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アテナの聖衣
テンプレート:子記事黄金聖闘士(ゴールドセイント)は、車田正美の漫画『聖闘士星矢』、及びそれを原作とする同名のアニメに登場する架空の人物達である。
外伝漫画『聖闘士星矢 エピソードG』『聖闘士星矢 冥王神話』シリーズでの諸設定については、それぞれ聖闘士星矢 エピソードG#黄金聖闘士、聖闘士星矢 冥王神話#登場人物を参照。
ギリシアに存在する聖域(サンクチュアリ)において、アテナ神殿へ至る唯一の道である神殿「十二宮」を守護する12人の最上級聖闘士及びその称号。全員が最上級の聖衣「黄金聖衣(ゴールドクロス)」を身に纏い、第七感である「セブンセンシズ」に目覚め、光速(マッハ90万弱)の拳を繰り出すことが可能である。
なお、当初の設定では「聖闘士となる人間の守護星座は初めから決まっており、一生変わる事はない」とされており、現世においては黄金聖闘士に成る人物は出生時から決まっていたとされていたが、『聖闘士星矢 冥王神話』においては童虎、シオンは青銅聖闘士から昇格した事になっている。また本遍においても星矢達が「黄金聖闘士の後継者」と匂わせるエピソードも存在している。
白銀聖闘士とは異なり、聖戦を始めとするよほどの非常事態でなければ活動することはなく、黄金聖闘士同士が顔を合わせること自体、非常に稀であるという。
黄金聖衣(ゴールドクロス)黄道十二星座に対応する、最上級の黄金に輝く防具。ほぼ全身を覆うほどの聖衣で絶大な防御力を誇り過去において完全破壊される事は無きに等しい。太陽のエネルギーが蓄積されており、12体の黄金聖衣のエネルギーを集結すると小規模ながら太陽光と同等の力を発動できる。凍結温度が絶対零度であるなど、その強靭さは地上最強の聖衣と謳われ、他の聖衣とは一線を画す。黄金聖闘士と同等の力の攻撃により部分的に破損することはあっても、誕生以来、完全に破壊されたことは一度も無かったといわれ、海皇編でも驚異的な強度で勝利に貢献した。しかしエリシオン編で、そのうち5体(射手座、乙女座、水瓶座、天秤座、獅子座)が、冥王ハーデスの臣下「死を司る神タナトス」によって容易く粉砕された。黄金聖衣には過去の聖闘士の記憶が蓄積されている[1]。これは聖衣の意思とも呼ばれ[2]、蟹座のデスマスクのあまりの非道さに聖衣自体が強制的に装着解除したり、双子座のサガの悪人格が行った悪事に双子座のマスクが泣き出したり、装着者がいなくても星矢を始めとして正義の下に戦う青銅聖闘士たちのもとに黄金聖衣が自ら飛来し彼らの身を守ったり、彼らに装着された例がある。千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)千日戦い続けても決着がつかないとされる、一種の膠着状態。黄金聖闘士同士が戦えば、実力が拮抗しているためこの千日戦争に陥るか、双方消滅するかのどちらかになると言われる。ただし実際には光速拳の速度、超能力など個々の能力のみの比較では、黄金聖闘士間でもある程度の実力差がある。作中ではアイオリアとシャカ、童虎とシオンが戦った際、この状態になりかけた。アテナエクスクラメーション黄金聖闘士3人で発動する究極の影の闘法。小規模ながらビッグバンにも匹敵する威力があるという。一対一が基本の聖闘士の戦いにおいて、三人一組で行う特殊な技のため、正義の戦いには好ましくないとアテナに禁じられていた。この闘法を使用した者は聖闘士の証を剥奪され、未来永劫に渡って鬼畜にも劣る賊の烙印を押されるとされる。ただし、ハーデス編で計6名の黄金聖闘士が使用したものの、結果的には嘆きの壁を打ち破り話が完結するまで、その名誉が剥奪された描写はない。一方、LC冥王神話では『そのあまりの破壊力にアテナに禁じられた究極の影の闘法』とされているのみで、聖闘士の証の剥奪についての言及はない。ジャミールのムウ
白羊宮を守護する。前教皇シオンの弟子。弟子には貴鬼(キキ)がいる。引眉が特徴。現代においてただ1人の聖衣の修復家といわれる。
物静かな性格で目下の者にも敬語で話し、当初は「ジャミールのムウ」などと呼ばれていた。
教皇が成り代わったことをいち早く察していた。そのため13年前から聖域と距離をおいて、インドと中国の国境付近の秘境ジャミールに弟子である貴鬼と共に隠遁し、外部の人々との交流を一切絶って聖衣の修復に携わっていた。その間は聖闘士としての務めを休止していたため、彼が黄金聖闘士だと知る者はごく限られており、黄金聖闘士の中でも有数の実力者と称されながらも、その真の力を見た者はほとんどいなかった。
聖域の異変を知りながらも、これがアテナにとっての試練であり、この程度の異変でアテナが倒れるようなら後の聖戦を勝ち抜くことは到底できないと童虎に諭されたことで、敢えて傍観の立場に徹していた。しかし、星矢たちに対しては、破損した聖衣の修復、童虎・紫龍への救援を始めとして手を貸し続けていた。黄金聖闘士の参謀役的存在で、星矢たちにとっては最も信頼できる力強い味方の1人といえる。星矢たちに対しては優しく、そして厳しく接する[3]。
「念力|
サイコキネシス」、テレポーテーションなどの超能力を最も得意とする。その力は聖闘士の中でも並外れており、特異な能力を多用し強大に描写されていた登場初期のデスマスクが憎まれ口と共に対決を避けて去り、神に近いとされるシャカが一目置き、時に助力すら求め、同じく超能力を得意とする地妖星パピヨンのミューが「及ばない」旨の台詞を発するほど。常に優雅で気品ある物腰だが、強い信念の持ち主[3]で、一度戦いに臨めば容赦ない一撃を敵に浴びせる。ハーデス編においては冥闘士を相手に、超能力を応用した結界や独特の必殺技など、数々の闘技を披露した。
シオン
前教皇であり前牡羊座の聖闘士。ムウや貴鬼と同じく引眉が特徴。
前聖戦から童虎と共に生き残った末、来るべき聖戦に備えて聖域を統括するよう、先代アテナから新教皇として指名される。現代から13年前のアテナ降臨時、老齢となった自身に替る新教皇としてアイオロスを指名。しかしそのことで、自分こそ教皇に相応しい人物と確信していたサガに悪魔の人格が発現し、彼の反乱を呼び起こす切っ掛けとなった。サガから次期教皇に指名しなかった理由を問われ、サガの身内に巣くう邪悪を見破っていたことが原因で殺される。
アニメでは設定が異なり現代まで存命であったが、グラード財団が開催した銀河戦争と時を同じくしてサガに暗殺され、弟アーレスの名を騙ったサガに教皇の座を奪われることとなった。
ムウの師匠であり、聖衣の修復技術[1]と、自らの必殺技「スターダストレボリューション[4]」「クリスタルウォール[の秘密を知っていたのは教皇であった彼だけで、ハーデスに冥闘士になるよう誘いかけられた際、アテナにその所在を教えるため、他の亡き黄金聖闘士たちと共に敢えて逆賊を装い、絶頂期である18歳の肉体を得て現世に舞い戻る。アテナが自らハーデスのもとへ向かったことを知ると、星矢たちにアテナの聖衣と打倒ハーデスの任務を託して後を追わせ、灰となって消滅した。
OVAでは星矢たちがハーデス城へ向かった後に童虎に再会し、星矢たちを再び闘いに巻き込んでしまったこと、童虎と旧友として語り合う機会のなかったことを後悔しつつ消滅した[5]。
『天界編』では神々に抗った罰として、ほかの黄金聖闘士たちとともに石像の中に封印されてしまうが、天闘士テセウスに苦戦する瞬と一輝に力を与えて勝利に導き、彼らにアテナを託した。
『NEXT DIMENSION 冥王神話』においては、童虎とともに青銅聖闘士から黄金聖闘士に昇格した様子が描かれたが、青銅聖闘士時代の守護星座と聖衣は不明である。
アルデバラン
金牛宮を守護する。聖闘士の中でも並ぶ者のない剛を誇り、「黄金の野牛」の異名を持つ。野武士のような顔つきと頑健な体格のパワーファイターで、あらゆる物を粉砕する拳[6]、並みの攻撃をわけなく跳ね返す強靭な肉体[6]、加えて光速拳など黄金聖闘士としての俊敏さも併せ持っている。正々堂々とした性格で、理屈や面子に惑わされることなく、自らの体験を信じて行動することを良しとする。
十二宮戦以前から教皇に対して不審な噂が立っていることを知っていたが、教皇の正義を信じて忠誠を誓っていた。聖域に乗り込んできた星矢たちを、聖域に弓引く者として金牛宮で迎え撃つが、闘いを通じて迷いが生じ、星矢が聖衣の角を折れば負けを認めるという約束を守り、彼らに金牛宮を通すことを許した。この際に折られた左の角は、ムウが修復を提案したが、結局修復されることはなかった。サガが倒れて聖域の邪悪が浄化された後、アテナに忠誠を誓う。アニメではこの後、瞬のアンドロメダ星座の聖衣の修復のために血を提供している。
十二宮編以降では新たに出現した敵の前に簡単に倒され、敵の強さを際立たせるようなかませ犬的な存在として描写されることがあるが、十二宮戦で星矢と戦った際、ムウはアルデバランが本気を出せば金牛宮が血の海と化していたとしている。また、サガが13年前から不在と聞かされていたにもかかわらず、双児宮から感じる小宇宙によって彼の存在をある程度感じ取っていた。七将軍のソレントと対戦した際、ソレント本人は笛の音色でアルデバランの力を100分の1にしていなければ最初のグレートホーンで致命傷を受けていたと語っており、100分の1の力のグレートホーンですら、ソレントの体を吹き飛ばし壁に叩きつけている。またアニメオリジナルのアスガルド編でシドに討たれた際はバドの闇討ちを受けたが、バド曰くバドの加勢なしではシドもただでは済まされなかったという。
ハーデス編でニオベに倒されたが、ただで倒されたわけではなく、同時にニオベの五体をバラバラに砕いていた。OVAでは原作でのこの扱いが悪かったとの理由で[7]、アルデバランがある少女から花を受け取り、金牛宮でその花を愛でつつ微笑を浮かべるというエピソードが追加された[8]。
髪型は原作の十二宮編では長い後ろ髪の見える場面があったが、完全な素顔が描かれたのはポセイドン編においてマスクをセイレーンのソレントに持ち去られた時のみである。アニメのアスガルド編でヘルメットを脱いだ場面では黒色の短髪で描かれたが、OVAでは黒色の長髪に統一された。
ジェミニのサガ
双児宮を守護する。カノンとは双子の兄弟であり、共に双子座の黄金聖闘士であったが、サガが健在のときはサガが黄金聖衣を装着していた。
かつては「神の化身」と称されるほど優しく清らかな心の持ち主といわれ、多くの人々から慕われていた。前教皇シオンの健在時はほとんどの黄金聖闘士たちが若年という理由もあり、サガこそが新教皇に相応しい人物と誰からも認められていた。しかしシオンが新教皇にアイオロスを指名したことが引き金となって[1]、心の奥底に眠っていた悪の人格が発現。神のような人格と悪魔のような人格の二重人格に苦しむことになる。
悪魔の人格に囚われた末に前教皇シオンを暗殺し、自ら教皇に成り済ます。さらにアテナを殺害し地上を支配しようと企むが、アイオロスによって阻まれ、聖域から離れたアイオロスにアテナ暗殺の濡れ衣を着せた。以後の聖域では、サガ本人は聖域から姿を消したものと思われていた。
アニメでは悪の人格が発現した直接の原因はカノンによる悪の誘惑とされる。アテナ降臨後にシオンの弟アーレスを殺害して自らアーレスに成りすまし、銀河戦争と時を同じくしてシオンをも殺害し、教皇の座に就いて聖域の全権を掌握するに至ったとされる[9]。書籍「アニメ・スペシャル2」によれば、サガはポセイドン軍の動向を探るために聖域を離れたという名目になっていた[10]。
アテナ不在となった聖域では彼が教皇として実質的な支配者となり、いるはずのないアテナが聖域最奥のアテナ神殿にいるかのように振舞っていた。善の人格のときの教皇としての挙動は正に神のようで、聖域のみならず近隣の住民からの尊敬も集めていた。しかし一方では教皇の仮面に隠された素顔を見た者は悪のサガに殺され、その噂が立つにつれて聖域でも徐々に教皇に対する不審が募っていた。
城戸沙織(アテナ)が銀河戦争を起こした際、その意図のとおりに、私闘を繰り広げた星矢たちの懲らしめに動いた。最初は氷河をその命で向かわせたが「ミイラとりがミイラになった」うえ、一輝率いる暗黒聖闘士との私闘まで行われたため、もはや黙認しておけぬと次に白銀聖闘士を向かわせた。彼らには星矢たちの抹殺および銀河戦争の会場グラードコロッセオの破壊をさせるだけのつもりだった。しかし、偽物に見せかけた射手座の黄金聖衣が実は本物だったことと城戸沙織がアテナであることに途中で気づき、偽物とされ見向きもされなかった射手座の黄金聖衣および城戸沙織を連れ去るようにという、白銀聖闘士にとっては意味不明な命も追加した。白銀聖闘士がことごとく倒されたことを受け、ついに黄金聖闘士のアイオリアまで日本に向かわせる(本来はミロも向かわせる予定だったが、それはアイオリアが辞退した)。アイオリアも真実を知り星矢の抹殺を果たせず、童虎の抹殺のためデスマスクを五老峰に向かわせるなど、焦りと見られる行動が出てきた。
十二宮編でアテナと星矢たち青銅聖闘士の活躍により十二宮を突破され、星矢・一輝と激闘を繰り広げる。実力は黄金聖闘士の中でも群を抜き[1]、その拳は銀河の星々をも砕くといわれ、相手を意のままに操る精神攻撃も得意とする。精神攻撃の面では一輝の鳳凰幻魔拳と互角であった。前教皇シオンを殺害したことも自ら聖域全体に響く程の心の声で暴露する(アニメでは死ぬ間際にアテナに告げる)。
防御力が高いことが特徴。多くの黄金聖闘士が星矢たちの攻撃を見切って受け流す中で、サガは直撃を受けることが多いにもかかわらず、全くダメージを受けていないかのように再び立ち上がって反撃に転じる。原作では少なくとも星矢の流星拳(光速)、彗星拳(サガが放ったギャラクシアンエクスプロージョンも跳ね返した)、ペガサスローリングクラッシュ、一輝の鳳翼天翔などを全て受けながらついに倒されることはなかった。最後には、アテナの楯の閃光で悪の心が浄化され、善の顔に戻り自害する(原作版)。
アニメでは悪の心のまま女神に襲い掛かるが、サガの善の心が目覚めかけている事を感じ取った聖衣が、サガを見守るために自らの意思で離れ、その事をアテナから告げられ迷いが生じるが、なおもアテナを殺そうと最後の一撃を放つ。しかし寸前に善の心が打ち勝ち、アテナの手にしていた黄金の杖を自身に突き立て、自害た。
ハーデス編ではシオンらとともに復活し、教皇に仕える黄金聖闘士の筆頭格という本来の立場に戻った姿が描かれた。シオンの部下に戻っておりまた戦場に出て戦っているため、十二宮編と比べると宮の異変に驚愕するなど感情を露にするシーンが増え、戦う相手が黄金聖闘士であることもあって、ダメージを受けたり倒れる描写も格段に増えている。もっとも地の冥闘士の中でも実力者と目されるキューブを小宇宙を絶った状態で倒す、ギガントを小宇宙だけで動けなくする、カノンの作り出した幻影を双児宮から教皇の間へ遠隔攻撃を放ち打ち消すなど、その行動の端々に実力の強大さが表れている。
映画『真紅の少年伝説』でアベルの力によって蘇る。アトラスに敗れた上にアテナに見捨てられて放心状態だった星矢に対し、第七感・セブンセンシズを目覚めさせるために自らを犠牲にしながら活を入れる。その後、ジャオウを道連れにギャラクシアンエクスプロージョンを繰り出し、ジャオウを倒して自らも絶命する。この時は善の人格で、教皇であった当時とさほど変わらぬ超然とした態度も見せた。
名の由来は「性(さが)」[11]。
双子座(ジェミニ)空洞体(謎の男)(声:森功至: 十二宮編の双児宮で、星矢たちを待ち受けていた、マスクで素顔を隠した謎の男。その正体はサガが操る中身が空洞の双子座の聖衣。瞬の攻撃で中身が空洞だと暴かれたため、教皇の間で教皇(サガ)が双子座の聖衣を纏うまで、双子座の聖闘士は最初から存在しなかったと思われていた。
聖衣のみで動いているため、聖衣以外の箇所(主に口元などの露出した肉体)への直接攻撃は物理的に不可能で、星雲鎖での攻撃すら無効だった。ハーデス編では、双児宮を突破せんとするサガ達の足止めとして、改心したカノンが同様に双児宮へ送り込んだ。カノン
サガの双子の弟。13年前はサガと彼が双子だとは誰にも知られておらず、サガに万一のことがあったときにはカノンが双子座の聖闘士として闘うはずだった[12]。
善悪の心に苦しんでいた兄と違い、悪の心しか持たないと自称し、悪事ばかりを好んでいた。遂には自らの力の過信から覇権への欲にとらわれ、地上を我が物とするためにアテナと教皇の暗殺をサガにそそのかしたことが彼の怒りを買い、スニオン岬の岩牢に幽
閉される。そこで偶然アテナの壷に封印されていたポセイドンを目覚めさせ、海龍(シードラゴン)と偽って、ポセイドンの代行者及び海将軍の筆頭として海闘士たちの指揮をとり、地上と海の支配を企てる。しかしアテナの愛に触れて改心し、アテナの慈悲により数々の罪を許されたことから、サガ亡き後の双子座の聖闘士として戦う。
ポセイドン編前半においてはその威圧感・存在感、後半においては実力の一端を示し、かつてサガと闘ったことがある一輝が「実力はまさにサガの生き写し」と認めていた。後の冥界編では、教皇の間で対峙したミロも、良くて互角、下手をすれば自分が倒されると考えたほど。
ハーデス軍との聖戦では双子座の聖衣を纏って冥界へ乗り込み、アテナ救出のために冥界へと向かった星矢たちを援護する。主としてラダマンティス配下の冥闘士たちを指1本で粉々にする、数人まとめて倒す、さらにはラダマンティスに対しても優勢に戦うなど相手に圧倒的な強さで活躍を見せる。嘆きの壁破壊時において聖衣を兄サガに返却、生身の体でギャラクシアンエクスプロージョンを放ち、羽交い絞めにしたラダマンティスを道連れに自爆した。
名の由来は、地中海のカノン島[11]。ちなみにこの島は本作中でも聖闘士が戦傷を癒す場所として登場している。
デスマスク
巨蟹宮を守護する。善悪の区別は時代と共に変化するという信念を持ち、教皇の悪事もいずれは正義と見なされるとし、その悪事を知りつつ仕えていた。闘いと殺戮を至上の喜びと感じている[6]。彼に殺された者は死後も浮かばれず、巨蟹宮の内壁に無数の死に顔(= デスマスク)となって浮かび上がっており、これが彼の名の由来となっている。彼自身は死に顔の群れに臆することなく、むしろ自分の強さの勲章同然と嘯いており、悪を倒す際に巻き添えで殺した罪の無い子供たちの死に顔にも悪びれる素振りを見せない。
相手の魂に直接攻撃を加えて冥界へ落とし込む闘技の使い手であり[1]、自身も生きながらにして現世と冥界の入口を行き来する[1]、攻撃的テレポーティション(アニメでは攻撃的念動波)でギリシアの聖域にいながらにして中国の春麗に攻撃を加えるなど、特異な能力の持ち主[1]。十二宮戦の前に五老峰で紫龍と闘った際にも、指1本で蹴りを受け止める、宙に浮く、童虎さえ動揺するほどの小宇宙を発し積尸気冥界波を使おうとする、空中を歩き忽然と滝の中に姿を消して戦場から去るなどといった黄金聖闘士の強大さを見せつけた。
十二宮戦では紫龍を冥界の淵まで追い詰めるが、自身が纏う蟹座の聖衣に見放されて敗北する。アニメ版では星矢の流星拳を軽く捌く、聖衣に見放されてなお、小宇宙の燃焼は衰えず、肉体が変容するほどの小宇宙を燃焼させ積尸気冥界波を放つ、光速拳を放って紫龍に反撃するなど死の直前まで強大さは衰えもしないように描かれている。死後は彼に殺された者たちも成仏し、巨蟹宮の無数の死に顔も消滅した。
ハーデス編ではシオンたちと共に冥界から甦ってムウに挑むが、終始ムウに圧倒された挙句スターライトエクスティンクションによって倒され、アフロディーテらと共に再び死に怯えた言葉を吐きながら冥界に叩き落されてしまう。しかし直前にはシオンへの忠誠心がそれなりにあったことを示すセリフが存在し、ハーデスたちとの戦いで黄金聖闘士たちが星矢たちに力を貸す場面では、彼も「一時道を間違えたもののアテナに対して忠誠を誓った誇りある黄金聖闘士」として力を貸している(ただし彼の魂が助力のために飛び立つシーンではその光景を目撃した者が驚愕する台詞があり、また明確に改心したことを示す描写はない。当時の資料では彼が改心した理由を問う読者からの質問ハガキも採用されていたが、明確な答えは提示されなかった)。なおこの一連のシーンでは「P! P!」「マンモス哀れな奴」など、のりピー語で話す場面があったが、近年の文庫版などではセリフのみ改訂・修正されている。
OVA『冥王ハーデス十二宮編』では、アテナの聖闘士としての自覚に目覚めながらも、逆賊の汚名を被ることに同意するなどの描写も見られた。
映画『真紅の少年伝説』でアベルの力によって蘇る。「聖衣にさえ見捨てられなければ……」と言って紫龍と戦うが、かつて十二宮の戦いを生き延びて更に成長した紫龍にはかなわず、アベルの力で守られていたはずの聖衣もぼろぼろに破壊されて倒される。
アイオリア
獅子宮を守護する。射手座のアイオロスの実弟。天敵である冥闘士ですら「黄金の獅子」と称した実力の持ち主で、黄金聖闘士の中でも一、二の屈強を誇る。また幼少時より兄アイオロスの汚名により黄金聖闘士でありながら「逆賊の弟」として辛酸を舐めており、実績を作り上げることで汚名をすすごうと努めていたため、聖域やアテナへの忠誠心は人一倍厚い。
原作では1話から登場しており、天馬聖衣争奪戦である星矢VSカシオスにも立ち会っている(アニメでは登場せず)。しかしこの時点では彼が獅子座の聖闘士である事は一切言及されておらず、素性は不明であった。
星矢の修行時代から彼の実力を認めており[1]、星矢が聖衣を得るための最後の試練としてカシオスと戦った際、よそ者の東洋人として蔑まれている星矢を擁護し、教皇(善のサガ)の星矢の聖闘士志願資格を認める発言を引き出すなど、星矢たちにとって最も理解がある黄金聖闘士。星矢も聖闘士の鑑と評し、聖域では良き先輩と慕っていた[13]。アニメ版ではアイオリアが修行中の星矢を励ますエピソードなどが追加されている。来日時には監視役のシリウスら3人に逃げるように命じたり、十二宮戦でも監視役の雑兵を脅して追い払うなど無駄な殺生、犠牲を好まない性格も数度にわたり描写された。
十二宮戦の前哨戦で星矢への刺客として日本へ赴いた際、沙織が真のアテナであること、逆賊とされてきた兄アイオロスがその救命に殉じていたことを知る。沙織に忠誠を誓い聖域に戻った後、教皇(サガ)を討とうとするも逆にサガの幻朧魔皇拳に罹り、十二宮戦では星矢の前に恐るべき敵として立ち塞がる。カシオスの自害によって正気を取り戻し、十二宮戦により兄の汚名も晴らされ、その礼も込めて星矢の天馬星座の聖衣を自らの血で復活させた。以後は本来の役である獅子宮の守護者として、ポセイドン編でのアテナ救出、ハーデス編での冥闘士討伐に活躍した。
OVAでは冥界最奥で星矢たちの前に立ちはだかる嘆きの壁に際し、甦った兄アイオロスと再会。固く握手を交わし、兄からこれまでの闘いに対する賛美の言葉を涙しつつ受け取り、星矢に別れを告げて嘆きの壁撃破に向かった[14]。
多くの黄金聖闘士は小宇宙による特殊攻撃を行うが、アイオリアの持ち技は拳による光速の打撃のみであり、聖闘士の王道の闘法の使い手とされる[1]。
シャカ
処女宮を守護する。黄金聖闘士でも「もっとも神に近い男」と呼ばれるほどの実力者で、仏陀の転生と言われている。盲目でもないのに普段から常に両目を閉じているが、これは五感のうちの一つ視覚を自ら遮ることで第七感に当たる小宇宙を高めるためであり、その両眼が開くことで奥義・天舞宝輪が発動される。常に冷静沈着で、感情を露にすることは少ない[6]。
初登場は原作漫画の外伝読み切りである一輝を主役とした作品で、デスクイーン島に暗黒聖闘士討伐の為に赴いた際に一輝と接触し浅からぬ因縁を生む事になった。
時空を行き来する、神仏と対話するなど通常の概念を超越した能力の持ち主。その実力はとてつもなく、星矢達では全く歯が立たなかったが、一輝が天舞宝輪で六感全て破壊された後の最大限に高めた小宇宙による自爆で共に異次元へ飛ばされる。その後、処女宮での一輝との戦いによって生まれて初めて心に迷いが生じたと語り、ムウの力を借りて一輝と共に処女宮に帰還(シャカは自身の力で帰還することは可能だが、一輝も連れて帰還するためにムウの力を借りた)。サガが倒れて聖域の邪悪が浄化された後、アテナに忠誠を誓う。聖域十二宮戦後には一輝の弟・瞬のアンドロメダ星座の聖衣(アニメでは一輝の鳳凰星座の聖衣)を自らの血で復活させている。
自ら「唯一つ神と違うのは弱者への慈悲心が無いこと」と語っており、星矢たちを餓鬼呼ばわりしたり一輝に自分を神と崇めるよう告げたりした。どんな人間でも一目見れば善悪を判断できるとし、かつてデスクィーン島で一輝を倒した際、復讐心に取り付かれていた一輝に良心が秘められていることを見抜き止めは刺さなかった。彼が教皇(サガ)に従っていたのも、サガの二重人格の善の部分を感じていたためであった。
冥界編では、冥闘士の生死に対応した108の珠を持つ数珠を振るいつつ、聖域に攻め入った冥闘士の大半を一撃で全滅させた。更にサガ、カミュ、シュラの3人の黄金聖闘士を相手にして一歩も退かず、攻防一体の奥義・天舞宝輪を放って彼らを追いつめた。ハーデスを討つためにはこちらから冥界へ乗り込まなければならないと判断、サガ達のアテナエクスクラメーションで死亡したと見せかけていち早く冥界へ向かい、アテナをハーデスのいる冥界に導いた。以前より聖闘士の中でセブンセンシズを超えるエイトセンシズ「阿頼耶識」に唯一目覚めていたことから、「もっとも神に近い男」と呼ばれていたことが童虎より明かされる。
その後はアテナの護衛をしながら共にエリシオンを目指していたが、なかなか辿り着く事ができずに彷徨っていたところコキュートスに瞬の肉体を得たハーデスの存在を察知し、方針を転換してそちらへ向かう。なお、聖闘士の中では唯一アテナに対してと同様ハーデスに対しても敬語を使っている。
アニメ版では少なくとも8人の弟子を育成している姿(弟子たちが瞑想するシーンが登場している)が描かれ、うち2人(孔雀座パーヴォのシヴァと蓮座ロータスのアゴラ)は白銀聖闘士の資格を得ている。
童虎
天秤宮を守護する紫龍の師。243年前の前聖戦の生き残りであり、「老師」と呼ばれすべての聖闘士の尊敬を集めている。前聖戦では彼とシオン2人だけが生き残ったという。
サガからは、老齢ながら全聖闘士中で最強と評されていた。教皇亡き後(十二宮編以降)は、事実上の聖闘士の最高指導者となっており、五老峰にありながらすべての聖闘士たちに指令を与えている。サガの乱の後には紫龍の聖衣を甦らせるために血を提供している(アニメではムウが担当)。
前聖戦で多くの仲間の戦死を体験し、長い年月を生きただけに紫龍へは聖闘士として戦うこと以外に「生きる」ことを教え、自分の死よりも使命を優先する紫龍の生き方に悲しむ姿を見せ、ハーデスとの戦いでは聖闘士をやめるよう促した。
Roushi.png五老峰の老師
アニメオリジナルエピソードのアスガルド編では青年期の活躍が描かれ、神闘士アルベリッヒの先祖・アルベリッヒ13世を廬山昇龍覇で倒している[15]。原作では廬山百龍覇を使用し昇龍覇を使う場面はないが、設定上では含まれており、その威力は紫龍を凌ぐとされる[1]。
ハーデス編までは中国江西省九江市の南部にある廬山五老峰に老人の姿で座すのみだった。これは、18歳の時に先代アテナより MISOPETHA-MENOS(ミソペサメノス)と呼ばれる仮死の法を受けたためである。この法の効果により心臓が1年で10万回(1日の平均的な心臓の鼓動)しか動かない状態になっており、五老峰より西に千キロの巨塔に封印されていたハーデスの封印を監視、尚且つ仮死状態となった身体を休ませるためである。体を動かした描写があったのは、春麗が滝壷に落とされた際に助けたシーンのみである(アニメでは家屋にいる場面もあった[16])。童虎の肉体にとっては、243年という長い年月も243日間分の加齢にしか過ぎず、ハーデス軍の侵攻にあたり、肉体は全盛期の18歳の姿に若返り、243年ぶりに聖衣を纏って戦いに臨んだ。紫龍の背に昇龍の姿が浮かぶことと同様、小宇宙が最大限に高まるとき、背中には猛虎の顔が浮かび上がる。
OVAハーデス編ではシオンたちの復活の真意を知った後、旧友として語り合う時間を持てなかったことを悔やむシオンに対し、いずれ自分も戦死して死の国で再会できることを告げ、シオンの消滅を看取った[5]。
なおハーデス編に先駆け、アニメでは全盛期の顔がオリジナルデザインとして玩具の聖闘士聖衣大系「ライブラクロス」、アニメ版アスガルド編、雑誌「聖闘士星矢アニメスペシャル3」で登場している。
『NEXT DIMENSION 冥王神話』においては、シオンとともに青銅聖闘士から黄金聖闘士に昇格したことになっているが、青銅聖闘士時代の守護星座と聖衣は不明である。
天秤座の聖衣以下の6種の武器を各1対、合計12個内蔵している。剣(ソード)槍(スピア)双節棍(ツインロッド)三節棍(トリプルロッド)トンファー円盾(シールド)円盾は投擲用の鎖を備えており[17]、防御のみならず攻撃にも使用できる[1]。これらは「星をも砕く天秤座の武器」と言われるほどの強大な破壊力を秘めており、本来は黄金聖闘士専用の武器である。十二宮編では、カミュの作り出した氷の棺より氷河を救い出すとき、ポセイドン編では、7つの柱を破壊するときに使用された。普段は武器を用いず素手で闘う聖闘士であるが、アテナもしくは天秤座の聖闘士の許可が下りたときにのみ天秤座の武器を使用することができる。天秤座の黄金闘聖士が、聖闘士の善悪を判断する要の役目を持っていると言われるのはこのためである。なお、この許可が下りるようになったのは、過去の聖戦では戦神アレス配下の狂闘士(バーサーカー)との聖戦が唯一の事例という[18]。ミロ
天蠍宮を守護する。聖域十二宮戦において黄金聖闘士の中で唯一、青銅聖闘士に対して実質的に勝利した程の、高い実力を誇る。スピード溢れる動きから繰り出される攻撃は蠍の猛毒の如く強烈で、最強の黄金聖闘士の一人であるカノンに対しても、ほぼ互角に戦える程の戦闘力を持つ。カミュの親友である。
黄金聖闘士の中でも情に篤いが、それだけに最も気性が激しく、敵に対しては燃え盛る炎の如く立ち向かう。教皇に対しては忠誠を誓いながらも、真意を決して見せない挙動に対してある程度の不信感を抱いていた。黄金聖闘士であることに強い誇りを感じており、教皇に青銅聖闘士抹殺を命じられた時は、「獅子に蟻を倒せと言うようなもの」として一笑に付した。実直な性格のために曲がったことを嫌うが、一度認めた相手に対しては強い信頼を寄せる[3]。
必殺技は、人間の中枢神経を刺激し、激痛と共に全身を麻痺させるスカーレットニードル。蠍座の15の星を形どる15発より成り立ち、1発打つごとに相手に降伏か死かの選択を迫る。特に蠍座の心臓部に位置する15発目はアンタレスと呼ばれ、人間を確実に死に至らしめる。またTVアニメ版でアーレス教皇の命でアンドロメダ島を壊滅させた際の描写では、片足で立ち上半身を低くし両手を左右にまっすぐ伸ばした姿勢で、背後で炎を吹き荒れさせるような技を用いている。
十二宮編では星矢と紫龍を一方的に倒した後で氷河と戦い、圧倒的な強さで氷河を苦しめる。スカーレットニードルの止めであるアンタレスを打ち込み、氷河を戦闘不能に陥れ、死を待つばかりの状態にした。しかし、氷河に星命点を打ち込まれており、黄金聖衣がなければ命を落としたのは自分だとし敗北を悟った。死力を尽くして前進しようとする氷河に心を打たれ、真央点を突いて救い、天蠍宮を通すことを許した。この闘いを通じ、彼らの信ずる通り城戸沙織こそが真のアテナかと直感。サガが倒れて聖域の邪悪が浄化された後は自らもアテナに忠誠を誓い、亡きカミュに代わって氷河の後見人的存在となり、破壊された彼の白鳥星座の聖衣を自らの血で復活させた。
またTVアニメ版では星矢のペガサス彗星拳が直撃しても、かすり傷程度でダメージをほとんど受けず、紫龍の廬山昇龍覇をそのままはね返す等、強大な実力を示している。同様にTVアニメ版において、星矢がミロについて「今までの黄金聖闘士(シャカやアイオリア達)に勝るとも劣らぬ強さ」と感じた程である。
情の篤さはハーデス編においてかなりの描写がなされている。主なものとして、カノンに「免罪符」としてスカーレットニードルを打ち込む、シャカがアテナエクスクラメーションで倒されたと知るや自分の宮を放棄して前線に出る、サガたちを相手にスカーレットニードルを連発する、OVAではアテナの自害にショックを受けカミュの首を絞める描写も追加されている。しかし冥界では目立った戦闘シーンはない。アニメでは冥闘士を1人倒すシーンが描かれている。この時はスカーレットニードル15発を一度に打ち込んでいる。
アイオロス
人馬宮を守護する。獅子座のアイオリアの実兄。
13年前にアテナが降臨した数日後、前教皇の牡羊座のシオンから仁・智・勇に優れた聖闘士とされ、来るべき聖戦に際して次期教皇に指名されている。
教皇シオンを殺害して教皇に扮したサガがアテナ暗殺を目論んだ際、アテナを抱いて脱出。そのため聖域への謀反者の汚名を着せられるが、聖域全体を敵に回してなお、たった1人でアテナを守って戦う。追っ手から逃れる中で山羊座のシュラにより致命傷を受け、偶然にも日本から旅行でギリシアを訪れていた城戸光政に、アテナと黄金の杖(勝利の女神)と射手座の黄金聖衣を託した後、絶命している。
守護者不在となった人馬宮には、いつ来るとも知れないアテナを守る聖闘士たちへのメッセージが遺されており、これを星矢たちが見つけることで、それまでの激戦で傷ついた彼らに新たな力を呼び戻した。アニメ版での人馬宮は崖、落盤、水攻めなど、星矢たちに試練を与えるための数々の難関に満ちた迷宮が仕掛けられているという設定に変更されている。
その実力は、最強の聖闘士を謳われたサガと同等またはそれ以上といわれる[19]。アニメではシュラに討たれた際の闘いでオリジナル技のアトミックサンダーボルトを使用している[20]が、原作では必殺技の名は「不明」と設定され、現在ではアイオロスの必殺拳は幻の技と呼ばれている[1]。
装着者の記憶を蓄積するという黄金聖衣の特性により、死してなおその魂は射手座の黄金聖衣に宿っており、星矢たちの危機に瀕して黄金聖衣が彼の身を包むことで、彼らに力を貸し続けている。聖闘士の鑑として、死してなお地上の正義とアテナとを守り続け、その魂は星矢たちの心の中に生き続け、さらにすべての聖闘士たちからの尊敬も集めている[19]。
終盤の嘆きの壁破壊のための黄金聖闘士集結場面では12人全員の力を結集する中心となった。OVAでは復活に際し、弟アイオリアと固く握手を交わし、弟のこれまでの闘いを誇りに思うとの言葉を贈った[14]。
アニメ公式書籍「アニメスペシャル2」掲載の番外編小説では、黄金聖闘士の称号を得て間もない山羊座のシュラと親交があったことや、アテナの降臨前に既にサガの本心に隠された闇をおぼろげながら感づくこと、そしてサガの反乱前に既に、サガの策略によってアテナ暗殺を目論む不届き者に仕立て上げられていたことが描写されている。
射手座の聖衣シュラ
磨羯宮を守護する。黄金聖闘士の中でも突出した体術の使い手[1]で、その動作に追いつく者は数少なく[19]、両手両足が鋼のように研ぎ澄まされており、特に手刀の威力は黄金聖闘士中でも最強で、いかなる物でも斬り裂く聖なる剣・エクスカリバーと呼ばれている。
サガによる前教皇暗殺の際、アテナを抱いて脱出したアイオロスに致命傷を与えた。かつては力こそすべてと考えており[19]、教皇の悪事を知りつつ、その悪も力で貫けば正当化され、力ある者や勝者こそが正義を名乗る資格があると考えていたが、死ぬ間際に紫龍によって改心。紫龍こそ次代の聖闘士の要と認め、禁じ手の廬山亢龍覇でシュラもろとも燃え尽きようとしていた紫龍を、自分の山羊座の黄金聖衣を着せることで救い、地上に送り返すと同時に、自らの「聖剣」(エクスカリバー)を彼の右腕に受け継がせた。
アニメでは、悪事の正当化の部分はカットされ、「アテナに最も忠誠心厚き男」と呼ばれ、その功績から、山羊座の聖闘士は神話の時代にアテナから“聖剣”を授かったとされている。その忠義者故に星矢たちを女神に反旗を翻す者と誤解していた描写がなされていた。このほか、紫龍によって腕を破壊される度合いが、原作では左腕の骨折のみであるが、右腕の完全な切断も追加されている。
また、いかにして紫龍を助けたかの過程も詳細に描かれた。
アニメ公式書籍に掲載された小説では、アテナから直接聖剣を授かり、教皇シオンの口を通じてアテナから聖剣の名を命名されている。また、年上でありながら自分を同格と認めてくれたアイオロスを兄のように慕っていたとされる。
ハーデス編ではシオンたちとともに復活し、ムウとの戦いなどにその聖剣の力を大いに発揮する。最後は紫龍に無言の教えを残しつつ消滅した。OVAでの嘆きの壁撃破に際しては、紫龍と再会して固く握手を交わし、十二宮戦で自分の過ちを気づかせてくれた紫龍に礼を述べつつ、ほかの黄金聖闘士たちとともに散った[14]。この時、紫龍がシュラに廬山亢龍覇をかける場面が回想シーンとして追加されたが、TVアニメとは異なり、右腕は切断されてはいない状態で描かれた。
映画『真紅の少年伝説』でアベルの力によって蘇る。アベルがアテナを永遠の眠りにつかせたことに怒りを感じ、カミュと共に反感するが、これが神への反逆罪となり、コロナの聖闘士に誅殺される。
本来の「やぎ座」は、神話に基づいて上半身は山羊・下半身は魚の姿だが、聖衣のオブジェ形態は普通の山羊の姿をしている。また聖衣頭部のヘッドギアはアニメではヘルメット状に変更されたが、ハーデス編での山羊座の冥衣は原作準拠のヘッドギアとなっている。
カミュ
宝瓶宮を守護する。「水と氷の魔術師」と呼ばれる氷の闘技の使い手。氷河とアイザックの師。ミロとは篤い友情で結ばれた親友である。
いかなるときにもクールであることを貫く。氷河に対しては氷河の母の眠る船をシベリアの海底奥深くへ沈めてしまうなど、非情とも取れる方法でその甘さを断ち切ろうとするなど冷たさを見せたが、氷河同様にクールさの裏に熱い心を秘めており、弟子思いの一面がある[19]。十二宮戦では、氷河を争いに巻き込みたくないとの想いから、本来の守護宮である宝瓶宮から四つも離れた天秤宮まであえて出向き、フリージングコフィンによって、氷河を凍結して一時的に戦線から離脱させ、立ち去り際に涙を流すなどしている。
宝瓶宮での氷河との闘いでは、命を懸けて氷河を絶対零度にまで導くと共に、男なら闘いの中で節を曲げることなく最後まで自分の立場で闘い抜くことを教える。激闘の中で氷河が会得したオーロラエクスキューションによって全身を凍結されて倒され、死の瞬間まで氷河を見守る師としての言葉を残し散る。
アニメでは設定が異なり、氷河とアイザックの師・水晶聖闘士の師であり、孫弟子にあたる氷河にとってカミュは師も同然となっている。OVA『冥王ハーデス十二宮編』では、過去の回想シーンで身分を隠して修行時代の氷河に聖闘士の精神を手解きしており[21]、その意味においてカミュも氷河を育てたもう1人の師とされた[22]。
ハーデス編ではシオンたちとともに復活し、シュラ、サガとともに変わらぬ実力を披露する。最期は氷河に微笑みかけて消滅している。OVAでは氷河に、その拳が何のためにあるかを教えつつ消滅した[5]。OVAでの嘆きの壁撃破に際しては、氷河と再会を喜び合った後、クールに徹して信じた道を振り向かずに突き進むことを教えつつ、ほかの黄金聖闘士たちとともに散った[14]。
映画『真紅の少年伝説』でアベルの力によって蘇る。アベルがアテナを永遠の眠りにつかせたことに怒りを感じ、シュラと共に反感するが、これが神への反逆罪となり、コロナの聖闘士に誅殺される。
カミュ最大の拳・オーロラエクスキューションの構えは、両手を組んで頭上に掲げる。この際、黄金聖衣の下椀カバーのパーツが水瓶の形を成し、その口から水が注がれるのが技のイメージとなっている。
アフロディーテ
最後の宮・双魚宮を守護する。88星座の中でも随一の美貌の持ち主といわれ、「天と地のはざ間に輝きを誇る美の戦士」と呼ばれる。小宇宙によって毒薔薇の性質を変化させて様々な華麗な技を繰り出す[1]。
双魚宮から教皇の間への道には、トラップとして毒薔薇が敷詰められている。
「力こそ正義」が信念であり、教皇(サガ)の所業を知りながらも、強い力こそが幾多の邪悪から地上を守ることができるとして従っていた。一見すると悪の聖闘士のように描かれているが、ある意味で彼もまた聖闘士として地上の平和を守ることを願っていたともいえ[1]、むしろ誰よりも平和を願う心が強いともいわれる[19]。
十二宮戦に先駆け教皇の命に従い、瞬の師匠・ケフェウスのダイダロスを倒した。アニメではミロがアルビオレ(瞬の師、アニメオリジナルキャラ)討伐に派遣されたものの苦戦を強いられ、アフロディーテが密かにデモンローズを放ち、彼の動きを止めたため仕留められたとされた。原作では男らしく割り切った性格で自身が美を語ることはない。
師を倒された因縁は瞬が十二宮を突破する動機の一つとなり、瞬と戦った。サンダーウェーブを薔薇1本で止める、ネビュラストリームを破るなど強大さを発揮したが、半ば相討ちで倒される。死に際しては瞬を賞賛し、薔薇の葬列に送られるとの台詞通り、薔薇に埋もれて倒れた。正義に対しての信念は、死の寸前まで変わることはなかった。
ハーデス編ではハーデスの力によってシオンらとともに復活。デスマスクを助けてムウと戦うが、ムウのスターライトエクスティンクションで倒される。ムウとの戦いにおいては倒される直前、シオンの命令で進撃した際を除いて主体的にはほとんど動いておらず、出番・セリフはごく少ない。また、蹴り飛ばされるときに「うぉっ!」と叫ぶなどだじゃれも取り入られている(デスマスクは「かにぃ!」と叫ぶ)。
OVAハーデス十二宮編では、この後にハーデス軍の雑兵と戦い簡単に倒すも、ラダマンティスに倒されるシーンがある(ラダマンティスに倒されるシーンは原作にも存在する)。OVAではこのほかアテナの聖闘士としての自覚に目覚めながらも、あえて逆賊の汚名を被ることに同意するなどの描写も見られた。OVAでの嘆きの壁撃破に際しては、瞬に対して十二宮戦で自分を倒したときのように奇跡を起こすことを教えつつ、ほかの黄金聖闘士たちとともに散った[14]。
映画『真紅の少年伝説』では、アベルの力によって蘇る。最も崇拝するものは神ではなく美しさであり、勝利こそ最高の美、対して最も醜いものは敗北との考えを披露し、その敗北を味わわされた瞬の前に、美の戦士として屈辱を晴らすべく立ちはだかる。薔薇の花霞の中に移動の残像を映し出す防御術でネビュラストームを破って瞬を追い詰めるが、一輝の参戦により失敗。幻魔拳により自分の姿が醜く変わる幻を見せられて逆上し一輝に襲いかかるが、鳳翼天翔の前に敗北。必殺のブラッディローズも鳳翼天翔で跳ね返されて自らの左胸に受け、絶命する。
本来の「うお座」は、星座絵では美の女神アフロディーテとその息子エロスが変身した2匹の魚がリボンで結ばれた姿だが、聖衣のオブジェ形態の魚は1匹である。
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fr:Chevaliers d'Orit:Cavalieri d'orozh:黄金圣斗士
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