宝永4年 師走
きみはよくがんばってくれているからと。もじのれんしゅうにおもうがままにふみをしたためるといい、とだんなさまがほうしょしをくださいました。そのばでももう、もうしあげましたが、あらためて。ほんとうにありがとうございます。
しかし、としおわりだというのにむだづかいをされるのはしんぱいになります。ただでさえちかごろはくすりをかうのにもしくはっくしているというのですから、くれぐれもきをつけていただきたいところです。
はい……はい……そのとおりでございます……いごきをつけてけんやくにはげみます。
しかしかくのははじめてだというのによくかけていますね。ほんとうにこれはすごいことだとおもいますよ
宝永4年 師走
つもったはいのそうじがいつまでたってもおわりません。ふじのやまはほんとうにはためいわくなごじんであるとつくづくおもいます。はいをすったせいでしょうか、だんなさまのせきのかいすうがふえたようなきもします。きがかりなことばかりがふえていきますね。
それはそれとしてですが、わたしにあわせてひらがなをつかうのはおよしになってください。わたしもべんきょうはしていますから、まだかけはしなくてもよめはします。よめなくても、じきにまなびます。
瓦版に拠れば一、二分ほど積もったそうですね。所によっては井戸の水も飲めなくなって大変だとお聞きします。
そして君の言う通り試しに漢字も取り入れて返事を書くようにしてみました。
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