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プロフィール編集
  比類なき呪の才、山嶽ノ國 妖主

「さぁ、行くわよ魔魅。私から離れないで頂戴」

妹の魔魅と共に、
山嶽ノ國の実質的な支配者として君臨

強力無比な呪術の使い手であり、
放つことさえできれば大抵の敵は容易に屠ることが可能

國の運営にも権力にもさして興味はなく
統治する山嶽ノ國に対しても
自身と魔魅とが永劫ともにあるための場所という程度の思いしか抱いていない

魔魅とふたり、
穏やかに自由に過ごすことのできる場所であるならば、
それが山嶽ノ國である必要はないとも考えている
+ キホン見聞- キホン見聞
身長:158cm
体重:48.0kg
誕生日:12月3日
+ 趣味- 趣味
魔魅と、果実水を飲みながら過ごす時間
+ 好きな食べ物- 好きな食べ物
果物を絞った果実水

魔魅と一緒に飲むのが好き
酸味の強い果実水が好き
ふたりで色の綺麗さを眺めつつ楽しく過ごす時間が好き
+ ナイメン- ナイメン
山間部に立てた屋敷にて、
魔魅と共に暮らしている

妖主の地位そのものに執着はさしてないものの、
自身と魔魅との平穏を維持するために権力は有用であるとも考えている

現状の維持こそが最大の目的
魔魅と共に永劫に共にあることこそが彼女の願い

ふたりの永遠を侵す者に対しては、
計略と呪術、圧倒的な冷酷さでもって対抗する
+ 苦手なもの- 苦手なもの
緑茶:苦いから。珈琲は平気
出されたら魔魅が代わりに飲んでくれる
+ ちょっとした自慢- ちょっとした自慢
人形作り
魔魅のために創ってあげたペアの人形のことを、
とても可愛くて良いものだと思っている
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■覚
生まれ持った能力のせいで孤独を強いられていることを不憫に思っている

過去の自分と重ね合わせ、
出来ることなら居場所を作り護ってやりたいと感じた邪魅は、
覚が唯一の友人とも言える天邪鬼と静かに暮らせる場所を作ってあげている

とはいえ
最優先は魔魅であるため、
覚のために割く労力は、あくまでも二の次である
+ 妖主トシテ- 妖主トシテ
國としてほとんどの統制のとれていない山嶽ノ國とはいえ、
妖主の判断が必要な問題や事案は希に発生するため、
何らかの用向きで屋敷を訪ねてくる者に対し、妖主として応じる程度の仕事はこなしている

自分たちから出張る必要がある事案については、
おだてて言いくるめた狒狒を使役して対応に当たらせている

ただし信頼できる部下を抱えておらず、
山嶽ノ國自体もはぐれ者や荒くれ者が流れ着く場所ということもあり、
妖主の地位を狙う輩もいる

事前にその芽を摘むため、
國中に自分の「眼」として黒い蝶を舞わせており、
それを通して反乱を企てた相手を察知している

反乱が起こる前に呪うことで相手を恐れさせ、難を逃れている

なお、
蝶の正体に気づいているものはいない
+ 恥ずかしい秘密- 恥ずかしい秘密
魔魅に甘いものをせがまれた時に張り切って自作をしようとしたが、
何か蠢(うごめ)くものができた
何か呪文めいたものをつぶやいていた気がする

魔魅「姉さま新しい呪術を生み出したの?やはり姉さまはとても凄いの。自慢の姉さまなの」
邪魅「そ、そうでしょ……?でも危ないわ、先にお部屋にお戻りなさい?」
+ 恋愛について- 恋愛について
自分が恋をすることは無いと思っているが、万が一魔魅に近づく男がいたら取って置きの呪術をかけてやろうと考えている。
そのための術は百を超えるほど準備してある
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
花魁ノ國に生まれ、花魁ノ國で育った

生まれ持った呪術の才は類稀なもので、
その事実は邪魅に大きな自信をもたらしていた

一方で、
呪詛の力は周囲の妖怪等を遠ざけもした

離れた場所から本人に気づかれることなく他者を攻撃できる呪詛の力は、
妖怪等にとっても不気味なものに他ならなかった

心許せる相手と言えば、
血を分けた妹ただひとり。

周囲から向けられる畏怖と軽蔑の視線にまみれながら、
幼き邪魅と幼き妹の魔魅とふたり、
身を寄せ合って生きていた

花魁ノ國を統治する花魁姉妹に、
ある日邪魅は呼びつけられた

邪魅の境遇を案じてのことだった

妹以外から初めて与えられた慈しみ
警戒していた邪魅も、
気付けば心を開いていた

だから彼女等を慕い、尊敬の念を抱き始めた

だが同時に、
ほんの少し疎ましくもあった

國の者皆に慕われる妖主に、
いつしか邪魅は嫉妬していた
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
転機は唐突に訪れた

ある日、最愛の妹が、
邪魅を嫌う者等から酷い嫌がらせを受けた

危険な女である邪魅と、
愛すべき妖主との接触を危ぶんだ一部の者達による蛮行だった

嫌がらせを実行した者を
呪法によってくびり殺した邪魅の怒りは、
次いで彼らを制御しきれない妖主、
花魁姉妹へと向かった

磨きあげた呪詛をもって、
邪魅は花魁姉妹を狙った

彼女等を殺し妖主の座を奪えば、
地位でもって周囲の者等を黙らせることができる、
妹を護れる

どんな思いもあった
+ 忘れ得ヌ、後悔- 忘れ得ヌ、後悔
果たして花魁姉妹を狙った呪詛の力は、
そのまま邪魅達姉妹へと反ってきた

ーー呪詛返しーー

本来は邪魅達姉妹を警戒しての防御策ではなかった

國を治める者として、
当たり前に張り巡らせていた予防的呪法だった

反ってきた呪詛の力を浴びてなお、
邪魅は生き残ってみせた

…力の弱かった妹だけが、
姉の放った呪詛の力に耐えきれず命を落とした

顔中を涙で覆い、邪魅は國を出た
+ 只、妹を求メ- 只、妹を求メ
幾つかの國をさまよった挙げ句、
やがて邪魅は山嶽ノ國へとたどり着いた

人望厚い妖主などもう見たくはなかった

だから
絶対的な強者も
皆に慕われる頭もいない

そんな國を求めていた

山嶽ノ國へ腰を落ち着けることと決めた邪魅は、
すぐさま禁忌の呪法へと手をつける

ーー人形繰り(ヒトカタあやどり)の呪法ーー

死体の肉体の一部に
幾つかの命を注ぎ込むことで、
生命を再創造するおぞましい呪いだった

蛮勇な霊獣の頭髪、
艶美な妖狐の爪、
そして呪詛使いの眼球

集めた素材と己の右眼、
そして幾人かの不運な妖怪の命を犠牲に、
紡がれた忌まわしき呪詛

一度は死した肉片となりながらも、
再びこの世に生を受けることとなった最愛の妹
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■狒狒
呪術によって魔魅を生み出す際、
素材の一つとして必要なのが狒狒の頭髪であった

頭髪を求め山中に分け入り、
狒狒と遭遇、戦闘し勝利している

狒狒にとっては、
これは自身のその後の生き方を決定づけた重要な出会いであったが、
邪魅にとってはただの過去の一戦闘

当時の記憶は既に忘却の彼方に押しやられている
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■魔魅
最愛の存在
何よりも彼女の無事を優先せんと動いている

現在の魔魅が、
自身が呪法によって創り出した紛い物(マガイモノ)であることは理解しているが、
だからこそ今度こそは守り抜かんと妄執にも似た感情を抱いている

魔魅には自分が人造妖怪であることを
知って欲しくないと考えており、
数年前の再誕以前の記憶が欠落している理由等については、
嘘を教え込んでいる
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■花魁三姉妹
呪詛返しによって妹を殺した憎き相手と捉えている

一方で、
三姉妹が張り巡らせておいた呪詛返しが自分を標的にしたものではなかったことも後の調査によって把握しており、
彼女等を恨むのは逆恨みに過ぎないとも理解している

憎むべきではないと理性が囁き、
恨み殺せと感情が囁くため、
どのように思えば良いものか判断がつかずにいる
+ キャラかけあい- キャラかけあい
・魔魅(2種)
・滝夜叉姫、紅葉(1種)
・鬼道丸 [さまー](1種)
・牛鬼(1種)
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■朱雀(ドール)

山嶽ノ國まで本体の朱雀が犯した罪の事を
聞きに来た時に知り合った

朱雀についてはまだ憎い思いはあるものの
この身を捧げてでも罪を償うことに躊躇はない
と語った彼女のことは信じても良いかと考えている

本体から派生した彼女が朱雀の化身のようなもの
であれば、本来的にはあの朱雀も彼女のような
性質なのではないだろうか……

というかすかな疑念も抱いている
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■天狐

呪術に長けた妖主同士として
邪魅にしては珍しく、気安く接せられる存在

面と向かって会う事は少ないが
たまに会えば、知識・技術面の交流は勿論
世間話をすることも
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■花魁三姉妹

天狐の仲介もあり、和解

昔の邪魅であれば当然受け入れる事はできなかったが
様々な新しい出会いと交流、経験
そして今の魔魅の成長もあってか
わだかまりは解けたようだ