ヘラクレス_(1997年の映画)

ページ名:ヘラクレス_(1997年の映画)
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テンプレート:Portal ディズニー

ヘラクレス
Hercules
監督ジョン・マスカー
ロン・クレメンツ
脚本ロン・クレメンツ
ジョン・マスカー
ボブ・ショウ
ドナルド・マッケンリー
アイリーン・メッキ
製作アリス・デューイ
ジョン・マスカー
ロン・クレメンツ
ナレーターチャールトン・ヘストン
出演者緒方賢一
音楽アラン・メンケン
製作会社ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション
配給ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ
公開アメリカ合衆国の旗 1997年6月27日
1997年7月26日
上映時間93分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$85,000,000[1]
興行収入$252,712,101[1]
 ・話・編・歴 

『ヘラクレス』(Hercules)は、1997年に公開されたディズニーの長編アニメーション映画作品である。

目次

概要[]

ディズニー・ルネサンスと呼ばれる時期に作られた作品で、ギリシャ神話を元に作られているがストーリーはオリジナルと言っても過言ではないものであり、賛否両論を呼んだ。ミュージカル要素が大きく出ている。

主人公の吹き替えの声は松岡昌宏が務めた。1988年公開『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』で初めて主人公の吹き替えが声優以外を起用し、それ以降も何度か著名のタレントを起用されているが、本作では日本語吹き替えの主演声優で初めてジャニーズ事務所の所属アイドルが起用された作品である。

ストーリー[]

舞台はギリシャ神話の時代。オリンポスの神ゼウスにヘラクレスという名の子供が生まれ、多くの神が集まってヘラクレスの誕生を祝っていた。だが、オリンポスの支配を企む死者の国の神ハデスは、将来邪魔者となるであろうヘラクレスを快く思っていなかった。しかし神は不死身であるため、ハデスは部下のペインとパニックにヘラクレスを誘拐させ、人間になる薬を飲ませ人間になった彼を抹殺させようとする。人間界に連れてこられたヘラクレスは薬を飲まされるが、薬を一滴だけ飲まなかったため完全に人間にならず、生まれ持っての怪力でペインとパニックを叩きのめす。人間の夫婦に発見され、ヘラクレスは人間界で育てられることになった。

人間界で成長したヘラクレスは、怪力のために友達もできない生活を送っていたが、両親から彼が彼らの本当の息子ではないこと、拾われた時に首にかけていたメダルにゼウスの紋章が彫られていたことを知らされる。ゼウスの神殿に向かい、ゼウスと再会したヘラクレスは、神に戻るには本当のヒーローになるしかないと聞かされる。こうして、ヘラクレスのヒーローになるための修行が始まった。

登場キャラクター[]

ミューズ歌と物語の語り手担当。ヘッドバンドで髪をまとめたカリオペ、小さなポニーテールを作ったクレイオー、長い巻毛のメルポメーネ、縮れ毛のテルプシコーラ、小柄のタレイアの5人が登場。ヘラクレス本作の主人公。ゼウスの息子で天界の神の一族であるが、ハデスの陰謀により神としてのほとんどの力を奪われて人間界に捨てられたが、優しい養父母に育てられた。何事にも一生懸命で誠実な性格だが、おっちょこちょいな面もある。神としての自覚がなかったこともあり、神族の超人的なパワーをコントロールできずに悩み、それをコンプレックスとしていた。自分が全知全能なる神ゼウスの息子だと知った時、ゼロからヒーローを目指す冒険の旅に出る。神話と異なり、母親はアルクメネではなくヘラで、ネメアの獅子を退治こそするものの毛皮は着ない(代わりにスカーの毛皮を着る場面がある)。ハデス本作のディズニー・ヴィランズ。死者の国を治める神。ゼウスを倒しオリンポス山を乗っ取る野望を抱いている。自身の計画の邪魔になるヘラクレスを始末しようとするが、部下のペインとパニックが殺し損ねたため、次々と怪物を派遣する。ペインとパニックのドジに時折頭を抱えるなど気苦労も多く、悪役ではあるがどこかコミカルに描かれている。メグに対してはペインとパニックとは異なり、1人の部下として扱っている。最後はヘラクレスに殴られて封印された。髪の毛は青い炎の(本人曰くカツラ)になっており怒ると赤く燃えるが、ペガサスに吹き消された際にはスキンヘッドになってしまった。ディズニーのハウス・オブ・マウスシリーズには比較的多く出演しており、彼をメインゲストにした回や『眠れる森の美女』のマレフィセントとの恋愛も描かれた。ペインとパニックハデスのドジで間抜けな子分の悪魔たち。ヘラクレスを半人間にするが、飲ませた液体が一滴残っていたために怪力がヘラクレスに残り、殺し損ねてしまう。変身が得意。ギリシャ神話では、パニックとは、パン神が他の神々同様にテュポーンを恐れて逃げた際に、ちぐはぐな姿に変身したことが語源とされている。ペガサスヘラクレスの愛馬。ヘラクレスが誕生した時に、ゼウスが雲から作り出した。話せないがヘラクレスと意思疎通が可能で、しばしばツッコミ役をこなす。本来はメドゥーサが死んだ際に彼女の傷口から産まれた存在で、ペルセウスはヘラクレスの曽祖父に当たる。ピロクテテス(フィル)半人半獣のサテュロスで、好色だが数多くの世に英雄と呼ばれる人物を鍛えたトレーナー。ゼウスに雷で脅されヘラクレスを渋々鍛える事になる。自分の育てた弟子が星座になる事を「夢」見ている。ヘラクレスの前にアキレスという人物を弟子にしていたが、才能はあるものの踵が弱く、最後は自己犠牲で敵と共に死んだという。当初は自分の夢が叶わなかった鬱憤から投げやりな態度をとっていて、ヘラクレスを拒絶したが直後にゼウスの雷を浴びて弟子入りを許可した。その後、ヘラクレスの才能を徐々に信じるようになり、自らの「夢」にも輝きを取り戻した。後にヘラクレスが「夢なんてもつものではなかった」と自暴自棄になった際には、「その理屈は間違いだ!」と一喝した。メグとハデスのやり取りを聞いたためか当初はメグを『性悪女』呼ばわりしていた。ギリシア神話におけるピロクテテスは、同様にヘラクレスの親友ではあるが、本作の役回りや容姿は完全にケイローンのもの。メガラ(メグ)ヘラクレスの前に現れた謎の美女。過去に恋人の為にハデスに魂を売ったが裏切られたために男性不信になった。現在はハデスの手下に身を落としている。ヘラクレスに何度も救われるうちに少しずつ心を開き、彼と両想いになるが、その感情が皮肉にも完全無欠なヘラクレスの弱点となってしまった。色仕掛けで様々な男や怪物をハデス側に回していてフィルからは性悪と言われているが根は純真無垢な恋する乙女。元ネタはクレオーンの娘でヘラクレスの妻のメガラー。ニョロボン運命の三女神ラケシス、クロト、アトロポスの運命と寿命を司る三女神。一つの目玉で過去・現在・未来を見ることができ、ハデスに助言する。タイタン族かつて地上で破壊の限りを尽くしていた巨大な魔神たち。ゼウスによって退治され、海底に封印されていたが、ハデスが運命の三女神の予言に従い、封印から解き放った。神話では、タイタン族はオリンポスの神々の親類にあたり、劇中での行動は子孫である巨人族のそれに近い。テレビシリーズでは他のタイタン族も登場している。リトス / ロックタイタン岩石の体を持つ双頭の亀のような魔神。ハイドロス / アイスタイタン氷の体を持つ細身の魔神。パイロス / ラーバタイタン溶岩でできた不定形の魔神。ストラトス / トルネードタイタン腕と目を持つ竜巻のような身体を持つ魔神。ヘラクレスとの戦いで他のタイタン族(サイクロプスは除く)を巻き込み宇宙に放り出され爆発したが、神々は基本的に不死であるので死を迎えたのかは不明。サイクロプス一つ目の巨人。ハデスの命令でヘラクレスを抹殺しようと仕向けられた。力を失ったヘラクレスを赤子の手を捻るかのように叩きのめした。ヘラクレスの策で足をロープで巻き付けられて崖から転落死した。ネッソス河の番人のケンタウロス。自分を味方につけようと近づいたメグにちょっかいを出していたところをヘラクレスに見つかり、退治される。

キャスト(映画)[]

キャラクター原語版声優日本語吹替
ヘラクレステイト・ドノヴァン松岡昌宏
((TOKIO))
ヘラクレス(少年時代)ジョシュ・キートン秋山純
(ジャニーズJr.)
メグ
(メガラ)
スーザン・イーガン工藤静香
ニョロボン緒方賢一
フィル
(ピロクテテス)
ダニー・デヴィート永井一郎
ゼウスリップ・トーン若山弦蔵
ハデスジェームズ・ウッズ嶋田久作
ペインボブキャット・ゴールドスウェイトチャップ
(フーリューズ)
パニックマット・フリューワーパグ
(フーリューズ)
カリオペリリアス・ホワイト竹沢教子
タリアロズ・ライアン白石江里香
クリオヴァネス・Y・トーマス柴田穂積
メルポメネシェリル・フリーマン牧野真由美
テレプシコルラ・チャンス台詞:水谷優子
歌:藤井夕香理
ヘラサマンサ・エッガー池田昌子
アンピートリオンハル・ホルブルック内田稔
アルクメネバーバラ・バリー久保田民絵
ヘルメスポール・シェイファー江原正士
アポロキース・デイヴィッド
ラケシスキャロル・シェリー津田延代
クロートーアマンダ・プラマー京田尚子
アトロポスパディ・エドワーズ磯辺万沙子
ネッソスジム・カミングス大友龍三郎
パイロス石塚堅
背が高い男島香裕
老人北村弘一
リトスコーリー・バートン
パトリック・ピニー
荒川太朗
ハイドロスジム・ウォード鈴木勝美
ストラトスコーリー・バートン
焦げた男亀山助清
サイクロプスパトリック・ピニー郷里大輔
ディミトリウスウェイン・ナイト藤本譲
がっしりした女キャスリーン・フリーマン片岡富枝
地震女メアリー・ケイ・バーグマン定岡小百合
ナレーターチャールトン・ヘストン森繁久彌
ペガサスフランク・ウェルカー原語版流用
ケルベロス
ヒドラ

テレビシリーズ[]

詳細はヘラクレス (TVシリーズ)を参照

テレビシリーズも制作された。内容はヘラクレスの高校時代を描いたもの。日本では2005年夏にリリースされたDVD「ディズニー・ヒーローズ ヒーローへの道」にもターザンと一緒に収録された。

主題歌・挿入歌[]

  • 「ゴー・ザ・ディスタンス」マイケル・ボルトン(日本語吹替版では藤井フミヤがカバー)
  • 「ゼロ・トゥ・ヒーロー」
  • 「恋してるなんて言えない」(日本語吹替版ではメガラ役の工藤静香がカバー)
  • 「A Star Is Born」
  • 「ゴスペル・トゥルース」
  • 「最後の夢」

スタッフ[]

  • 監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
  • 製作:アリス・デューイ、ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
  • 脚本:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ、ボブ・ショウ、ドナルド・マッケンリー、アイリーン・メッキ
  • 音楽:アラン・メンケン

豆知識[]

  • 『アラジン』と同じく、劇中ではさまざまなパロディシーンが登場する(例:劇中歌「恋してるなんて言えない」では、歌担当のミューズ(ムーサ)がホーンテッドマンションの歌う胸像に扮している)。他には『アラジン』のスタッフが製作した為か、劇中でヘラクレスとメグがデートをした場所に酷似したところが、アラジンとジャスミンの魔法の絨毯デートの途中にも出ている。更にはヘラクレスが絵のモデルをしている時、頭にはライオン・キングのスカーの頭部の毛皮を被っている(ネメアの獅子の代わりか)。
  • 東京ディズニーランドでは映画公開に合わせて、スペシャルイベント「ヘラクレス・ザ・ヒーロー」が開催された。声優は映画版とは異なりヘラクレスは松本保典、メガラは松本梨香が演じており、ゲームでも続投している。その後、東京ディズニーランドにおいてヘラクレスは「ディズニー・オブ・パレード/100イヤーズ・オブ・マジック」(メガラも登場)「ワンス・アポン・ア・マウス」(前期のみ)に登場したが現在行われているショーやパレードには登場していない。一方ハデスは、ディズニー・ヴィランズとして「ミッキーのギフト・オブ・ドリームズ」、「ディズニー・ハロウィーン」などで主人公のヘラクレス以上にショーやパレードに登場している。ハデスの声は映画版の嶋田が続投しているが、初期は千葉繁が代演していた。
  • 監督のジョン・マスカーとロン・クレメンツがその他の声の出演に参加している。
  1. 1.01.1 テンプレート:Cite web


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