内容
携帯やスマホやWIFIと普段からいろんな無線が飛び交っていますが、この無線電波というものは、特定の出力以上になると資格が必要となります。
アマチュア無線技士は、無線資格の中では個人の趣味等で無線機を使用する場合に必要な資格です。
業務で使用する場合は、海上無線通信士や陸上無線技士等の資格が必要となります。
紹介するアマチュア無線技士4級は、資格の中でも一番簡単な資格となり、本資格で出力が許可される出力は、10w以下となります。
資格なしで使用できる無線機には、主にトラック等に取り付けられているCB無線(0.5w)やトランシーバー(0.1w以下)があります。
無線機はハンディ機だと、5w以下のものが主で、10wの無線機は据え置型となります。
電波の届く距離は環境に大きく依存し、10wで1km~地球の裏側までと決まった伝播距離はありません。
一般的に電波を遠くに飛ばすためには、高度が高く、建物などの障害物がないところで、指向性アンテナ等を使用して送信すると遠くまで電波が飛びます。
極端に電波の距離が伸びるのは、電離層反射によるもので、上空にある電離層に電波を反射させられれば、小さな出力でもかなり遠くの地との交信が可能になったりします。
ちなみに宇宙空間では、電波の減衰はないらしく、小さな出力でも遠くまで飛びます。
現在も宇宙空間を進んでいるボイジャー1号の通信出力も20wで、今も地球に向けて送信しています。
アマチュア無線技士4級資格取得には2種類の方法があります。
・ 国家試験による取得
・ JARD主催の講習会への参加
講習会は2日~3日間の講習を受講(法規6時間、無線工学4時間)し、最後に終了試験(1時間)の合格で資格取得できます。
尚、試験は四者択一式で10問出題、6問以上正解で合格となります。
受験日
- 国家試験
平成29年度 試験日程(関東のみ記載)
東 京 29年05月09日(火)
29年07月05日(水)
29年11月02日(木)
30年03月06日(火)
宇都宮 29年10月22日(日)上記の日程のほか東京(本部)の試験に限り当日受付による試験が実施されます。
29年4月16日、5月21日、6月18日、7月23日、8月20日、10月15日、11月19日、12月17日、
30年1月21日、2月18日、3月18日 - JARD主催の養成課程講習会
各都道府県により主催されています。
詳細はJARDのホームページ参照
申し込み方法
- 国家試験
試験月の2ヶ月前の月の1日から20日までにインターネットによる申請を行う
- JARD主催の養成課程講習会
JARDのホームページから申込書をダウンロードし、受講料支払い後、「ご利用明細書」を申込書に貼り付けて締切日までに郵送もしくは直接講習会受付場所に持参する。
受験料
- 国家試験
5,002 円
- JARD主催の養成課程講習会
22,750円
試験時間
- 国家試験
60分
- JARD主催の養成課程講習会
講習過程終了後試験を実施
60分
難易度
難易度は高くありません。講習会にいたっては合格率:97.8%を誇っています。
受験者の声
講習会は、受講料が国家試験に比べて4.5倍ほどあるので時間の節約と、お金の節約を考えるのであれば
国家試験を受けたほうがいいと思います。四級資格は東京であれば当日試験を月1回は実施しているので
受験チャンスは多いです。
まぁ、車の免許と同じで、試験場での一発試験を選ぶか、教習所で合格率をあげるかの選択みたいなものです。
試験は法規と無線工学となっていますが、無線工学は高校のときの物理の基本法則(オームの法則等)がわかる程度の知識があれば大丈夫かと思います。
難易度は低いですが、これも立派な国家資格なので、業務では使えない資格ですが受けてみるのも面白いと思います。
この資格の講習会に参加すると、航空無線・海上無線で定められている通話表に従ったアルファベットの呼び方を学べます。
聞いたことがあるかと思いますが、A(アルファ)、B(ベータ)、C(チャーリー)、D(デルタ)、E(エコー)、F(フォックストロット)、G(ゴルフ)、H(ホテル)…を覚えさせられます。
これは無線局を開局したときにもらえる、無線機ごとのコールサインを通話内で使用する際に使います。
アルファベット読みだと聞き間違い(DとGなど)を起こすので、一般的にコールサインを使うときはアルファ、ベータ、ガンマ…
の呼び方を使用します。
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