蒼前西・蒼前東(そうぜん)
蒼前西は一から七丁目
蒼前東は一から八丁目
設置年月は不明だが、1985年から2000年の間に成立している。
蒼前の名前は「蒼前平」(そうぜんたい)という台地名から来ている。八戸市と階上町に跨がる台地で、九戸段丘の一部をなす。
その蒼前平の名前の由来を探る。
蒼前平はかなり歴史ある地名であり、江戸時代には使われている。
まず、蒼前と言うのは東北地方でよく見られる牛馬の守護神のことである。
現在の蒼前西3丁目に「蒼前神社」が残る。ここには伝説がある。
階上村誌の要約を以下に示す。
階上に馬の守護神として祀られている蒼前神社にまつわる伝説に、「藤原有家卿物語」というものがある。源平合戦の昔、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の大将・藤原有家卿は、名馬「白馬龍」に跨ったまま海に飛び込み、岩手県種市町の有家に辿り着いた。そこで観音様を拝んだところ、西の方へ行くようにとのお告げがあり、それに従って旅立った。だが、妙野(今の蒼前平)まで来たところで馬がとうとう倒れてしまった。藤原卿は悲しみ、愛馬を手厚く葬り、槻の木を植えた。その後、村人達がそこにお堂を建て、蒼前神社として祀った。
とどのつまり、馬を奉る神社がある平(台地)と言う意味である。
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