医者と鬼

ページ名:だがそれでも生きようとした者にだけ

 

「潜水艦って……。まさかほんとうに海底に降りる気ですか?」

「前々からそう言ってるじゃないか。僕が嘘を吐くとでも?」

「はぁ、そうですか。変なところじゃないといいですけどね。」

「ま……まあ僕も居るんだし心配ないって、ロッカ」


「おっす、おひさー。」

「おや、ひさしぶり。君本人が直々に来るのは珍しいね。」

「んー言われてみれば結構間が空いたのかな、まあ他の仕事も忙しいからね僕ぁ。」

「どうだか。それで、そこの2人は初めてみるけど……」

「そうだな。さしずめ、君の姪とその友達ってところかな。」

「……なるほど?」

「うわしっぶい顔。大丈夫だって、今日はそれ関連じゃないから。……いやね、ちょっと探してる人が居て……」


「あれは断じて鶏ではなに別の何かでしたが……奇妙なことに味はそれそのものでしたね」

「パンの卵もアレなのかな。気になるよね」

「やめましょう。考えたくありません」

「あはは、まあそうだね……。貰った地図的には、あともう少しかな?」

「みたいですね。結局ここに至るまでも秘密の一点張りで理解不能でしたが、一体何を用意したというんでしょう」

「叉嶋守さんじゃないから安心しろって言ってたけど、じゃあ何のためにってなるよねぇ。」


「後ろから誰か急いでる。道、よけてあげよう」

「お……おぉ……もう完全に板についてますね、ロト……。」

「あら、何処に行ったのかと思えば……そんなところに居たんですね。紹介します、彼が……」

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