怪異

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 怪異とは 

人間の導き出した不可思議に対する応答反応であり、それらが具現化したもの。

多くは虚像であり、一部の人間や怪異憑きにしか認識できない。

しかし、あらゆる人間の精神に対して影響を及ぼすことが知られており、浸食の深度が高まると精神病様の変異が起きる。

肉体に対しては殆どの場合で影響を出さないが、強力な怪異や特殊な属性であれば現実化して肉体や空間に影響を及ぼす。

怪異には複数の属性があり、それらが混ざり合って、表面的な形を虚妄する。

真名と本質を見極めることで、その特性を解し、破壊または利用することが出来る。

 属性 

五行/陰陽道における五行説にて行う分類方法の一つ。主に能力面の素地を表す。

 火/その温もりで他者を灰と帰す。木から成り土へと還る。水によって失われる。

 水/命湧き出る水で他者の肺を埋める。金から成り木へと還る。土によって失われる。

 木/土の上に立ちその根で侵す。水から成り火へと還る。金によって失われる。

 土/全て去った後、最後に残る孤独。火から成り金へと還る。木によって失われる。

 金/生命を侵す毒であり技術を生む母。土から成り水へと還る。火によって失われる。

 

身/怪異の表像を司り多様な分類がある。また怪異によってはこの属性を複数持つ。

 親/子を第一に守り、求める者。子という存在を世話するということに依存している者。

 子/親を求め、愛に餓える者。様々な者に依存し、他人を笠に自己中心的な行動に出る。

 愛/自分以外の対等な存在を求める者。或いは出会う全ての者に感情を持たない好意を向ける者。

 徳/善行を重ね、好く有ろうとする者。好く有ろうとする自分に酔う者。

 害/他人に対して害を成して生きる者。自らを弱者もしくは強者だと信じてやまない者。

 罰/自らが悪だとして、その罰を求める者。罰を求め続け、事実、その罰を知らぬ者。

 罪/罪を重ね、その茨の道に喘ぎ救いを待つ者。しかしその手を拒み、救おうとする者を揶揄し、より罪を重ねる。

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信仰/その怪異が何によって定義されているかを分類する。この分類は出没地域によって変異する場合がある。

 神/神として崇められる、または畏れられる存在として生まれた。古い怪異に多い。

 精/妖精や妖、妖怪などとして定義される。その在り方に善悪は関係しない。

 魔/悪いものとして扱われ、その定義の中で人間に関わる。

 伝/童話や伝承、或いは都市伝説として定義され、人々の集団意識によって作られた。

 言/主に概念として定義され、個人ないしは人々の深層心理から生まれる怪物。

 人/死者ないしは死によって残された者。生前の意識を保つ者もいる。俗に霊と呼ばれている。

 星/その強い精神、執念によって生きたまま怪異となった存在。または誰かにそうあれと願われた者。

 血/怪異という血筋、血族。永き歴史の中でその血脈に固定されたもの。

 混成 

怪異は古ければ古いほど、様々な伝承や神が混ざり合い、本質と真名が隠れていることが多い。

例えば仏教における弁財天が元々はインド神話のサラスヴァティという川の神であるが、日本へとたどり着くまでにその様相を変え、日本に受け入れられまでにその川のせせらぎを基に清らかなる弁舌と、日本神話の宇賀神を取り込んでいる。

このように怪異は人間によって作られるものであることから、様々に変容する。

時には全く異なる神話世界のものが混ざり合い、一つの人格を成していることもある。

 

・蟲

・首の無い神

・千年柳

・濡れ羽の鴉

・波際で待つ者

・高橋伽羅

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