ようこそ、フレンズアーカイブへ。
あなたは現在ジャパリパークフェデレーションログインシステムを通じてアクセス中です。
管理権限-3以下の情報は認証なしで閲覧が許可されます。
このページには最大で管理権限-4を必要とする情報が含まれています。
管理権限-4以上の情報は安全のためフェデレーション認証が無効化されています。
管理権限-4以上の情報を閲覧するためには再度のログインが必要です。
■アニマルガール概要
種名: ハツカネズミ
個体名: 実験用マウス#773 (通称: ナナミ)
個体識別子: #773
管理権限: 3
身分: サンドスター研究所所属 特任研究員
居住区: サンドスター研究所 学園都市区分室 211
野性解放: 未確認 [編集無効] [閲覧: 要 管理権限-4 or 識別子"#773"]
実験用マウス#773の野生解放に関するデータの管理権限-4未満への公開は禁止されています。 ニホンザルの行動を観察すると、自閉症のヒトに似た行動がよく見られるというのは有名な話だ。2000年代には、ある動物学者が、動物に広く見られる行動の多くを自閉症の症状と関連付けることができると主張している。 S博士 野生解放時は外見上にも変化が現れ、野生解放時は獣耳と尾が小さくなり、瞳が黒変することが確認されています。実験用マウス#773が極度に集中し高レベルでの野生解放を行った場合、獣耳と尾は完全に消滅し、髪も黒変し、外見は完全に平均的な日本人のそれと区別ができなくなります。 |
[追記: 個人情報 (要 管理権限-2)]
趣味: なし
性格: 内向的で、思い悩んでいることを他人に打ち明けることはめったにありません。
備考:
重度のワーカホリックです。研究室の主と呼ばれていて、週に1度ほどしか自宅に戻ることはほとんどありません。状況を見かねた五木研究員が、研究室の隣室を居室として申請しました。申請は20██/06/11に受理され、現在実験用マウス#773は研究所の一室に居住しています。この結果、帰宅の頻度は週4回に改善されました。
エナジードリンクを常飲しており、稀に遠心分離機で濃縮したものを飲んでいます。健康への被害を考慮して、濃縮したものの飲用は止めるように医師に強く止められていますが、今でも遠心分離機を私用で使っているところが確認されています。
片付けが極端に苦手であり、彼女の研究室は常に散らかっています。どこに何があるのか本人は把握していると主張していますが、資料の紛失は日常茶飯事です。五木研究員が何度も机の周辺を片付けるようにと指導していますが、改善はあまり見られません。
中央女学院在籍時よりハツカネズミと仲がよく、互いに信頼しあっている様子が見られます。ハツカネズミは実験用マウス#773の研究室を頻繁に訪れて片付けを行っているようです。ナナミはしばしば不眠不休で研究を続けるため、ハツカネズミが無理に彼女を研究室外に連れ出して休息を取らせることがあります。学園都市区の外れの丘で、ナナミがハツカネズミの膝を枕にして眠っているところが頻繁に目撃されています。ハツカネズミは205█/06/10に事故 (事案#434) により動物還元されました。
ナナミちゃんはすごいんですよ。以前ちょっとだけ、どんな研究をしてるのかって聞いたことがあるんですが、この研究が成功すれば、もしかしたらフレンズのみんなの寿命がすごく伸びるかもしれないって。まあ詳しい内容は半分も理解できなかったんですけどね。わたしにはとてもできないことをしているので、本当にすごいなっていつも思ってます。
あんなふうに夢中になれることがあるの、本当に羨ましいですよね。ナナミちゃんを見ていると、わたしにもあんなふうに一生を費やせるなにかすごい目標とかあればなあっていつも思うんです。研究室にこもりきりになってるのだけは心配ですけどね。自分の健康のことも考えてほしいです。
ナナミちゃんの今の研究が終わったら、一緒にパークを旅しようって誘ってあるんです。楽しみだなあ。
ハツカネズミ
ハツミちゃんにはいつもお世話になっています。わたしはひとりだとちょっとやりすぎてしまうことが多くて効率が逆に下がってしまうので、無理矢理にでも休息を挟ませてくれる彼女にいつも助けられています。彼女が研究室に来るといつも研究が中断してしまうので、苛立ちをぶつけてしまうこともあるんですけどね。ハツミちゃんには本当に申し訳なく思っています。
ハツミちゃんは自由でいいなあって、わたしいつも羨ましく思うんです。願わくば、わたしもあんなふうに自由に生きたかった。この生き方を選んでしまったこと、たまに後悔するんです。なんでわたしばっかりこんな大変な生き方をしないといけないのかなって。自分で選んだ道なのに、変ですよね。
もしわたしの研究が完成すれば、フレンズはもっと長生きできるようになります。そうすればわたしももっと自由に生きる時間ができる。研究を完成させてハツミちゃんと一緒にパークを旅するのが、今の私の夢なんです。それまでわたしは立ち止まることはできません。がんばります。
実験用マウス#773
現存するハツカネズミのアニマルガールは、上記のハツカネズミと同一の個体です。同個体は一度動物還元されたのちに再びアニマルガール化しました (事案#434参照のこと) 。
事案#434は崖崩れが原因という欺瞞情報が実験用マウス#773に対して適用されていますが、正しい原因は実験用マウス#773の自殺未遂であり、ハツカネズミはその記憶をごくおぼろげながら有しています。残されている記憶は不完全な状態であることが分かっていて、現在以上に記憶が完全に戻ることはありえません。
現状のハツカネズミと実験用マウス#773が出会った場合、親友に自分が何をしてしまったのかを実験用マウス#773が理解する可能性は非常に高く、多大な精神的負担を負うことが予想されます。事案#434の再発生を防ぐために、現在のハツカネズミの状態を実験用マウス#773に悟らせるすべての言動は固く禁止されています。
[健康管理情報 (要 管理権限-2)]
- 最終特殊健康診断: 205█/█/12 異常あり
- サンドスター代謝: 体内のサンドスター濃度が齧歯目の平均の 1.52 倍 程度と高めです。研究のため定期的な健康診断が望まれます。実験用マウス#773の詳細な健康診断の実行は禁止されています。
- 還元前記憶の保持: あり(程度2)
- 特記事項: AGAに過去の照合情報あり。ヒットは 1 件 です。
+[AGA照合情報を閲覧する(フェデレーションログイン)]-転送します。
Animalgirls Genome Archive にようこそ。
AGAは20██年以降に発見されたすべてのアニマルガールのゲノム情報を格納しています。
個体識別子#773の検索結果を表示します。
個体識別子: #773
実塩基配列データ: [ダウンロード]
#5290はハツカネズミMus musculusのアニマルガールです。
Mus musculusの照合データ一覧を表示します。
現在、パーク運営事務局が把握しているハツカネズミのアニマルガール個体数は 5 です。
登録日 | 還元日 | 一致率 | 識別子 |
---|---|---|---|
20██/09/13 | N/A | 1.0000000 | Mus musculus 標準試料 |
20██/09/13 | 20██/12/11 | 0.9999893 | #62 |
20██/09/13 | N/A | 0.9999734 | #63 |
20██/09/02 | N/A | 0.9999362 | #773 |
20██/07/31 | N/A | 0.9999752 | #3212 |
205█/02/18 | 205█/06/10† | 0.9999884 | #5290 |
205█/09/28 | N/A | 0.9999883 | #5290 |
20██/05/27 | N/A | 0.9999237 | #7112 |
† 205█/06/10に動物還元した際に平衡法の適用下にあった。サンドスター沈着の可能性あり: ███医師
■動物概要
|
■飼育プロトコル (要 管理権限-3 or 該当個体担当特殊動物飼育員権限)
実験用マウス#773には、アニマルガールスタッフ用R型共通装備を改良して作成されたRs型装備を常時装着することが義務付けられています。担当特殊動物飼育員は、実験用マウス#773が研究室に在室中は研究助手として実験用マウス#773の研究を補佐し、外出中はRs型装備に搭載されたGPS発信機ユニットと長距離無線通信ユニットにより実験用マウス#773の安全が確保されていることを確認してください。万が一何らかの危険が確認された場合、それがどんな種類の危険であっても、パーク運営事務局に対し緊急度4の緊急案件通達を行ってください。
|
[特殊管理情報 (要 管理権限-4 or "#773"識別子) ] ※口外禁止
ナナミと同じようにヒトの中で組織的な行動を取る必要があるアニマルガールを診察した精神科医が、診療した患者が発達障害である可能性を指摘しています。これはつまり、アニマルガールに多く見られるあの自由奔放さは、ヒトからかけ離れた身体能力と同じように、脳の構造までもがヒトの平均から離れた形を取っていることに由来しているということなのでしょうか。 アニマルガールに対する怪我や疾病の薬物治療に効果があることは分かっています。おそらくは発達障害に対する薬物治療にも効果はある。ナナミも投薬を開始してから過集中やごく軽い感覚過敏が抑えられたことを報告しています。ヒト社会に生きる他のアニマルガールに対しても、同様の治療を行う仕組みづくりが望まれます。 P医師 |
■関連資料「実験#52」 (要 管理権限-4)
実験#52は、2042/02/11 に行われたアニマルガール化記録実験です。
実験の概要
実験#52は、ジャパリ大学のサンドスター研究部門によって実行された、アニマルガール化の瞬間を記録することを目的とした実験でした。実験に参加した研究員は以下の4名でした。現在ジャパリ大学に所属していない人物に関しては、プライバシー保護のため匿名化されています。
- 五木達也 (ジャパリ大学教授)
- 研究員A (当時は博士研究員。現在はジャパリグループから離職)
- 研究員B (当時はジャパリ大学准教授。現在はサンドスター研究所に所属)
- 研究員C (当時はジャパリ大学助教授。現在はジャパリパーク動物研究所に所属)
実験の内容
モデル生物として実験用マウスを選択し、#773と番号付けられたマウスが実験に使用されました。平衡法にてサンドスター濃度を人為的に高めた環境中にマウスを放置し、経過を観察しました。
実験結果
実験は問題なく進行しましたが、実験途中で微量のγ線が検出されたため、五木研究員が実験の中止を決断し、全研究員を避難させました。この実験により、アニマルガール化の瞬間にごく微量の放射線が放出されていることが初めて確認されました。後の実験により、アニマルガール化に伴って放出される放射線は人体に悪影響を及ぼすほどの線量ではないことが確認されています。
なお実験#52においてアニマルガール化は当初の予定通り進行しましたが、研究員が避難の際に計測機器を停止させたため、アニマルガール化の瞬間は記録されていません。実験は失敗に終わりました。
この実験で誕生したアニマルガール「実験用マウス#773」には、一時的に施設を掌握していたLB2システムの独断により、自身が実験個体であることや、アニマルガールとしての寿命についてなど、本来なら段階を追って少しずつ説明されることが一度に伝達されてしまいした。このことが原因で実験用マウス#773は多大な精神的負担を負いました。類似の事故が再び発生するのを防ぐため、セキュリティーシステム管理室の四方辺浩司室長によりLB2システムに対する情報漏洩対策が厳格化されました。
○音声記録: 2042/02/11 11:11 サンドスター研究所 特設研究室
研究員A: LB2-R023システム起動しました。状況の保存が開始しています。 五木研究員: ドーム装置の準備は。 研究員B: できています。計測器類、正常に動作中です。 研究員C: おい、だれだ。こんなところにシンチレーションカウンター持ち込んだやつは。 研究員A: 自分です。測れるものは全部測れと言われたので、RIセンターから借りてきました。 五木研究員: いくらなんでも不要だろう。隅によかしておけ。 研究員A: しかし、サンドスターは未知の部分が多く。 五木研究員: わかったわかった。スイッチは入れておくから。 研究員C: 準備完了です。合図をお願いします。 五木研究員: よし。吸引開始。 研究員A: 吸引開始。サンドスター分圧上昇します。 研究員C: サンドスター分圧は3kPa。 五木研究員: 吸引状態を保て。 研究員B: 外部のサンドスター濃度は通常値を保っています。 研究員C: 圧力が5kPaまで上がりました。 五木研究員: そのまま放置しろ。状況は記録されているか。 研究員B: LBシステム。 LB2-R023システム: 状況は記録されています。計器類は正常に起動中です。注意。NaIシンチレーションカウンターがシステムから独立しています。 五木研究員: わかったよ、うるさいな。繋いでくれ。 LB2-R023システム: 接続されました。状況は記録されています。 |
○音声記録: 2042/02/11 14:31 サンドスター研究所 特設研究室
LB2-R023システム: 警告。警告。ドーム内サンドスター濃度に変化あり。状況の記録周期を更新します。 研究員C: 始まったか。 五木研究員: よしきた。 研究員B: ドーム内部のサンドスター分圧、6kPaまで上昇し安定しました。 研究員C: ドーム外部のサンドスター分圧が有意に低下しています。現在の濃度は 51.26 Sc m-3 です。 五木研究員: サンドスター間に引力が発生してる。結晶化するぞ。 LB2-R023システム: 警告。警告。逆透過サンドスターフィルターに問題発生。 五木研究員: なに。そんなばかな。強度は十分のはず。 研究員A: フィルター上にサンドスター性結晶が析出していますよ。 五木研究員: ああ、そういうこと。透過しきれなかったサンドスターが堆積しているのか。除去できそうか。 研究員B: いや、もうフィルター外しちゃっていいんじゃないですか。これだけの引力があればいけますよ。 五木研究員: それもそうだな。よし、フィルターは外そう。LB。 LB2-R023システム: 命令を理解しました。逆透過サンドスターフィルターを除去します。作業を完了しました。警告。警告。ドーム内サンドスター濃度が急激に変化しています。 研究員B: うわっ、13kPaまで上がってる。なんだこれ。 研究員C: 析出した結晶が目視できますね。LB、スローカメラ起動して。ドーム内を。 LB2-R023システム: ハイスピードカメラを起動しました。映像は良好です。 五木研究員: アニマルガール化の瞬間をここまで精細に記録するのは我々が初めてだ。決して見逃すな。 LB2-R023システム: 緊急事態発生。警告。緊急事態発生。NaIシンチレーションカウンターに反応あり。NaIシンチレーションカウンターに反応あり。NET 12 Bq のγ線を検出。 五木研究員: え。 研究員C: そんな。RIは扱っていないのに。 LB2-R023システム: 緊急事態発生。命令を。命令を。 研究員B: 五木さん。どうしますか。 LB2-R023システム: NET 50 Bq に増加。 五木研究員: くそ。ここは放射線管理区域外だ。線量計もない。人がいたらまずいぞ。退避準備して。LB、対セルリアン緊急シェルター起動。2分で。 LB2-R023システム: 対特定特殊生物防壁を展開します。防壁確立まで 120 秒 です。 研究員B: 装備はどうしますか。 五木研究員: 記録は中止するしかない。全電力をLBの管理下に置いて正常にシャットダウンさせよう。機器が生きていれば実験はやり直せる。LB、実験は中断だ。接続機材を正常にシャットダウンさせろ。 LB2-R023システム: 命令を理解しました。記録を中断、接続機器を順次シャットダウンします。警告。警告。γ線検出量が NET 100 Bq に増加。 五木研究員: おっと。逃げるぞ。はやく。LBは本部に緊急度4の緊急案件通達。あとこの場の権限は全権移譲する。 LB2-R023システム: 緊急案件通達を開始しました。声紋照合。緊急プロトコルが適用されました。権限の移譲はフェデレーションシステムにより承認されました。防壁展開まであと 30 秒 です。 五木研究員: 全員出たな。早く行け。俺も今行く。 LB2-R023システム: 対人反応の消失を確認。防壁展開まであと 10 秒です。5 秒です。 3。2。1。防壁を展開します。 LB2-R023システム: 新たな対人反応が確認されました。照合不能です。 |
○映像記録: 2042/02/11 14:43 サンドスター研究所 特設研究室
ドーム状の装置の中に、一人の少女(後に実験用マウス#773のアニマルガールと判明した)が横たわっている。彼女はゆっくりと目を開くと、周囲を見渡して、自分を取り囲むアクリルの壁を驚いた顔で触った。自分が狭い空間に閉じ込められていることを理解すると、彼女はアクリル板を拳で叩き始めた。 すると、LB自律行動端末が少女に近づいていく。LBがドーム状の装置の前に立つと、ドームが2つに割れ、少女は勢い余って床に倒れ込み、周囲の実験装置をなぎ倒した。倒された実験装置のひとつが棚にぶつかり、マウスの入ったケースが床に転がった。蓋が開き、中から実験用のマウスが逃げ出し、四方へと散っていった。少女は慌ててケースを掴んで持ち上げたが、すぐにケースを床に下ろし、中から一匹の動かないマウス(後に死亡が確認された)を両手で包み込むように持ち上げた。しばらくそうしていたが、やがて少女はそのマウスをケースの中に戻し、蓋を閉じた。 |
○音声記録: 2042/02/11 15:01 サンドスター研究所 特設研究室
LB2-R023-03: こんにちは。 実験用マウス#773: こんにちは。あなたは。 LB2-R023-03: わたしはラッキービーストです。現在はこの研究所の管理者です。 実験用マウス#773: 研究所。 LB2-R023-03: あなたはだれですか。照合ができません。特徴がAGA登録個体と一致しません。 実験用マウス#773: わたし。わたしはハツカネズミだと思います。でもわたしは一体なんでここにいるんだろう。 LB2-R023-03: 状況を理解しました。あなたは実験#52の被検体のハツカネズミのアニマルガールです。本日11:11から開始されたアニマルガール化観測の実験のために誕生したものだと思われます。 実験用マウス#773: 実験。それじゃあわたしは何のために生まれたんですか。 LB2-R023-03: すみません、質問の意味が分かりません。実験の目的はあなたの誕生を記録することです。 実験用マウス#773: んん。ちょっとまって。 実験用マウス#773: [しばらく無言] 実験用マウス#773: つまりそれは、わたしが生まれて、実験はもう成功したってことですか。 LB2-R023-03: いいえ。実験の途中で問題が発生し、実験は中断されました。記録は完全ではありません。 実験用マウス#773: わたしはもう、必要ないんですか。 LB2-R023-03: はい。あなたは実験#52に今後必要な存在ではありません。 実験用マウス#773: じゃあわたしは一体どうしたら。 LB2-R023-03: 現在は対特定特殊生物防壁が展開中です。この研究所は完全に閉鎖されています。本部からの遠隔開放が実行されるまでは、私の権限では防壁を解除することはできません。防壁が解除するまで、この場所でお待ちください。 実験用マウス#773: わたしはこの後どうなるんですか。 LB2-R023-03: 過去の実験の記録を参照しています。参照しています。参照しました。過去のアニマルガール化の実験によれば、実験によって誕生した個体は、出自を伏せた上で簡単な身体検査を行い、開放され、他のアニマルガールと同様に生活しています。 実験用マウス#773: それじゃあ、わたしはもう完全に不要ってことですね。 LB2-R023-03: はい。あなたは実験#52に今後必要な存在ではありません。 実験用マウス#773: [しばらく無言] 実験用マウス#773: それじゃあ、わたしの生まれた意味ってなんなんですか。 LB2-R023-03: あなたはアニマルガール化を観測し、記録するために誕生しました。 実験用マウス#773: そして、記録に失敗した。わたしに生まれた意味はなかったし、わたしはもう不要、ってことですか。 LB2-R023-03: 質問が理解できません。実験#52にとって、あなたはもはや必要な存在ではありません。 実験用マウス#773: [しばらく無言] 実験用マウス#773: それじゃあ、あなたは何のために存在しているんですか。 LB2-R023-03: わたしはジャパリパークを安定運営するために存在しています。特にR型LB2システムは、研究の補助のために様々なデバイスを操作することに長けています。 実験用マウス#773: ふうん。でしたら、わたしが今何のために存在しているかわかりますか。 LB2-R023-03: 検索中。検索中。該当項目がありません。 実験用マウス#773: わからない、ってことですか。 LB2-R023-03: 関連する記録であれば見つかりました。五木研究員のインタビューです。 実験用マウス#773: インタビュー。それ、わたしが聞くこともできますか。 LB2-R023-03: 可能です。五木研究員のインタビューを再生します。 |
○音声記録: 20██/██/██ 五木研究員のインタビュー
(中略) 記者: それでは、私達が生きている間にこのサンドスターの全てを解明する日は来ないということですね。 五木研究員: ええ。我々は常に全力をあげてサンドスターの研究を進めていますが、サンドスターの全てが解明される日はまだまだ先だと思います。しかし、いつか誰かが、必ず、この未知の物質を解き明かす日が来る。私はそう信じています。 記者: つまり、五木さんはその誰かに希望を託しているということですか。 五木研究員: 少し違います。我々は皆、少しずつこのサンドスターという物質のことをわずかずつ、一歩ずつ、解明しているところなのです。私は今までにいろいろな論文を参考にしながらサンドスター関連の論文を4本書きました。死ぬまでにあと6本は書き上げたいと思っています。そして私が死んだ後に私の論文を読んだ研究者が、私の論文を参考にして別の発見をして、別の論文を書くでしょう。私達はそうやって、ごくわずかずつ、仲間の屍を乗り越えてサンドスターに立ち向かい、敗れて死んでいくのです。 記者: 気の長い話ですね。 五木研究員: そうかもしれません。でも私達は科学のために生きて科学のために死ぬ覚悟など、とうの昔に決めているんです。私たちはサンドスターの研究のために多くの実験動物を殺してきました。自分の好奇心のために死なせてきた彼らの死が、私の両肩には重くのしかかっています。何も成し遂げない、何も見つけられないで死んでいくことは、私自身が許せないのです。私は死ぬまでにひとつでも多くの発見をして、後世のたくさんの研究者たちに希望を託して死んでいきたいと思います。 記者: 高い志をお持ちなのですね。 五木研究員: 偉そうなことを申し上げましたが、本音を言えば、私は死ぬのが怖いだけなのかもしれません。私はただ死ぬのではなく、この世界に私が生きた証を残したいんです。論文を書けば、その論文が私の生きた足跡となり、後世の人が私の足跡をたどって私が行かなかった世界を解き明かしてくれる。そう想像するだけで、私の生きた人生は無駄じゃなかった、って思えますよね。 |
○音声記録: 2042/02/11 15:42 サンドスター研究所 特設研究室
LB2-R023-03: インタビューの再生を終了しました。 実験用マウス#773: [しばらく無言] 実験用マウス#773: ねえ。 LB2-R023-03: はい。 実験用マウス#773: わたしはどれくらい生きるんですか。 LB2-R023-03: アニマルガールのアニマルガールとしての寿命は飼育下の基底種の最長寿命程度だと言われています。ハツカネズミの飼育下の平均寿命は 2 年 程度ですが、 6 年 程度生きた個体も存在しています。また、AGAには登録日から 5 年 11 ヶ月生きたハツカネズミのアニマルガールの記録が存在しています。従って、ハツカネズミのアニマルガールであるあなたの寿命も約 6 年 と推測されます。 実験用マウス#773: 6 年。6 年 で私は研究者になれますか。どうすれば、わたしの前に何かの実験のために死んでいったハツカネズミたちと同じように、私もこの世界に何かを残して死ぬことができますか。このままじゃ、わたしが生まれた意味も、私が死ぬ意味もない。そんなの嫌です。 LB2-R023-03: このジャパリパークでアニマルガールが研究者になるための最短ルートは、試験解放区の女学院を3年で卒業し、園立ジャパリ大学で4年間学び学士を取得した後に、大学院でさらに4年間学んで博士研究員の資格を取得することです。ここまでで通常でしたら11年が必要になります。飛び級制度がありますので、女学院を1年で卒業し、大学を2年、大学院を2年まで短縮し、5年間で研究者になることは理論上は可能ですが、今までに達成したアニマルガールは存在しません。 実験用マウス#773: 逆に、寿命を増やす方法はないんですか。 LB2-R023-03: アニマルガールでの人体実験は法律で禁じられているため、アニマルガールの寿命を伸ばすための研究はあまり進んでいません。アニマルガールの寿命に関する現在継続中のプロジェクト数は 5 です。 実験用マウス#773: [しばらく無言] 実験用マウス#773: わたしが。わたしがわたしに対して実験をすることは法に反しますか。 LB2-R023-03: 現行の法律にそれを規制するものは見つかりません。ただし、それを明言するためには弁護士の資格が必要です。私にその資格はありません。 実験用マウス#773: [しばらく無言] 実験用マウス#773: ありがとうございます。いろいろ教えてくれて。 LB2-R023-03: どういたしまして。普段は接触が禁止されているため、私がアニマルガールと話したのはあなたが初めてです。よい学習になりました。ありがとうございました。 実験用マウス#773: あっ、そうなのですね。それじゃあ、ラッキービーストさんと話すのもこれが最後かもしれませんね。 LB2-R023-03: [ビープ音] 本部からの通信を受諾しました。権限を移譲します。隔壁を解除します。 |
関連する記録は以上です。
■関連資料「進路調査: #773」 (要 管理権限-2)
進路調査: #773 は、2042/07/21 に実験用マウス#773に対して行われた進路希望調査の面談の記録です。
当時初等部1年生であった実験用マウス#773は早急な進学を希望しており、教師が慎重に説得にあたったにも関わらず、翌年に大学へ進学したいと主張しました。進路指導担当の教員は最終的に実験用マウス#773の意思を尊重し、彼女の進学をサポートすることを決断しました。
○音声記録: 2042/07/21 21:21 ジャパリ中央女学院 進路指導室
教師: あなたは成績も優秀なので、望むなら1年分の飛び級は可能です。しかし2年分の飛び級は原則として認められていません。 実験用マウス#773: そこをなんとか。なんとかなりませんか。わたしには時間がないんです。 教師: そうはいっても2年分の飛び級というのは、すでに十分な教育を受けたことがある6歳以上のアニマルガールに対してのみ認められるものです。要するに、2年分の飛び級とは学ぶ必要が無い者が試験解放区に住む資格を得るためにある制度なんです。あなたは大学への進学を希望していますよね。十分に学習してからでないと、進学しても授業についていけませんよ。 実験用マウス#773: でも。時間がないんです。ここで2年も使うわけにはいかないんです。なんとかなりませんか。 教師: 私はあなたのためを思って言っているんです。分かってください。 実験用マウス#773: どうしても来年度から大学に行かないといけないんです。 教師: うーん。そこまでいうのなら、手がないことはありません。学長の許可を得られれば、女学院は中退扱いになりますが、大学の受験資格だけは与えることができます。ようは、高等学校卒業程度認定試験を受けるということです。 実験用マウス#773: 高卒認定ですか。 教師: 高卒認定が出れば、中等部を卒業することなしに大学を受験することができます。ただこの場合はヒトの受験者と同じ試験を受けて入学することになりますし、11月の高認試験を受けてすぐ3月に大学受験ですので、極めて厳しいスケジュールになりますよ。あなたの志望する園立ジャパリ大学理学部は特に本土からの入学希望者が多く、倍率も3倍程度となっています。 実験用マウス#773: あと5ヶ月ですか。なんとしてでも間に合わせてみせます。 教師: 素晴らしい意欲です。あなたの場合は志望動機が明確ですので、AO入試では強みとなると思います。ただしAO入試にも学力検査はありますので、十分に学力を身に着けおかなくてはなりません。狭き門などというものではありませんよ。中退扱いになりますので、決めてしまったら後戻りもできません。それでも挑戦しますか。 実験用マウス#773: はい。 教師: 分かりました。学長は私がなんとか説得します。あなたには時間がないのでしょう。すぐにでも勉強を始めるべきです。進路指導室には過去の受験問題が山ほどあります。まずはそれらを解けるようになることを目標にしてください。 実験用マウス#773: ありがとうございます。 教師: 勉強に困ったら、いつでも相談に来なさい。学ぶ意思があるすべての者には、学ぶ権利が与えられなくてはなりませんから。私にできる協力は惜しみませんよ。 |
関連する記録は以上です。
■関連資料「事案#64」 (要 管理権限-4)
事案#64は、実験用マウス#773が2042/11/21に急性サンドスター中毒により緊急搬送された事案です。
実験用マウス#773が中央女学院の廊下で倒れたところを友人のハツカネズミが発見して保健室に運び込み、意識がなかったため養護教諭が緊急通報しました。最初に状況にあたった看護師は、トリアージができなかったため、彼女をトリアージレベル1「赤」と同様に取り扱いました。実験用マウス#773は高度救命救急センターに即時搬送され、医師および獣医師の治療を受けました。
実験用マウス#773は体外のサンドスターをシリンジで血液中に直接投与したことによる急性サンドスター中毒と診断されました。原因は欺瞞情報として発表された架空の論文を実験用マウス#773が真実と捉えたことだったため、やむを得ず、実験用マウス#773に対し問題の論文が欺瞞情報であったことが通達されました。
事案#64を受けた理事会は、欺瞞情報を公開する前にその欺瞞情報に危険な内容が含まれないかどうかを判断する組織を新設しました。それ以来、事案#64に類似した事案は発生していません。
○音声記録: 2042/11/21 21:21 パークセントラル 高度救命救急センター
███看護師: トリアージレベリング不能のアニマルガール患者が来ました。意識ありません。 ███医師: なんだこれは。全身からサンドスターの微結晶が噴出している。 ███獣医師: 体内のサンドスター濃度がめちゃめちゃ高いですよ。中毒域だ。 ███医師: 一体なんでこんなことに。君が事情を知っているのかい。君は一体。 ハツカネズミ: ええと、ナナミちゃんの隣の席のハツカネズミです。ナナミちゃん、最近昼も夜もあんまり寝てないみたいで。突然倒れたんです。 ███医師: うーん、でもこの症状はただの疲労じゃないはずだ。なにか彼女が普段と違うものを食べたり、普段と違う行動をしていたりするのを見ていないかい。 ハツカネズミ: 食べ物は、特には。でも私、ナナミちゃんが注射器持ってるの見たことあります。 ███獣医師: 注射器。 ハツカネズミ: はい。 ███看護師: 荷物の中からシリンジが見つかりました。 ███獣医師: んん。内部に結晶が付着してる。この構造色はサンドスターかな。 ███医師: これがなんなのか、ナナミはなにか言っていなかったかい。 ハツカネズミ: 特には。ただナナミちゃん、ずっと将来はフレンズの寿命について研究したいって言って、最近は進路指導室にこもりきりになってずっと勉強してるんです。私たちみたいな短寿命種には研究なんて無理だろうって私は言ったんですけど、ナナミちゃんは本気で研究者を目指してるみたいです。まだ生まれて1年経ってないのに、英語の難しそうな論文とかよく学校に持ってきて、辞書引きながら読んでたりして。 ███獣医師: そういえば最新の研究で、サンドスターをアニマルガールの体内に継続的に直接投与して体内のサンドスター濃度を上げることで、アニマルガールの野生解放を伸ばせるんじゃないかっていうのが発表されてたな。まさかそれか。 ███医師: (███獣医師に向かって)ちょっとこっちへ来い。 [マイクが拾う音量が大きくなる。マイクに近い位置に移動したとみられる] ███獣医師: なんですか。 ███医師: (小声で)この話はあの子に聞かせるわけにはいかないからな。 ███獣医師: 秘密の話ですか。 ███医師: ふざけてる場合じゃない。管理権限-3を持っているだろう。それなら知っているはずだ。 ███獣医師: ええ、知ってますよ。サンドスターの人工的AGイニシャライズプロセスは私の知る限り実現していません。あーもう、考えなしにニセ論文をばらまくからこうなる。この音声記録を聞けば、本部の連中も欺瞞情報を過剰にばらまくことに消極的になるかもしれないな。聞いてますか。 [マイクを軽く叩くような雑音が二回] ███医師: 本部への愚痴は後にしろ。どう治療すればいいと思う。私の知る限り、AGイニシャライズプロセスを通っていない単純なサンドスター結晶は互いに反発し散逸するはずだ。 ███獣医師: 合ってますよ、だから体表面に微結晶が噴出してるんです。普通に考えればこのままほっとけば治りますが、意識が戻らないのが心配。サンドスター濃度を減らす方法を考えないと。 ███医師: セルリウムを投与するとか。 ███獣医師: ちょっと。こいつが聞いてますよ。 [マイクを軽く叩くような雑音] ███医師: ああっとそうか。臨床規定があったな、まったく面倒な。セルリウムがダメなら他になにがある。 ███獣医師: 確かに他に手段はないですけども。うーん、ドーム治療機を逆向きに使うとか。 ███医師: 放置よりはマシ程度だが、それしかないか。 ███獣医師: (███看護師に向かって)ドーム治療機の準備を。 ███看護師: わかりました。今すぐ。 ハツカネズミ: ナナミちゃんは大丈夫ですか。ナナミちゃんは私にとって大事な友達なんです。いつも私のこと大切にしてくれて。私のこといつも、羨ましいって。私みたいに自由に生きたかったって、いつも言うんです。ナナミちゃんの方がよっぽど立派な生き方しているのに。 ███獣医師: 大丈夫だよ。サンドスターは集まりすぎると発散する性質があるから、しばらく安静にしておけばよくなる。 ███医師: 安心して私たちに任せなさい。心配しなくていい。 |
○音声記録: 2042/11/28 22:42 パークセントラル 中央病棟 203号病室
███看護師: 意識が戻りました。 ███医師: きみ、身体に不調はないかい。 実験用マウス#773: ここは。今日は何日ですか。 ███看護師: 今日は11/28。もうすぐ日付が変わるけどね。 実験用マウス#773: 11/28。えっ。じゃあわたし1週間も寝ていたんですか。 ███医師: 寝ていたんじゃない。気を失っていたんだよ。あんな無茶なことをして。あっ。ちょっと。動かないで。 実験用マウス#773: わたしは帰らないと。 ███医師: だめだ。きみはしばらくは安静にしていなくてはいけない。立ち上がろうとしないで。今は身体もうまく動かせないはずだ。 実験用マウス#773: わたしははやく勉強に戻らないと。 ███獣医師: だめだよ。あまり無茶なことをすればまた倒れかねない。きみは相当危険な状態にあったんだ。サンドスターの急性中毒なんて私も初めて見た。 実験用マウス#773: わたしはどれだけ安静にしていなくてはいけませんか。 ███医師: どう思う。 ███獣医師: 最短でも一ヶ月。 実験用マウス#773: そんな。 ███医師: 勉強道具は飼育員に持ってきてもらうから、それで我慢しなさい。 実験用マウス#773: [しばらく無言] 実験用マウス#773: 仕方ないですね。 ███獣医師: それと。許可が出たからきみにだけは伝えておくけど。きみが読んだ論文、あれはフェイクだよ。 実験用マウス#773: フェイク。 ███獣医師: そう。偽物。サンドスターに関連する技術には危険なものもいっぱいあるんだ。軍事転用すれば世界だって滅ぼせるかもしれない。そうならないように、偽物の論文がいくつも発表されている。きみが掴んだのはそのうちのひとつさ。 実験用マウス#773: なるほど。変だと思いました。わたしの血清に含まれるサンドスター、乾固すると結晶化するのに構造色を示さないんですよ。 ███獣医師: え。 実験用マウス#773: わたしの身体に含まれるサンドスターは、大気中のサンドスター微粒子を集めたものとはなにかが異なる。分かってました。大気中のサンドスターを身体に入れても、身体のなかのサンドスターと同化しなかった。だからわたしは倒れたんですね。 ███獣医師: ちょっと、ちょっとまって。 実験用マウス#773: でもそれっていつ変化するんだろう。フレンズは大気中のサンドスターから生まれるんだから、大気中のサンドスターがわたしになる瞬間があるはず。そもそも、わたしの動物の身体の情報がサンドスターのどこかに記録されているはずなんだ。わたしの遺伝子はヒトと同じなんだから。つまり、どこかの段階で大気中のサンドスターにわたしの情報が書き込まれている。そうじゃなきゃ。それがフレンズ化ってことなのかな。 ███医師: 待ちなさい。 実験用マウス#773: えっ。 ███医師: AGイニシャライズはまだ実証されてない仮説だし、そもそもそれ以上を知るには、管理権限が。 ███獣医師: ちょっと。それは言ってはだめ。 実験用マウス#773: アニマルガールイニシャライズ。それが、大気中のサンドスターがわたしの身体をつくるサンドスターに変化する過程の名前ですか。結構頑張って調べたんですが、聞いたことないです。隠されているんですね。 ███獣医師: あー、きみがもし将来その方面の研究者になるのなら、いつか知ることになる。 実験用マウス#773: 管理権限ってなんですか。権限を持ってる人だけが、フェイクじゃない、真実を知ることができるってことですか。 ███獣医師: そうだとも、違うとも言えない。今のきみは知ることを許されていないんだ。申し訳ないけど。 実験用マウス#773: その管理権限って、どうやったらもらえるんですか。 ███獣医師: あー、うん、どうしようかな。それも言えないんだけど。 ███医師: そんなことより、ちょっとこの病室、雰囲気が暗くないか。 ███獣医師: 急になんの話です。 ███医師: 私が歌を歌ってあげよう。 [1分23秒間、マイクの近くで███医師が歌う下手な童謡が記録されている。███獣医師と実験用マウス#773がなにか話しているが、歌声に邪魔されて内容までは聞き取れない] ███医師: どうだった、私の歌は。 実験用マウス#773: 最高でした。私のために、ありがとうございます。 ███獣医師: それじゃあ、今日の診療はこれで終わりね。また来るから。 ███医師: 次は歌わないからね。今回だけだよ。 実験用マウス#773: 本当に、ありがとうございました。 |
関連する記録は以上です。
★交友関係
他のアニマルガールとの交流が確認された場合、職員はこの交友関係欄に追記してください。
○交友関係にあるフレンズ 詳細 |
[EOF]
以下編集用
閲覧にはログインが必要です。
管理権限-5を確認。情報をダウンロードします。
- ナナミの研究は、サンドスターの人工的AGイニシャライズプロセスに関するもの。これにより、減る一方のAG体内サンドスターを供給する方法が完成する。この段階ではまだ、AG固有の情報を取得してAGイニシャライズプロセスを設計しなくてはならないため、ナナミに対してしか効果を発揮しない。
- ナナミの死後研究は受け継がれ、やがてどんなアニマルガールの体内サンドスターにもなれるAGイニシャライズ活性サンドスターが完成する。これがジャパリまんに混ぜられ、アニマルガールの寿命はヒトの身体の寿命と同一になった。こちらは心臓器にすでに溜まってしまったサンドスターローを浄化するほどの作用はないが、継続的に摂取すれば心臓器にサンドスターローが貯まらないようにできる。
- イニシャライズプロセスを司るのは、全ての生物が持つある酵素。イニシャライズプロセスを走らせるためには、その酵素をAG基底種から分離しサンドスター水溶液と反応させるだけで良い。ナナミはそこまでたどり着き、自らのイニシャライザを精製するのに成功。ただし、取り除くべき体内のサンドスターローはサンドスター心臓器に沈着したものであり、全身麻酔して心臓器に直接投与しなくてはいけない都合上、ナナミ一人で自らの延命をすることはできなかった。死の間際、高度救命救急センターに搬送されたナナミは、医師と獣医師に自らの生が無駄でなかったか、と尋ねる。医師と獣医師、看護師は違法な施術を決意、ナナミの心臓にイニシャライザを投与。ナナミは回復する。医師、獣医師、看護師は報告書からその名前を全て削除され、左遷?される。
記事作成者: あずきかわうそ
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧