CEL-2-420/ICゴーストシンガー

ページ名:ゴーストシンガー


セルリアン管理番号: CEL-2-420/IC
種別名: Irregulareserocellienum-cantor

世代区分: 第2世代

脅威レベル: 3

駆除状況:  未駆除 駆除済み   通常駆除困難

通称:ゴーストシンガー

大きさ:140~190㎝

規定対応手順:出現が確認された際あるいはその後の区域には欺瞞情報「黒服の不審者」を流し、来園者・AGの偶発的な接触を防ぐよう避難誘導を実行してください。

また、対処人員が一切の「言葉」を発する行為はCEL-1-420/ICの関心を引き誘導するに最も有効な手立ての一つです。


説明: CEL-2-420/ICはパーク内部事件B-057CL"女王セルリアンによるパークセントラル襲撃事件"(以下、単に"女王襲撃事件"と呼称)以降に出現が認められた第2世代区分セルリアンの一体です。(注:DH型であるかは現在未検証です)

████エリアを中心に出没する傾向にありますが、その発生箇所は都市部から山間部とばらつきが見られます。

 

CEL-2-420/ICの外観は被害者のスケッチから見て取れるように、黒スーツに四肢や頭部などがもや状の不定形な要素に置き換えられた人型をしており、スタンドマイクを携行しています。この「もや」の部分には実体がなく殴打などの駆除手段は通用せず、またその逆も然りです。そのため CEL-2-420/ICは肉弾戦に踏み込まれるともっぱらスタンドマイクを振り回し、殴りつけることによって応戦します。

 

CEL-2-420/ICの最たる2つの特性としてまず、輝きを奪った人物の声や自身が聴き取った音声をほぼ同一の波長で模倣し発声する能力を有していることが挙げられます。聴き取った音声はそのままオウム返しのように真似るだけでなく、同一の音声群を処理することで音声編集ソフトのような仮想上の音声を作り上げるといった反応も見せます。ただしこの仮想音声の精度はそこまで高いというわけではなく、本人のものをと聞き分けることも比較的容易です。

次に第二の特性として、超音波と可聴域を遥かに下回る低周波音(いわゆるインフラサウンド)を恒久的に周囲へ拡散し続けていることが挙げられます。前者は主にエコーソナーとしての役割を果たしているようで、これによって眼球などの視覚構造を有しないにも関わらず一定の距離は死角なく振舞い、後者は内臓など体内構造物に蓄積される継続的なストレスダメージとして作用します。これによって一般的なAGの場合は、15分程度で著しい脱力感を覚え30分から45分ほどで行動不能となります。

 

これらの特性を利用し、CEL-2-420/ICは仮想音声による誘引を開始、その後獲物の近辺で潜伏あるいは「パフォーマンス」を行って時間を稼ぎ対象が行動不能になるのを待つ、といったプロセスを経由して捕食活動を行います。この間に攻撃を加える場合、その振る舞いは攻撃的行動に切り替わり、上記したような殴打へと走ります。

なお、捕食によって基本的に対象が還元されることはなく、声にまつわる輝きのみを奪った時点で興味を失い逃亡します。この性質のため、連続的な還元事象だけは免れており、複数のがおがお病疾患者が医務局病棟にて療養されています。

追記:駆除作戦である「幽霊退治」計画が4月2日午前付けに実行。やはり「もや」に干渉することはできませんでしたが、衣服構造体を破壊することで定形を保てなくなり霧散し消滅。駆除に成功しました。この事実から推測するに、この個体の核は恐らく実体部のどこかに隠されていたものであると考えられています。

また、スタンドマイクの回収にも成功しており、現在はCDCが保有する保管庫にて安置され、近日ブルージオに輸送、その材質の検証や汚染影響の確認が予定されています。

 


追加情報が受信されました。管理権限4以上を有する職員はこのままページ下部へ進み、情報を確認してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


コードの認証に成功しました。データの表示を続行します。

事件記録:トラックによる陸上輸送中に突如CEL-2-420/ICが出現。保管コンテナを破壊しスタンドマイクを回収し、逃亡しました。この際に右後輪が破壊され、正常な運転が続行できなくなった結果横転しレールに衝突する事故へと発展しました。幸い運転手は死亡することなく全治2か月程度の怪我に留まりましたが、これ以上の被害を増やさないためにもCEL-2-420/ICの再駆除が急務となっています。

特対生からの通達:CEL-2-420/ICは既に17回の駆除が確認されています。

封鎖区域内に複数個体が潜伏している可能性も講じられましたが、いまだ群れの発見はされていないうえ、そもそも入出が確認されておらず、また水弱性から海を渡ってエリアに到達することも考えにくい可能性です。

しかし事態は一刻を争います。その内容は問いません、何かしら発見があり次第ただちに報告するようにしてください。

これらの優れた報告には████だけの報酬が必ず約束されるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

新たな画像ファイルの受信を確認しました。

以下は現行の追記で最も新規である情報になります。

【被害AGがスケッチしたもの】

あるCDC職員による「交戦時、殆ど発声することがない。というより、直接発声しているところを見たことがない」という報告は我々の関心を強く引き、一つの仮説をもたらしました。

そして医務局病棟にてとあるAGがスケッチした画像(上記参照)が、それを確信へと変えたのです。

このスタンドマイクは擬態し、コンテナの中で眠るように潜伏し、のおぞましい舌と歯の下に核を隠し続けていました。

近く、このマイクの破壊を目的とした駆除作戦が実施されます。そしてそれはCEL-2-420/ICの全てのインシデントを収束させるでしょう。

‐理事会役員‘‘‘猩々緋‘

 

 

 

 

 

 

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