ウィンドウォーカー

ページ名:ストリング

 

 

「おまえは私の捧げものだ。だから切って、開いて、中身を覗くのもみな私の自由で、勝手だ。」

「ええ、その通りで御座います。そして、枯れ枝のこの身でも恩を返せるというのなら」

「あたしゃ、これ以上に嬉しいことは一つもありませんよ。かみさま。」

「そうか。」

「ならば話はそれだけだ。おやすみ、■■■■」

「はい、おやすみなさい。」

 

■現実の設定

名前:

年齢:

身長:

性別:

瞳の色:

髪の色:

所属:

キャラクター設定:特総医におけるスプリームの契約対象の完全悪夢、或いはウタカタの最初期個体群の1人。

+-

アミニズム的な土着信仰に起源を持つ神格で、災害の規模としては「リヴァイアサン」「死後生」から一段落ちて「八束脛」「屍龍」「摩訶鉢特摩」「灰時計」「世界樹」「森の悪い狼」に該当する大悪夢に数えられる頂点個体。局地的な気象そのものであり、雷を伴う暴風雨の悪夢である。

元々人に強い関心を持つ個体で、気紛れに通過した集落を襲撃し攫って飼うなどの行為に及んでいたが、信仰のある土地では口減らしを副次目的とした典型的な人身御供文化が存在し、老人・病人・食い扶持のない子供や外来の旅人などが捧げられることにより目的が合致し、災害としては久しく鎮圧……というか封じ込められることになる。

基本的に直接接触するだけで概ね死ぬのでなるべく長持ちするようにやれ眷属を作ったりして対処していたのだが、その中で完全に人間である自分を作成できれば自身で抑圧していた行為、まあ概ね抱擁するなどといったそういう行為を実現できるようになるのではないか、という考えを抱くようになった。これは人間に置き換えて考えると、ハムスターを可愛がるあまり自分もハムになれたらいいのにな~って願う飼い主と大体似たようなものだ。

この動機により動き出したそれは、生贄の疾患の治療法を模索する過程で内臓の機能を推測したり、生きたまま生体解剖して直接観測するなどして、膨大な時間を掛け、奇書院と接触に至るまでには驚くべきことに、切開式の人工呼吸器械やサルファ剤を作成するに至るまでの医療技術を自力で蓄積していた。

『腐った足は切断すれば長持ちする。』『willはこれから意思決定した未来形』書き留めておかねばな‐

 

 

+二色 沙織/ストリングについて-

生前は最先任境界級の自由派騎士。明るく、淑やかで、そして割と天然な少女。

その名前に違わず糸遣いのダイバーでそのエキゾチックさから自由派が掲げる新時代の象徴として知られていた。元々は複数本の剣を糸によって手繰り寄せることで、代わる代わる持ち替えを補助し剣舞のように戦う騎士だったが、約束された血と虐待めいた教育で次代の13席を見込まれていた神童時代のサー・ダンデライオンとの御前試合によって完敗を喫し、剣士としての大成の道がないことを悟って支援能力者として完全に転向し、象徴としての地位からは失墜した。

挫折と転落と言えば惨憺たる有様ではあるが、ある種解放されたとも取れる彼女はむしろ晴れ晴れと過ごしており、現場の下級騎士達を鼓舞し必要とあれば熱心に能力による治療に励む姿から、一般騎士に限って言えばむしろこの時代の方が求心力は高い。それゆえに「アイドル騎士」などと揶揄され血統派からは疎まれる存在で、その生涯はそんな彼女を排除するために当時の13席に遠征を命じられた朧島によって閉じられることとなり、またそれが近年の自由派のクーデターの原因の一端にもなっている。

朧島撤退戦時、「標本士」という悪夢との交渉の折、生存者の保障と引き換えに身柄を引き渡したことでそれのコレクションに加えられ、鑑賞品に不必要な内面の除去などを加工され、そのままの形で保存されていた。戦友であるトーアの参加したリベンジ遠征にて「標本士」が討伐されると共に彼女の抜け殻は奪還され、最終的にはウィンドメーカーの容器として実験の素材に使われることになった。

 

 

 

撫でれば破れて崩れてしまう。腕に力を込めるだなんて以ての外。

ズルいな。ズルいよ、キミたちばかり、弱くて、脆くて、小さくて。

■夢の姿の設定

名前:ストリング/ウィンドウォーカー

武器:糸・剣身のない剣/暴風雨・雷・雪

外見:白黒ドレス/半実体の巨人

夢の姿の設定:ダイバーを容器にした方式のウタカタであるため、肉体由来と中身の悪夢としての二つのダイバー体を所持する。

ストリングについて:繊維生成の能力に特化した騎士で、剣身のない柄だけの剣がその象徴として知られる。選んでそうしているというよりは、心理的な問題で生成そのものに不全を来たしており、高硬度の繊維を束ねてその代替としている。軽量さ故に取り回しが良く、解けさせることで単分子繊維のカッターのように使うことができ、肉のダイバー体には威力を発揮する一方で質量攻撃を必要とする金属・装甲型には無力。このため正面切って戦闘することは稀。糸による縫合治療のような基礎的な使い方のほか、触覚を付与できることを利用して味方へのマーキングやセンサー付きワイヤートラップとして使うなど支援的な運用にこそその真価を発揮した。

死後は中身が高度な人体理解を持つ悪夢になったことで新たな用途として、糸を手繰り死体を人形のように動かす、という手法が生まれた。とはいえ、戦闘に使うには精々肉盾がいいところの動きしかできず、そして中身に割と人の心がないため人間爆弾にして敵陣に帰して爆破させるという生前の彼女が泣くような使い方をされている。

一度通れば敵は疑心暗鬼で士気は下がるし、使うのだって死体だから。すごい平和だと思うんだけどな。‐ウィンドウォーカー

わかるよ、その気持ち。慈善事業はいつだって報われないんだ。僕たちのは、なぜかね。‐リオン‐

 

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧