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プロフィール編集
  己の存在意義を問う、信義の四聖獣

「軍には規則がある。規則から逸脱した存在は正さなければならない。でなければ、規則を守ってきた者達に示しがつかん」

真面目で几帳面で潔癖な苦労人気質の四聖獣

晴明に洗脳され妖怪を敵視していたが、過去を思い出し、
妖怪たちを救っていく救い主たちの姿に理想を見て共闘を決意

基本的に冷静で、喧嘩のような乱暴な戦闘は
あまり好きではないが
戦略や戦術が必要となる戦となると容赦がない
また、秩序を乱す者にはあまり良い顔をしない

目的のためには手段を選ばない苛烈な一面も併せ持ち
弱者でも怪我人でも使えるのなら前線に投入するし
必要があれば村や町を焼き払う

逆に戦力が減るのを避けるために
味方を体を張って庇うこともする

これらの行動は効率よく結果を出すためであり
自分が泥を被ることになっても仕事に対しては手を抜かない
+ キホン見聞- キホン見聞
身長:182cm
体重:81.9kg
誕生日:6月26日
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■鬼童丸

青龍にとっての好敵手であったが
鬼ノ國に迎え入れられてからは少し関係性が変わっている

手合わせをする際は青龍が兄弟子や師匠のように振舞うが
それ以外では鬼童丸のほうが何かと青龍の世話を焼いており
兄のように見える時もある
+ 趣味- 趣味
鍛錬と読書

毎日の訓練量と読書量は綿密に計画が立てられたうえで
習慣づけられており、それを違えることはない
+ 生い立ち- 生い立ち
青龍は四聖獣のひとりとして、遥か昔からいる存在である

ただし青龍を始めとする四聖獣の本体は、
千年前に幻妖界が作られた際、その核の一部となり眠っている

『妖怪の黄昏』(ラグナドール)から、およそ千年

怨霊として目覚めた晴明は
自身の配下として四聖獣を利用することにした

しかし幻妖界の核の一部となっている四聖獣本体は
厳重な警備で固められており、目覚めたばかりの晴明では
直接手を出すことができなかった

だが、四聖獣が存在する限り
その力を呼び出し、式神として使役することはできる

彼らが幻妖界に混乱をもたらし
膨大な陰の気を集めることができれば、自身の願いは叶う
晴明はそれを目的として
青龍たち四聖獣を千年ぶりに従えたのだった
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
晴明によって呼び出された四聖獣たちは
その強い怨嗟を目の当たりにした
妖怪は敵であると憎む晴明の思考も、痛いほど理解ができた

幻妖界創造からすぐ――
彼らが眠りにつく頃に起こったあの悲劇は
それから千年眠り続けた彼らにとって
昨日のことのように焼き付いていたからだ

だが、ひとつ疑問もあった
あの悲劇の中心に
なぜ『彼』――千年前のイザヨイ奏者がいたのかだ

それまで晴明と『彼』との友情を考えれば
ありえない出来事のように思われた

けれどその疑問とイザヨイ奏者の名を口にした瞬間
晴明は予想もしない行動に出た

四聖獣に残っていた、
『彼』にまつわる記憶を封じてしまったのだ
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
そして契約により四聖獣たちを
『妖怪を滅ぼすもの』として定義し直し
妖怪は裏切り者で、晴明こそが正義なのだと洗脳してしまった

もともと式神は、術者に従うもの
かつて晴明を憎んだ陰陽師に操られた際も
四聖獣は疑問を持たずに晴明たちを攻撃した

その過去があったからこそ、晴明は四聖獣を説得するのではなく
道具として操る判断をしたのだ

しかしその強硬手段は歪(いびつ)なものであり
それゆえにほころびも生まれた。青龍だ

常に状況を分析し、自身のあり方を続ける青龍は
与えられた正義に満足しなかった

ほかの四聖獣が國々を襲う間も、状況を観察、分析し続け
――イザヨイの音色がもたらす苦しみにも耐え
浮かぶ記憶をたぐりよせ続けた

そうしてついに
晴明は何かを隠していると、確信を持ったのだ
+ 好きな食べ物- 好きな食べ物
綺麗に盛り付けられた料理
特に新鮮な刺身などが皿に美しく盛られていると
表情には出さないが気分が上がる

ただ、大ざっぱな鬼ノ國では
めったにありつけない料理ではある

そのほか、出汁が丁寧にとられていたり
工程にこだわりを感じられるものには好感が持てる
+ 苦手な事- 苦手な事
やりかけの仕事、書きかけの書類などを見ると
どうにも落ち着かない
気がつくと鈴鹿御前の仕事を手伝っていることも多い
+ 恋愛に対しての考え方- 恋愛に対しての考え方
愛や恋が、人間や妖怪の中に存在することは理解している

だが、それが自分の中にもあるものなのかどうかは
あまり考えたことがない
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
かつて救い主と呼ばれた晴明が
正しい目的のために四聖獣を使役していたことは事実だ
青龍もそんな晴明だからこそ、忠誠を誓っていた

だが、今の晴明は違う

与えられた戦いの理由も意味も
状況を知れば知るほど、納得のできないものだった
しかし、自分が『晴明を疑っている』と
感づかれるわけにはいかない

もし気づかれれば、より強固な術で上書きされ
今度こそ何も考えない人形にされてしまう可能性がある
そうなっては、これまで状況を観察し続けた意味がない

『真実を知る』という目的のためには
今は晴明の命令どおり、妖怪と戦うことも必要だった

表面上は忠実な部下を装い
命じられた通り、鬼ノ國への出陣準備を進めた

そして『過去と現在』、『本当の自分と与えられた自分』
その狭間で揺れる葛藤を封じ
鬼ノ國を攻め落とそうとした折――

青龍は、鬼童丸と今代の救い主という
新たな風と出会ったのだった
+ 今に至ル- 今に至ル
鬼ノ國、そして地獄門での戦いは熾烈を極めた

その戦いの中、青龍は確かに
かつて晴明たちに見た可能性と理想を
鬼童丸と救い主に見出していた

そして、かつての『救い主』である晴明を止められるのは
今の『救い主』たちしかいないのだと……

正しき理想を成し遂げられるとすれば
彼らのもとでしかありえないとも、確信していた

しかし、その手をとることは叶わず
――青龍たち四聖獣は、ふたたび眠りにつくことになる

そうしていくつかの戦いののち
眠りから覚めた青龍は、救い主たちを探した

敵としてではない。味方としてでもない
ただ、信頼に値する者たちへ託すべきものがある

それが幻妖界を救い
ひいては晴明を止めることに繋がるとわかっている

そしてその目的のために何を犠牲にすべきか
何を選びとるべきか――もう、答えは出ている

おそらくこれは
犠牲を恐れない自分だからこそ考えつく"最善の策”なのだ

ゆえにもはや、迷いはない
自分は自分として、道を選ぶのだ
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■酒呑童子

かつては命を賭すほどの戦いを演じたが、
青龍が鬼ノ國に招かれてからは共に酒を呑むことも多い

時にはそこに大嶽丸等が加わることもあり
その際はひと晩で
一年分の酒が消費されてしまうこともあるという
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■朱雀(ドール)、玄武(分体)

「四聖獣のことや心得を学びたい」と頼まれ
青龍が講師として
千年前の出来事や式神の特性などを教えている

しかしながら、好奇心旺盛な朱雀(ドール)と
自由な玄武(分体)を相手に
青龍のほうが振り回されてしまうことも多いらしい
+ 恥ずかしい秘密- 恥ずかしい秘密
鬼たちからあだ名をつけられると
誰がなんと呼んできたかを後で書き留めている

あだ名をつけられるのが嫌なわけでなく
「いつか自分もあだ名で呼び返した方がいいのかも」
と考えているからである
+ 大切な場所- 大切な場所
かつて決戦の場となった、酒呑童子の城の広間

自分が敗北し、救い主と鬼童丸に
新しい時代の訪れを見出した大切な場所である