ディートリヒ・ブクステフーデ

ページ名:ディートリヒ・ブクステフーデ


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ディートリヒ・ブクステフーデ

Dieterich Buxtehude

基本情報
生誕1637年頃

デンマーク ヘルシンボリ?

死没1707年5月9日 (70歳頃没)

神聖ローマ帝国自由ハンザ都市リューベック

ジャンルバロック音楽

北ドイツ・オルガン楽派

職業作曲家

オルガニスト

担当楽器オルガン

署名

ポータル クラシック音楽
「主に新しき歌を歌え」 (BuxWV 12)

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バンコク・バロック・アンサンブルとムジカ・フィクタ・バンコクによる2005年の演奏

「我いかで世のことを問わん」 (BuxWV 104)

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ライブ音源(抄録)

「我が友はいずこに」 (BuxWV 111)

メニュー[3]0:00

ソプラノとバスによるカンタータ

「トッカータ ヘ長調」 (BuxWV 157)

メニュー[4]0:00

オルガンによるトッカータ

「シャコンヌ ホ短調」 (BuxWV 160)

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オルガンによる演奏

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リューベック・聖母マリア教会(英語版)ディートリヒ・ブクステフーデ(ディーテリヒ・ブクステフーデ、ドイツ語: Dieterich (Dietrich) Buxtehude [ˈdiːtəʁɪç bʊkstəˈhuːdə], デンマーク語: Diderik (Diderich) Buxtehude [ˈdiðəʁɪk buksdəˈhuːðə], 1637年頃 - 1707年5月9日)は、17世紀の北ドイツおよびバルト海沿岸地域、プロイセンを代表する作曲家・オルガニストである。声楽作品においては、バロック期ドイツの教会カンタータの形成に貢献する一方、オルガン音楽においては、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクに端を発する北ドイツ・オルガン楽派の最大の巨匠であり、その即興的・主情的な作風はスティルス・ファンタスティクス(ドイツ語版、英語版)(幻想様式)の典型とされている。

目次

生涯[編集]

一族の系譜[編集]

ブクステフーデの家系は、北ドイツ・エルベ河畔の都市ブクステフーデに由来し、13世紀から14世紀には、ハンブルク、リューベック等のバルト海沿岸の諸都市に一族の名が現れるようになる。当時のバルト海沿岸地域は、ハンザ同盟によって経済的に密接な関係を有し、同一の文化圏を形成していた。人々の移動も活発で、ブクステフーデの祖先も16世紀初頭にはホルシュタイン公国のオルデスロー(現ドイツ、バート・オルデスロー(ドイツ語版))に移住している。

祖父ディートリヒ・ブクステフーデ(生年不詳 - 1624年頃)は、1565年から1590年までオルデスローの市長を務める。父ヨハネス・ブクステフーデ(1602年 - 1674年)はこの地でオルガニストとして活動した後、1632年から1633年頃にスコーネ地方のヘルシンボリ(当時はデンマーク領)に家族とともに移り、当地の聖マリア教会のオルガニストに就任する。さらに、1641年にはズント海峡を越えて、デンマーク・ヘルセンゲアの聖オーラウス教会のオルガニストとなっている。

デンマーク時代(1637年 - 1668年)[編集]

ブクステフーデの出生に関する記録はほとんど残されていない。1707年7月、『バルト海の新しい読み物(Nova literaria Maris Balthici)』誌に掲載されたブクステフーデの死亡記事は、「彼はデンマークを祖国とし、そこから当地にやってきて、およそ70年の生涯を終えた」と伝えるのみである。したがって、ブクステフーデは、1637年頃に父ヨハネスが活躍していたヘルシンボリで生まれたものと考えられている。ブクステフーデが幼年期に受けた教育についても推測の域を出ない。おそらく父からオルガン等の音楽の手解きを受け、ヘルセンゲアのラテン語学校に通ったと考えられる。ブクステフーデがドイツ語に加えて、デンマーク語も使用していたことは、ヘルセンゲア時代の日付の残る3通の手紙の存在から明らかである。

1658年、ブクステフーデはかつて父が在職したヘルシンボリの聖マリア教会のオルガニストに就任する。当時、デンマークとスウェーデンはバルト海の覇権をめぐって激しく争っており、1658年2月のロスキレ条約において、デンマークはヘルシンボリを含むスコーネ地方をスウェーデンに割譲する。ヘルシンボリは、この間、実際の戦闘に巻き込まれることはなかったが、両国への兵力の拠出と戦争に伴う経済の混乱によって大きく疲弊する。ブクステフーデの声楽作品には、三十年戦争の戦禍に苦しめられた17世紀ドイツの民衆に特有な心情が少なからず反映されているが、ブクステフーデ自身もまた青年期にこうした戦争体験を共有している。一方、1662年、聖マリア教会のオルガンの修理がなされた際に、すでにヘルシンボリを離れていたブクステフーデに鑑定が依頼されたことは、当時すでにブクステフーデがオルガンの専門家として認められていたことを示している。

1660年、ブクステフーデはクラウス・デンゲルの後任として、ヘルセンゲアの聖マリア教会のオルガニストに就任する。ヘルセンゲアは、ズント海峡という交通の要衝に位置し、古くから経済的にも文化的にも栄えた町である。コペンハーゲンはここから真南に約45キロメートルと近く、ブクステフーデも1666年2月12日にコペンハーゲンを訪問している。デンマーク王クリスチャン4世は宮廷音楽の発展に努め、続くフレデリク3世の時代には、イタリアやフランス音楽の新たな動向を吸収し、ヨーロッパでも有数の宮廷楽団が編成されていた。当時の宮廷楽長カスパル・フェルスターは、ローマでジャコモ・カリッシミに師事し、イタリアの音楽様式を北方に伝えた仲介者であり、ブクステフーデの声楽作品における直截的な感情表現には、フェルスターの影響が認められる。また、スウェーデンの宮廷音楽家であり、ブクステフーデの作品の収集家として重要なグスタフ・デューベンとの関係も、この時期に始まったとされている。

リューベックのオルガニスト(1668年 - 1707年)[編集]

1667年11月5日、リューベックの聖母マリア教会(英語版)のオルガニストであるフランツ・トゥンダーが死去し、1668年4月11日、ブクステフーデがその後任に選出される。3段鍵盤、54ストップを備える聖母マリア教会の大オルガンは銘器の誉れ高く、同教会のオルガニストは北ドイツの音楽家にとって最も重要な地位の1つとされていた。1668年7月23日にはリューベックの市民権を得て、同年8月3日、トゥンダーの娘アンナ・マルガレーテと結婚する。この婚姻が就職の条件であったかどうかは不明であるが、当時としては珍しいものではなかった。

リューベックは、ハンザ同盟の盟主として隆盛を極めた都市である。1226年に神聖ローマ帝国直属の自由都市となり、商人による自治が営まれていた。ブクステフーデが在職した聖母マリア教会は商人教会であり、商人にとって礼拝の場であるとともに、会議を開催したり、重要書類を作成・保管する機関としても重要な役割を担っていた。ブクステフーデは、オルガニストと同時に、教会の書記・財務管理を責務とするヴェルクマイスター(Werkmeister)に任命される。この職務には俸給が別途与えられ、一般にオルガニストが兼任するものとされていた。ブクステフーデは、教会における物資の調達、給与の支払、帳簿の作成等、ヴェルクマイスターの任務を忠実に果たす。その仕事は膨大な骨の折れるものであったが、ブクステフーデは、こうした仕事を通して市の有力者との関係を築くこととなる。

一方、17世紀後半は、衰退しつつあったハンザ同盟が終焉を迎えた時でもあった。1669年のハンザ会議には9都市のみが参加し、事実上、最後の総会となる。リューベックの経済的不振はブクステフーデの音楽活動にも影響を及ぼし、ブクステフーデの俸給は生涯を通じてトゥンダー時代のままに据え置かれた。また、聖母マリア教会のオルガンは故障が多く、ブクステフーデは繰り返し当局に修理を要求したにもかかわらず、十分な修理は行われなかった。

聖母マリア教会のオルガニストとしての職務は、毎朝の主要礼拝と日曜日など祝日の午後とその前日の夕方の礼拝時に、会衆によるコラールや聖歌隊の演奏を先導し、聖餐式の前後に音楽を演奏する程度であった。ブクステフーデが音楽家としての手腕を発揮したのは、むしろ前任のトゥンダー時代に始まったアーベントムジーク(夕べの音楽、Abendmusik)においてである。ブクステフーデはこの演奏会の規模を拡大し、合唱や管弦楽を含む大編成の作品を上演するとともに、開催日時も三位一体節の最後の2回の日曜日と待降節の第2-4日曜日の午後4時からに変更した。アーベントムジークは入場無料ということもあって高い人気を博し、ブクステフーデの名声はリューベックを超えて広まる。アーベントムジークの経済的負担は決して軽いものではなかったが、誠実なブクステフーデは市の有力者の理解と支援を得ることができた。市長ペーター・ハインリヒ・テスドルプフは、後年「亡きブクステフーデが私に天国のような憧れを予感させてくれた。彼は聖マリア教会におけるアーベントムジークに大いに力を尽くした」と語っている。

ブクステフーデは、大きな旅行をすることもなく、約40年にわたって聖母マリア教会の職務を全うした。旅行の確実な記録は、ハンブルクの聖ニコラウス教会に設置されたアルプ・シュニットガー作のオルガンを鑑定するために、1687年に当地を訪問したことのみである。しかしながら、ブクステフーデは、ヨハン・アダム・ラインケン、ヨハン・タイレ、クリストフ・ベルンハルト、マティアス・ヴェックマン、ヨハン・パッヘルベル等、当時のドイツの主要な音楽家と関係をもっていた。ヨハネス・フォールハウトの『家庭音楽のひとこま(Hausliche Musikszene)』(1674年)には、ブクステフーデ、ラインケン、タイレと思われる3人の音楽家の交流が描かれている。また、タイレが1673年に出版した『ミサ曲集第1巻』や、パッヘルベルが1699年に出版した『アポロンのヘクサコルド(Hexachordum Apollinis)』は、ブクステフーデに献呈されたものである。一方、ブクステフーデに師事した音楽家としては、後にフーズム市教会オルガニストとなるニコラウス・ブルーンスが有名である。

ブクステフーデが晩年に作曲した2曲のアーベントムジークは、その規模の大きさにおいて際立っている。1705年の神聖ローマ皇帝レオポルト1世の死を悼み、新皇帝ヨーゼフ1世の即位を祝うこれらの作品は今日消失しているが、丁重に印刷されたフォリオ版のリブレットからは、帝国自由都市リューベックの威信を賭けた一大イベントであったことが偲ばれる。ブクステフーデは、これと前後して、後継者捜しに苦心するようになる。1703年8月17日には、ヨハン・マッテゾンとゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルをハンブルクから迎えるが、2人は30歳に近いブクステフーデの娘との結婚が後任の条件であることを知ると、興味を失ってハンブルクに帰ってしまう。また、1705年11月にアルンシュタットから訪問したヨハン・ゼバスティアン・バッハも、情熱的なブクステフーデのオルガン演奏に強く魅了され、無断で休暇を延長してリューベックに滞在したが、ついに任地として選ぶことはなかった。結局、ブクステフーデは弟子のヨハン・クリスティアン・シーファーデッカーを後任に推挙し、当局に受け容れられる。

1707年5月9日、ブクステフーデは死去し、5月16日に聖母マリア教会で父ヨハネスと早逝した4人の娘の傍らに埋葬される。「まこと気高く、大いなる誉れに満ち、世にあまねく知られた」(ヨハン・カスパル・ウーリヒによる追悼詩)と謳われたオルガニストの最期であった。

作風[編集]

声楽曲[編集]

『我らがイエスの四肢』タイトルページブクステフーデの現存する約120曲の声楽曲は、婚礼用の8曲等を除いてすべてプロテスタント教会のための宗教曲である。これらの作品は今日カンタータと呼ばれることも多いが、当時、宗教曲に対してカンタータという呼称が用いられることはなく、独立した複数の楽章から構成される声楽曲という現代における定義に合致する作品も少ない。ブクステフーデの声楽曲において採用された歌詞の形式は、聖書等の散文詩、ドイツ語コラール、その他の有節詩に分類することができ、それに応じて基本的な楽曲構成を声楽コンチェルト、コラール楽曲、アリアに分けて考えることが一般的である。

声楽コンチェルトは、イタリアのコンチェルタート様式に由来し、歌詞のフレーズにあわせて分割されたモティーフを単声または多声の歌唱声部と器楽声部が協奏する。また、アリアの多くは、リトルネッロ、声楽リフレインを伴った有節変奏形式であり、BuxWV57, 62, 70のようにオスティナート・バスによるものも存在する。一方、当時イタリアで確立されていたダ・カーポ・アリアは全く見られず、歌詞のデクラメーションに即したシンプルな旋律は、むしろ初期バロック・イタリアにおけるクラウディオ・モンテヴェルディやジャコモ・カリッシミに近い。単一の歌詞による楽曲においても、分節化されてカンタータへと向かう傾向が認められるが、複数の歌詞を組み合わせた楽曲では、明確なカンタータ形式によるものが約30曲存在する。その大半は声楽コンチェルトとアリアを組み合わせた作品であり、聖書の言葉がその主観的で詩的な省察と結びつけられ、深い共感を込めて描かれている。

ブクステフーデのアリアには、BuxWV59, 74, 80, 90のように、ヨハン・シェフラー(アンゲルス・ジレージウス)、ヨハン・ヴィルヘルム・ペーターゼン等の神秘主義者、敬虔主義者やその影響を受けた詩人の歌詞が少なからず存在する。また、クレルヴォーのベルナルドゥス等の中世神秘主義の流れを汲む瞑想的な歌詞も、BuxWV56, 57, 75等の作品で採用されている。直接的な体験を通して神との合一を求める中世神秘主義は、バロック時代の思想の底流として生き続け、日常生活における霊的体験を重視するルター派敬虔主義の成立にも大きな影響を及ぼす。30年戦争の悲惨な経験を通して、この世を涙の谷ととらえ、来世に憧れのまなざしを向ける17世紀ドイツの民衆の心情には、こうした神秘主義的思潮が広く浸透していた。十字架上のイエスの苦しみをわが身のものとして受けとめ、花婿に擬えたイエスとの結婚を通して魂の救済を希求するこれらの作品は、ブクステフーデのシンプルな旋律法とも相まって、ブクステフーデの声楽曲のなかでもとりわけ強いインパクトをもっている。

ブクステフーデの管弦楽書法は、17世紀ドイツの伝統に根ざすものであり、18世紀の標準的なオーケストラ編成とは大きく異なっている。声楽曲における特徴は中声部の充実と多様性にあり、ブクステフーデは楽曲ごとにヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ、ヴィオレッタ、ヴィオラ・ダ・ガンバ等、多様な楽器を組み合わせている。とくにヴィオラ・ダ・ガンバは、BuxWV32, 64のように高度な技巧を伴った独奏楽器としても使用しており、ヴィオラ・ダ・ガンバに対する愛好と当時の演奏水準の高さを窺わせる。また、管楽器についても、低音リード楽器として、ファゴットではなく、時代遅れの楽器となっていたボンバルド(バス・ショーム)を使用するなど、古風な楽器編成を採用したものがある。

婚礼用の世俗歌曲は、大半がリューベック市の有力者から作曲を依頼されたものであるが、1680年のスウェーデン王カール11世とデンマーク王女ウルリカ・エレオノーラの結婚式のための作品(BuxWV119)も含まれる。BuxWV121の印刷譜は1942年のイギリス軍によるリューベック空襲の際に焼失し、現在は1913年にアンドレ・ピロが出版した著書に収録されたインチピットが残るのみである。その他の声楽曲としては、古様式によるミサ・ブレヴィス(BuxWV114)や厳格対位法にもとづくカノン等がある。対位法の技巧を凝らしたこれらの作品は1670年代に集中的に作曲されており、「対位法の父」と称されたヨハン・タイレ等との交流を反映するものと考えられている。

ブクステフーデの作品のうち、アーベントムジークで演奏されたものとして確証のある楽曲は、今日全く現存しない。わずかに1678年の『子羊の婚礼(Die Hochzeit des Lammes)』(BuxWV128)と、1705年の『悲しみの城砦(Castrum doloris)』(BuxWV134)、『栄誉の神殿(Templum honoris)』(BuxWV135)の3曲のリブレットが残されているほか、1732年にグスタフ・デューベンの息子がウプサラ大学に寄贈したコレクションのなかに作者不詳の作品として伝承された『最後の審判(Das jüngste Gericht)』(BuxWV Anh.3)が1683年に演奏されたアーベントムジークであろうと推測されている。

鍵盤楽曲[編集]

『おお、甘美なるイエスよ』他 オルガン・タブラチュアブクステフーデのオルガン作品は、自由曲、コラール編曲ともに約40曲が現存する。自由曲の多くは、即興的なプレリュードと対位法的なフーガを含んでいるが、「前奏曲とフーガ」と通称されるように、一対のプレリュードとフーガから構成される作品は少ない。典型的な楽曲構成は、北ドイツ・オルガン・トッカータといわれる5部形式であり、冒頭部-第1フーガ-間奏部-第2フーガ-終結部といった展開を示す。BuxWV137, 148のように後続するフーガに代えてオスティナート形式が導入されることもある。自由な部分は即興的な性格が強く、とくに冒頭部は入念に展開され、技巧的なパッセージや大胆な和声進行等を伴って、リズム、テンポ、拍子のさまざまな対比が試みられる。リューベックの聖母マリア教会のオルガンは足鍵盤のストップ数が最も多く、ブクステフーデのオルガン作品においても低声部は重要な役割が与えられており、BuxWV137, 143のように足鍵盤の技巧的なソロで開始する楽曲も存在する。また、フーガでは二重対位法やストレッタが多用され、足鍵盤が独立した声部を担当してテクスチュアに厚みが加えられている。その他の自由曲としては、3曲のオスティナート楽曲や足鍵盤をもたないカンツォーナ等がある。ニ短調のパッサカリア(BuxWV161)は、後にヨハネス・ブラームスが関心を寄せたことでも知られており、足鍵盤をもたない自由曲は、チェンバロによる演奏も可能である。

一方、オルガンのためのコラール編曲は、コラール前奏曲、コラール変奏曲、コラール幻想曲に分類される。コラール編曲の大半を占めるコラール前奏曲は、会衆によるコラールの前奏として用いられたものであり、コラール旋律が豊かに装飾されて上声部に置かれ、他の3声部が手鍵盤と足鍵盤に分けて伴奏される。また、コラール幻想曲においては、声楽コンチェルトの作曲技法が応用され、コラールの各フレーズが即興的に大きく展開されており、滔々と流れるファンタジーのうちに、ブクステフーデの敬虔な信仰心を感じさせる。

ブクステフーデのオルガン作品に見られる即興性は、17世紀北ドイツにおけるスティルス・ファンタスティクス(幻想様式、stylus fantasticus)の典型とされる。スティルス・ファンタスティクスとは、ヨハン・ゴットフリート・ヴァルターが1732年に出版した『音楽事典(Musicalisches Lexicon)』によれば、あらゆる制約から解放された様式であり、ヨハン・マッテゾンは、『完全なる楽長(Der vollkommene Capellmeister)』(1739年)において、ブクステフーデの前奏曲(BuxWV152)をスティルス・ファンタスティクスの実例として挙げている。リューベックでブクステフーデの演奏を目の当たりにしたバッハは、中部ドイツのアルンシュタットでその成果を試したものの、礼拝時のオルガン演奏に奇妙な変奏や多くの耳慣れない音を混入させたとして教会当局から強く叱責されたが、このことは北ドイツの音楽風土の特異性とともに、ブクステフーデの音楽の自由な性格をもよく示している。

この他、チェンバロまたはクラヴィコードのための作品として、21曲の組曲と6曲の変奏曲が現存する。マッテゾンが『完全なる楽長』で言及した7つの惑星の性質を模した組曲(BuxWV251)は今日消失している。一方、ニ短調の組曲(BuxWV deest)は、1710年にアムステルダムで出版された作者不詳の組曲のなかから、2004年にピーター・ディルクセンによって発見されたものである。これらの組曲はいずれもアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという舞曲の標準的な配列を基本とし、スティル・ブリゼが頻繁に用いられる。また、カプリッチョーサにもとづく32の変奏曲(BuxWV250)をはじめとする世俗的変奏曲では、鍵盤楽器による多様な変奏技法が追求されている。

室内楽曲[編集]

ブクステフーデの室内楽曲は、出版されたいずれも7曲からなるヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ集作品1(1694年)、作品2(1696年)のほか、手稿譜として残された6曲のソナタが現存する。1684年に出版されたとされる2-3つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのソナタ集(BuxWV274)は今日消失している。出版された2つの作品集は、体系的な調性プランにもとづき、1セットとして編纂されたものと考えられるが、楽章編成は楽曲ごとに異なり極めて多様である。いずれの楽曲においてもヴィオラ・ダ・ガンバに重要な役割が与えられており、通奏低音の旋律のディヴィジョンを行うほか、対位法的な楽章では独立した声部を演奏して、ヴァイオリンと対等に掛け合う。また、手稿譜として残された作品のなかには、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネと通奏低音といった特殊な編成によるソナタ(BuxWV267)も存在する。

ブクステフーデの室内楽曲は、イギリスやドイツにおける即興的なヴィオラ・ダ・ガンバ演奏の伝統に属する。マッテゾンは、『登竜門への基礎(Grundlage einer Ehrenpforte)』(1740年)で、1666年にクリストフ・ベルンハルトの自宅で開催された演奏会について言及し、ヴァイオリンやヴィオラ・ダ・ガンバの名手達がカスパル・フェルスターの4声のソナタをスティルス・ファンタスティクスの技法にしたがって即興演奏する様子を描いているが、ブクステフーデの室内楽曲の緩徐楽章において、即興的なソロのエピソードが声部ごとに受け渡されていく箇所等には、こうした情景を彷彿させるものがある

受容史[編集]

17世紀の伝統に根ざしたブクステフーデの音楽は、社会構造が大きく変革する18世紀になると急速に忘れ去られていく。ブクステフーデが再び注目されるのは、19世紀のバッハ研究の進展においてである。1873年に初めてバッハの評伝を著したフィリップ・シュピッタは、バッハの先達としてのブクステフーデのオルガン作品について詳しく論じる。また、1889年には、カール・シュティールがスウェーデンのウプサラ大学の古文書からグスタフ・デューベンが収集したブクステフーデの声楽曲を大量に発見し、声楽曲に対する関心が高まる。

1960年代と1970年代における古楽演奏の復興とともに、ブクステフーデの作品も一般に広く演奏されるようになる。今日では、ブクステフーデの代表作である『我らがイエスの四肢(Membra Jesu nostri)』(BuxWV75)は10種類以上の録音がなされており、室内楽の分野でも、ムジカ・アンティクヮ・ケルンによる先駆的な演奏等を通して注目された。2014年10月にはトン・コープマンとアムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団によるブクステフーデの全作品の録音がリリースされた (en:Dieterich Buxtehude – Opera Omnia)。

2007年はブクステフーデの生誕370年かつ没後300年を記念する年であり、リューベックでは年間を通してブクステフーデに因んだコンサートやシンポジウム等が開催され、全市を挙げて記念年を祝った。

作品一覧[編集]

ブクステフーデの作品目録は、ゲオルク・カールシュテットの『ディートリヒ・ブクステフーデの音楽作品の主題体系的目録』(1974年)による。曲種別にブクステフーデ作品番号(略号:BuxWV)が付されており、同一曲種内では、声楽曲およびオルガン・コラールは表題のアルファベット順、オルガン自由曲、鍵盤組曲等は調性順となっている。

宗教声楽曲[編集]

BuxWV曲名曲種編成備考
1人々よ来れ、民人よ急げ

Accedite gentes, accurite populi

SSATB, 2vn, bc疑作 (Clemens Thieme作曲?)
2栄光と誉れを主に帰せよ

Afferte Domino gloriam honorem

コンチェルトSSB, bc
3汝の至善を我らは讃えり

All solch dein Güt' wir preisen

コラール楽曲SSATB, 2vn, 2va, violone, bc
4汝らが言葉と行いで示すすべてを

Alles was ihr tut

カンタータ

(混合)

SATB, 2vn, 2va, violone, bc
5げに神はかくまで世を愛して

Also hat Gott die Welt geliebt

コンチェルトS, 2vn, vdg, bc
6神の子にあらずや

An filius non est Dei

アリアATB, 2vn, vdg, bc
7我がために正義の門を開け

Aperite mihi portas justitiae

コンチェルトATB, 2vn, bc
8イエスよ、我を聴き給え

Att du, Jesu, will mig höra

アリアS, 2vn, bc
9人よ、終末を思え

Bedenke, Mensch, das Ende

アリアSSB, 3vn, violone, bc
10来たれと天使に告げて言え

Befiel dem Engel, daß er komm

コラール楽曲SATB, 2vn, violone, bc
11我らのイエスに向かいて歌え

Canite Jesu nostro

コンチェルトSSB, 2vn, violone, bc
12主に新しき歌を歌え

Cantate Domino

コンチェルトSSB, bc
13新たに生まれし嬰児

Das neugeborne Kindelein

アリアSATB, 3vn, violone/fg, bc
14汝の高貴なる心臓、愛の玉座

Dein edles Herz

アリアSATB, 2vn, 2va, violone, bc
15主は我と共にありせば

Der Herr ist mit mir

コンチェルトSATB, 2vn, violone, bc
16今日こそ

Dies ist der Tag

S, 2vn, violone, bc断片
17ディクシト・ドミヌス[主は言われた]

Dixit Dominus Domino meo

コンチェルトS, 2vn, 2va, violone/spinett, bc
18信頼する主、統べ給え

Domine, salvum fac regem

コンチェルトSSATB, 2vn, 2va, violone, bc
193つの麗しきことあり

Drei schöne Dinge sind

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SB, 2vn, violone/fg, bc1685年、婚礼用(Johann Adam ReinkenとAnna Wagnarのための)
20汝平和の君、主イエス・キリスト

Du Friedefürst, Herr Jesu Christ

コラール楽曲SSATB, 2vn, violone, bc
21汝平和の君、主イエス・キリスト

Du Friedefürst, Herr Jesu Christ

コラール楽曲SSB, 2vn, 3va/fg, bc
22汝命の君、主イエス・キリスト

Du Lebensfürst, Herr Jesu Christ

アリアSATB, 2vn, 2violetta, violone, bc
23見よ今ぞ祝福されし神を

Ecce nunc benedicite

コンチェルトATTB, 2vn, bc
24ひとつのことを主に願い

Eins bitte ich vom Herrn

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSATB, 2vn, 2va, fg, bc
25我が意識よ、束縛を逃れよ

Entreißt euch, meine Sinnen

アリアS, 2vn, bc
26喜べ、大地よ

Erfeue dich, Erde!

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSAB, 2tr, tm, 2vn, 2va, violone, bcBuxWV122の改作
27主よ、我らを汝の御言のもとに保ち

Erhalt uns, Herr, bei deinem Wort

コラール楽曲SATB, 2vn, violone/bombarde, bc
28偽りの世はうわべを飾り

Fallax mundus ornat vultus

アリアS, 2vn, bc
29手をたたいて喜べ

Frohlocket mit Händen

カンタータ

(コラール-アリア)

SSATB, 2tr, 4vn, violone, bc
30恐るるなかれ

Fürchtet euch nicht

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SB, 2vn, bc
31げに彼は我らの病を負い

Fürwahr, er trug unsere Krankheit

コンチェルトSSATB, 2vn, 2vdg, violone/fg, bc
32我が父のもとである御空に向かいて

Gen Himmel zu dem Vater mein

コラール楽曲S, vn, vdg, bc
33神は喜び叫ぶ声と共に昇り

Gott fähret auf mit Jauchzen

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSB, 2cornetto, 2tr, 2vn, 2va/2tbn, fg, bc
34神よ我を救い給え

Gott hilf mir

カンタータ

(混合)

SSATBB, 2vn, 2va, violone, bc
35主よ汝を信ず

Herr, auf dich traue ich

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

S, 2vn, bc
36主よ、我汝を去らじ

Herr, ich lasse dich nicht

二重唱TB, 2vn, 2vdg/2 viola da braccio, vdg/violone, bc
37主よ、汝は今僕を見捨て給えり

Herr, nun läßt du deinem Diener

コンチェルトT, 2vn, bc
38主よ、汝さえこの世にあれば

Herr, wenn ich nur dich hab'

シャコンヌS, 2vn, bc
39主よ、我汝だけをもち得るなら

Herr, wenn ich nur dich habe

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

S, 2vn, vdg/violone, bc
40我らの主なる神

Herren vår Gud

コラール楽曲SATB, 2vn, violone, bc
41心より我汝を愛す、おお主よ

Herzlich lieb hab ich dich, o Herr

コラール楽曲SSATB, 2tr, 2vn, 2va, violone/fg, bc
42心より我こがれ望む

Herzlich tut mich verlangen

コラール楽曲S, 2vn, bc
43今日、神の子は勝利をおさめ

Heut triumphieret Gottes Sohn

SSATB, 2tr, 2vn, 2va, violone, bc疑作
44我は蘇りなり

Ich bin die Auferstehung

コンチェルトB, 2cornetto, 2tr, 2vn, 2va, fg, bc
45我はシャロンの花

Ich bin eine Blume zu Saron

コンチェルトB, 2vn, violone, bc
46我はこの世を去りて

Ich habe Lust abzuscheiden

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSB, 2vn, violone/fg, bc
47我はこの世を去りて

Ich habe Lust abzuscheiden

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSB, 2vn, violone, bc
48我はかく思う

Ich halte es dafür

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SB, vn, violetta, violone, bc
49我は心のうちにて語りぬ

Ich sprach in meinem Herzen

コンチェルトS, 3vn, fg, bc
50夜、我はふしどにて求めぬ

Ich suchte des Nachts

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

TB, 2ob, 2vn, violone, bc
51汝ら、愛するキリストのともがらよ、今ぞ喜べ

Ihr lieben Christen, freut euch nun

カンタータ

(混合)

SSATB, 3cornetto, 2tr, 3tbn, 3vn, 2va, violone, bc
52甘き喜びのうちに

In dulci jubilo

コラール楽曲SSB, 2vn, bc
53主よ、我は御身に期待し

In te, Domine, speravi

コンチェルトSAB, bc
54そは適いしかな

Ist es recht

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSATB, 2vn, 2va, violone, bc
55偉くなればなるほど

Je höher du bist

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSB, 2va, violone, bc
56イエスの甘き思い出

Jesu dulcis memoria

アリアSS, 2vn, fg, bc
57イエスの甘き思い出

Jesu dulcis memoria

シャコンヌATB, 2vn, bc
58イエス、我が慰めと笑いよ来れ

Jesu, komm, mein Trost und Lachen

アリアATB, 2vn, viola da braccio, violone, bc
59イエスは我が喜び

Jesu, meine Freud und Lust

アリアA, 2vn, violetta, violone, bc
60イエスは我が喜び

Jesu, meine Freude

コラール楽曲SSB, 2vn, fg, bc
61イエス、我が喜びの主よ

Jesu, meiner Freuden Meister

二重唱SATB, 3va, violone, bc1677年、追悼用(Margarita Racheliaのための)
62イエスは我が生命の生命

Jesu, meines Lebens Leben

シャコンヌSATB, 2vn, 2va, violone, bc
63いとしきイエスよ、汝はまことに素晴らしき人

Jesulein, du Tausendschön

アリアATB, 2vn, violone/fg, bc
64全地よ、主に向かいて喜びの声をあげよ

Jubilate Domino

コンチェルトA, vdg, bc
65喜びが鳴り響き

Klinget mit Freuden

アリアSSB, 2tr, 2vn, bcBuxWV119の改作
66異邦人の光よ、汝は来たりて

Kommst du, Licht der Heiden

アリアSSB, 2vn, 2viola da braccio, bc
67我が魂よ主を讃えよ

Lauda anima mea

コンチェルトS, 2vn, violone, bc
68シオンよ救い主を讃えよ

Lauda Sion Salvatorem

アリアSSB, 2vn, bc
69主をほめたたえよ

Laudate pueri

シャコンヌSS, 5vdg, violone, bc
70愛する者よ、我が魂は言う

Liebster, meine Seele saget

シャコンヌSS, 2vn, bc
71我が魂よ、主を頌めまつれ

Lobe den Herren, meine Seele

コンチェルトT, 3vn, 2va, violone, bc
72我が心は喜びに溢れる

Mein Gemüt erfreuet sich

アリアSAB, 4cornetto, 2tr, 3tbn, 2fl, 4vn, 4fg, bc
73我が心定まれり

Mein Herz ist bereit

コンチェルトB, 3vn, violone, bc
74我が魂よ、憩え

Meine Seele, willtu ruhn

アリアSSB, 2vn, violone, bc
75我らがイエスの四肢

Membra Jesu nostri

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

1680年、グスタフ・デューベン(Gustav Düben)に献呈
1.足について:山の上に見ゆ

Ad pedes : Ecce super montes

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSATB, [2vn, violone,] bc1680年、グスタフ・デューベン(Gustav Düben)に献呈
2.膝について:汝らはその両腕に抱かれ

Ad genua : Ad ubera

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSATB, [2vn, violone,] bc1680年、グスタフ・デューベン(Gustav Düben)に献呈
3.手について:この傷は何ぞや

Ad manus : Quid sunt plagae istae

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSATB, [2vn, violone,] bc1680年、グスタフ・デューベン(Gustav Düben)に献呈
4.わき腹について:我が友よ、起きて出たれ

Ad latus : Surge amica mea

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSATB, [2vn, violone,] bc1680年、グスタフ・デューベン(Gustav Düben)に献呈
5.胸について:いま生まれし嬰児のごとく

Ad pectus : Sicut modo geniti infantes

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

ATB, [2vn, violone,] bc1680年、グスタフ・デューベン(Gustav Düben)に献呈
6.心について:汝は我が心を奪えり

Ad cor : Vulnerasti cor meum

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSB, 5vdg, bc1680年、グスタフ・デューベン(Gustav Düben)に献呈
7.顔について:御頭の光を注ぎ

Ad faciem : Illustra faciem tuam

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSATB, 2vn, violone, bc1680年、グスタフ・デューベン(Gustav Düben)に献呈
76平安と喜びに満ち逝かん

Fried- und Freudenreiche Hinfahrt

1.平安と喜びもて我は逝く

Mit Fried und Freud

SB, 3insts or org1671年、追悼用(Meno Hanneken, Sr. のための)
2.悲歌:それでもなお死は逃れられないのか

Klag-Lied : Muß der Tod denn auch entbinden

アリアS, [2va,] bc1674年、追悼用(Johannes Buxtehudeのための)
77何ものも我らと神の愛を引き離すべからず

Nichts soll uns scheiden

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SAB, 2vn, violone, bc
78汝まことの神よ、我らより取り去り給え

Nimm von uns, Herr, du treuer Gott

コラール楽曲SATB, 2vn, 2violetta, fg, bc
79いざやもろびと、神に感謝せよ

Nun danket alle Gott

コンチェルトSSATB, 2cornetto, 2tr, 2vn, violone, fg, bc
80今ぞ喜べ、汝ら信仰厚きものたちよ

Nun freut euch, ihr Frommen, mit mir

アリアSS, 2vn, bc
81我らを主のもとへ行かせ給え

Nun laßt uns Gott dem Herren

コラール楽曲SATB, 2vn, bc
82おお、慈悲深く、優しく、神々しい父よ

O clemens, o mitis

コンチェルトS, vn, 2violetta, violone, bc
83おお、甘美なるイエスよ

O dulcis Jesu

コンチェルトS, 2vn, bc
84おお楽しき時よ

O fröhliche Stunden, o herrliche Zeit

アリアS, 2vn, va, bc
85おお楽しき時よ

O fröhliche Stunden, o herrliche Zeit

アリアSSAB, 2vn, 2viola da braccio, violone, bc
86おお神よ、我らは汝の恵みに感謝する

O Gott, wir danken deiner Güt'

カンタータ

(コンチェルト-コラール)

SSATB, 2vn, violone, bc
87おお神の都

O Gottes Stadt

アリアS, 2vn, va, violone, bc
88おお、いと甘美なる我がイエスよ

O Jesu mi dulcissime

アリアSSB, 2vn, violone, bc
89おお、光よ、祝福されし三位一体

O lux beata Trinitas

アリアSS, 3vn, violone/fg, bc
90おおいかに喜びに満ちたるか

O wie selig sind

アリアTB, 2vn, violone, bc
91パンジェ・リングァ[舌よ、歌え]

Pange lingua

アリアSSAB, 2vn, 2violetta, violone, bc
92鹿の谷川を慕いあえぐがごとく

Quemadmodum desiderat cervus

シャコンヌT, 2vn, bc
93めでたし、希求

Salve, desiderium

アリアSSB, 2vn, violone/fg, bc
94めでたしイエスよ、神の独り子

Salve Jesu

コンチェルトSS, 2vn, bc
95神よ、我がうちに清き心を創り給え

Schaffe in mir, Gott

コンチェルトS, 2vn, violone, bc
96天に舞い上がれ、心よ

Schwinget euch himmelan

アリアSSATB, 3vn, violone, bc
97モーゼが荒れ野でヘビを上げたごとく

Sicut Moses exaltavit serpentem

コンチェルトS, 2vn, vdg, bc
98主に向かいて新しき歌を歌え

Singt dem Herrn

コンチェルトS, vn, bc
99今日キリストは蘇られた

Surrexit Christus hodie

アリアSSB, 3vn, fg, bc
100目覚めよと、我らに呼ばわる物見らの声

Wachet auf, ruft uns die Stimme

コラール楽曲SSB, 3vn, vn/va, fg, bc
101目覚めよと、我らに呼ばわる物見らの声

Wachet auf, ruft uns die Stimme

ATB, 2vn, bc疑作
102神もしこの時我らと共にいまさずば

Wär Gott nicht mit uns diese Zeit

コラール楽曲SATB, 2vn, bc
103我は神の御心のままに

Walts Gott, mein Werk ich lasse

コラール楽曲SATB, 2vn, va, bc
104我いかで世のことを問わん

Was frag' ich nach der Welt

アリアSAB, 2vn, violone, bc
105この世で我を悲しませるもの

Was mich auf dieser Welt betrübt

アリアS, 2vn, bc
106他界よ、消え失せよ

Welt, packe dich

アリアSSB, 2vn, violone, bc
107主イエスよ、もし我が汝を

Wenn ich, Herr Jesu, habe dich

アリアA, 2vn, bc
108いかにおいしきことかな

Wie schmeckt es so lieblich und wohl

アリアSAB, 2vn, violone, bc
109汝をいかに迎えん

Wie soll ich dich empfangen

アリアSSB, 2vn, fg, bc
110我が心はいかに晴れ、喜ばん

Wie wird erneuet, wie wird erfreuet

アリアSSATTB, 3cornetto, 3tr, 3tbn, 3vn, 2va, cymbalo, bc
111我が友はいずこに

Wo ist doch mein Freund geblieben?

二重唱SB, 2vn, fg, bc
112我いずこにか逃れゆくべき

Wo soll ich fliehen hin?

二重唱SATB, 2vn, 2va, violone, bc
113我はあらゆる時に主をほめたたえる

Benedicam Dominum

コンチェルトSSATB, SATB, 4tr, tbn, bombarde, 2cornetto, 3tbn, fg, 2vn, violone, bc
114ミサ・ブレヴィス

Missa alla brevis

SSATB, bc古様式による

世俗声楽曲[編集]

BuxWV曲名曲種編成備考
115いざ、弦を

Auf, Saiten, auf!

アリアS, 2vn, 2vdg, bc1673年、婚礼用(Christoph SiriciusとDorothea von Degigkのための)
116いざ、弦を合わせよう

Auf, stimmet die Saiten

アリアAAB, 2tr, 2tbn, fg, bc1672年、婚礼用(Heinrich KirchrinkとAgneta Kirchringのための)
117ああ、汝は自らの誇りを信じて

Deh credete il vostro vanto

アリアS, 2vn, bc1695年、婚礼用(Joachim CarstensとAnna Catharina Leopoldのための)
118花をちりばめて

Gestreuet mit Blumen

アリアA, 2vn, 2va, fg, bc1675年、婚礼用(Achilles LeopoldとAnna Margaretha Ritterのための)
119喜びに響く

Klinget für Freuden

アリアSSB, 2tr, 2vn, violone, bc1680年、婚礼用(スウェーデン王Karl XIとデンマーク王女Ulrika Eleonoreのための)
120おお楽しき日、素晴らしき日

O fröhliche Stunden, o herrlicher Tag

アリアS, 2ob, vn, bc1705年、婚礼用(Anton WinklerとElisabeth Niemannのための)
121小暗い森

Opachi boschetti

S/T, 2vn, bc1698年、婚礼用(Benedict WinklerとMargaretha von Hövelnのための)、消失
122楽人よ、太鼓をたたけ

Schlagt, Künstler, die Pauken

カンタータ

(コンチェルト-アリア)

SSAB, 2tr, tm, 2vn, 2va, violone, bc1681年、婚礼用(Joachim von DalenとCatharine von Hachenburgのための)
123拡大二重カノン

Canon duplex per Augmentationem

カノン4v1674年、Johann Valentin Mederに献呈
124今日は楽しくやろう

Divertisons nous aujourd'hui

カノン3v1670年、Meno Hanneken, Jr. に献呈
124a四重カノン

Canon quadruplex

カノン5v1685年以前、Heinrich Roggeの作品に転用

消失した声楽曲(アーベントムジークを含む。)[編集]

BuxWV曲名編成備考
125キリストを愛することはよきことなり

Christum lieb haben ist viel besser

SSATB, 11insts消失、リューネブルクの蔵書目録に記載
126フレーデンハーゲンの祭壇奉献のための音楽

Musik für Dedikationen von Fredenhagens Alter

3choirs1697年、消失
127青白き者たちよ、万歳

Pallidi salvete

4v, 6insts消失、アンスバッハの蔵書目録に記載
128子羊の婚礼

Die Hochzeit des Lammes

SSAATB, 2tr, tbn, vn, va, vdg, bc1678年、アーベントムジーク、リブレットのみ現存
129最も恐ろしきことと最も喜ばしきこと

Das Allerschröcklichste und Allererfreudlichste

5v, instsアーベントムジーク、消失、フランクフルト・ライプツィヒの1684年見本市目録に記載
130イエス・キリストの人の子となり給いしは、地上の魂の天上的なる喜び

Himmlische Seelenlust auf Erden über die Menschwerdung … Jesu Christi

アーベントムジーク、消失、フランクフルト・ライプツィヒの1684年見本市目録に記載
131放蕩息子

Der verlorene Sohn

1688年、アーベントムジーク、消失、ブクステフーデの手紙で言及
132百年の詩

Hundertjähriges Gedichte

1700年、アーベントムジーク、消失、"Nova literaria"で言及
133アーベントムジーク

Abendmusik

1700年、消失
134悲しみの城砦

Castrum doloris

1705年、アーベントムジーク、リブレットのみ現存、神聖ローマ皇帝Leopold Iの死去を悼む
135栄誉の神殿

Templum honoris

1705年、アーベントムジーク、リブレットのみ現存、神聖ローマ皇帝Josepf Iの即位を祝す

オルガン自由曲[編集]

BuxWV曲名調性編成備考
136前奏曲ハ長調org
137前奏曲ハ長調org
138前奏曲ハ長調org
139前奏曲ニ長調org
140前奏曲ニ短調org
141前奏曲ホ長調org
142前奏曲ホ短調org
143前奏曲ホ短調org
144前奏曲ヘ長調org
145前奏曲ヘ長調org
146前奏曲嬰ヘ短調org
147前奏曲ト長調org
148前奏曲ト短調org
149前奏曲ト短調org
150前奏曲ト短調org
151前奏曲イ長調org
152前奏曲フリギア調org
153前奏曲イ短調org
154前奏曲変ロ長調org断片
155トッカータニ短調org
156トッカータヘ長調org
157トッカータヘ長調org
158前奏曲イ短調org
159シャコンヌハ短調org
160シャコンヌホ短調org
161パッサカリアニ短調org
162前奏曲ト長調klavier
163前奏曲ト短調klavier
164トッカータト長調klavier
165トッカータト長調klavier
166カンツォーナハ長調klavier
167カンツォネッタハ長調klavier
168カンツォーナニ短調klavier
169カンツォーナホ短調klavier
170カンツォーナト長調klavier
171カンツォネッタト長調klavier
172カンツォネッタト長調klavier
173カンツォネッタト短調klavier
174フーガハ長調klavier
175フーガト長調klavier
176フーガ変ロ長調klavier
225カンツォネッタイ短調klavier

オルガン・コラール[編集]

BuxWV曲名調性曲種編成備考
177ああ主なる神よ

Ach Gott und Herr

ニ短調コラール変奏曲org
178ああ主よ、哀れなる罪人なる我を

Ach Herr, mich armen Sünder

フリギア調コラール前奏曲org
179我が愛しき神に

Auf meinen lieben Gott

ホ短調コラール変奏曲klavier
180我らの主キリスト、ヨルダンの川に来たり

Christ, unser Herr, zum Jordan kam

ドリア調コラール前奏曲org
181主に感謝せよ、主慈しみ深きゆえに

Danket dem Herren

ト短調コラール変奏曲org
182かくも喜びに満てるこの日

Der Tag der ist so freundenreich

ト長調コラール前奏曲org
183アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ

Durch Adams Fall ist ganz verderbt

ドリア調コラール前奏曲org
184我らが神は堅き砦

Ein feste Burg ist unser Gott

ハ長調コラール前奏曲org
185主よ、我らを汝の御言のもとに保ち

Erhalt uns, Herr, bei deinem Wort

ト短調コラール前奏曲org
186我らに救いの来たれるは

Es ist das Heil uns kommen her

ハ長調コラール前奏曲org
187愚かなる者らの口、なめらかに語り出で

Es spricht der Unweisen Mund wohl

ト長調コラール前奏曲org
188イエス・キリストよ、讃美を受け給え

Gelobet seist du, Jesu Christ

ト長調コラール幻想曲org
189イエス・キリストよ、讃美を受け給え

Gelobet seist du, Jesu Christ

ト長調コラール前奏曲org
190父なる神、我がもとに留まり給え

Gott der Vater wohn uns bei

ハ長調コラール前奏曲org
191主キリスト、神の独り子

Herr Christ, der einig Gottes Sohn

ト長調コラール前奏曲org
192主キリスト、神の独り子

Herr Christ, der einig Gottes Sohn

ト長調コラール前奏曲org
193主イエス・キリストよ、我はことごとく知れり

Herr Jesu Christ, ich weiß gar wohl

イ短調コラール前奏曲org
194我汝に感謝す、愛する主よ

Ich dank dir, lieber Herre

ヘ長調コラール幻想曲org
195汝の御子によりてのみ我汝に感謝す

Ich dank dir schon durch deinen Sohn

ヘ長調コラール幻想曲org
196我汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ

Ich ruh zu dir, Herr Jesu Christ

ニ短調コラール幻想曲org
197甘き喜びのうちに

In dulci jubilo

ト長調コラール前奏曲org
198我らの救い主なるイエス・キリスト

Jesus Christus, unser Heiland, der den Tod überwand

ト短調コラール前奏曲org
199来ませ聖霊、主なる神よ

Komm, Heiliger Geist, Herre Gott

ヘ長調コラール前奏曲org
200来ませ聖霊、主なる神よ

Komm, Heiliger Geist, Herre Gott

ヘ長調コラール前奏曲org
201我がもとに来たれ、と神の子語り給う

Kommt her zu mir, spricht Gottes Sohn

ト短調コラール前奏曲org
202キリストのともがらよ、こぞりて神を讃えまつれ

Lobt Gott, ihr Chrsten allzugleich

ト長調コラール前奏曲org
203第1旋法によるマニフィカト

Magnificat primi toni

ドリア調コラール幻想曲org
204第1旋法によるマニフィカト

Magnificat primi toni

ドリア調コラール幻想曲org
205第9旋法によるマニフィカト

Magnificat noni toni

ニ短調コラール変奏曲org
206人よ、汝幸いに生きんとせば

Mensch, willst du leben seliglich

フリギア調コラール前奏曲org
207汝まことの神よ、我らより取り去り給え

Nimm von uns, Herr, du treuer Gott

ニ短調コラール変奏曲org
208今ぞ我ら聖霊に願いたてまつる

Nun bitten wir den Heiligen Geist

ト長調コラール前奏曲org
209今ぞ我ら聖霊に願いたてまつる

Nun bitten wir den Heiligen Geist

ト長調コラール前奏曲org
210今ぞ喜べ、汝らキリストのともがらよ

Nun freut euch, lieben Christen g'mein

ト長調コラール幻想曲org
211いざ来ませ、異邦人の救い主

Nun komm, der Heiden Heiland

ト短調コラール前奏曲org
212いざ我が魂よ、主を讃えん

Nun lob, mein Seel', den Herren

ハ長調コラール前奏曲org
213いざ我が魂よ、主を讃えん

Nun lob, mein Seel', den Herren

ト長調コラール変奏曲org
214いざ我が魂よ、主を讃えん

Nun lob, mein Seel', den Herren

ト長調コラール前奏曲org
215いざ我が魂よ、主を讃えん

Nun lob, mein Seel', den Herren

ト長調コラール前奏曲klavier
216おお、光よ、祝福されし三位一体

O lux beata Trinitas

フリギア調klavier断片
217嬰児ベツレヘムに生まれ給えり

Puer natus in Bethelehem

イ短調コラール前奏曲org
218テ・デウム[神よ、汝を賛美します]

Te Deum laudamus

フリギア調コラール幻想曲org
219天にまします我らの父よ

Vater unser im Himmelreich

ニ短調コラール前奏曲org
220我神より離れじ

Von Gott will ich nicht lassen

イ短調コラール前奏曲org
221我神より離れじ

Von Gott will ich nicht lassen

イ短調コラール前奏曲org
222神もしこの時我らと共にいまさずば

Wär Gott nicht mit uns diese Zeit

イ短調コラール前奏曲org
223輝く曙の明星のいと美わしきかな

Wie schön leuchtet der Morgenstern

ト長調コラール幻想曲org
224主イエス・キリストよ、我ら汝に感謝す

Wir danken dir, Herr Jesu Christ

ドリア調コラール前奏曲org

クラヴィーア曲[編集]

BuxWV曲名調性編成備考
226組曲ハ長調klavier
227組曲ハ長調klavier
228組曲ハ長調klavier
229組曲ハ長調klavier
230組曲ハ長調klavier
231組曲ハ長調klavier
232組曲ニ長調klavier
233組曲ニ短調klavier
234組曲ニ短調klavier
235組曲ホ短調klavier
236組曲ホ短調klavier
237組曲ホ短調klavier
238組曲ヘ長調klavier
239組曲ヘ長調klavier
240組曲ト長調klavier
241組曲ト短調klavier
242組曲ト短調klavier
243組曲イ長調klavier
244組曲イ短調klavier
245クラント・サンブルと8つの変奏イ短調klavier
246アリアと10つの変奏ハ長調klavier
247アリア「宮廷風に」と12の変奏

Aria : More Palatino [mit 12 variationen]

ハ長調klavier
248アリア「ロフィリス」と3つの変奏

Aria : Rofilis [mit 3 variationen]

ニ短調klavierJean Baptiste Lully "Ballet de l'Impatience" LWV14による
249アリアと3つの変奏イ短調klavierGermain Pinelのアリアによる
250アリア「カプリッチョーサ」と32の変奏

Aria : La Capricciosa [mit 32 variationen]

ト長調klavier
2517つの組曲「惑星の性質ないし本質」

7 Suites "Die Natur und Eigenschaft der Planeten"

klavier消失、Johann Mattheson "Der vollkommene Capellmeister" (1739年) に記載
deest組曲イ短調klavier1704年頃、Johann Kruseの筆写譜による
deest組曲ニ短調klavier1710年、アムステルダムのEtienne Rogerにより出版

室内楽曲[編集]

BuxWV曲名調性作品番号編成備考
252ソナタヘ長調作品1-1vn, vdg, bc1694年、リューベック市長・市参事会員に献呈
253ソナタト長調作品1-2vn, vdg, bc1694年、リューベック市長・市参事会員に献呈
254ソナタイ短調作品1-3vn, vdg, bc1694年、リューベック市長・市参事会員に献呈
255ソナタ変ロ長調作品1-4vn, vdg, bc1694年、BuxWV273の改作、リューベック市長・市参事会員に献呈
256ソナタハ長調作品1-5vn, vdg, bc1694年、リューベック市長・市参事会員に献呈
257ソナタニ短調作品1-6vn, vdg, bc1694年、リューベック市長・市参事会員に献呈
258ソナタホ短調作品1-7vn, vdg, bc1694年、リューベック市長・市参事会員に献呈
259ソナタ変ロ長調作品2-1vn, vdg, bc1696年、Johann Ritterに献呈
260ソナタニ長調作品2-2vn, vdg, bc1696年、Johann Ritterに献呈
261ソナタト短調作品2-3vn, vdg, bc1696年、Johann Ritterに献呈
262ソナタハ短調作品2-4vn, vdg, bc1696年、Johann Ritterに献呈
263ソナタイ長調作品2-5vn, vdg, bc1696年、Johann Ritterに献呈
264ソナタホ長調作品2-6vn, vdg, bc1696年、Johann Ritterに献呈
265ソナタヘ長調作品2-7vn, vdg, bc1696年、Johann Ritterに献呈
266ソナタハ長調2vn, vdg, bc
267ソナタニ長調vdg, violone, bc
268ソナタニ長調vdg, bc疑作
269ソナタヘ長調2vn, vdg, bc
270ソナタヘ長調[2vn,] bc断片(通奏低音のみ)
271ソナタト長調2vn, vdg, bc
272ソナタイ短調vn, vdg, bc
273ソナタ変ロ長調vn, vdg, bcBuxWV255の初期稿
274ソナタ2vn (3vn), vdg, bc消失、フランクフルト・ライプツィヒの1684年見本市目録に記載

補遺(疑作・偽作)[編集]

BuxWV曲名調性編成備考
Anh.1マニフィカト[我が魂は主をあがめ]

Magnificat anima mea, Domine

SSATB, 2vn, 2va, violone, bc疑作
Anh.2喜びと勝利の歌声は

Man singet Freuden vom Sieg

SSATB, 2tr, 2vn, 2va/2tbn, fg, bc偽作 (Johann Schelle作曲?)
Anh.3最後の審判

Wacht! Euch zum Streit

SSATB, 2vn, 2va, bc1683年、オラトリオ、疑作
Anh.4ナタリチア・サクラ

Natalitia sacra

1682年、疑作
Anh.5ソナタニ短調org疑作
Anh.6クーラントニ短調klavier疑作
Anh.7クーラントト長調klavier疑作
Anh.8シンフォニアト長調klavier疑作
Anh.9主なる神よ、我を憐れみ給え

Erbarm dich mein, o Herre Gott

SATB, 2vn, 2violetta, violone/fg, bc偽作 (Lovies Busbetzky作曲)
Anh.10主を賛美せよ、もろもろの国よ

Laudate Dominum omnes gentes

S, 2vn, violone/fg, bc偽作 (Lovies Busbetzky作曲)
Anh.11主よ、我らを汝の御言のうちに保ち

Erhalt uns, Herr, bei deinem Wort

klavier偽作 (Johann Pachelbel または Georg Böhm作曲)
Anh.12組曲ニ短調klavier偽作 (Nicolas-Antoine Lebègue作曲)
Anh.13組曲ト短調klavier偽作 (Nicolas-Antoine Lebègue作曲)
deestキリストは死の縄目につながれたり

Christ lag in Todesbanden

org偽作 (Nicolaus Vetter作曲)
deestミサ[キリエ]

Missa [Kyrie]

SSATB, 2vn, bc偽作 (Johann Heinrich Buttstett作曲)
deest今ぞ喜べ、汝らキリストのともがらよ

Nun freut euch, lieben Christen g'mein

イ長調org疑作


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