品評

「深夜残業のご褒美」

見出し：まず最初に僕はラーミラがすこなんだ。

もちろんアウラちゃんとか、所長ちゃんとか可愛さ推せるところは節々にあるんですが、まあそれは他の4人がコメントするだろう。ということで、以下延々ラーミラに対する部分の感想を並べようと思います。

まず「お困りですね？」ってところ、その後の文脈を辿ればわかるんですが、概ね事態を掌握した上でこれ後ろからこっそり来てるんですね。先に手引きをしていたところを見るに、結構前に済ませてそっから意気揚々と息を殺してた遊び心があったわけです。そこがもう可愛い。そっから「働かないのは……」っていう隠れた良心というか真面目さも見えるし、小馬鹿にされた意趣返しに小馬鹿にしてるのも見受けられます。こう……こうね、ぼかあ飄々としたトリックスター系の子のこういった素が垣間見えるのがもう気が狂う程に好きなんじゃ。ちょっとチラリズムというか、ともすれば「お前の深読みじゃねえの」ってなるくらいのやつがたまらない。みんなも深夜残業読んでラーミラに嵌ろう！僕からは以上です。

 

「ウェットワーク」

見出し：やったぜ。

よく読んだらいや読まなくてもAG出てねえじゃんこのtale！うるせえ俺は可愛くフレンズ書けないんじゃ！！

多分これからもkawaii！は他の人に託して、開き直ってJGPの負の遺産の権化枠を続けようと思います。

記憶処理薬書いたときから「絶望しかないやつ」と「儚いやつ」を書こうと決めてたので片方消化できて満足です。

あと、最後の「漂う死」は封鎖区域から適当な（致死的である）セルリアンをリンクしてます。封鎖区域ともども、今一度読まれるきっかけになると僕は幸いです。

 

「酒と泪と、けものと、こころ　＃██「きえて、のこる」」

見出し：みんなもこのシリーズ読もうな！！

一番純文学めいた雰囲気のあったtaleだと思います。あと起承転結がすごくわかりやすかった。

出した謎は回収ちゃんとする、盛り上げるところは盛り上げて、寂しいところは寂しく、みたいな感じではっきりしてるのでなんだろう、読書感想文書きやすいタイプのやつですよね。今書いてるのも読書感想文なんですが。

「民生」は失意の中で死に、「セイ」は彼の願い、あるいは呪縛とも言えましょうか。それに殉じてそのまま飢えて、消えます。もうバッドもバッドで、無理な救いがないのが、素直に悲しい気持ちになれてすきでした。でも、その割には絶望、って感じではないんですよね。まだ終わっていない、少しずつ終わる過程がまだある、というのがそれを生み出しているのか、はたまた民生の意思は継がれたことがなんでしょうか、ほんのり温かみが感じられました。

この辺のバランス感覚にはただただ嫉妬脱帽します。それと最後に、この二人は関係性をみるとより味わい深くなるからみんなもシリーズ通しで読もう！以上です。

 

「王は愛すべき白と当主を連れ征く」

見出し：熟年夫婦と孫

なんというか熟年夫婦みが感じられる二人の、その塾愛エキスを絞り出したようなtaleです。岩場や森彷徨ってますがこれは実質僕の中では縁側で愛を語らうやつ。

独りは寂しかったし、隣に愛しい人がいれば愛も語るし……でも思うところ全部言い切らないところは照れくささ残してるのが狼王「らしさ」がありました。孫ポジのユートリアムちゃんが来たらなんだかんだ歓迎しつつも心の中でこう、もっとイチャついてたかった、ってところなんかもう最高にいじらしさがありますよね。

その辺全部ひっくるめて、平和なパークそのものの空気の一端が味わえたのと、シートン動物記のパラレルというか「リスタート」感があって、素敵でした。おじいちゃんのセカンドライフとも言えるかもしれない。

あとですね、描写が簡潔で伝わり切るやつなのいいですよね。心境描写モリモリ病としては目が潰れそうになります。

おじいちゃんを見たいみんな！基本彼女たちはロールの世界の住人なので、みんなもロールプレイログを見に行こうね！以上です。

 

「虹色の筆先」

見出し：無明さん二作品受賞おめでとうございます。

グワーッ！光で目が潰れた！！

僕の人となりをある程度知っている人は察してもらえるかと思うんですが……僕は親しい人を亡くしたtaleを書けば語り手を思いっきり屈折させるような病気を抱えた人間でして、清らかなものを見るとこう語彙を喪失して狼狽えるのです。

何書けばいいのかわかんない……。

 

 

 

 

「スタビー」

見出し：タコちゃんイカちゃん！

見出しのネタ何人がやるんでしょうねこれ。いっそのこと全員示し合わせたようにやってたら面白いんですが、これを書いてる時点では知らされてないので発表時点が気になるところであります。やっぱり一発芸があるというのは強いですね、痛感します。否応なしに印象に残りますしね。

そこから悲観だとか息をつかずにネタの追いガツオしてるので、笑いながらスッと読めました。そして不意打ちの闇が飛び込んできてハッとするやつ。これを機に見る人がいるかもしれないので伏せますが、あー…ってなりましたよ。

あと個人的には倫理抓んでるのが今後描写に期待してたりします。引用芸とか楽しみ

それと最後に、もう他の人が言及してるかもしれないけど隠しギミックがあるようですね？僕は躊躇なくソース見てましたがみんなは自力で探してみようね。

最後に。サーバー内の検索タコで掛かるからみんなも試してみよう！でも本人はタコ嫌がってるから傷つけないようにね！以上です。

 

「ヒーリィ」

見出し：絶対低音のハスキーボイス

もう大体言いたいことは見出しに詰まってる。この含蓄あるような喋り方とかを見せかけてからの、割とチョロ甘っていうギャップ一点に記事が作られてるので、素直に読みやすかったやつです。自分が記事を書くときはネタを過積載する性分ですので、こういう尖らせる内容には憧れすらあります。あと洋画調も。

スタビーにも書きましたが、笑いというのが今回強かった要素ではないかなと思います。読んでて楽しいですよね。

AG化してから健康管理されなくなったのが…（意訳）って漏らすところが個人的には一番好きでした。そうだなあ、僕というか人間はみな健康管理が大変だもんなあ。

最後に。ヒーリィのssとかRPは現時点未確認ですが、この洋画調が好きな人はぜひZAKU兄貴の記事を漁ってみよう！名作がザクザク掘れるぞ！以上です。

 

「アルマス」

見出し：何より多腕は男の子の夢だよね！

義賊！多腕！フェイスペイント！シーフ！これは失礼にあたるかも知れないけれど、僕としては節々の要素に「かっこよさ」があったように感じます。コードネームArmasとかもうほんとずるいよね。なんか「アルマス、仕事だ」って言ったら映画かドラマが始まる。

かといって可愛さがないというとそうでなくて。ややドライな感じもありますが、無口でクールといった風体の印象を受けまして、なんでしょうね。クールビューティーな可愛さがありました。

ADLBは何かと顔出しする機会の多い組織のイメージがありますので、それに伴って彼女の活躍も期待されます。

最後に。今後カワハギちゃんとルパンｖｓ銭形枠でぶつかるとか聞いたのでこの二人の組み合わせをみんなも座して待とう！以上です。

 

「773」

見出し：あいつ（藍司のリンク貼る）これすごいニヤニヤしながら読んでそう

死なないための研究で命を削り続ける。本末転倒極まりない話ではありますが、だからこそ妄執を感じるというか、なんというか。ある種の狂気に侵された学者キャラを愛好する性癖にあるので、ぐっときました。その点で言うと3人のCDC職員もそうでした。彼らはたった一つ命を拾わせるために職務を犯したわけであり、そこには彼女自身とその研究、色々な思いが交わっていたことでしょう。途中挟まる自殺未遂などを含め、全文通して生と死の話だったと思います。

と、大筋を辿ると割とシンプルなお話なんですが。アモルファス（非晶質）とか研究用語がゴロゴロ出てくるのと、ハツカネズミと相互補完する記事である性質が重なり、選評にあたって読了するのは中々ハードでした。

最悪ソース見た今でさえまだ本文理解してないまであるかもしれないのはちょっと怖い……。

最後に。みんなも気合入れて（グーグル先生に頼りながら）読み切ろう！全文！以上です。

 

「るみ」

見出し：京ことばいいよね？

関西弁組（京ことば）がまた一人増えたことに随喜を感じておりますえ。方言はほんまかわええなあ。

実は概ね本文はるみはうすの記述が大半を占めとるんやども、それでも本人が薄う感じひんのは表できっちり情報が書き記されてるからどすなあ。

それとアルマスのとこみたいな話になるけれど、CDC部分で基底種の要素の衣服が「戦闘服」みたいになってるのもまたかっこよう感じます。なるほど、そこで来たかあって思いました。

あと個人的な趣味ではありますが、悪食属性の子はそれだけでネタにできる要素を広げられるからtaleとかの創作にも、単純な属性としても推しです。仮に手付けるとしてもリリィさんの子だから変なのは食わせられないけれど。

最後に。るみはうすは現在工事中みたいですが、完成した暁にはみんなで大挙して押しかけような。それと住まわせたいから完成したとき誰か教えて（業務連絡）。以上です。