■キャラクター背景
舞台は大破局より千年以上後の時代。
四百年前、ドレイクのフレイ・クロックは世を離れた深山に隠れ住んだ。
平安を孕む数百年――それはいつの間に破られていたのだろうか。それともその平安そのものが、何者かによって仕組まれた罠に過ぎなかったのだろうか?
慟哭する者がいる。悲嘆に暮れる者がいる。復讐に身を焦がす者がいる。
身の置き場のない世界に、一人佇む者達がいる。
13年前、各地に突如劫略の嵐が吹き荒れた。
突如ドレイクの率いる蛮族軍に蹂躙された人族の村で、片目を失いながらも唯一人生き残ったシャドウの少女プラムは、愛する家族や友の復仇を堅く誓う。
蛮族領域の村で、一人の美しい娘がヴァンパイアに攫われるが、偶々村を訪れていたフレイはそれを見殺しにする。やがて娘とヴァンパイアは子を生すが、ラルヴァである子――マリーを父は疎んじた。
やがて成長したプラムは、襲撃を切欠に度々見るようになった予知夢で育ての親である老神官ゲルショムを救うが、自身も老人も大怪我を負うこととなり、深く悔いる。自分を見つめなおすために流浪の旅に出た彼女は、ドレイクを根絶やしにすることを決意した。
蹂躙するのは蛮族だけの役割ではない。
人族の奴隷として虐げられたコボルド、アリウムは人間から見限られ、とある強大なドレイク「千の黒き手」を殺せとの無謀な命を受け、唯死ぬ為の旅に出ることになる。
キルヒアの教えに傾倒する少年アイビスの暮らす、人蛮共生の山深き村を、人族の国の軍隊が襲い滅ぼす。行き場をなくした彼を冒険に誘ったのは、偶々その村の近くに隠居していたフレイだった。
ラルヴァの少女マリーが生まれて三年、ヴァンパイアである父と冒険者のパーティが、ル=ロウドの女神官レクスピア唯一人を残して相討ちとなる。混乱した彼女は誤って人間であるマリーの母を殺害。贖罪としてレクスピアはマリーを引き取り育てるが、自身を素直に慕う少女への罪悪感から心を病み、自ら命を絶った。強いショックを受けたマリーは一年の間心を閉ざし引き籠っていたが、遥か昔に母から聞いたある言葉を思い出して旅に出る。――あの時、助けを求めたのにも関わらず、私たちを見殺しにした、ドレイク・ブロークンの男がいた……、と。死を渇望しながらも、死ねばラルヴァはヴァンパイアとなる。それだけは許せなかった。何の為にそのドレイクを探したいのか――ただ、命に縋る意味を求めて、少女は放浪する。
ショートキャンペーン「竜の見る夢」 レギュレーション
■PC作成手順
●種族などの制限
使用ルールブック・サプリメントから、種族・職業等を自由に選んでください。
但し、条件として
・人族側の存在であること
蛮族でありながら人族側についているのならば
・邪神の信者でないこと(第一・第二・第三の区分によらず、邪神と認定されるもの。エセルフィン等はNG、ル=ロウドはバニッシュを使う側ならばOK)
このキャンペーンが終わって、もしも「続き」を作るなら、邪神崇拝とかに走っても良いのですが、残念ながらそこまで続かないと思います。
●ダイス
経歴表の3回のうち、せめて2回はダイスで決めて欲しいな…という感じです。全部ダイスで決めていただけると一番うれしいです。
能力値ダイスは3回まとめて振って、同じダイスで決めるところだけ1回に限り入れ替え可能です。
■使用ルールブック・サプリメント
●ルールブック
ソードワールド2.0(改訂版)Ⅰ~Ⅲ、EX
●サプリメント
アルケミスト・ワークス、ウィザーズトゥーム、ルミエルレガシィ、カルディアグレイス、イグニスブレイズ、バルバロステイルズ、バルバロスブック、ザルツ博物誌、ユーレリア博物誌、ダグニア博物誌、ディルフラム博物誌
※ショートキャンペーンゆえ、PLは使わないので記載しませんが、フォルコナコード適用の世界だと思っておいてください。
■舞台背景
大破局よりおよそ1000年の時が経過していますが、基本的に「どこにどの国があるか」等は変わっていないので、流派などは気にしなくてよいでしょう。
但し、このラクシアがどんな歴史を辿ってきたかは「内緒」です。ショートキャンペーンなので直接的にラクシアの歴史に触れる部分は少ないかと思いますが……。
■あらすじ
あなた方は新米の冒険者です。
‘求む、冒険者。未経験者歓迎、種族不問。’
家を出て最初の宿で、この依頼を見たのかもしれません。
行ってみると、依頼主の代理人と名乗る男、ジークから「しばらく色々な仕事を頼むことになると思うが、構わないか?」と聞かれ、了承すると何やら長ったらしい書類にサインするように言われます。
そして、最初の依頼とは――
「新しい技術で改良した飛空船のテスト飛行を手伝ってほしい」
はてさて、どんな冒険があなた方を待ち構えているのでしょうか?
■その他
ジークから渡された準備金500Gが追加であります。
■注意事項
導入がちょっぴり理不尽です。シリアスになるかコメディになるか良く分かりません。小神のペナルティがあります。
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