ははは

 

 

 

ウタカタ

復元能力を失った断片クオリアは揮発していく中で少しでも長く存在するために著しい侵蝕作用を持つ一方で、クオリア爆弾にされるほど高いエネルギーポテンシャルを持つ。一般人は想像力に乏しくダイバー能力を行使できないが、その分ダイバーよりクオリアの侵蝕による影響も遁減される。ならば、しかし。その疑問を倫理を踏みにじり実践されてしまった被験者達が存在する。断片クオリアが蒸発するまでの有限の時間、彼らはダイバーのように能力を行使することができるが、それを終えると過ごした記憶さえ失う彼らを、ダイバー陣営はウタカタと呼称している。

 

 

 

ウタカタの構成

ウタカタは契約主となる一般人（ホルダーと呼称）と使い魔となる断片クオリア（パートナーと呼称）、或いはその二つに加えて断片クオリアの容器となる悪夢に内面を食い尽くされた哲学的ゾンビ（ブランクと呼称）で構成される。

ウタカタの一般人の大半は本当の意味の一般人ではなく、夢現災害の関係者が自身が望んだにも関わらずダイバー適性に恵まれなかった人物だ。もっと言えば、ブランクの生前に親しい人物が中心で、悪夢という種そのものへの報復を動機とする者が多い傾向にある。しかしひょんなことからこの世界に迷い込み、金銭的であったり知的な欲望を満たすために活動するものも居れば、純粋な正義感であるなど、様々な人間が存在するだろう。これはそれらを制約するものではない。

 

ウタカタのルール上制約

ホルダー

汎用スキルと汎用切札を習得することができず、また3つまでしかスキルを取得できない。

移動するとき、パートナーも同一深度に移動し、パートナーは自分から移動できない。

パートナー

1ターンに2回行動スキルを使用できる。

派閥を一つ選択しそのスキルを取得可能。ただし、選択した派閥のスキルの数までしかウタカタのスキルは取得できない。（境界級であれば選択派閥3:～4:ウタカタ1～2になる）

 

切札「」

 

 

 

 

【-21g】

ホルダー専用。

ホルダーとパートナーはセッション開始時に既に感情を結んでいるものとして扱う。

それはパートナーにとってはただの皮。けれど、ホルダーにとっては掛け替えのない存在だった。

 

【援護射撃】補助

ホルダー専用。

パートナーがダメージを与えた時使用する。3点の射撃を行う。

俺だけ見てるだけってわけにもいかねえだろうが！

【緊急離脱】行動

ホルダー専用。

+3深度へ移動する。

消耗品だからこそ、道具は大事に使うべきだと思わないか。

【努力】

ホルダー専用。

情報判定達成値+2

これくらいしかできないんだから、せめて全力で当たりたいんだ。

 

【復讐者】

悪夢かローグダイバーを指定する。対象へのパートナーの攻撃の威力に+2する。ただし、その戦闘中パートナーの回避達成値は2下がる。この効果を適用している間、他の威力が上昇する効果は無視される。

仇を取る。その為だけにここまで来たんじゃないか、道具の使い方に今更何を躊躇う必要がある？

 

【不在の隣人】

ホルダー専用。

パートナーのルール通りにスキルを取得してよい。ただし、パートナーは持てず、他のホルダー専用スキルも取得できない。また、あなたは自身を対象に感情を取得している。

相棒は要らない。自分一人でいい。だからあなたは手渡されたクオリアを飲み干した。

 

【怨念】

ホルダー専用。

エネミーの攻撃によって自身かパートナーのHPが0以下になったとき、一度だけ最大HPの半分で蘇生する。ただし、その後攻撃スキルはトリガーとなったエネミーしか選ぶことができない。この効果は対象がhp0以下になったとき解除される。

あなたには許せない。敵対者を、道具が壊れることを、そして何より無能な自分を。

 

【挑発】補助

ホルダー専用。

間合0  相手が行動スキルを発動する前に判定する。成功すれば、相手はそのターン可能な限り自分を対象に取るように攻撃しなければならない。

あなたはこの戦場において最も価値の低い駒の一つだ。であるのなら、どう活用すればいいのか、それは自明の理だろう。

 

 

 

【捨身】補助

パートナー専用。攻撃処理終了後、まだ使っていないスキルを使用しもう一度同じ対象に攻撃してもよい。その後、対象は間合を無視して自身へ攻撃を行う。

貴方から命令を受ける度に私は至福の歓びを感じる。これ以上なく満たされている。全てが丸くて何にも要らなくなる。

【心中】常駐

パートナー専用。自分が攻撃された対象に攻撃の命中判定を行うとき、目標値を1下げる。

どうせずっとは居られないの。だから、私と一緒に砕け散ろう？

【ヴァンダリズム】

パートナー専用。相手のHPが最大のときのみ、あなたが与えるダメージを+4点する。

完全で美しいあなた。誰かに穢されてしまうくらいなら、どうか私に壊されて。

【足手纏い】

パートナー専用。1戦闘に2回まで使用可能。

何等かの行為判定に失敗したとき、敵味方を区別せず全てのキャラクターに対して命中判定を行う。

命中した対象は次の判定の達成値が2になる。

私のことを置いて行かないで。少しの間止まってくれるだけでいいの、頑張って追いつくから。

【壊れた生存本能】行動 

4点の回復か状態異常を一つ消去する。自身のHPが10以下で、かつ自分以外を対象にしているときこの判定は自動成功になる。

たまにいるよ。おかしくなっちゃった奴。まあ、あんまり長生きはしないだろうね-水底のリオン

【完璧主義】常駐

判定時、達成値が奇数であれば1上昇するが、感情判定の目標値は常に2上がる。

割り切れない全ての物事がを許すことができない。例えその態度が他者との隔絶を生み出そうとも。

【逃亡者】常駐

自分を除く速度点が最も高いキャラクターより1高い速度点になる。

同様の効果を持つキャラクターが居る場合、エネミーNPCを最優先とする。

誰も私に触れないで。私の世界に入ってこないで。

【人形】常駐

疫病・火傷によるダメージを受けない。

痛みも苦しみも既に失ってしまった。だからあなたは恐怖もしない。

【白黒の世界】

HPを8点増やす。ただし、ロールプレイ上の制約として触覚・色覚・味覚・聴覚・視覚のいずれか一つ以上を失う。

私は戦う為に作り替えられたの。だから、この眼に映る色の無い世界が私の誇り。

【奉仕精神】

ホルダーへの攻撃対象を自分に移す。また、あなたが同じシーンに出ている調査パートのホルダーの判定目標値は1下がる。

例えウタカタの身であれどもあなたに仕えるられること、心から喜ばしく思います。

【生命の雫】補助

HPを任意の点数減らす。同一深度内の対象のHPを同値分回復させる。

この身の全て一片残さず、あなたに捧げましょう。

【異常個体】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンプルデータ

「消耗品」パートナー

【捨身】

【心中】

【痛撃のハチェット】

【急所撃ち】

【重装甲】

 

「無価値な報復者」ホルダー

【怨念】

【-21g】

【復讐者】

 

「天涯孤独」ホルダー

【不在の隣人】

【ヴァンダリズム】

【ディフュージョン】

【浄化の光】

【先陣の盾】

 

「愚鈍な善人」

【壊れた生存本能】

【足手纏い】

【予兆】

【愛の鞭】

【慈愛】

「肩入れすぎる新人」

【努力】

【緊急離脱】

【挑発】