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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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100 gあたりの栄養価 | |
---|---|
エネルギー | 2,803 kJ (670 kcal) |
炭水化物 | 1.7 g |
脂肪 | 72.3 g |
飽和脂肪酸 | 6.85 g |
一価不飽和 | 36.50 g |
多価不飽和 | 22.99 g |
タンパク質 | 2.8 g |
ビタミン | |
ビタミンA相当量 | (7%) 55 µg |
チアミン (B1) | (3%) 0.04 mg |
リボフラビン (B2) | (8%) 0.10 mg |
ナイアシン (B3) | (1%) 0.1 mg |
パントテン酸 (B5) | (11%) 0.55 mg |
ビタミンB6 | (3%) 0.04 mg |
葉酸 (B9) | (1%) 2 µg |
ビタミンB12 | (13%) 0.3 µg |
ビタミンD | (7%) 1.0 µg |
ビタミンE | (63%) 9.5 mg |
ビタミンK | (133%) 140 µg |
ミネラル | |
ナトリウム | (60%) 900 mg |
カリウム | (1%) 25 mg |
カルシウム | (2%) 23 mg |
マグネシウム | (6%) 23 mg |
リン | (11%) 80 mg |
鉄分 | (7%) 0.9 mg |
亜鉛 | (5%) 0.5 mg |
銅 | (1%) 0.01 mg |
セレン | (13%) 9 µg |
他の成分 | |
水分 | 20.2 g |
コレステロール | 150 mg |
ビオチン(B7) | 7.3 µg |
酢酸 | 0.5 g |
ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した。使用油配合割合: なたね油 8、大豆油 2 | |
| |
%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
項目 | 分量 (g) |
---|---|
脂肪総量 | 72.3 |
脂肪酸総量 | 66.3 |
飽和脂肪酸 | 6.8 |
一価不飽和脂肪酸 | 36.5 |
多価不飽和脂肪酸 | 22.9 |
リノール酸 | 17.8 |
α-リノレン酸 | 5.0 |
ミキサーに入ったマヨネーズ(中央)と原材料 後方より時計回りになたねのキャノーラ油(黄色)、マスタード、コショウ、パプリカ、レモン、卵、塩、オリーブ・オイル、リンゴ酢(赤)を使っている
マヨネーズ(仏: mayonnaise)は、食用油・酢・卵を主材料とした半固体状ドレッシング。卵は卵黄のみ使用するものと全卵を使用するものがある。
元々は卵やオリーブ油などで作られるスペイン料理のソースの一種であり、現代ではサラダなどの料理における調味料として利用されている。
「マヨ」と略されて呼ばれることもある。
日本農林規格(JAS)における「ドレッシングの日本農林規格」、および「ドレッシング及びドレッシングタイプ調味料品質表示基準」では、マヨネーズの定義を
半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ、食用植物油脂、食酢若しくはかんきつ類の果汁、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、はちみつ、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び香辛料抽出物以外の原材料を使用していないものであつて、原材料に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のものをいう。と規定している。
このため、世界で生産されたマヨネーズの多くは、日本の基準ではマヨネーズに該当せず、原産国ではマヨネーズという商品名にも拘らず、日本では表記できないため「半固体状ドレッシング」という分類で販売されている。
日本の企業が販売しているマヨネーズは、全卵タイプのものも存在するが、最も市場占有率の高いキユーピーの製品は卵黄タイプである。一方、世界では全卵タイプのものが主流である。また、日本人の好みに合うよう菜種油、大豆油などの癖のない植物油と米酢を主原料にしており、この点でも欧米のものとは風味が異なる。欧米の人々には、日本でマヨネーズを使用したピザが売られていることや、なんにでもマヨネーズを使用するマヨラーの存在は奇異に映るが、日本製のものを使用すると、理解を示すという。
油分を少なくして、カロリーやコレステロールの摂取を抑え「肥満防止」を謳った製品や、食物アレルギーへの配慮から、卵を使用せずに大豆など植物性原料のみで作った「大豆マヨネーズ」、あるいは「豆腐マヨネーズ」も販売されている。アメリカ合衆国では、Nayonaise がよく知られる。ただし、油分を少なくしたものや、卵を使わないものは、JAS規格から外れるため、JASマークの表示および「マヨネーズ」としての販売はできず、「半固体状ドレッシング」や「マヨネーズ風ドレッシング」の品名で販売されている。
マヨネーズには、多くの食用油と不飽和脂肪酸や酸が含まれている。卵や酢の影響で油臭さを感じないように工夫されているが、約70%が脂肪であって、カロリーが高く、1日あたり大さじ1杯以上のマヨネーズを食べることは、摂取者の体質にもよるが、一般的にはカロリー過多となり、栄養学上好ましくないとされる。
登山中の遭難や大地震で倒壊した建物内に閉じ込められるなど、非常事態から生還した人の中に、マヨネーズを摂取し続けて飢餓をしのいだという証言があることなどからわかるように、マヨネーズのカロリーは非常に高く、通常状態の人にとっては摂取量を考慮しなければならないレベルの高エネルギー食品である。アメリカの市販マヨネーズには、ホワイトソースと掛けあわせた製品などもあり、名前が同じマヨネーズでも組成は一様ではなく、食事療法に使用する場合には、個々の製品で成分の確認が必要となる。
ロシアが、世界一マヨネーズを消費している。
界面化学上は、O/Wエマルションに分類されており、水の中に油が分散している状態である。水は卵の中のわずかな水分、界面活性剤は、卵黄中のリン脂質である。マヨネーズを製造する際、O/WからW/Oに相転移すると、なめらかな食感は得られず、マーガリンのような、べたついた食感となる。
マヨネーズには様々な製法があるが、基本的なマヨネーズ350mlの製法は以下の通り。すべての材料を常温に戻してから作業する。
保存は1か月程度まで冷蔵庫で可能とされるが、製造直後はサルモネラ菌は十分に減少していない。
マヨネーズは卵黄に含まれるレシチンの乳化作用を利用したソースなので、本来、卵白は不要。マスタードにも弱い乳化作用があり、ベースにマスタードを加えると、マスタードの種皮に含まれる成分がマヨネーズの油滴を包んで安定が良くなる。精製していないエクストラ・バージンなどのオリーブ・オイルを使ってマヨネーズを作ると、上手に作っても1〜2時間すると油が分離してしまう。これは、オリーブオイルの持つ油の分解物が卵黄の乳化成分を邪魔して、油滴の結合を促してしまうためである。
ソフトチューブ入り、瓶入り、小型の個包装のパックなどの形で販売されている。ディスペンパックのものもある。
ソフトチューブ入りのものは、スプーンなどの器具を使わずに搾り出すことができる、中の空気を追い出してから蓋を閉めることで、空気に触れると変質が進むマヨネーズの鮮度を保てる特徴がある。また、搾り出しノズルが星型になっているものが多く、料理の飾り付けが便利になっている。一方、瓶入りのものは密閉性が高く、外気圧に影響されない点が特徴である。日本ではソフトチューブ入りが出回っているのに対して、欧米では瓶入りのものが普及している。
現代最も使用される名称であるのは Mayonnaise というフランス語であるが、語源に関しては多くの説がある。
最も有力とされている地名だけでも、地中海にあるメノルカ島のマオンで作られたため、「Mahonesa」(意味:マオンの)というスペイン語が語源であるとされている。
マオン説では、18世紀半ばに小説『三銃士』でも知られるフランス宰相リシュリューの甥の息子ルイ・フランソワ・アルマン・ド・ヴィニュロー・デュ・プレシが、七年戦争の際に名付けたとされている。メノルカ島マオン(Mahón)が起源とする伝承によると、18世紀中頃、当時イギリスに占領されていたミノルカ島を、リシュリュー公率いるフランス軍が攻撃し(1756年、ミノルカ島の海戦)、サン=フェリペ要塞に立籠もるイギリス・スペイン連合軍を包囲した。布陣を終えたリシュリュー公は、当地の飯屋に食事を求めたが、そこで出された、卵と油とレモン果汁を使ったドロっとしたソースをかけた肉料理を激賞した公が、そのソースをパリに伝えた。当時の名称は salsa de Mahón (マオンのソース)であって、マヨネーズの名で料理に登場するのは、19世紀中ごろである。
『世界ウルルン滞在記』(毎日放送)では、地中海のマヨルカ島がマヨネーズの語源として紹介されていた。
当初、マヨネーズに使われる油はオリーブオイルが一般的だったが、マヨネーズがヨーロッパ全体に広まるに伴って、オリーブオイル以外の油も利用されるようになった。また、製造過程で卵黄・酢・油を完全に混ぜ合わせて乳化させるのに手間がかかるため、マヨネーズはもともとは高価なソースであった。しかし電動ミキサーが発明され、完全に乳化させたマヨネーズが容易に製造できるようになったため、マヨネーズは安価なものとなり、一気に普及した。
日本では、1925年(大正14年)3月9日、キユーピーが発売した「キユーピーマヨネーズ」が、日本産マヨネーズの元祖である。このことから、日本初の「1」にちなんで、毎年3月1日を『マヨネーズの日』としている。
1923年(大正12年)の関東大震災から、大日本帝国の帝都復興における生活の洋風化の中で発売したものの、当初はマヨネーズの馴染みのなさや価格の高さから売れ行きは芳しくなく、ポマードと間違えられることもあったという。当時の日本には、まだ野菜を生で食べる習慣はなかった。キユーピー・アヲハタグループは缶詰メーカーでもあったので、カニやホタテの缶詰につけて食べる試食販売を行なって、マヨネーズの味を知ってもらおうとした。
さらに、当時は卵自体が高級品であり、マヨネーズの価格も高く、128グラム入りが50銭、2016年(平成28年)の貨幣価値に換算して約1,700円という、百貨店でしか手に入らない高嶺の花だった。初年度の売り上げは、わずか600キログラムだったという。それでも、当時から積極的な広告宣伝を展開したこともあって認知度は高まり、売り上げを伸ばしていく。1941年(昭和16年)の年間出荷量は500トン近くまで達した。ただしこの年に太平洋戦争が勃発。原材料が入手困難となり製造を中止し、再開は終戦から3年後の1948年(昭和23年)のことだった。
なお、大日本帝国陸軍の兵食(給食)でも、マヨネーズは野菜サラダに和えるソースとして食されており、昭和初期に陸軍糧秣本廠が編纂した陸軍公式レシピ集『軍隊調理法』では「軟食」の分類にて卵黄・西洋酢・サラダ油を主体とするマヨネーズの製法が記されている。
昭和30年代以降、キユーピー以外にもマヨネーズ製造へ参入するメーカーが現れる。撤退したメーカーもあったが、後発メーカーの味の素は、卵黄タイプのものを発売していたキユーピーに対抗して、全卵タイプのマヨネーズを1968年(昭和43年)に発売する。味の素製品の発売は、その後の日本のマヨネーズ市場が拡大する結果となった。
食品衛生法など、諸法令を遵守し生産され流通するマヨネーズは、水分活性が低く、食酢によって pH が酸性で、細菌が生存できる環境ではない。市販のマヨネーズにサルモネラ菌などの食中毒菌を付着させても、1日から数日で死滅する。一方、自家製マヨネーズでは「撹拌が十分でない」「酢が少ない」「水で薄まっている」「サルモネラ菌減少までの時間が足りない」などの理由により、食中毒の原因になり得ると指摘されている。
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。 出典検索?: "マヨネーズ" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2017年1月) |
元々は肉料理用のソースであるが、魚介類や野菜に使われることも多い。
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高月北は、大阪府泉北郡忠岡町の地名。高月北1丁目及び2丁目がある。脚注[編集][脚注の使い方]参考文献[編集]この節の加筆が望まれています。外部リンク[編集]この節の加筆が望まれています。この項目は、...
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