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プロフィール編集
  うみ大好き!たくさんおいしい!

「うみ、おいしいがいっぱい泳いでる!すごい!なみ、ドーンバシャーンぐるぐる~!たのしい!」

太陽眩しい夏の海に、空亡が堂々参戦!

以前から海には興味津々だったが
行こうと決断した理由は言わずもがな、食欲である

海から帰って来た金華猫たちがいろんな土産話をしていたが
空亡は食べ物のことしか耳に入らなかった

海で獲れるものがおいしいのは知っている
つまり、海に行けばそれらが獲り放題食べ放題!
滝夜叉姫から水着をもらい、空亡はうきうきで海に向かった
遠くに見えてきた水平線に、気持ちはどんどん昂っていく

いちばんの目的はもちろん食べ物
ただ、それだけというわけではない

今、夏の海には救い主たちがいるらしい
つまり、会えばいっしょにいられるということ
「救い主と遊んで、おいしいもの食べる
 それ、空亡すっごくたのしい!」

ちなみに、空亡はなぜか水に浮かばない
なんでも食べる性質のため
海水より圧倒的に比重が重いからだと思われる

なので泳ぐ際には海で意気投合した
鮫の怨霊・かまぼこに掴まる

なお水中でも息は苦しくならないため
空亡がなかなか海から上がってこない場合は
ほぼ確実に海の底を歩いて貝や蟹を拾い食いしている
+ キホン見聞- キホン見聞
身長:128cm
体重:29.7kg
誕生日:10月28日
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■けうけげん

いっしょに波乗りで遊んだ仲間
かまぼこはもじゃまるにマウントを取っているらしい

海から帰ったときはしっかり髪を洗うように念押しされた
めんどくさいと思いつつ
温泉に入ったら湯船で待ち構えていて、びっくりした
+ 海について- 海について
食べ物がいっぱいある、でっかくてしょっぱい水たまり

冬にもおいしいものがいっぱいあると予想しているので
寒くなったらまた水着で遊びに行きたい
と話したらイヅナが困った顔をした
+ 前日譚- 前日譚
夏の海にはおいしいものがいっぱいある!

そう聞いた空亡はすぐに海に向かおうとした
けれど救い主やイヅナと約束を思い出し
屋敷を出る前に滝夜叉姫に行き先を伝えた

「ほう、海に行きたいとな?
 かまわぬが、その姿のままというのはよろしくないのう」

滝夜叉姫はそう言うと、いくつかの面積の少ない服を取り出した

「水着という、海で遊ぶには必須のものじゃ
 座敷わらしが使うかもと用意していたが
 あやつは外に出ぬからな、この中なら......これが良かろう」

フリルで飾られた白いビキニを空亡は気に入った
肌が出て涼しく、手触りも良く、何より動きやすい

「ありがと! いっぱいいっぱいいただきますしてくる!」

元気にそう宣言し、空亡は海を目指して走り出す
道中ですれ違う民たちが水着姿の空亡に驚くが
全く気にすることはなかった
+ 前日譚- 前日譚
海に来た空亡は、迷うことなく海の中に飛び込んだ
だって夏の海にはおいしいものがいっぱいあるのだから

ふわふわ海底を歩きながら、足元の貝を拾ってパクリ
揺れる海藻を掴んでムシャリ、よこぎった魚も獲ってひと口

確かに食べものはいっぱいあった
けれでどれも食べる時に口の中に海水が入って
しびしびして思っていたよりおいしくない

それでも諦めず魚を追いかけていると
突如大きな影が空亡を追い抜いて、魚に食らいついた

空亡は鮫を初めて見た
けれどその鮫と視線が交差した瞬間、本能で感じ取った
こいつは自分と同じことを望んでいる、と

睨み合いは一瞬で終わり
空亡と鮫は我先にと魚を追い、食べ競う

食べる勢いは互角
そしていつしかふたりのあいだには友情が芽生えていた
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■滝夜叉姫

海に行く許可をくれて、水着と銛を用意してくれた
あと銛で魚を突いた時に叫ぶ台詞を教えてくれた

救い主たちが不在のときは
滝夜叉姫が遊んでくれることも多い
ただしけっこうな頻度で雲外鏡に執務室へ呼び戻される
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■牛若丸

強くて優しくて、救い主とも仲が良い
救い主の姉らしいのだが
見た目はぜんぜん似ていない気がする

かかえられて
「高い高ーい!」とジャンプしてもらうのが楽しい
跳びながら二人で眺めた大海原はすごかった
+ かまぼこ(鮫)について- かまぼこ(鮫)について
海の中で知り合った鮫の怨霊
どちらが速く多く食べられるか競い
速さはかまぼこ、量は空亡で結果はほぼ互角だった

常に腹ぺこ同士であり
どちらも食べることが一番好きなので気が合う
救い主の財布が悲鳴を上げていることは互いに気づいていない
+ 水着について- 水着について
面積が少ない謎の服
これなら裸でいいんじゃないかと思いつつ
救い主が褒めてくれるので着ている

みんなが可愛いと言うので
普段からこの格好でいようといたら、イヅナに止められた
イヅナだっていつもお腹を出しているのに
+ 得意なこと- 得意なこと
素潜りでの魚突き

空亡が待ち構え、かまぼこが魚をそこへ追い立てる連携で
楽々大物を獲ることができる

いずれは鯨を取りたいと思っている
ちなみに鯨は見たことない
+ 後日譚- 後日譚
海を堪能し屋敷に戻って来た空亡は
みんなから距離を取られていた

理由は単純
空亡の後ろに浮かぶかまぼこである

見た目は獰猛な鮫なので
金華猫は物陰から覗き込み
倉ぼっこは怯えて倉に引きこもった

見かねた滝夜叉姫があいだを取り持ってくれたおかげで
みんなも徐々にかまぼこを受け入れるようになっていった

ところがしばらくすると
かまぼこの元気がなくなってきた

音量でどこでも行けるとはいえ、かまぼこは鮫である
長時間、海から離れすぎたのが原因だった
だから空亡は救い主にお願いして、もう一度海に向かった

そして打ち寄せる波を浴びた瞬間
かまぼこはすぐに元気を取り戻した

ついでに空亡といっしょに
屋台を巡って爆食いすることも忘れない

こうして友達のかまぼこのため
空亡は定期的に海へ遊びに行くようになった
+ 後日譚- 後日譚
空亡が浜辺を歩いていると
目の前に白くて長いものが落ちていた

拾って口に入れて見たら
すぐそこの岸壁から「ひゃぁんっ!?」と声がした

「び、びっくりしたぁ!
 あのね、白の尻尾は食べ物じゃないの
 だからかじらないで、ね?」

現れたのは不思議な雰囲気を纏う少女だった
全体的に白く、頭に角があって、目が赤い

「オマエ、空亡と似てる」
「え? そうかな? 空亡ちゃんって言うんだ
 えーっと、お菓子食べる? 白とちょっとお話しない?」

お菓子
その単語を聞いた空亡は首が捥げんばかりに頷いた
だってお菓子は美味しいのだ

恋だとか龍だとか
白い少女の話はよく分からなかったけれど
居心地が良かった

だからお菓子を食べ終わっても空亡は隣で話を聞いていた

「オマエ、名前なに?」
「わお、言ってなかったっけ
 えっとね、白の名前は......謎。今はまだ、秘密なの」

別れ際にそう言って、白い少女は姿を消した
なので空亡は頭の中で彼女をこう呼ぶことにした
「白いおかし」
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■鬼童丸

浜辺で食べ物をたくさん焼いて
おいしくしている鬼、という認識

空亡は取り巻きの鬼たちとセットで覚えている

鬼童丸がいなくても
鬼の集団=鬼童丸だと思っているのだが
今のところ誰もその間違いに気づいていない
+ 苦手なこと- 苦手なこと
待つこと

例えば釣り
糸を海面に垂らして魚が食いつくまでガマンできない

例えばバーベキュー
生焼けでも食べてしまう

大好きな救い主とも本当はずっといっしょにいたい
けれど困らせてしまうから
屋敷で救い主の帰りを待つことだけはちゃんとできる
+ 恥ずかしい秘密- 恥ずかしい秘密
海の中でかまぼこの口に両足を突っ込んで
「さかなごっこ」をしようとしたら
むせたかまぼこに尻を噛まれた

しばらく小さく丸い尻に
くっきり歯形が残っていて、イヅナを心配させてしまった
+ キャラかけあい- キャラかけあい
・けうけげん・ざ・さまー!(1種)
・牛若丸(1種)