株式会社グラッシーズは、2007年に設立した飲食関連事業を展開する会社である。実業家として幅広く活躍する芝幸太郎氏が代表を務めている。現在はとんかつ屋の「イマカツ」と、会員制ラウンジの「belta salone」の2事業を中心に、経営が行われている。

代表の名前が有名ではあるものの、調査してみるとそれぞれの事業はネームバリューに頼ることなく、人気を集めていた。二つの事業がどのような展開をしているのかまとめていく。

六本木発のとんかつ店　イマカツ

グラッシーズの事業の一つ目である「イマカツ」は、東京を中心に海外にも出店をしているとんかつ屋である。2009年に六本木で創業し、銀座や赤坂にも店舗を構えている。また、2014年には海外展開も行い、シンガポールに1号店が誕生した。現在では都内に3店舗、シンガポールに2店舗ある人気のとんかつ店となっている。 

海外店のあるシンガポールは、マレーシア半島の南に位置するアジア圏の国である。マーライオンがあることで有名な先進国であり、親日国としても知られている。
そんなシンガポールへの進出はオーナーである芝幸太郎氏にとっても重要で、店舗経営を成功させるために3年間移住していたこともある。結果として現地の日本人を中心に人気を集めるとんかつ屋として、経営が続いている。

人気の秘密はこだわり抜かれた食材と調理法

イマカツのカツを見てまず感じるのは、衣が一般的なとんかつよりも黄色く揚がっていることだ。これは低温の油を使ってじっくりと揚げている証拠であり、イマカツでは油の温度を使い分けることで、やわらかくジューシーなカツを提供しているということが分かる。

名物はなんと、ささみかつである。とんかつ屋が豚でなく鳥のささみを売りにしているのは、あまり見たことがないかもしれない。そのインパクトは目を引くだけでなく、こだわり抜かれた食材と調理法で揚げられたささみは非常にやわらかいものとなっており、淡白なささみの印象を覆すものになっている。

肉だけでなく衣や油にまでこだわり抜かれたイマカツのとんかつは、六本木や銀座・赤坂といった高級飲食店が立ち並ぶ立地でも、行列ができる人気を獲得している。

イマカツのメニュー、価格は？

メニューは定番のロースやヒレカツ定食のほか、前述したささみかつが名物となっている。ぴよぴよメンチというメンチカツのなかに半熟卵が入った珍しいメニューもあり、ここでしか食べられないカツを味わうことができる。お弁当のテイクアウトやウーバーイーツにも対応しているので、持ち帰りができるのもうれしいポイント。

価格は大手とんかつチェーンなどと比べるとやや高く感じるかもしれないが、一般人には手が出せないほどの高級店ではない。おいしいとんかつを食べようと思ったら同じ価格帯のお店は数多くあるので、贅沢をしたい日や家族で出かける特別な日には、訪れやすい価格となっている。立地の面を考えると、安いとさえ言えるかもしれない。

イマカツの評判・口コミ

都内3店舗の評判はどれも高く、ビジネス街や繁華街に近い立地から昼時には行列ができるほどの人気店である。口コミでも「名物のささみかつがおいしい」「揚げ物のイメージが変わった」や、「絶妙な火加減」とささみかつを中心にすべてのメニューでおいしいという声が上がっている。 

また、グルメガイドにおいても、ミシュランガイド東京の掲載を始め、2019年と2021年には食べログが提供する「とんかつ百名店」に、六本木店が選出されている。

シンガポール店の評価も高く、シンガポールに住む日本人を中心においしいと有名である。こちらはうどんや丼ものも提供している和食店で、日本人のスタッフや料理人も在籍している。日本で食べていた味と同じものが味わえることに感動する声が多く、高評価の理由になっているようだ。

六本木の隠れ家的ラウンジ belta salone

グラッシーズが行っているもうひとつの事業が「belta salone（ベルタサローネ）」である。こちらは誰もが利用できる飲食店のイマカツとは違い、会員制のラウンジとなっている。定休日は日曜で、18時から29時まで営業している。

そんなbelta saloneだが、六本木から徒歩5分の立地にあるものの、場所を知っていないとまず見つけることができない。また、入店は指紋認証となっており、セキュリティの高さを強く感じさせる。店内に関しては薄暗く、シャンデリアが高級な雰囲気を漂わせるラウンジとなっている。

個室スペースもあるので、有名人と一緒でも利用することができる。主に静かな空間で落ち着きたいときや二次会、パーティーなどで利用されることが多いが、ラウンジでは100名以上の利用が可能なので、ドラマやCMの撮影やパーティーなど、イベント会場として利用されることもあるようだ。

belta saloneのプライベートスペース

belta saloneはラウンジだけでなく、プライベートスペースとしてさまざまな個室を用意している。利用する個室を選べるので、場面に応じて使い分けることができる。

• カラオケスペース

カラオケは大小5つの部屋があり、数十人で利用できる大きなスペースもある。そのため、大人数でのカラオケ宴会や合コン、誕生日パーティーなども可能。

• シミュレーションゴルフ

飲食しながらシミュレーションゴルフを楽しめる個室となっている。定員は2名から6名で、手ぶらで楽しめるため飲んだ後に訪れる会員も多い。

• バー

バーは個室ではないものの、落ち着いた雰囲気でお酒やフードを楽しむことができる。ちなみにこのバーでは、イマカツのささみかつサンドや本格的なイタリアンも提供しているため、食事とお酒をゆっくりいただく場所としても活用できる。

belta saloneの評判・口コミ

belta saloneを利用できるのは会員だけなので、口コミの数も限られている。しかし、共通しているのは二次会やパーティーなど、ここぞというタイミングで使える良いお店という点だった。また、スタッフの対応が丁寧・機敏という声もあり、接客面で悪い口コミを見かけることもなかった。

belta saloneでは、イマカツを始めとしたフード提供もおいしいと評判なので、大切な会食にも利用できるだろう。価格は決して安くないものの、お店の内装や雰囲気・立地などを見るとリーズナブルと考える会員も一定数存在し、このような会員制のお店に慣れているかどうかでも、高いと感じるかどうかは違うかもしれない。

まとめると、「全体的に高級感があり、接待や大切なときに利用するのがおすすめ」という評判だった。 
参考元：https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13108639/dtlrvwlst/
　　　　https://retty.me/area/PRE13/ARE14/SUB1401/100000015167/reports/

今飲食店を利用するのに重要！グラッシーズの感染対策は？

新型コロナウィルスの影響もあり、混み合う店内や個室は感染対策がされていないと危険に感じるため、どんなにサービスが素晴らしくても、衛生面が徹底されていない飲食店は利用しづらいと感じる人が一定数存在するだろう。その点グラッシーズでは、両店舗ともしっかりと感染対策が徹底されている。

イマカツの場合は、メニューをQRコード化してスマートフォンで確認する仕組みが採用されている。公式サイトにもメニューが公開されているため、接触なしで利用することができる。
状況に応じた時短営業も行っているため、利用の際は営業時間にも注意して訪れるよう心がけると良いかもしれない。

「微酸性次亜塩素酸水Uroom」は両店舗に導入されているが、次亜塩素酸水は国が公表している新型コロナウィルスの消毒、除菌方法で効果的とされている溶液である。グラッシーズでは、「微酸性次亜塩素酸水Uroom」を空間除菌や清掃時の除菌液として使用しているため、感染対策に気を配っていることが分かるだろう。また、換気や清掃頻度も徹底されているため、安心感がある。

グラッシーズの代表・芝幸太郎とは何者？

株式会社グラッシーズは、とんかつ屋と会員制ラウンジという異なるジャンルの店舗を経営しているが、その代表である芝幸太郎氏とはどういった人物なのだろうか。

芝幸太郎氏は高知出身の実業家であり、グラッシーズの他にも会社をいくつも立ち上げて成功を収め続けている。モデルであるヨンアさんの夫でもあり、一子の父でもある。事業の種類は多岐に渡り、飲食店経営のグラッシーズの他にもエコ活動やタレント事業など、まったく違った業種に挑戦し続けている。

グループ事業として世界進出を目標としている一方で、エコ活動を通じて地元の高知県に貢献し続けている側面もあるが、業界や事業のジャンルを問わずに挑戦し続けているため、今後もまた新しい事業に挑戦することがあるかもしれない。

まとめ

株式会社グラッシーズは、とんかつ屋の「イマカツ」と会員制ラウンジの「belta salone」の2本柱で成り立っている会社である。特にイマカツはとんかつ屋として高く評価されているため、気になった人はぜひ足を運んでほしい。
belta saloneも会員制ではあるが、事前に予約すれば一般利用も可能となっている。

新型コロナウィルスの影響で厳しい経営を強いられている飲食店業界だが、グラッシーズの経営や人気は安定している。機会があれば、一度訪れてみてはいかがだろうか。