事例Ⅰ

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事例Ⅰについて


各設問の制約条件が複雑かつ繊細であり、設問の意図を読み違えると「事故」に繋がる恐れがあります。
そのため、各設問の内容から確認していきます。


■各設問の制約条件や、設問の解釈上の留意点


第1問
景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、
どのような点にあると考えられるか。100字以内で答えよ。


①「景気低迷の中で」
この一文は、回答の制約条件になり得ます。時系列を表す情報であるからです。
与件の時系列に景気の低迷期が含まれている場合、回答はその部分から構成しなければいけません。
また、
a,景気低迷の中で市場から消えた主力商品(主力商品が市場から消えた時系列を表す)
b,景気低迷の中で再び人気商品にさせた(再び人気商品にさせた時系列を表す)
の、2通りの解釈が有り得ますが、読点(、)の区切り方から見て、bの時系列と判断しています。(要検証)


②「一度市場から消えた」
この一文も、時系列に関連すると解釈できます。
一度市場から消えてから復活するまでの期間が回答の候補であり、回答対象の時系列の始点を明示しているとも見られます。


③「主力商品を」
さり気ない一文ですが、与件1段落に、「3種類の主力商品」との表記があります。
従って、それ以降の与件や設問で使われる「主力商品」という単語は、「3種類の主力商品」を表すと思われます。


④「A社が再び人気商品にさせた」
A社が主体的に人気商品にさせた事を強調するニュアンスも感じられます、
それを意識して回答する場合は、A社の主体的なアクションを軸に回答を記述する事になります。


⑤「最大の要因は」
第1問の「最大の」焦点です。
複数の要因を並行して記述した場合は設問の要求に反するか、議論の対象となります。


⑥「どのような点にあると考えられるか」
もし、最大の要因を一つ答えさせるだけであれば、この一文は蛇足です。
拡大解釈にもなりますが、「どのような点」は複数形を許すとも解釈できます。


第1問の問題文の解釈のまとめ
最初の記事という事もあり、慎重に設問の全文を区切って解釈しましたが、今後もこの形式とするとは限りません。
①,②から時系列に対する一定の配慮は必要であり、
③は回答に大きな影響は無く、④は回答の方向性に影響する可能性はあります。
⑤が最大の争点ですが、⑥を含めて考えると、複数の要因を書く事が即座に「事故」であるとは言えないと思われます。
最大の要因1つを簡潔に答えるなら100字は冗長であり、文字数に見合う回答をすれば記述が多面的になるのも自然です。
さらに、設問では「考えられるか」が問われており、考えられる可能性を並行して記述しても可とすら受け止められます。
ただし、「最大の」という制約は意図的に付加されており、それを意識した回答が最善と思われます。


第2問
A社の正社員数は、事業規模が同じ同業他社と比して少人数である。
少人数の正規社員での運営を可能にしているA社の経営体制には、どのような特徴があるのか。100字以内で答えよ。


①「経営体制」
この一文が回答の「ドメイン」を指定しています。ドメインの範囲は「経営体制>組織体制」であるため、
組織体制を中心にした回答によって不足が生じるかが論点になります。


②「どのような特徴があるのか。」
この設問で直接的に問われているのは、「(経営体制の)特徴」です。
問題文を安易に解釈すると、「少人数の正社員で運営できる理由」を答えそうにもなります。
その理由の説明に終始してしまうと、特徴に関する回答が不足する可能性もあります。


③「事業規模が同じ同業他社と比して」
①②から、経営体制の特徴が問われている事を確認しましたが、それは、
事業規模が同じ同業他社と比較した場合の特徴でなければいけません。
しかし、与件の中に比較対象の同業他社に関する直接の記述が無く、
同業他社の形態については知識や一般論に頼らざるを得ないと思われます。


第3問
A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか、100字以内で答えよ。


①「工業団地に移転し操業したことによって」
この一文も、時系列を意識した与件の読解の手がかりになります。
工業団地に移籍する以前の、工場の操業に関する記述から、回答の手がかりを求める事ができます。


②「戦略的メリット」
この設問の焦点を表す重要な表現と思われます。
何をもって「戦略的」とするか、それは、全国展開に向けた戦略に対応すると考えられます。
従って、工業団地に移籍したことによって、全国展開に向けてどのようなメリットが生じたかが、
回答の本線になると考えられます。


第4問
A社は、全国市場に拡大する事でビジョンの達成を模索しているが、
それを進めていく上で障害となるリスクの可能性について、中小企業診断士の立場で助言せよ。100字以内で答えよ。


①「全国市場に拡大する事でビジョンの達成を模索」
後半部分の「ビジョンの達成」とは、与件から、売上高30億円の実現と読み取れます。(現在の売上高は8億円)
つまり、全国市場に拡大する事で売上を拡大して、売上を8億円から30億円に拡大するという事です。


②「障害となるリスクの可能性」




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