金田一一

Kindaichi16 金田一一（きんだいち はじめ）声 - 松野太紀（アニメ（劇場版第1作以外）、DS）・山口勝平（劇場版第1作）・岩永哲哉（PS）・草尾毅（SS）・関俊彦（CDブック） / 演 - 堂本剛→松本潤→亀梨和也→山田涼介→道枝駿佑主人公。かの名探偵、金田一耕助の孫（耕助は母方の祖父）。普段はかなり抜けたところのある普通の高校生だが、事件が発生すると一転、祖父譲りの抜群の推理力と正義感で事件を解決に導く。決め台詞は「ジッチャンの名にかけて!」、「謎はすべて解けた!!」など。私立不動高校2年。ミステリー研究会・演劇部所属。成績は最低、スポーツも全く駄目な上に[1]、遅刻・早退・サボリ等の常習犯だが、IQ180[2]の天才。同高校の入学試験を開校以来トップの成績（美雪以上）で合格しているが、普段は学業に対する意欲がない為、2年への進級時の成績は落第寸前であり[3]、留年がかかったテストの際にはカンニング同然の巧妙なイカサマをして高得点をとった。趣味はテレビゲームで徹夜する事もしばしば（バーチャファイター2、みんなのGOLF、バイオハザード2など）。また、スリの手腕と祖父から習ったプロ級の手品の才能もあり、それが意外な形で役立つこともある。囲碁の才能も祖父には1度も勝ったことがないと言うものの、名門校の強者に勝つ程の実力があり[4]、将棋も有段者の剣持相手にそこそこ指せる。未成年にもかかわらずAV鑑賞・飲酒・喫煙をすることもある。「幽霊客船殺人事件」では剣持の前で喫煙している事を示唆してしまい、剣持に突っ込まれた（同事件でニコチンの毒性を知った事で喫煙はやめたようである）。運転している描写はないが、母親にバイクを買う事をねだった事があるので、普通二輪免許を持っている可能性がある。さほど面識のない目上の人間には、内心では呼び捨てたり失礼なことを考えることもあるが、面と向かっての場合は基本的にやや砕けた敬語を使う。しかし、剣持警部のように親しい間柄だとタメ口で話す。大食らいで食い意地が張っているので美雪たちを呆れさせることもしばしば。なお、金田一耕助は少食で知られている。スケベであり、中学生の時、下着ドロをやったことがある（持ち前の頭脳で烏に濡れ衣をきせようとするが、勘によって見破られ袋叩きにされてしまう）。しかし性に関しては実はかなり奥手で、作中では童貞であることが示唆されている。普段は余裕ある態度を取ったり、疎い女性をからかったりしているが、いざ女性の方から積極的にアプローチされると、しどろもどろになりその場を逃げ出してしまうことが多い。また、異人館ホテル殺人事件では、男優で両刀遣いの虹川にも関係を求められたことがある。名前を縦書きにすると「金田二」のように見えることから、初期にはよく名前を「キンダニ」と間違えられた。また意図的に「カネダイチイチ」と言われた事もある[5]。ジェットコースターが大の苦手（「鏡迷宮の殺人」より）。また、ドラマ第3シリーズでは犬嫌いになっているが、漫画では平気である。原作では高名な祖父を持った事に関してはほとんど気にしていない。ドラマ第2シリーズのスペシャル版では大のおじいちゃん子であり、耕助が渡米した際にはしばらく塞ぎ込んだという設定になっている。第3シリーズのスペシャル版と第4シリーズでは、「じっちゃん嫌い（コンプレックスを抱いている）」という、原作とは違った設定になっている。肩まで伸びた髪を後ろで束ねているが、作品内で髪を下ろした姿が出てきたのは1回（「金田一少年の決死行」）のみで、その他は寝るときはおろか入浴中でも束ねっぱなしである。ドラマでこの髪形は一度も再現されていない（ただし、番外編では第2シリーズの「お笑い 金田一少年の事件簿」で堂本剛がこの髪型で登場する）。彼の特徴は太い眉毛で、初期では他の漫画でネタに使われることもあったが今では全く触れられていない。旅行で出かけた先などで毎回のように“偶然”事件に巻き込まれてしまう事に関しては本人も自覚している（小説「殺戮のディープブルー」にて）。また、興味本位で自分と全く無関係な事件に首を突っ込んだりすることは一切ない。事件解決例が少なかった当初は素人探偵として刑事たちに軽く見られていたが（中学時代以前から事件解決に協力していたようである）、幾多の事件を解決していくうちに刑事たちの信頼を得るようになり、刑事関連の人脈が広がった。猪川警部には「全国に多くの警察の知り合いを作っている怪しい民間人」と皮肉を言われた（ただしまだ四国地方がいない）。数々の事件を解決した事に対する警視総監直々の表彰（表彰状・金一封贈呈）の候補になったこともある（直前でAV鑑賞癖がバレた為に取り止めにされた）。危険な目にあうことも度々ある。明確に傷を負ったのは「異人館村」で腹部（ドラマでは脚）を撃たれたり、黒魔術殺人事件で腹部を刺されたことくらい。ただし、「タロット山荘」で、犯人に薄着のまま雪山に放置されて凍死しかかったり、「墓場島」では犯人に後ろから首を絞められるも、偶然美雪が来たことで、犯人が本来の標的と一を誤認していることに気付き、あわてて逃げ去ったために一命を取り留める、などといった一幕があった。殺人の罪を着せられることも多く、「異人館ホテル」「金田一少年の殺人」「金田一少年の決死行」、さらに短編「証言パズル」と、4度もスケープゴートにされている。第I期最終回で高遠遙一からの手紙を受け取り、夏休みに一人で旅へ出た。その手紙とは高遠が犯罪が起きると予想した場所や起こるよう細工をした場所を書いた「犯罪ガイドマップ」だった。その犯罪を抑止するために各地を巡り、本人によると、抑止に成功した例と失敗した例があったという。剣持や美雪が、他人に一のことを「名探偵（の孫）」と紹介することはあるが、冗談半分に言う時を除き、一自身が自分で「探偵だ」と名乗ることは決してない。また、「幽霊客船殺人事件」ラストの記述にあるが、自ら希望して自分が事件解決に関わったことを伏せてもらっている。一の推理方法は地道に状況証拠を集めていく単純なもの。そのため、途中までは犯人の術中にはまり、思惑通りの推理をしてしまうこともある。また、しばしば（意図的に）容疑者にうっかり自白同然の口述をさせるように仕向けることもある。その他にスリや手品の技で証拠の偽造などをして、自白させることもまれにある。初期は犯人を自殺または死亡させてしまうこともあったが、徐々に減り、Caseシリーズ以降では、犯人が死亡したケースは1件だけで、自殺は1度も許していない。「殺人は追い詰められた犯人が行う最後の逃げ道」「殺人を犯しても報われることはない」「殺人を犯してことが判明しても、生きて償えば人生はやり直せる」という趣旨の発言をしている。また、犯人が逮捕された後は、何らかの形（面会に行くなど）でアフターフォローを行う事も多い。美雪に対しては、表面上は「友達以上、恋人未満」の様な態度だが、本心は美雪に惚れていて、大切に想っている。友達想いで、同年代の女性に好かれやすい性格であり、本人にはあまり自覚はないが他の女性にもかなりモテている。しかし、その友人や好意を持ってくれた女性が殺害されたり、犯人であったことも何度かある。おまけ漫画ではパロディとして千家に「お前の友達というだけでいつ殺されるかわからない」と言われたり（皮肉にも、千家はその後犯人になってしまう）、明智に「もう何人知り合いが殺されたり犯人になったかわからない」と言われている（ただしそれは明智にも言えることであるため、その場で一に「てめーだってそうだろ」と突っ込まれている）。誕生日は8月5日で獅子座。身長170cm[6]。体重58kg。血液型はB型、足のサイズ25.5cm、視力は左右とも2.0。戸籍は埼玉県。原作では東京都不動山市（架空の地名）在住と言う設定。第2シリーズドラマ版では東京都世田谷区西宇奈根在住。『TRICK』では一の決め台詞のパロディが見られた回が何度かあり、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』の万丈目準と『33分探偵』の鞍馬六郎もキャストネタで決め台詞のパロディを口にしたことがある。『名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵』にて江戸川コナンと共に謎解きをしている。

脚注[]

1. ↑ ただし一家揃って卓球は得意（「亡霊学校殺人事件」）、また体育の唯一の自慢は50メートル走で7秒を切れる事（「殺戮のディープブルー」）という描写がある。ちなみにドラマ第4シリーズではオリジナル設定で陸上部所属になっている。
2. ↑ IQの平均値は100程度。180は0.01％以下の確率
3. ↑ ドラマ第1シリーズ中の1学期期末試験では1000点満点中321点の学年最下位（150位）で、順位が1つ上の生徒とも58点もの差がある。
4. ↑ 短編「血溜之間殺人事件」より。
5. ↑ 原作第1話より。また小説4作目では本気でそう読まれた事もある。ドラマ第4シリーズでも一度こう呼ばれた。
6. ↑ 最新の公式ガイドブックより。週刊連載時代のガイドブックでは167cmと記載されており、第I期最終回でも170cm未満である事が分かる台詞がある。

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