覆われた天蓋の下で

 

 

シナリオ背景

「何があったのか」

この世界線は電脳技術が限界まで進行した世界であり、電子化したトランスヒューマンと自ら取り残されることを選んだ現行人類に二分されている。この内、トランスヒューマンサイドは自己進化により思考加速により主観的には永遠に近いほどの時間を引き延ばす技術を獲得するに至る。が、進化の過程で人間性の多くの破棄を躊躇し、実行できなかった彼等は無限大の時間の中で人間らしい希死念慮や永遠に開放されない死への恐怖心を抱え込むようになる。

その結果発生した無数の悪夢群は現行人類を襲い始め潰走していき、いわゆるポストアポカリプス的な世界が訪れることになった。

「蓮侘利久菩薩」

文明崩壊後の原始宗教、あるいはあらゆる神話体系の継接ぎ。生存人類の夢の集合体となり夢神へと到達した個体。

悪夢群に立ち向かったが敗れ、持ち合わせた全能も大体消し飛んだ。ついでに人類の大半も消し飛んだので、彼等の残留思念たる生ける夢達を保護、夢界を経由し連れて来た宿主候補を引き合わせて未練を遂げるまでの活動時間を与える作業を延々と繰り返している。

彼等は放置すると悪夢化し悪夢群に加わるリスクがあるからだ。

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