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「おや市くん。冬にチョコモナカとはおじさんちょっとお腹のほう心配しちゃうな」
「気色悪いから変態女装おじさんは話しかけてこないで欲しいんだけど。」
「はっは、概ねその通りで言い返せないなあ!じゃ、隣失礼するよ」
「はあ、深層級潜夢士様のご随意のままに。」
白衣の男ががゆっくりとソファに腰掛けると、足を組んで僕に笑いかける。粘ついた眼差しはいつも通り不快だ。
「よっこいせと。しかしまたチョコモナカとは、本当に飽きないというか。よっぽど好きなんだねぇ」
「俺がチョコモナカ好きだとおじさんに何か不都合でもあるの?」
「そういうわけじゃないさ。ただ、疑問に思ったんだ。君、チョコはそれほど好きじゃないだろう。」
「別に。小さい頃からよく食べてたからなんとなく、それだけ」
彼は顎に手を置いて少し考える素振りを見せると、僕の顔を覗くように首を大きく傾ける。わざとらしく、おおげさに。
「なるほどね、今は頑張ったってママは”ご褒美のアイス”くれないものな」
「……おじさん、本当に気色悪いね。知ってるならわざわざ聞く必要あったの」
「本当に小さい頃の話だったろう、だから確信がなくてねぇ。まあ気分を悪くしたなら申し訳ない。」
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