藍司研究員による重要度の高い私的研究成果群

ページ名:めめんともり しょうめいへん

Proof of "Cogito ergo sum"に関する実験記録


現時点での概論

 

 

 

 

 

実験1

実験内容:志願したAGに████gのサンドスター(臨界量の92%)を投与し、野生解放を行使してもらう。断熱材と防護材で覆われた実験室を設け、精密な調査を行う。

実験目的:サンドスター濃度に影響するAGのパーソナリティ障害の検証及び野生解放の限界調査。大規模エネルギーの発生を予想し、質量の減少値から推測することに。実験室は質量を測定されている状態で維持する。

実験結果:耐久限界に近いエネルギーの発生、著しい苦痛の様子から途中ですぐさま実験は中止された。幸い精神汚染は殆ど見られなかった。特筆すべき点として、質量は██g増大していたことと、発生エネルギーが比例関数ではなく指数関数のそれを描いていたことが挙げられる。

考察:どう考えても誤差のそれとは見做せない質量が、孤立系として構成した筈の実験室内に発生したことは熱力学を根底から揺るがすような重大な発見である!……とは思うのだが、まさかそんなこともあるまいから、おそらく何らかの原因で開放系になっていた、つまりは「どこかに物質の抜け穴があった」とみていいだろう。エネルギーの加速度的上昇はその副産物と思われる。

実験2

実験内容:前回同様の実験室に、正常な量のサンドスターを投与したAGに野生解放を行使してもらう。可能な限り計器類を充実させ、あらゆる事象の観測を強化する。
実験目的:何が何でも実体を観測してやる。
実験結果:極小規模の観測不可能地点が観測され、そこに放射された光が落ち窪んだり、逆流する。それは重力の特異点と酷似しており、逆流したエネルギーは降着円盤を形成した。(報告書には誤作動と記述)

考察:開放系であるという推察は正しかった。だが同時に自分の正気を疑いたくもなる。どうやら僕は空間の穴を見つけ出してしまったらしい。サンドスターは穴を穿ち、そこからエネルギーを取り出す性質を持つことがわかった。

ある種のフリーエネルギーになりえるかもしれない、まだこの事実は明かせずとも、検証は続けられるべきだ

閑話休題

この結果を受け、Charon2測定器を開発。前二つのような事象が発生した際、放射される光量を観測しかつ、光源となるつまりは擬似特異点を特定し描画する機能を備える。AGの生じさせるそれは非常に多く、点描のような図形で表現されることになる。うち、後者の機能を削除した廉価版は開発局側に技術公開し、一般的な野生解放などの出力を検出するために使用されるようになったことをここに併記する。

実験38

実験内容:私自身(藍司優)にCharon2測定器のスキャンを実施する。心拍数や脳波は乱れがないことを確認する。
実験目的:これに関してはもう、偶発的というか、単なる戯れ、遊びだった。
実験結果:出力こそ極微弱だが、脳髄および神経部位を中心に心臓や筋肉を含んだ器官で先述された特異点が観測される。誤作動の可能性を考慮し、再調整と試行を繰り返し続けたものの結果は変らず。

考察:結果をありのままに信じるのであれば、この事象はサンドスターもAGにも拠らないごく一般的な事象である可能性が生じ始める。また、これらは概して生体電気の発生する部分であるという共通項も得られた。現時点では全く以って全てが意味不明だが、答えは出るのだろうか。

実験42

実験内容:実験38~41の対照実験。今回は████mgのサンドスターを予め服用しておく。
実験目的:サンドスターは一連の現象に干渉する性質を持っているのかという検証を旨とする。
実験結果:実験38の結果の47倍もの光量が検出された。また、それにより部位ごとの偏りが顕著になり、前頭葉での発生量が脳幹などと有意な差を得られた。

考察:サンドスターが効率の拡張を行うのはほぼほぼ予想通りではあったが、思考及び情動野が生命維持機構を上回る効率を叩き出すのは思わぬ収穫であった。

実験188

実験内容:実験42の補強実験。中枢神経刺激薬としてコカインを使用し、著しく興奮した状態でサンドスター服用と非服用の測定を行う。
実験目的:野生解放の模倣。サンドスター投与下では強い感情ほど出力を左右するのではないか?という仮説を検証する。
実験結果:成功。実験42よりさらに約█.█倍の増加を計測した。

考察:仮説はおおよそそのまま証明されたから特に言うことはない。が、あんまりにもバッドトリップが苦しかったのでこの手の実験は二度としたくないな…。

実験198

実験内容:Charon2測定器を始めとした特殊計器を使用し、生体における電気信号の記録を行い、消失前と消失後の情報としての相違とエネルギーポテンシャルを確認する。備考だが、消失は本当に瞬時に発生するため計測は困難を極めた。
実験目的:ほぼ実験内容にあるまま。恐らくエネルギーポテンシャルの変化だけが確認されるだろう。
実験結果:情報配列とポテンシャル双方に差異が確認された。

考察:

実験206

実験内容:アミメキリン1頭を許可の上、サンドスターと接触させてAG化を確認したのち前後の重量を測定する。
実験目的:今更といえば今更だが、質量が丸々1.4t近く消滅するのだから30000メガトンのTNT火薬≒600発程度のツァーリボンバ(水爆)相当のエネルギーが発生するはずである。
実験結果:当然何も衝撃波などは発生せず無事AGに変化した。

考察:誰も説明がつけられないためにこの問題は放置されてきたが。今までの実験結果を考慮するのなら、質量が減ったのは向こう側に押し付けられた、とするのが妥当ではないだろうか。改めて再認識するための実験だったが、やはりイレギュラーは起こらなかった。

 

閑話休題2

ある米国研究チームが超ひも理論拡張概説を20██年に公表。これは世界中で注目を浴び、プランクスケールの世界へのより深い理解を科学界にもたらした。量子重力論、粒子のみならず時空間も量子化されているという仮定が補強され、また量子化されたそれが相転移によってエネルギーに移り変わるという可能性をも示唆した。

これはこの一連の研究にも大きな影響を与えることとなった。というのも、「時空間に孔が開きうる」この理論は私の向き合っている問題そのものでもあるからだ。

幾つかの仮説を組み経ててはシュミレーションをトライし、失敗しては再度理論構築していくという方式の研究に実験207から移行していく。なにせ計測による研究にも限度があり、頭打ちしていた。

 


実験2791

実験内容:プランクスケールに折りたたまれた「仮想上の菌」を、信号に置換された情報により励起させ、量子化された空間を相転移によってエネルギー置換するとし、シュミレートを構築する。詳細な意図解釈などの内容は残念ながら記録放棄しつつあったため遺失されているし、正直言って僕も覚えきれていない。
実験目的:今まで得られた研究成果と合致するシュミレートの探索
実験結果:エネルギーを得た情報素子が接触する空間へと侵入し、情報とエネルギーを獲得した状態でベクトルを正反対へと変え戻ってくるモデルが構築される。つまりは、実験192で得られた結果をもたらす完全なシュミレートが得られた。

考察:この頃になると、それっぽい要素でそれっぽい結果を出したモノをひたすらパズルみたいに組合せて試行を繰り返してたのだが、ようやく命中した。これを基に現時点での仮説を一度最終稿としよう。

 


仮説

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

+わかんねーぞこのハゲって人向け-ガバガバ解説
 
 

まずこの世界には「時空間をエネルギーに置換する存在(うーん量子菌と仮称しよう)がある」「我々の宇宙は他の膜宇宙が重なり合っている」という前提を持つとする。

そして、あらゆる生命の電気信号を始めとした「情報そのもの」ないしは「輝き」を受けると量子菌は活性化し、モリモリ空間をエネルギーへと変換していく。そうすることで本来はそこだけ消滅する筈なんだけど、重なり合った膜がそれを穴埋めすることで直接的に「接続される」。

 

空間が消失しかつ生じた莫大なエネルギーを得た「情報」は水が高いところから流れるように、向こう側へと浸透するように落ち窪む。

そうして向こう側に行った「情報」は更に向こう側で追加のエネルギーと情報を得て、ベクトルを真逆に変える。つまりは、逆流して対流を生む。かくして、もう一度こちら側の世界に「情報」はお土産を持ち帰り、いつもどおりに機能するわけである。

意識との関連性について

要するには、「あっちの世界には魂があって、ちょいちょいアクセスすることで意識としてリンクしてる。だから、同じ魂にアクセスできるなら同じ自我になるからある意味では死者蘇生もできるようになったよね」ってこと。

まあこれは多少暴論で、こちら側と向こう側の融合こそが自我(魂)というあたりには落ち着いている。

なんでセルリアン倒せるのかについて(セルリアンの項目に宛てる用)

現代兵器が通用しない種類のセルリアンにもAGの直接攻撃は通るのは、それらのセルリアンを構成する粒子がおしくらまんじゅう状態でガッチガチにバリアー!してるところを、接触面の空間を穿つことで無理やりぶち抜いてほぐしてるから。なおあくまでほぐせるというだけであり、強度面は解決してくれないので腕力と言うか攻撃で発生するエネルギーが乏しいと破壊はできない。

 

 

 

 

 

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