすっぽりと彼(彼女?)の表情を隠しているけれど、それでもなんとなく、親愛の優しさを湛えている、そんな気がした。
だから、名前を突然当てられても怖くはなかった。いや、他が怖すぎて麻痺してたのかもしれないけれど。
 
 
「あなた、お名前は?」
「僕?僕の名前は……そうだね
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「僕はハーマン、ハーマン・j・マラー。」

 
 
或いは、ハーマン先生が生まれた日。

 

 

 

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