アナと雪の女王2

ページ名:アナと雪の女王2
この項目では、映画について説明しています。サウンドトラックについては「アナと雪の女王2 (サウンドトラック)」をご覧ください。
アナと雪の女王2
Frozen II
監督クリス・バック

ジェニファー・リー

脚本ジェニファー・リー
製作ピーター・デル・ヴェッチョ
出演者イディナ・メンゼル

クリスティン・ベルジョナサン・グロフジョシュ・ギャッド

音楽ロバート・ロペス

クリステン・アンダーソン=ロペスクリストフ・ベック

撮影トレーシー・スコット・ビーティー

モヒト・カリアンプール

編集ジェフ・ドラハイム
製作会社ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ

配給ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開2019年11月22日
上映時間103分
製作国アメリカ合衆国
言語英語
興行収入133.6億円
前作アナと雪の女王
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『アナと雪の女王2』(アナとゆきのじょおうツー、原題:Frozen II)は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作によるアメリカ合衆国のコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画である。2013年公開の『アナと雪の女王』の続編。2019年11月22日に日米同時公開。日本に於けるキャッチコピーは「なぜ、エルサに力は与えられたのか―。」。日本での略称は「アナ雪2」。

目次

ストーリー

この節は、読者の興味を煽る宣伝のような記述内容になっています。著作権の侵害や独自の解釈とならないよう注意しつつ、作品全体の内容を明らかにするよう、この記事を修正してください。

前作から3年後、アレンデール王国の人々とすっかり打ち解け平和な日々を過ごしていたエルサだったが、ある日彼女は自分を呼んでいる北からの「不思議な歌声」を聞き始める。その歌声に導かれ、彼女は妹のアナとクリストフ、オラフ、スヴェンと共に、自分の持つ力の秘密を解き明かすためアレンデール王国を越えて新しい旅に出る。

登場キャラクター

「アナと雪の女王#登場キャラクター」も参照

主人公

エルサ(Queen Elsa of Arendelle)アナの姉で、年齢は24歳。アレンデール王国の女王。真面目かつ優雅で落ち着きのある性格だが、物事を一人で抱え込む傾向がある。一人称は「私」。生まれながら、雪や氷を作り出す魔法の力を持っている。普通の生活に満足しておりトラブルを避ける傾向でいたが、彼女にしか聴こえない謎の歌声に導かれ力を解放するとアレンデール王国に異変が起きる。魔法の森に向かい両親の死の真相を知り、そして自分の使命に導かれ単身アートハランを目指す。髪型がここからそれまでの三つ編みから後ろで束ねたスタイルを経て、更に何もしてない下ろした髪型へと変わっていく。アートハランで全ての真実を知り、女王の座をアナに譲位して「第5の精霊」として生きる道を選ぶ。アナ(Princess Anna of Arendelle)エルサの妹で、年齢は21歳。アレンデール王国の第2王女。好奇心旺盛で活発な性格。一人称は「あたし」。髪は赤毛で5歳の時に頭に受けたエルサの魔法の影響により一房だけが白くなっていたが、前作の終盤で髪の色は全て赤毛に戻り、三つ編みにしていた髪型は本作ではハーフアップになっている。クリストフの事は好きだが使命を一人で抱かえこもうとするエルサを何より心配していた。エルサが一度凍りつきオラフが消滅した際には非常に悲しみ絶望したが、最終的にエルサに託された「正しきこと」を成し遂げる。その後クリストフと結婚して、女王の座を降りて「第5の精霊」となることを選んだエルサに代わってアレンデール女王に即位。なお、お互いに会うこと自体は可能であり、行き来を続けている。クリストフ・ビョルグマン(Kristoff Bjorgman)山男の青年で、アナの恋人。年齢は24歳。一人称は「俺」。アナとは相思相愛で彼女にプロポーズしようとするが、エルサの事を心配し変化を恐れているアナと気持ちが噛み合わずことごとく失敗する。さらにはノーサルドラの集落でライダーの助言によりトナカイを引き連れノーサルドラ式のプロポーズの練習をしていたところ予定より早く出発を決めたエルサにアナが付いていったため置いてきぼりにされてしまう。アナが「正しきこと」を成すために大地の精霊に追われていた所でアナを助けてダムに向かう。最終的には紆余曲折の末にアナにプロポーズ、その後彼女と結婚することになる。スヴェン(Sven)クリストフの相棒のトナカイ。アナへのプロポーズが失敗したクリストフに対し、「今感じていることが肝心だからためらわない方がいい」と慰めた。オラフ(Olaf)エルサとアナが幼い頃に作った雪だるま。年齢は3歳。一人称は「僕」。文字を覚えたことで以前より知識が増え、事情を知らない人々にあらゆる事情を説明することが出来る。本作ではバラバラになる体を使ったジェスチャーを披露している。

アレンデール王国

王家

エルサとアナの両親2人は、エルサ18歳、アナ15歳の時に外交で海難事故に遭い亡くなったとされていた。しかし実際はエルサの魔法の秘密を調べるためにアートハランに向かいダークシーで亡くなっていた。2人は姉妹を分断し彼女達に何もしてあげられなかったことを後悔している。

イドゥナ王妃(Queen Iduna of Arendelle)アレンデール王国の王妃で、エルサとアナの母親。実はノーサルドラ一族の1人で、アグナルの命の恩人。アグナル国王(King Agnarr of Arendelle)アレンデール王国の国王で、エルサとアナの父親。アレンデール王国とノーサルドラ一族の争いに巻き込まれた際、死にかけていたところをイドゥナに助けられ、恋に落ち結婚した。ルナード国王(King Runeard of Arendelle)アグナルの父で、エルサとアナの祖父。アレンデール王国とノーサルドラ一族の争いにて死亡した。現在では故人だが、本作のディズニー・ヴィランズに相当する。表向きはノーサルドラとの外交を持ちかけていたが、実はノーサルドラを乗っ取るためにダムを建設した。彼の悪事は息子夫婦と孫娘たちの不幸とすれ違いの原因になった。王家警備隊デスティン・マティアス中尉(Lieutenant Destin Mattias)かつてアレンデール王国の警備隊のメンバーであった男性。アレンデールをノーサルドラから守ってきたが、そのせいで魔法の森に閉じ込められた挙句34年間もそこで過ごすことになった。それでも王国への義務を忘れなかったが、エルサとの出会いをきっかけにルナード国王の過去の悪事を知ることになった。

ノーサルドラ

かつて、アレンデールと敵対してきたと言われる民族。アグナルの父の"計画"によって戦争を引き起こし、怒った精霊によって34年間、深い霧に閉じ込められてしまった。

イエレナ(Yelana)ノーサルドラ一族の現在のリーダー。女性。クリストフに間違ってプロポーズされる。ライダー(Ryder)ノーサルドラのメンバー。アナとの煮え切らない関係に悩むクリストフに恋のアドバイスを伝授する。クリストフと同様、トナカイの気持ちを理解でき、トナカイの声でトナカイたちとコミュニケーションを取る。ハニーマレン(Honeymaren)ノーサルドラのメンバーで、ライダーの妹。

魔法の森

ゲイル(Gale)魔法の森の風の精霊。オラフがゲイルと名付けた。ブルーニ(Bruni)魔法の森の火の精霊。サンショウウオがモデル。最初はエルサに牙を向けるが、正体は小さなサラマンダーで、エルサと旅をすることになる。ノック(The Nokk)魔法の森の水の精霊。馬の形をしている。ダークシーにてアートハランに向かおうとするエルサの行く手を妨害するが、エルサが必死に乗りこなせたことから忠実に仕えるようになる。アースジャイアント(Earth Giant)魔法の森の地の精霊。攻撃するときには大きな岩を投げつける。精霊たちの怒りが静まってるときは体を橋の代わりにしたりと住民たちの手助けをしてくれる。気性が荒く、些細な事で仲間も吹き飛ばしたりする。

トロール

パビー(Pabbie)トロールの長老で、かつてアナの頭に当たった魔法を記憶を書き換えて治療する。魔法に詳しく、「ビジョン」をオーロラを操って見せたりする。クリストフの家族であり、本作ではアレンデールの国民の避難所として国民を村に預かることになる。

スペシャルゲスト

マシュマロウ(Marshmarrow)過去作と前作に出演。本作ではメインストーリーに出演しないが、エンドロール後のオラフの本編解説の特典で登場しており、オラフから教わったのか人語を解している。エルサが『前作』でアナとクリストフをノースマウンテンの氷の城から追い払うために魔法で作った。スノーギース(Snowgies)短編『エルサのサプライズ』にてエルサがくしゃみをすると複数同時に現れるミニ雪だるま。喋ることは出来ないが、身振りで気持ちを伝える。マシュマロウと同様、エンドロール後の特典映像でのみ登場する。

その他

ハンス・ウェスターガード(Prince Hans Westergaard of the Southern Isles)サザンアイルズ王国の第13王子。本作では「アートハランの記憶」でのみ登場。年齢は今作の時系列では26歳。前作でアレンデール王国を乗っ取ろうと計画したが失敗に終わり、この一件により王位継承権を剥奪された。アナは彼の事をあまり思い出したくないため、彼女のNGワードになっている。また、エルサを含めた他のメンバーも彼にあまりいい感情を持っていない。ウェーゼルトン公爵(The Duke of Weselton)アレンデール王国の隣国で、貿易相手国であるウェーゼルトン国からエルサの戴冠式に招待された公爵。本作では「アートハランの記憶」でのみ登場。前作で金目当てでアレンデールに赴き、エルサの抹殺を目論むが失敗に終わり、これらのことでアレンデールとの貿易を打ち切られた。「ウィーゼルトン」と何回も名前を間違えられる。

声の出演

役名原語版日本語吹き替え版
エルサイディナ・メンゼル松たか子
アナクリステン・ベル神田沙也加
クリストフジョナサン・グロフ原慎一郎
オラフジョシュ・ギャッド武内駿輔
デスティン・マティアス中尉スターリング・K・ブラウン松田賢二
イドゥナ王妃エヴァン・レイチェル・ウッド吉田羊
アグナル国王アルフレッド・モリーナ前田一世
イエレナマーサ・プリンプトン余貴美子
ライダージェイソン・リッター小林親弘
ハニーマレンレイチェル・マシューズ壹岐紹未
ルナード国王ジェレミー・シスト吉見一豊
パビーキアラン・ハインズ安崎求
ノーサルドラのリーダーアラン・テュディック飯島肇
幼いエルサマッテア・コンフォルティ黒川聖菜
幼いアナハドリー・ギャナウェイ新津ちせ
不思議な声AURORAAURORA
アートハランの記憶
ハンスサンティノ・フォンタナ津田英佑
ウェーゼルトン公爵アラン・テュディック多田野曜平
幼いアナリビー・スタベンラッチ稲葉菜月
幼いエルサエヴァ・ベラ佐々木りお

前作ではオラフの日本語吹き替え版声優はピエール瀧が担当していたが、瀧が不祥事により逮捕、後に起訴されたため、本作では武内駿輔に変更されている。

製作

音楽

前作に引き続き、本作でもクリストフ・ベックが音楽を担当している。また、前作で楽曲製作を担当したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻は、本作のために新曲「イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに」を新たに書き下ろした。なお、この楽曲の日本語吹き替え版アーティストには、新人の中元みずきが起用された。

公開

マーケティング

最初のティザー動画は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが2019年2月13日にYouTubeで公開した動画で、この予告編は公開から24時間で1億1640万回視聴され、歴代で最も視聴されたアニメーション映画の予告編となった。さらに、6月11日には2つ目の予告編が、9月23日には3つ目の予告編が、それぞれ公開された。

日本では2019年2月20日、邦題と日本での公開日、場面写真が同時に公開された。さらに、10月10日には日本オリジナルの本予告編が公開された。公開後の12月3日、Twitter上で複数の漫画家が本作の感想を描いた漫画を投稿した。いずれも本作の内容を好意的に紹介するものだったが、広告によるものといった表記はなかった。しかし、投稿された時間が19時に集中していたことから、報酬を受け取って漫画の掲載を依頼されたステルスマーケティングではないかという指摘が相次いだ。これに対してウォルト・ディズニー・ジャパンはITmedia NEWSの取材に「依頼の段階で伝達ミスがあり、広告表示がなされなかった。意図して起きたものではない」「どこかでコミュニケーションミスがあり、抜け落ちてしまった」と回答した。その後の12月5日、ウォルト・ディズニー・ジャパンは公式Webサイトで「『アナと雪の女王2 感想漫画企画』に関するおわび」と題した謝罪文を公開した。謝罪文には「投稿には広告であると分かるよう明記する予定だったが、関係者間でのコミュニケーションに行き届かない部分があり、当初の投稿において広告表記が抜け落ちる結果となった」と記されており、改めてステルスマーケティングであることを否定した。12月11日、ウォルト・ディズニー・ジャパンは公式Webサイトで企画に参加した漫画家とファンに向け改めて謝罪文を公開した。その謝罪文には「クリエイターに責任はない」「社内指針順守の不徹底が招いた結果である」と自社の責任であることが強調して記されていた。

興行収入

日本では初週末において観客動員数121万1000人、興行収入16億1600万円を記録し、ランキングでは初登場首位となった。この記録は、前作の興行収入比211.7%の成績である。公開3日間では観客動員数145万人、興行収入19億円を突破した。前作と同様に10代、20代の女性を中心に幅広い層が劇場に詰めかけた。2週目、観客動員数124万8000人、興行収入14億4300万円を稼ぎ、前週と同じく首位をキープした。この時点での累計観客動員数は338万人、興行収入は43億円を突破しており、公開から10日間での40億円突破はディズニーとピクサー作品の中で最速となった。 2020年3月までに日本での興行収入は133億6000万円、観客動員数1460万人を記録した。

『アナと雪の女王2』動員・興収の推移
動員

(万人)

興収

(億円)

備考
週末累計週末累計
1週目の週末 (2019年11月23日・24日)1位121.1145.316.219.4
2週目の週末 (11月30日・12月1日)124.8338.614.443.1
3週目の週末 (12月7日・8日)77.6466.710.360.1
4週目の週末 (12月14日・15日)60.7568.37.873.4
5週目の週末 (12月21日・22日)2位40.0641.45.182.8週末動員は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が1位。
6週目の週末 (12月28日・29日)41.5745.05.495.0
7週目の週末 (2020年1月4日・5日)1位38.2882.45.0112.9
8週目の週末 (1月11日・12日)26.5955.33.5122.0累計動員および累計興収は1月13日までのもの。
9週目の週末 (1月18日・19日)15.9980.32.1125.2週末興収は『カイジ ファイナルゲーム』が1位で、本作は2位。
10週目の週末 (1月25日・26日)3位12.91000.01.7127.9
11週目の週末 (2月1日・2日)5位1016.0129.7
12週目の週末 (2月8日・9日)7位130.8
13週目の週末 (2月15日・16日)6位1034.0132.1
14週目の週末 (2月22日・23日)11位132.9累計興収は2月24日までのもの。
15週目の週末 (2月29日・3月1日)-133.1
16週目の週末 (3月7日・8日)-133.43月12日までに日本での劇場公開を終了した。
最終1460.0133.6


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